イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

レーダー照射を受けた海自P-1、災害派遣されている空自C-2、頑張れ日本製の航空機!

レーダー照射を受けた海自P-1

ちまたでは韓国駆逐艦からレーダー照射を受けた(ロックオンされた)海上自衛隊機の動画が話題です。


www.youtube.com

韓国駆逐艦に呼びかけるときの「This is JAPAN NAVY(こちら日本海軍)」というコールサインがちょっとした物議を醸し出していますけれども、物事の本質に注目せず、非常にマイナーな問題に注目しているわけで、全くもってナンセンスな議論だと思っています。

もっと注目すべきことがあるじゃないですか。あの事件を知ったときの僕の第一印象は、

おおっ日本製の航空機が活躍してる!

というものだったんです。

あの飛行機、ニュースではP-1哨戒機(ピーイチしょうかいき)と呼ばれていましたが、航空ファンの間ではピーワンと呼ばれています。

公開されている動画は窓からの映像なのでよく分かりませんが、P-1哨戒機とはこんな飛行機です。


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(海上自衛隊HPより)


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(海上自衛隊HPより)

どうです?4発エンジンのちょっと変わった飛行機ですよね。でもこの飛行機、すごいんです。なんと、

日本製の航空機なんです!

作ったのは川崎重工業です。P-1はコックピットやエンジン、機内の装備品までが(ほぼ)国産なので、MRJが日本製とか言っているレベルじゃないくらいの国産具合なんです。(エンジンはIHI製)

MRJはコックピットやエンジン、装備品は海外製が多いので、日本製と言えども最終組み立てが日本というだけな気がしちゃうんですよね。しかし、P-1哨戒機の場合はほとんどが日本製、この航空機こそ日本の英知が詰まった飛行機なんですよね。

これまで、海上自衛隊はP-3Cという米国製の航空機を使っていましたが、老朽化が進んでいるため、徐々にP-1に置き替えられようとしています。これから、不審船や潜水艦など海上のパトロール(哨戒)は日本製のP-1が担っていくわけです。

2013年からデリバリーが開始されて、今何機いるのかよく知りませんが、最近色々なところで活躍が見られるようになり、今回のレーダー照射の事件を見て、「おおっP-1が頑張ってる!」と思ったわけです。

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災害派遣されている空自C-2

せっかくなんで、もうひとつ日本製の活躍している航空機を紹介します。

ちょっと見にくいかも知れませんが、下の写真のように災害派遣などで活躍している飛行機です。C-2輸送機と言います。ちまたでは「シーツ―」と呼ばれています。恐らくテレビでは「シーニ」と言われちゃう気がしますが…。


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(防衛省HPより)


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(防衛省HPより)

上の2つの画像は以下のページから拝借しました。

www.mod.go.jp

上の記事ではC-2の姿形ちょっと見にくいですので航空自衛隊のHPを見てみましょう。


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(航空自衛隊HPより)


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(航空自衛隊HPより)

高翼、T字尾翼のかなり大きな輸送機です。後ろがパカって開く飛行機で、中はガランドウ。いわゆる貨物機ってやつです。旅客機で言えばロシアのIL-76なんかをイメージされると良いかも知れません。(エンジンのサイズで言えば767と同じです。)

デリバリーは2016年、つい最近運用が開始されたばかりですのであまり知っている人はいないかも知れませんが、上の写真の通り、西日本豪雨のときに広島に飛んで行っていますし、地震のときに新千歳にも飛んで行っています。

人知れず大きな荷物を災害現場へ輸送しているんです。民間機が載せられないような車両も輸送できるため、陸路が寸断されるような災害のときには大活躍できる輸送機です。

この航空機も川崎重工業が作りました。実はC-2とP-1は同時開発。コックピットや装備品、翼の一部が共通になっています。昔、ボーイングで767と757が同時開発されたのに似ていますね。

さすがにこのC-2ではエンジンがGE(ゼネラルエレクトリック)製なので100%国産とは言えませんが、それでもかなりの部分が国産なので、MRJよりもうんと国産と言うことができます。

日本は何故旅客機を作れないのか

ここまで読んで日本すごい!って思った方、疑問を感じませんか?川崎重工レベルでこんな飛行機が作れるのに、なんで三菱重工がMRJを作れないのかって。

flyfromrjgg.hatenablog.com

はい、それは上の記事を読んで頂ければわかるんですが、簡単に言うと、自衛隊機には型式証明も耐空証明も要らないからです。つまり日本独自の基準で作れるからです。自衛隊機に対して国交省は関わりません。何故なら防衛省の飛行機だからです。誤解を恐れずに言えば、

防衛大臣がいいよと言ったら飛べる

わけなんですよ。だから日本でも作れてしまうんですよね。ちょっとうがった見方をすると、日本は航空機を作る技術はあるけど、認証を取る技術がないと言うことですかね?

なので認証が不要な自衛隊機は作れるけど、認証が必要な旅客機は作れないと言うことが起きるんです。

日本はガラパゴス航空機なら作れる

と言ってしまうこともできます。(ちょっと関係者に失礼かも)

もっと自衛隊(機)にも眼を向けたい

なんとなく日本人って平和ボケしていて、日本国の軍隊(と呼んではいけませんが)である自衛隊のことを知らなさ過ぎるんですよ。日々、どれだけ自衛隊が活躍しているか、知りませんよね。

今回のようにP-1哨戒機は毎日愚直に海上をパトロールし、C-2輸送機はいざとなったら物資を災害地に運んでいます。そしてそこには日本の技術が大きく貢献しているんです。

戦闘機こそアメリカからの買い物に依存する日本ですが、哨戒機とか輸送機とか、旅客機型の航空機には随分と力を入れているんですよね。全部日本で作れるくらいの技術力があります。値段は高いですけど品質はいいものだと思います。

今回のレーダー照射事件を機に、日本の航空機(自衛隊機)の製造能力にも光が当たればいいなーなんて思っちゃいました。そして自衛隊の活動についても興味を持ってもらえたらいいなーなんて思います。

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