イケてる航空総合研究所

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北京大興国際空港に行ってきた。【2019年9月末にオープンした世界最大の空港を歩く】

ターミナルの階層について

世界最大の空港となる北京大興国際空港が9月25日に開港し、翌日から運用を開始しました。概要は速報版にて説明をした通りですので、今回はフル版として余すところなく北京大興空港の造りや状況お伝えしたいと思います。かなりの大長編のため、写真メインでお楽しみ下さい。(訪問日:2019年10月27日)

flyfromrjgg.hatenablog.com

なお、先に速報版を先にお読み頂くと概要が頭に入ります。

北京大興国際空港の特筆すべき点は、この空港の外観。空から見た形です。この空港のターミナルビルは世界でも類を見ないヒトデ形をしており、非常に広大な面積を誇ります。


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こんな形の空港、見たことありません。(北京大興国際空港の公式HPではこの形状をStar Fishと表現。)

daxing-pkx-airport.com


それではターミナルビルの階層構造から見て行きたいと思います。


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到着して地下鉄を降りたところ(地下1階)に各階の案内がありました。ご覧の通り、地下2階、地上4階建ての建物です。ただし、4階の1つ上にレストランやカフェのあるフロアがありますので、実質地上5階建てです。箇条書きにすると、

  • 1階:国際線到着
  • 2階:国内線到着
  • 3階:国内線出発
  • 4階:チェックインホール

ということになっています。「あれ?国際線出発がない!」と思った方は鋭いです。国際線出発は4階のチェックインホールにあります。同じフロアだから別に書く必要がないというのが理由かと思われます。


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地下鉄を降りて一階上がったところが地下1階。


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地下1階にはチェックインカウンターがあり、ここでも幾つかのエアラインのチェックインができるようです。このチェックインカウンターには河北航空が入っていました。

1つ上の写真を見ると、3階にあるはずの「国内出発」が地下1階もあるように見えます。一部の国内線のみ地下1階でチェックインをして、同じ階で保安検査を行い出発のエリアに行けるのだと推測していますが、実際はどうなんでしょう?国内線の乗客は3階まで行かずとも電車を降りたらすぐに乗れるというのがこの空港のウリなのかも知れませんね。


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ここがグランドレベルの1階。国際線の到着階です。


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こちらは2階の国内線到着階。2019年10月27日からの冬スケジュールで国内線の便が急増したと言うこともあって、国内線の到着ロビーは混雑していました。


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こちら2階にあるお店ですが、到着客を出迎える人が待っているのか、どのお店も混雑していました。


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続いて3階。ここは国内線の出発階で、保安検査場しかなかったような…(よく覚えていません)。従って、こんな風にガランとしているところもあります。


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こちらが3階と4階を結ぶエスカレータ。この空港の一番の見どころと言ってもよいでしょう。天井から光が降り注ぐアトリウム構造。何とも表現し難い形。事前に調べている段階でこの空港のデザインについてはある程度把握をしていましたが、実物を見ると全然違いますね。ここから見るアトリウムにはネット記事からは得られない感動がありました。

このデザインを手掛けたのは故ザハ・ハディド氏。白紙撤回された新国立競技場のデザインも手掛けたイラン出身の女性建築家です。曲線を多用したデザインが有名で、この北京大興空港もどことなく柔らかく生物の息吹すら感じさる形になっています。


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こちらがチェックインカウンターがズラリと並んでいる4階。


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また4階はこのように外から入って来る人用の通路も設けられており、この部分は1階まで吹き抜けになっています。


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さらに1つ上の5階から眺めるとこんな雰囲気。


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ズラリとチェックインカウンターが並ぶ様子がわかります。


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5階には飲食店が並んでいまして、他の空港と同じような階層構造になっています。

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チェックインカウンターについて

何となく難しそうな階層構造のターミナルビル、そしてヒトデ型という変わった形であってもチェックインカウンターが横に並ぶ様子は変わりません。デザインは奇抜でもスタンダードは変えず、乗客に違和感を持たせない工夫がなされていると感じました。


