イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

ARJの乗り方と情報収集のコツ

成都航空のホームページからARJの航空券は買えない

中国初の国産ジェット旅客機ARJの乗り方について解説します。え?そんなのチケット買うだけじゃんって?いやいや、甘いです。中国の航空会社をナメてはいけません。1つだけトラップがあるので、ARJに乗ってみたい方のために一記事を割いて解説しておきます。

まず誰もがするのはその航空会社のホームページに行ってみることですよね。僕もARJに乗ろうと考えた時は、まず成都航空のホームページに行きました。航空券を買うという目的以外にも、ちゃんと飛んでいるかを確認するという目的もあります。


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ここから上海虹橋-成都で検索をしてみます。

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8月20日を指定して検索をすると出てきました。ARJがちゃんと飛んでいそうですね。航空券も買えそうなことがわかります。日付を変えてみるとわかるのですが、この便の運航日は火、木、土の週3便の運航です(2016年8月現在)。指定した日の料金は1,760元(26,400円)でした。もちろん料金は日によって変動します。大体の相場は片道2万円弱から3万円弱といったところでしょう。

このまま予約を続けてみましょう。会員ではないので、非会員のところに認証用のアルファベットと数字を入れて前に進みます。中国語が読めないと辛いと感じるところですが、深く考えずに進みましょう。100%わからなくても、なんとなく雰囲気でわかるところもありますよね。わからない場合はGoogle翻訳を頼りましょう。僕も要所要所ではGoogle翻訳を使っています。


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空港税の50元(750円)が加算されて1,810元(27,150円)となりました。

このページでは乗客の情報を入れます。*印の部分に必要事項を入れていきます。問題は電話番号の部分です。「手机号码」の部分が電話番号を表しています。正直に自分の電話番号を入れて「下一歩」を押すと、


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こんなメッセージが出てくるんです。

「不是完整的11位手机号或者正确的手机号前七位」

Google翻訳で訳してみましょう。

「11は右の7の前に完全な電話番号や携帯電話番号ではありません」

イマイチ意味がわかりませんが、きっと電話番号の桁が違いますという意味です。多分、日本の携帯電話の番号を入れても受け付けてくれません。先頭に国番号「+81」を付けて、「090」の「0」を取って「8190・・・」という風に入力してみてもダメです。つまりウソの連絡先を入れないと受け付けてくれないんです。

さすがに僕も中国の飛行機に乗る時に、ウソの連絡先を入れる勇気は出ませんでした。仮に予約システムを上手く通過できたとしても、別人のところに連絡が行って面倒なことになったら嫌ですし、万が一のことがあったときに虚偽の申告をしたということで問題になったら困ります。ということは、中国人に知り合いがいる人でその人が代理人になってくれない限り、ここを通過できないと思われます。

ガーン!もしかして日本人は乗れない?

と、一瞬愕然としてしまいました。ここが1つだけトラップがあると冒頭に書いたところです。

しかしよくよく考えてみると、航空券というのは旅行会社から買う方法というのがありますよね。潔くそちらの手を使いましょう。

成都航空のホームページはまだまだ外国人向けにはなっていないようですので、成都航空のホームページはフライトスケジュールの確認のみに使えということです。

困ったときのスカイスキャナー(SkyScanner)頼み

僕はおなじみのスカイスキャナー(Sky Scanner)を使っています。ありとあらゆる航空券の最安値を検索してくれます。


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ここでお目当ての上海虹橋から成都への航空券を検索してみます。


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ちゃんと成都航空便(13時10分発の便がARJの運航便です)が検索されて出てきました。

ここから買うわけです。僕は最安値表示されたCtripで購入しました。Ctripは結構気に入って使っています。これまで3度使用しましたが、一度も困ったことはありません。中国の国内線も中国新幹線もCtripから予約すればちゃんと乗れることが僕のブログで実証されています(中国新幹線は以下の記事を参照)。

flyfromrjgg.hatenablog.com


Ctripに移動後、画面に従って手続きを進めていけば、Eチケット控えが送られてきますので、それをチェックインカウンターで見せるだけです。

「航空会社のサイトから買う」という正規ルートで買えないのには焦りましたが、旅行会社経由で予約をすれば何の苦労もなく買えるというわけです。めでたしめでたしですね。

情報収集のコツ1 必ず見るべきサイト

僕は乗りたい機材の運航状況を確認するのにFlight Radar24(フライトレーダー24)というアプリを使用しています。便名指定、機材指定、登録記号(レジ)指定など、色々な方法で目的の飛行機の検索ができます。ARJの運航状況もまずはFlight Radarで確認しました。

