イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

新型肺炎パニックに見る「みんなマスク」の風潮。航空会社で働く全員がマスクになったらなんか嫌。

みんなマスク姿に

巷では新型肺炎が世界的なパンデミック寸前ですけれども、先日、中部→台北→マカオ→杭州→中部を2日で回ってきて思ったことは、

とにかく皆マスクをしている

ということです。

僕もかなりの時間マスクをしていました。台北に着いたとき、マスクをせずにちょっとした咳をしたら近くにいた人が「ジロっ」と。「そんな、おれ、今さっき中部から到着したばかりだし、、、絶対に肺炎なわけないし」と思いましたが、そんなこと相手には分かりっこないんですよね。「こりゃヤバい風潮だわ」とすぐにマスクを着けました。怖かったのは「マスクしろよ」みたいな空気。今回のテーマはこれです。

地上係員もクルーもマスク

このとき、新型コロナウィルスの感染者はほぼ中国国内に限られ、患者数も世界中で200人くらいの頃でした。にも関わらず、航空会社の地上スタッフもキャビンクルーも皆マスクをつけていました。


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エアアジアジャパンのクルーの2人がマスクをしています。(2020年1月24日)


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マカオ→杭州のエアマカオのクルーは全員マスク。(2020年1月25日)


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杭州→中部の長龍航空のクルーも全員マスク。(2020年1月25日)

えっ!そんなにヤバいの???って思いました。

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接客業はマスクをすべきか

これまでの常識では「航空会社の地上職員やキャビンクルーがマスクをするなんてちょっと変」というものでした。しかしその常識は急速に覆されようとしています。

不特定多数の多国籍の人達と接する空港の職員、航空会社の職員が今のようなパンデミック寸前状態では、マスクを着けるのはわかります。でも、これが常態化したら嫌だなぁと僕は思うわけです。


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こちら2020年2月1日のセントレア、スタッフ数は少ないですが、皆マスクをしています。

接客の基本は笑顔、特に航空旅行では地上係員やキャビンクルー達に笑顔でサービスをしもらいたいと僕は期待しているわけで、マスクを着けることによってコミュニケーションが遮られてしまうんじゃないかと懸念しています。

人間は相手の表情を見ながら言葉を選んだりするので、表情が見えない状態ではお互いに何だかとても事務的なコミュニケーションになってしまう気がするんです。あまり上手く言えないんですが、心理的な壁ができるとか、相手との距離が遠くなるとか、感覚的なものでしかないんですが、言ってみればそんな感じです。

仕事をしていてもマスクをしている人と話すと、何となく表情が読みづらくてやりにくい時があります。何となく雰囲気が悪い時、怒ってんのかなぁ、それとも単に元気がないだけなのかなぁとか、必要以上に気を揉んでしまうのです。

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変な常識が定着するのが嫌

昔に比べて世の中にマスクをしている人が増えました。僕らが子供の頃は、マスクをしているのは怪しく見えるから避ける風潮があった気がします。病気の人だけがマスクをしていたように思います。昔は予防でマスクをするなんてことは多くはありませんでした。欧米系の外国人の中には今でもマスクは怪しく見えるから着けないという調査もあります。

でも今では冬になると予防でマスクをする人が増えます。僕は眼鏡が曇るのが嫌でマスクは滅多に着けないんですが、冬になるとずっとマスクを付けている人って多いですよね。あれ、なんか嫌いです。顔が見えないですもん。僕は、自分が病気ではないときはなるべくマスクは取ってコミュニケーションしたいと思っています。

現在は一種の集団パニック状態なのでやむを得ないと思っていますが、この肺炎が終息したらどうなるのか、結構心配しています。「エアラインの職員は、多国籍、不特定多数の人達と接するからマスク着用が当たり前」なんて世界になったらなんか嫌じゃないですか?

働く人達の立場に立ってみろ

と言われたらそれまでなんですが、でもやっぱり僕は相手の表情を見ながら話したいです。

マスクをしていても100%の予防効果はありませんし、目から感染するとかいう話もありますし、手洗いうがいの励行がマスクより効果があるという研究結果もあるみたいです。マスクをすることが目的化して欲しくないと思うわけです。

常識は変わっていく

常識は時代とともに変化をしていきます。インフルエンザになったら5日間、学校や会社を休むというのは今や当たり前になりました。でもそれってここ最近のことですよね。感染を防げていればそれはそれでいいんですが、インフルごときでちょっとやり過ぎな気がしないでもないです。特定の人が1週間もいないと困ることって結構ありますから…。

少し前の日経新聞によると、インフルの検査をしてちゃんと休むという日本の最近の慣習は、世界的に見るとかなり珍しいそうです。国によってはインフルエンザの診断すらしない国もあると書いてありました。確かにその通りかもと。インフルとは言え、治療薬はありますし、健康な大人なら熱は1日くらいで下がりますし、いわゆる強い風邪みたいなもんですからね。

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しかし、時代は変わり、特に日本では「インフルになったら絶対に外に出るな」という常識が定着しました。という風に常識が変わっていき、「エアライン職員は全員マスク」みたいになったらなんだか嫌です。

もちろん自分が風邪を引いているとか、インフルの蔓延期とかなら仕方がないんですけど、何でもないときに、医療関係者みたいに航空関係者は全員強制マスクとか、ちょっとやめて欲しいです。

誤解しないで欲しいのは、マスク着用に関しては僕は別に任意でいいと思っています。「接客業がマスクなんてけしからん」なんて思っていませんよ。ただ、「任意」と言っても「常識」という無言の圧力があるじゃないですか。「マスクをしない方が非常識」という常識が蔓延ったら嫌だなぁと思っているだけです。

日本人は特に同調圧力が強いので、「私はマスクしたくないんですけど、周りの皆がしているからしています」みたいな空気があると逆らえないんですよね。

早く収束してくれないかな

この新型肺炎、マスコミの報道のせいで世界的な集団パニックになっている気がしますが、早く収まって欲しいものです。今や、各国がいかに強固な対中国対策を打つかの競争になっている気がしてなりません。

中国便を全て運休にするエアラインも続々と現れており、運休にしない方航空会社は何をやっているんだ、という空気も生まれつつあります。こんなことをしていたら、世界各国の航空会社はかなりの打撃を受けますよ。自分で自分の首を絞めているような気がしてなりません。

昔あった「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引く」という投資格言ではないですが、「中国が肺炎になったら世界が死ぬ」みたいなことにもなり得ます。日本の観光業は今や中国人頼みな部分がありますので、中国からのマネー供給がなくなれば日本経済にも甚大な被害を及ぼすことは必至です。

そして「エアライン職員は全員マスク着用」みたいな常識が蔓延らないで欲しいです。やはり空の旅の楽しさは笑顔でのコミュニケーション。機内食の時間に医療従事者が患者に入院食を配るような状態にはなって欲しくはありません。

行く末を見守るしかありませんが、

早くマスクなしの世界に戻って欲しい。

僕はそれを切望しています。

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