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横にズラリとチェックインカウンターが並んでいます。中央のC、D、E、F、Gが国際線のチェックインカウンター。そして両脇のA、BとH、Kが国内線のチェックインカウンターです。

さらに細かく見て行くと、A、Bがエアチャイナ、中国南方航空、河北航空のチェックインカウンター、そしてH、Kが中国東方航空、中国聯合航空(ちゅうごっくれんごうこうくう)、首都航空、深圳航空、吉祥航空となっています。

そして国際線は2019年10月時点ではまだ少なく、エアチャイナ、首都航空、ブリティッシュエアウェイズ、フィンエア、ロイヤルブルネイ、ヒマラヤ航空のみです。

(チェックインカウンターの状況は今後必ず変わります。)


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こちらがH、Kのエリアにある吹き抜け部分。圧巻のデザインですよね。


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別の角度から。両端にあるこの吹き抜け部分が国内線の保安検査場がある3階への通路になっています。下へ行けという指示が見えますね。


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A、B側にも同じような構造があり、こちらからも3階に行けます。要するに中央に国際線を据え、両側に国内線を置いた対象構造になっています。


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このように稼働しているチェックインカウンターがほとんどですが。


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一部営業していない部分もありました。これから増えていくのでしょう。


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国際線のイミグレーションは同じフロアの4階にあります。香「港」、「澳」門、「台」湾は、パスポートが必要でありながら国際線とは呼ばない中国の複雑な事情を表していますよね。


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ここがイミグレの入り口です。今回は国際線には乗らないため、これ以上のことはわかりません。

外から見てもわからない

このように非常に大きなターミナルビルなんですが、中が大体わかったところで外に出てみたくなりますよね。


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しかし、外から見たところでイマイチよくわかりません。デカいと言うことだけがわかります。


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そしてターミナルビルに背を向けるとそこは駐車場。そして奥には航空会社のオフィスが入ったビルがありました。とにかく広大過ぎてちょっと外に出ただけでは何もわかりませんでした(笑)。

大興空港からの路線網

ここで2019年10月末(2019/2020冬スケジュールスタート時点)での大興空港を発着する路線を見てみましょう。


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こちらが国内線の到着階にある電光ボード。全般的にKN(中国聨合航空)の便が多いですね。中国聨合航空は英語でChina United AirlineでCUAと尾翼に書かれているエアラインです。

元々北京の南苑空港をベースとしており、いち早く大興空港に移ってきたため、この時点で最大勢力を誇っています。なお、開業当初の約1ヶ月は中国聨合航空しか大興空港を使っていませんでした。

その他はNS(河北航空)やCZ(中国南方航空)が目立ちます。続いてCA(エアチャイナ)、JD(首都航空)がいるといった感じでしょうか。

当初の計画では大興空港には中国東方航空、中国南方航空系が移り、エアチャイナは首都空港に残るはずだったんですが、何故かエアチャイナもこちらに移ってきています。今後どうなっていくのか全く未知数です。


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たくさんの便がある国内線とは裏腹に、国際線はまだまだ。ロイヤルブルネイがバンダルスリブガワン、ヒマラヤ航空がカトマンズ、中国南方航空が香港から、中国東方航空が福岡から、エアチャイナがバンコクから到着する予定になっていますね。

中国東方航空(MU)の福岡便は青島経由で国際線と呼べるかどうか微妙なところなんですが、2019年10月末現在で唯一日本と北京を結ぶ便となっています。


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国内線の出発は国内線の到着の裏返しと言うことで、(当たり前ですが)KNが多めの構成になっています。

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中軸上に作られた重要建造物

実は空港へ来て初めて知ったことがあります。この空港は「北京中軸」と呼ばれる北京を南北に貫く軸上に作られた空港なんです。中軸がちょうど空港を通っており、そこには実際に中軸が描かれています。


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その北京中軸が通った場所では皆さん、記念撮影を楽しんでいるようでした。


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しかも中軸を表す線上には中軸上にある歴史的建造物が描かれており、その建造物からの距離が示されています。この大興空港は中国の歴史に新たなを1ページを刻む非常に重要な建造物だったんです。


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あの天安門広場も中軸上にあります。


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そして反対側には「一城一銭一世界」の文字が浮かび上がり、中国の世界制覇に対する野望のようなものを勝手に感じてしまいました。習近平が提唱する「一帯一路」とよく似たニュアンスなのか、はたまたナショナリズムの象徴なのか、にわかには理解できませんでした。


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そして「祖国強大民族复興」なんて書かれた時には日本人としてちょっと怯んじゃいます。なんだか不気味な雰囲気すら感じ取ってしまいました。

実は観光客が大勢か?

