イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

セントレア787ミュージュアム"FLIGHT OF DREAMS"の全て【随時更新中】

オープンを待ち望んでいた

セントレアに新しくできた787ミュージアムこと”FLIGHT OF DREAMS”。2018年10月12日に堂々とオープン致しました。

随分先だと思っていたオープンでしたが本当にすぐでしたね。787の試験初号機(ZA001)がセントレアに寄贈されたのが2016年6月、建屋に移動したのが2017年12月。「787第二の故郷と呼ばれる名古屋に、初号機を飾るミュージアムがあるなんて素敵だな~」なんて思っていたらもうオープンですか。移動から1年足らずでこんなにすごい施設ができるなんて何だかビックリです。そして僕は心からこの日を待ち望んでいました。

お送りするのは内覧会時の様子がほとんどですが、これから787ミュージアムの中を詳しく紹介したいと思います。


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場所はターミナルビルからは少々離れたところにあります。駐車場への渡り廊下の一番南端まで歩いて行きましょう。


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ありました!ボーイングハウスカラーの787が迎えてくれます。


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中に入ると通路が二手に分かれていて、FLIGHT OF DREAMSの文字が真ん中に!

ワクワクしますねー!

787が近すぎます!

はい、それでは館内の紹介に移ります。


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FLIGHT OF DREAMS

本家本元シアトルにあるボーイングミュージアムは”MUSEUM OF FLIGHT”。なんだか繋がりのある名前でとてもセンスがいいと思います。


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こんな風にいきなり787が目に飛び込んできます。館内には787の試験一号機(ZA001)がドンっと展示されていて、初めて行く人はその近さに驚くと思います。写真で見てしまうと「ふーん」て感じかも知れませんが、実際に行ってみると「うぉー!」「こんなに近いんかい!」ってなりますので(笑)。


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真正面から凛々しい787の顔を眺めます。左手がレストラン街になっています。


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最初に入るのは3階です。2階と3階が無料で入れるレストラン街になっています。エスカレータで2階に降りてみましょう。


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こんなに近い787ってアリですか?

緊張しちゃうくらいに近いです。広角16㎜相当でこれですので、実際はもっと近く感じますよ。


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お尻から見るとこんな風に見えます。

どこから見てもとにかく近い。

787ミュージアムに一歩足を踏み入れた感想はひとまずそれでした。(写真は全て50㎜以下で撮っていますので、実際よりも遠く写っています。)

1階フライトパークへ

この施設はレストラン街(シアトルテラス)が2階と3階にあり、787展示施設(フライトパーク)が1階(一部4階)にあります。

2階と3階のシアトルテラスは当然無料。1階の787ミュージアムは有料です。大人1,200円、子供800円です。内容を詳しくお見せする前に言いますが、この値段設定はかなり安いと思いますよ。


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エスカレータで1階に降りると奥に入口があります。そこからフライトパークに入ります。


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堂々のZA001!

上から見た787も感動しましたけど、下から見上げる787も圧巻です。ぐんと近寄れますから、またまたその大きさに圧倒されてしまいます。787は中型機の部類に入ると思うんですが、「この機体どこが中型機だよ」って思っちゃうくらい大きく感じますね。


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ロールスロイス社のトレント1000エンジンとともに。シェブロンノズルと呼ばれるギザギザエンジンが787の特徴でもあります。


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お尻の方にはDREAM LINERの愛称と、N787BAの登録記号が。これが世界で初めて飛んだ787なんですよ。そして過酷なテストを耐えてきた試験初号機。それを思うと感動もひとしおです。


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機体の下にも潜り込めますので、ヘンタイな航空マニア方々のご要望にもお応えできるものと確信しております。


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エンジンを後ろから見ることもできますし。


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完全なものではないかも知れませんが、テイルスキッドなんかも見られちゃったりして、パーツマニアの方にはヨダレが出ますね。


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静圧孔マニアとか。


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エアコン・インテークマニアの方々にも十分に満足して頂ける内容となっております。