便名「EU6680」で検索すると、直近の成都航空6680便、上海虹橋-成都線のARJの動向を見ることができます。

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SEACHボックスに便名を入れます。


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直近の3日間に登録記号(レジ)がB-3321のARJが飛んでいることが分かります。AJ27はARJ21-700の略号です。画面の登録記号(レジ)の部分をクリックするとそのレジの機体の直近の動向を調べることができます。

乗りたい機材の便名か、レジがわかれば簡単に検索できます。飛んでいる路線やレジが複数ある場合でも、何か一つがわかれば、あとは五月雨式にわかっていきます。レジから路線(複数)がわかり、路線からレジ(複数)がわかります。

ところで。FlightRadarは本来はこんなソフトですよね。

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どんな飛行機がどこを飛んでいるか確認するソフトです。これを見てるとすぐに時間が経っちゃいます。

今度はFlight Awareというよく似たアプリで検索してみましょう。機番指定「B-3321」で検索をすると出てくるのがEU6679便、成都-上海虹橋です。


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なんとなくちゃんと飛んでいそうな感じがしますが、よーくご覧ください。

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機材名にA319と書いてあります。ちょっと焦りません?これ。写真はARJのものになっていますが、機材はA319と書いてあるんです。う~ん、一体どちらを信じていいものか…。

ここで整理してみましょう。見たのは以下の3つのサイトです。

  • 成都航空のホームページ:ARJ
  • Flight Radar24:ARJ
  • Flight Aware:A319(写真のみARJ)

この状態で乗りに行く気になれるかどうかは度胸次第です。僕は若干不安でしたが、色々と他のサイトも見てみると、B-3321が確実にARJであることがわかってきたので、Flight Radarの情報を信じる気になれました。とは言うものの、やはりA319が来たら嫌ですよね。が、しかし。ここまで情報が揃ったら行って確かめるしかありません。これ以上の正確な情報は出てきませんので、当たって砕けろという思いで旅行を決行したというわけです。

目的の機材に乗りに行く場合はこのような事前の情報収集は欠かせません。最低限、航空会社のホームページとFlight Radarで調べるのは必要なことだと言えます。Flight Awareは若干信じられませんので参考程度にして下さい。その他、独自で情報収集をした上で最終決断を下すべきです。乗りに行ったはいいものの、「元々飛んでいなかった」じゃ悲しすぎますからね…。

情報収集のコツ2 継続ウォッチ

もう一つ。一度調べただけでは危なすぎます。状況は変わりうるからです。継続的にウォッチすることが必要です。乗りたいと思ったときから最低でも2~3週間はこまめに調べて下さい。毎日とは言わないまでも1週間に2~3回は運航状況を確認した方がよいです。そして欠航や機材変更が行われていないかどうかを確認して下さい。ARJに限らず、他の航空会社の他の機材でも曜日で機材が決まっているような便もありますので、その際にもこの継続調査というのが欠かせません。何よりも運航の動向をつかむことが上手く乗るためのコツなのです。

僕は就航直後からずっと週数回、Flight RadarでARJの運航状況を確認をしていました。1度だけ欠航していた時がありましたが、次の運航日には復帰していたので、特に心配はしませんでした。その後、一度も欠航はなかったように思います(見逃している可能性もあります)。その辺を見極めた上で「これは行ける!」と踏み、今回の旅行を決行したというわけです。

最終的は日頃の行い

それでも突然の機材変更等は避けられず乗れないこともありますので、100%とは言いませんが、ちゃんと情報収集するのとしないのとでは確実に前者の方が乗れる確率が上がると思います。

まぁ最終的には、日頃の行いの良し悪しでお天道様が決めるわけなんですよ。

オイオイ、そんな結論でいいのかよ…。

いいんです。


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