オープン直後の報道公開時には「見切り発車でガラガラ」的な報道が目立ったんですが、今回初めて行ってみてそんな印象はなく、むしろ混雑している印象を受けました。


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こんな風に記念撮影に興じている人が多数見られ。


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北京中軸が描かれた場所では記念撮影に楽しむ人がたくさんいました。


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天井から吊るされた中国国旗が見える5階のとある場所には「北京大興」と書かれた小さなオブジェが置かれ、記念撮影場所として大人気でした。


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そして4階の一角ではこの日就航したヒマラヤ航空のセレモニーが開かれ、こちらでもスタッフが記念撮影に応じる姿がありました。


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既に終わっているセレモニーボードも置かれ、全体としてオープン直後のお祭りムードな雰囲気に包まれていた印象です。

ただ、保安検査場を過ぎるとそこまで混雑していなかったことから、観光目的で来ている人が多数いると推測できました。

顔パスで乗れるというのは本当か

この北京大興空港、中国が持つ技術の粋を集めて造られた空港らしく、事前の報道では「顔パスで飛行機に乗れる」などと言う触れ込みですごいテクノロジーが詰まった空港というイメージを持っていました。


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僕はこの日、吉祥航空で上海虹橋に飛び立つ予定だったため、吉祥航空の入るチェックインカウンターKに来たわけなんですが、ごく普通のチェックイン風景に「ホントに最新のテクノロジーが詰まっているのか?」と若干疑ってしまいました。


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カウンターの前にある手荷物チェックイン機のようなものは全く機能していない感じですし、僕も前にいた中国人の乗客も普通のボーディングパスをもらっていました。どこを見ても特段何か新しい方式を採用しているというわけではなさそうでした。

きっとこれから

なんでしょうね。

それでは保安検査場に向かいましょう。チェックインだけを見ると最新のテクノロジーを使っていないようでしたが、保安検査場の入口にはちょっとした仕掛けがあり、「お、これは最新かも」と感じる瞬間がありました。

保安検査場の入口で顔の写真を撮られるんですよ。そしたら画面に自分の乗る便名と座席番号が表示されたんです。ここで乗客の顔を認識させて、将来顔パスで搭乗できるようにするのかな?と想像しました。

顔認識をしておけば、例えば乗客を探すときなど、空港内に張り巡らされた監視カメラを使って簡単に乗客を探せるのかも知れませんね。

その後の保安検査場は最近流行りのスマートレーンを使ったもので、まだ便数が少ないからというのもあり、特に混雑は感じませんでした。ただ、保安検査がかなり厳しかったです。1分、いや2分くらい体を隅々まで触られます。中国の空港はどこもその傾向にありますが、大興空港は過去に経験したことのない厳しさでした。


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保安検査場を通り過ぎると、真ん中に中国国旗が掲げられている風景に出くわします。ここは大興空港の見どころの1つで、中国の威信のようなものを感じられる重要なポイントです。


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そして中には橋が掛かっています。国際旅客がイミグレーションまで行くための橋です。国内旅客が3階から入るのに対し、国際旅客は4階から入り橋を通ってターミナルビル空港中央にある「中国辺境」と呼ばれるイミグレーションを通過するわけです。

そんな憎い演出に「次に行くときには絶対にここから出国しよう」と思わせてくれます。

ヒトデの各ウィング事情

この空港はヒトデの手が5本あります。僕はそれがどのように国内/国際に割り振られているかに非常に興味がありました。


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この案内板を見れば各ウィングの使い方が一目瞭然です。僕は国内線のエリアにいますので、中央以外のウィングが2本ずつ合計4本が国内線用ということになります。ということは中央一本が国際線です。