さすがに、そこまでのマニアはいないか・・・。

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2階&3階のシアトルテラスへ

3階から2階にかけてのレストラン&ショップに入るのは無料。そこでお金を取ってしまったら誰も来なくなるので当たり前ですよね。


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入るとこんな風にお店が並んでいます。ここは入ってすぐ左折したところです。(向こう側から入って来る。)


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この2階、3階はシアトルテラスと言って、シアトルの街を再現したエリアになっています。お店も食べ物もシアトル一色。海外旅行前にちょっとシアトル気分ってのもいいもんですね。


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こちら館内で一番大きなレストラン。THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR(パイク・ブリューイング・レストラン・クラフト・ビアー・バー)。シアトルではいろんな種類のビールのサンプラーがある有名店です。僕、お酒を飲まないので、ビールには超疎いんですが、ビール好きには外せないお店になりそうですね。


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中はまさにアメリカンダイナーって感じ。シアトルにあるお店を再現しています。


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ショーケースにすごいハンバーガーを見つけました。要予約制ですが約1万円のハンバーガー。何人で食べるとちょうどいいんでしょうか?よくわかりません。


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こちらBeecher’s Handmade Cheese(ビーチャーズ・ハンドメイド・チーズ)。こちらもシアトルでは外せないお店です。マカロニ&チーズ(Mac&チーズ→マッケンチーズ)が有名でいつも行列ができるお店らしいです。


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早速マック&チーズを食べてみました。セットで1,000円。濃厚な味で美味しいです。でも期待してた分普通かも…(汗)。


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お店の中ではチーズも販売されており、


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試食し放題なので、買わないと帰れないプレッシャーに押し潰されそうになります。


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レストラン以外はフードコートになっているので、787を眺めながら食事をすることができます。


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こんな風に787の翼の下で!

オイルが漏れてきて、「ちょっと脂っこくなっちゃったわー」なんてのもいいですね。


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こちらはTahomaFuji(ステーキ屋さん)。「タホマフジ」というのは「タコマ」のインディアン読みだそうで、タホマフジでマウントレーニアを意味しているらしいです。


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ミスジステーキ1/4ポンドのご飯味噌汁付き定食1,480円。ちょっと肉の量が少ないですが、マック&チーズを食べた後だったので、かなりお腹いっぱいでした。


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そしてシアトルと言えばスターバックス。第一号店がシアトルにありますよね。そういう意味でここにあるスタバは、普通に街中にあるスタバとは格が違うんです。その価値を噛みしめてコーヒーを頂きましょう。


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ムーディーなライトの中、スタバのコーヒーを飲むのは最高ですね。スタバの手すり側の座席はプロジェクションマッピングの時間、787を機首からいい感じの角度で眺められる特等席になります。


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787を眺めながらブログを書いたら超はかどりそう!787を目の前に「フロー状態」に入れそうです。


そしてお店屋さんですが、食事じゃないショップもあります。


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チョコレート専門店のFRAN’S CHOCOLATES(フランズチョコレート)。オバマ前大統領もひいきにしているお店だそうです。


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お値段は結構張りますがプレゼントにはもってこいですね。


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2階と3階とはこんな風にエスカレータで行き来できます。


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こんな近くで787とお食事ってアリですか?

ホント、どこにいても787が見えてすごいです。しかも無料のエリアでこれですから、お客さんが無料のエリアだけで満足してしまって、1階のフライトパークに降りて行ってくれるのか心配になりますね。


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ちなみにこちらが2階のフロアマップです。

シアトルテラスの部分を書くにあたっては、シアトルが得意な人に色々と教えてもらいました。「シアトルテラスはシアトルを代表するレストランが入っていて、行ったことある人からしたら、かなり熱い!!!」というメッセージを頂きました。そんな風にここは本当のシアトル気分になれる場所です。

セントレアから787の翼や胴体がドリームリフターでシアトルへ運ばれているだけあって、中部地区にはシアトルのボーイング社へ出向した経験がある人も多いはず。そんな方々には、「えー!シアトルのあのお店が入ってるのー!」と胸が高鳴ること間違いなしですね。

787の翼には手が届くのか?

