Wi-Fiはどの機体にも付いているの?
最近フルサービスキャリアでは当たり前になった国内線での機内WiFiサービス。やはり機内でインターネットができると便利ですよね。僕は昔、「機内くらいオフラインでいたい」と思っていましたが、無料で使えるWiFiサービスに出会ってからというもの、そんなことは一切思わなくなりました。むしろ機内からTwitterに投稿できたり、ブログを更新をしたりできるので非常にありがたいです。また、インターネットのサービスと並行して、シートモニタがなくても乗客のスマホやタブレットでビデオプログラムやオーディオプログラムを視聴できるよう機内WiFiが飛んでいます。こちらも機内で退屈せずに過ごせるアイテムとしてとても便利なものですよね。特に僕は子供を連れて飛行機に乗る際にとても重宝しています。25分程度のアニメプログラムを子供が見てくれれば、その間大人は少しだけゆっくりできますから。
このWiFiサービス、今書いたように大きく区分すると、「インターネット」と「機内エンターテイメントプログラム」(以降、「機内エンタメ」と略)が見られるサービスの2に分けられます。機外への通信がインターネット、機内での通信が機内エンタメと考えればわかり易いかと思います。今回はANA系の機体で、どの機体でどんなWiFiサービスを受けられるのかを解説したいと思います。
なお、これから書くWiFiサービスは国内線を対象とした無料サービスについてです。国際線の場合は有料となり、以下のルールは当てはまりませんのでどうかご了承下さい。
ANAのHPには何と書いてあるか
しかしこのWiFiサービス、全ての機材でできるわけではありません。機材によってはできないものもあります。ANAのHPには何と書いてあるかをまず見てみましょう。こちらにWiFi対象の機材が書いてあります。比較的わかり易く書いてありますが、解説付きで以下にまとめます。
WiFiが必ず付いている機材
- A321(321)
- 787(78P,789)
- 777-300(773)
の3つです。国内線仕様の787については-8と-9の2つの派生型がありますが、787ならばWiFiが付いているので、上記では1種類の787としています。(ただし、稀に78Rという機材が入ると787でもWiFiサービスは使えません。)
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WiFiが付いていないかも知れない機材
それは、- 777-200(772)
- 767(76P) ←国内線仕様の767
- 737-800(738,78H)
の3つです。ただ、これらの機体でもWiFiが付いていない確率は非常に低いです。僕はよく737-800に乗りますが、これまでWiFiが付いていなかったことはありません。HPでは「一部」という表現をされていますが、実質ここまでの6機材にはWiFiが付いていると考えて問題はないでしょう。
なお、767には76Pと763という2種類があります。76Pは国内線機材ですが、763は国際線機材のため、同じ767でも763の場合はWiFiサービスが使えませんのでご注意下さい。
WiFiが絶対に付いていない機材
- 737-700(73P)
- 737-500(73X)
- A320(32A) ←旧型のA320
の3つに当たったらWiFiサービスは諦めて下さい。何故これらの機材に付いていないかというと、どの機材も古くやがて引退する機材だからです。そういった機材にはエアラインは新たな投資をしないのです。
上記で大体はカバーできるのですが、当然ながら例外があり、インターネットだけ使えない機材、機内エンタメだけはシートモニタで代替できる機材があります。
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例外的な機材(Q4A)
Q4AはダッシュエイトQ400と言いましてボンバルディアのプロペラ機です。この機体では機内エンタメはできますが、インターネットはできません。胴体の上に衛星通信アンテナを装備していないからです。ただし、機内向けのWiFiについてはたいそうな設備がいらないため、ビデオプログラムやオーディオの視聴は手元のスマホやタブレットからできます。例外的な機材(32P)
32PはA320neoと言いまして、新型のA320です。基本的に国際線仕様機ですので、WiFi設備が付いていますが、国内線を飛行するときにWiFiは使用できないことになっていますのでWiFiサービスは使えません。従ってインターネットも機内エンタメもできません。しかし、幸いなことにA320neoにはシートモニタがあるため、機内エンタメに限ってはシートモニタにて視聴することができます。(何度も言いますがインターネットはできません。)国際線機材について
先ほどから国際線仕様機という言葉が出てきていますが、ANAのHPにも記載がある通り、国内線で国際線機材に当たるとWiFiサービスは使えないと言うことになります。この国際線機材、一体どの路線に国内線として入っているのでしょうか?国際線機材を国内線に入れるのは国際線の合間として国内線を運航するときに限ります。例えば成田に夕方帰ってきた機材を朝まで成田で遊ばせておくのはもったいないので、夜に成田=名古屋(中部)の国内線として飛ばして、翌日の早朝に名古屋(中部)=成田で成田に戻したりするような運航のことです。そして成田から国際線として再び使用します。また、関空=羽田でも同じような使用方法をしている機材があります。
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合間運航に使われる機材は78R、763、32Pがほとんどです。これらの機材は成田や関空に絡む早朝または夜の国内線に登場する場合が多いです。
予約画面を見てみよう
さて、このWiFiサービスについては、予約時点で使用できるかどうかがわかります。当日突然の機材変更などで変わる可能性は否定できませんが、機材変更は稀なことであるため、どうしてもWiFiサービスを使いたい方は予約時点で使える便を選んでおくのがよいでしょう。早速予約画面を見て見ましょう。(ちょっと絵が古いです)
こちらは東京(羽田)=大阪(伊丹)のとある日の予約画面ですが、青いWiFiマークとグレーのWiFiマークがあります。この青いWiFiマークが「WiFiが必ず付いている機材」、グレーのWiFiマークが「WiFiが付いていないかも知れない機材」です。といっても先にも書いた通り、グレーのマークは一部使えない機材があるという意味ですので、逆に言えばほとんどの場合使えるものと考えてもよいと思います。
問題は何も付いていない機体です。先ほどの東京(羽田)=大阪(伊丹)線にはマークなしの機材はありませんでしたが、こちらの名古屋(中部)=札幌(新千歳)にはマークなしの機材がありますよね。73P(737-700)の便とエアドゥの737の便です。これらの便は「WiFiが絶対に付いていない機材」が来るので注意が必要です。
先ほどと同じことを言いますが、名古屋(中部)=札幌(新千歳)には青色のWiFiサービス確定のマークがありませんが、グレーのWiFiマークがあればきっと使えると思いますので、どうかご安心を。ダメな時はまぁダメな時と言うことで、相当運が悪かったと泣いて下さい(涙)。
以上、ご参考まで!
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