意外と国内線の割り当てが多い感じなんですね。ただ、4対1というのは言い過ぎで、一番端のAとDはほぼ片側しかありませんので2本でほぼ1本分と言えます。つまり実質、 3:1=国内線:国際線ということになります。中国の旺盛な国内線事情を表していますね。それとも国際線はあまり重視しない空港なのかも知れません。


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こちらは別のインフォメーションボードにあった画像ですが、これを見ても中央のウィングのみが違うことがわかります。(消去法的に真ん中が国際線ということになります。)


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保安検査場を過ぎ搭乗ゲートの階層(2階)に降りると地面の案内矢印で、A、B、C、Dのそれぞれのウィングの方向が描かれて非常にわかり易いです。正直、ウロウロしていると自分がどこにいるのか混乱しますので…。


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こちら、Bウィングへの通路。各ウィングの長さは600m程度、時間にすると徒歩約8分に抑えてあり、歩く距離を軽減させてくれます。あのヒトデ型はそういう意味があります。


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こちらはC、Dウィングへの通路。横には国際線乗り継ぎゲートがありまして、つまりこのゲートがあると言うことは、到着客と出発客の動線が混じり構造と言うことです。内際の乗り継ぎが非常に悪い空港がありますが、ここ北京大興ではそんなことはなさそうです。


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そう言えば、チェックインの時にラウンジを案内されなかったけど、どこにあるんだろうと思い行ってみましたが、ウィングの先にあるラウンジはまだオープン前でした。ほぼ中央に中国東方航空のラウンジがあったような記憶がありますが定かではありません。(半日では全てを把握できませんでした。)


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そしてウィングの端にはコートヤード(中庭)があると書いてありましたが、まだ入れませんでした。


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一応、ガラス越しに見ることができました。中国らしいお庭です。これがシンガポールやクアラルンプールになると熱帯雨林になるわけです。


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搭乗待合室エリアは閑散としているところもあれば混雑しているところもあります。


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とにかく座るところはたくさんあって、客数の少ない今は贅沢です。


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首都航空の搭乗風景。さすがに顔パスでは乗っていないようでした。


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トイレもかなり綺麗です。


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まだまだ工事中のところもあり、電源があるかと思いきや穴だけという場所も…。もちろん完成しているところもありますので、電源はちゃんと取れます。僕が乗ったD61番スポットの横にはかなり大規模な電源&オフィスワークスペースがあって、充電し放題でした。

もちろん電源の横にはUSBポートもあり、ちゃんと機能しますので安心して充電することができます。中国の空港では電源やUSBのポートがあっても機能(通電)していないことが多いため、充電ランプが光る喜びはひとしおでした。

お店は開いているか?

気になるのがお店の開店状況。オープン当初は「まだシャッターが閉まっている店がほとんどで営業していない」といった報道が目立ちましたので、ちょっと心配していたんですが、行ってみて安心しました。ほとんどのお店が開いています。


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A、Bウィングの店舗案内です。ちょっと小さいですがお店が一覧になっています。数え切れないくらいのお店があります。


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スタバは真ん中に堂々と構えており、A、Dウィングのそれぞれにも小さなスタバがあり、いつもの味が楽しめます。


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ケンタッキーもあります。


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で、僕が遅い昼ご飯を食べたところがここ。ローカルフード店です。北京まで行ってケンタッキーはないだろうと、比較的お客さんの入っているB級地元グルメ店に入りました。

驚いたことは、クレジットカードが使えなかったこと。使用できるカードが限られているようです。空港でクレジットカードが使えないのは致命傷です。僕は数十元しか持っていなかったため、ちょっと焦りましたが、18元の牛肉麺を注文して何とか現金を減らさぬようにしました。

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やはり芸術的な空港だ

この空港、ザハ氏がデザインしたとあって、チェックインカウンターのある4階に上がると感嘆の声を上げたくなるくらい美しいデザインなんですが、保安検査場を通過した後も僕たちの目を楽しませてくれます。