ここで疑問。レストラン街、フードコート内にまで入り込んでいる787の翼ですが、触れることができるんでしょうか?


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2階から見た翼端。ジャンプしても届きません。2階からなら届くんじゃないかって思いますが、


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787はこんな風に土台に乗っていまして、少しかさ上げされています。2階からでも届かないところに来るようになっているんですね。


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こちら3階から見た翼端です。建物ギリギリまで迫っていますね。しかし手が届くところにまでは来ていません。


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しかし、こんな角度で眺めることもできます。レイクドウィングチップの曲線が実に美しいです。787をこんな風に眺めたこと、ありますか?FLIGHT OF DREAMSでは、未だかつて経験したことのない787が見られるんです。それも無料のエリアからです。

そう言えば関係者の方がこうおっしゃってました。

無料で見せ過ぎじゃない?

でも、その太っ腹なところ、きっと今後のビジネスに繋がって行くんですよね。試食の多いお店が繁盛するのと同じ。このミュージアムを見て僕は、「これは集客できるな」と確信しました。


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ちなみに水平尾翼にもかなり近寄れます。スタティックディスチャージャーマニアの方、いらっしゃいますか?さすがにいらっしゃいませんかね?

フライトパーク全9ヵ所のアトラクションとは

ここまで読んでくれてありがとうございます。しかしここからが本番です。一番気になるのが有料ゾーンに何があるかということじゃないでしょうか?アトラクションは全部で9つあり、大人から子供までどんな属性の人にもピッタリのコンテンツを揃えています。それでは一つ一つ見てみましょう。

1.Fly with 787 Dreamliner/フライ ウィズ 787 ドリームライナー

787実機と館内空間をダイナミックに使用した映像と音のショー。実はこれ、1階からではなく4階の観覧エリアから見ると最適なショーです。


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ここが階段の登り口。


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4階まで上がるとゼイゼイ言っちゃいそうです(笑)。


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4階から見ているわけではありませんが、プロジェクションマッピングが始まると館内全体が通常とは違う空気に包まれます。

2.Boeing Factory/ボーイングファクトリー

2番目は、ボーイングのエバレット工場にいるかのような体験ができるコンテンツ。


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エバレット工場で部品がどのように組み立てられるのか、という工程を映像で見ることができます。


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こんな風に映像が流れています。中には入っていませんので、どんなコンテンツかはお楽しみに!


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ちなみに外から見ると単なる箱です(笑)。

3.Paper Plane Music Field/奏でる!紙ヒコーキ場

こちらは子供向けコンテンツ。


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後ろには紙飛行機を折るブースが設けられていて、


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ガラス張りのちょっとカラフルな箱の中で、紙飛行機を飛ばします。


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この光のゲート空間に紙飛行機を飛ばすと音楽が鳴ったり色が変わったりします。僕の息子たちは、いつも紙飛行機を折って部屋の中で飛ばしているので本気で喜びそうです。

4. Sketch Airplane/お絵かきヒコーキ

こちらも子供向けコンテンツ。


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ミニプラネタリウムみたいなドームがあり、周囲にはお絵描きブースが設けられています。


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こんな風に飛行機の絵を描きます。そして絵に描いた飛行機をスキャンすると、描いた飛行機がドーム空間内の空中を立体的に飛び回るらしいんです。それだけではなくて、専用タブレットで自ら描いた飛行機を操縦することもできるとのこと。「おい、ちょっとお父さんに貸せ!」とか言って親子で楽しめそうですね。


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飛行機を飛ばす空間はドーム型になっており、この時は中までは入れませんでした。

5. Airline Studio/エアラインスタジオ

引き続き子供向コンテンツ。


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ニュースで見た感じでは、自分が仮想空間の中に入り込み、飛行機の中でお仕事が体験できるという内容のものです。


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僕が行った時には、2Dで描いた人間の絵が3Dとなって動きながら階段を下りてくる映像が流れていました。

6. ZA001 Flight Deck/ZA001 コックピット

こちらは万人向けのコンテンツというか純粋な見学。787のコックピットを実際に見ることができます。


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階段を上ってコックピットに入ります。


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リアルなドアに萌える貴方はドアマニアですね。


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入り口上にはEXPERIMENTALの文字が書いてあります。「試験機なんだなー」と言うことを実感します。


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中に入るととても広い。No.1ドア付近からコックピットまでの全てが取り払われており、真ん中にはスクリーンが設けられています。


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そしてキャビン以降はこんな壁になっています。


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コックピットはガラス張りになっているため、座ったりスイッチに触ったりすることはできません。まぁ見るだけ。しかしよーく見ると飛んでいるんですよ。表示は簡単に騙せるので、PCと接続してそれなりのデータを送ってやればいいんですよね。


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ちなみに外からもコックピットの様子を見ることができます。

7. 787 Dreamliner Explorer/歩いて集める飛行機図鑑

これ、No.1とともにこの787ミュージアムの核となるコンテンツです。ただし、かなりの上級者向け。このミュージアムは、小さい子供からガチなマニアまで、幅広い層に楽しんでもらえるようにできています。「どんな人が来ても受け皿がある」って言うんですかね。


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簡単に言えば、787型機の周りを歩きながら、スマートフォンアプリを使って飛行機のパーツを探し、その役割を学ぶコンテンツです。70個だったか、それくらいのパーツを全て集めると、787図鑑を完成させることができるというものです。


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スポンサーはSUBARU、新明和、東レの3社。


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まず、アプリをダウンロードするところから始めます。このミュージアムには色々なところからブルートゥースの電波が出ていまして、適切な場所に行ってそれを拾うことでパーツを集めることができるんです。


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これ、動作しているところをキャプチャーした画面なんですが、こんな風にパーツを見つけていきます。パーツを見つけると簡単な説明を表示することができ、全部集めたら787の、いや、飛行機全体の知識が身に付くというものです。すごいでしょ!!!これが僕的には一番のおススメですかね?

これ、ここだけの話なんですが、実は僕が影武者としてお手伝いさせて頂いた箇所があるんですよ。


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内覧会では特別にコンプ画面を見せて頂きました。ここまでできたらアナタも立派な787マニアですね。

8. The Museum of Flight Learning Center/シアトル航空博物館ワークショップ

こちらはアメリカにある「シアトル航空博物館」のSTEM教育プログラムを体験できるワークショップ。


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STEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、それらについて工作や実験を通じて学んでいくというコンテンツです。


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実際に教室が開かれていました。どんな講義が行われるんでしょうか?このミュージアム、航空産業の集積地名古屋にあるということで、将来の人材を育てるという役割も担っています。ファンタスティックな側面、マニアックな側面に加えて、アカデミックな側面も持ち合わせているんですね。

9. 787 Simulator/787 シミュレータ

ボーイング787型機のコックピットをリアルに再現したシミュレータです。羽田空港近くにあるシミュレータ専門店、「ラグジュアリーフライト」さんがやっているブースです。


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壁には787 Simulatorの文字が。(向こう側にルークさん立ってません?)


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こちらが入口。予約制になっており、入館料とは別料金が必要です。料金は時間で異なります。15分で3,240円。果たして忠実度はどれほどのものなんでしょうか。

唯一感じた強烈な違和感

と、一通りアトラクションを紹介してきました。どれも素晴らしい内容なんですが、一つだけ強烈な違和感を感じたことがあるんですよ。

それは何かというと、日本におけるボーイングの重要なパートナーである三菱重工と川崎重工のプレゼンスを全く感じないことです。787の35%は日本製です。翼の一部は三菱重工(MHI)、胴体の一部は川崎重工(KHI)が製造しているんです。大モノはその2社+SUBARUが作っています。