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クジラみたいな口を開いたような感じに見えなくもない大きなガラス窓。


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吸い込まれそうな吹き抜けは制限エリア内にもありました。このデザインが大興空港を象徴している気がします。

続いて細かいところに目をやると、


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D61番前にあった貝みたいな椅子。こういう部分が大興空港の隠れた美術要素で、ふとしたところに小さな芸術が隠されています。


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こんどは水のしずくみたいな金属のイス。これも芸術作品の一部かと思います。探してみるともっとたくさんあると思いますよ。

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撮影環境は非常に良好

ここ大興空港はかなり撮影に向いています。首都空港と同様に全面ガラス張りでガラスに目一杯近付け、柱構造も特にないため非常に撮影環境は良好です。特にスポットイン、アウトはどこからでも簡単に撮れます。しかもオープンしたてとあってガラスもすごくきれいですからなおよいです。


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エアチャイナ、中国南方航空、河北航空、そして最大勢力の中国聨合航空のいるA、Bの方が混雑していました。


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中国東方航空がポツンといるCコンコース。C、Dは比較的ガラリとした感じです。


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自分の乗る吉祥航空787以外で、この日見た最大の機体が首都航空のA330でした。


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中国南方航空のA320がプッシュバック。バックが閑散として淋しい雰囲気の絵になってしまいましたが、夕陽の時間になればちょっと露出をオーバー気味にして中国らしいモヤの中、柔らかな写真を撮ることもできます。


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今度は夕陽をバックに河北航空の737がプッシュバック。西側となるA、Bのウィングはいい感じに夕陽と絡みます。

ランウェイオペレーション

最後に北京大興空港の滑走路がどうなっているか見てみましょう。


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この空港には現在4本の滑走路があります。大体南北に3本。斜めに1本の滑走路があります。(将来的には7本に拡大)

僕が行ったときは南風だったようで、北から南(上から下)に向けて離着陸が行われていました。

僕が見た限り、左側A、Bウィングから出発する飛行機は17Lから離陸していました。また到着機は19に着陸していました。17Rに着陸していた機体かは不明です。ちなみに僕が乗った機体はDウィング(一番右上のウィング)から出発したのですが、離陸したのは11Lからでした。

と言うように離陸は近い滑走路から行っているように思えます。着陸はちょっと不明です。

また、離着陸機の撮影ですが、C、Dウィングからは19への着陸機が低高度で撮影可能かと思われます。A、Bウィングからも17L/Rへの着陸機が撮影可能と思われます。

まとめ

ここまで延々と書いてきましたが、ここで今回僕が見てきた大興空港の印象、状況を短文でまとめてみましょう。

曲線を多用した生物感のある美しい建築
ウィングは国際線が1本、国内線4本
カウンター、店舗はほぼオープン
当初は国内線メイン、国際線は非充実
当初は観光目的の訪問客が多数
北京中軸をはじめ強烈な国粋主義感
最新技術を使用した搭乗体験はこれから
撮影環境は非常に良好

と言ったところでしょうか。中国の新空港はどこもデザイン性に優れていますが、北京大興国際空港が一番デザイン性があると感じました。最新のテクノロジーについてはこれからというところですが、これから導入していけば、世界が注目する空港となるに違いありません。

これまでほぼ1つの空港だけでやってきた北京という都市が、大興空港のオープンで世界一のトラフィックをさばける都市へと変貌しつつあります。これまで日本から北京は、日本から上海よりも便数が少なくて不便だった感があります。上海には大空港が2つあるのに対し北京は1つのみだったいうことで、恐らく発着枠の関係だったのでしょう。これから北京への便が増えて行くことに期待したいです。

さて、国産旅客機の開発、高速鉄道網の整備、中国エアラインの最新機材など、このブログでも中国のパワーや発展のスピードについては度々話題にしてきましたが、大興空港のオープンはまた1つ中国のパワーを見せつけられた一件になりました。

やっぱり中国は面白いです。

目が離せません。

これからも中国に注目し続けて行きたいと思います。

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