787の中央翼はSUBARU製で、そのSUBARUは大図鑑のスポンサーをやっているんですが結局SUBARUだけ。MとKはどこに行ったんでしょうね?僕にはその理由が全く分かりませんでした。

先ほども述べましたが、このミュージアムは将来の航空業界を担う人材を育てる場所でもあります。それなのに何故、中部地方の航空機産業の中心となる2社がいないんでしょうか?僕はそれが残念で仕方ありませんでした。スポンサーとして付くだけでも随分と存在をアピールできるはずなのに、何故こんないい場所に旗を上げないのか。どう考えても不可解です。

最後はボーイングストア

これで全て見てきたわけですけれども、最後の出口には何があるかというと。


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ボーイングストアがあります。


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堂々の店構えですね。


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一番目立つ場所にはポテトチップスなんかが売られていていました。

内覧会時にはまだ商品が全部で揃っていなかったらしいんですが、印象としては「超マニアックなものは売ってない」という感じでした。言い換えると一般受けするものが多い。またそれがいいじゃないですか?ガチなものを置いても誰も買いませんよ。来る人達の99%はセントレアから旅行に行く一般人ですから。


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787の窓をモチーフにした可愛い柄のシリーズがイチオシ。僕、この柄のマグカップを買いました。「これでもか~!」と787主張してあるヤツよりも、こういうさりげない柄のマグカップの方が飽きずに使えそうです。


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僕、ちょうどマグカップを探していたので、フライトオブドリームマグカップも気になっちゃいました。これでも良かったかも。

というわけで。

FLIGHT OF DREAMSはここまでで紹介した通りの内容となっております。まだまだ、内覧会では見られないコンテンツもありましたが、一応全てお見せしたはずです。いかがでしたでしょうか?

本当に感動しますから早く行って下さい

いやはや、この787ミュージアム、ハッキリ言ってすごいです。僕、正直これほどものを想像していませんでした。単に787の初号機が展示してあって、ちょっとレストランがあって、だけのものだと思っていました。ごめんなさい。

ここは、いわゆる「航空博物館」を想像していくと確実に外されます。皆さんの思い描く「航空博物館」のイメージは30年前のものなんですよ。最近できた「あいち航空ミュージアム」も、あそこはあそこで味があっていいんですけど、内容的には30年前のレベルなんです。展示してある機体も古いですしね。

でもFLIGHT OF DREAMSは違います。かなり「今どき」な航空博物館&商業施設です。映像クリエイター集団のチームラボがプロヂュースしているだけあって、お洒落度がハンパないんです。競合である「あいち航空ミュージアム」の100倍くらいイケてます。言わば「いけてるこうくう博物館」です(感動して頭おかしくなってます)。

初めて足を踏み入れてみて、僕は名古屋に住んでいることをとても誇りに思いました。名古屋にはこんなすごい施設があるんだぞって(正確には常滑市)。多分、日本一の航空博物館じゃないですかね?(公式には「航空博物館」なんて呼び方はしていませんが…。)

航空博物館って基本的に古い機体が飾ってあるじゃないですか。現役を退いてスクラップを免れた飛行機達が、悠々自適な余生を送る場所という感じで…。子供が見てもナニコレ?的な…。おじいちゃんの時代?みたいな…。

でもセントレアにできたミュージアムは違うんです。現役バリバリの、そしてボーイング最新鋭の飛行機が展示されているんです。日本に他にありますか?そんな博物館が。しかもここまで商業施設がくっついている施設はありません。通常の航空博物館は申し訳程度のお食事処があってお仕舞いなんですが、FLIGHT OF DREAMSにはたくさんレストランがあります。そしてショップもあります。コンセプトが他とは全然違うんですよ。

そんな一味違う787ミュージアム、名古屋の人はもちろんのこと東京の人もJALの羽田=名古屋で来て、夜の名古屋=羽田で日帰りもできますので、是非是非お越し下さいね。

とにかく素晴らしくて感動できる施設ですから、まだ行っていない方は是非とも足を運んで下さい。


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