イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

ANA787ビジネスクラス搭乗記【787-8飛ぶNH177便シアトル=成田】

チェックインからゲートへ

今回はシアトルから成田へ飛ぶビジネスクラスの搭乗記をお送りします。


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シアトルタコマ空港はSEATAC(シータック)と呼ばれ比較的小規模な空港です。古くて狭いというのが印象ですが、ターミナル南端のエリアにはこんな風に飛行機がぶら下がり、さすが飛行機の街といった感じです。


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ターミナルビル内はチェックインカウンターが両側にあるちょっと変わった構造。狭いので場所が足りないんですかね?

特にやることもないため、すぐに保安検査場を通過します。保安検査場はいつも大混雑。ただ、普通のレーンとPremiumと呼ばれるファストトラックがありその格差は激しいです。Premiumならばほぼ並ぶことなく保安検査場を通過できます。プレエコ以上ならば通れます。


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Sサテライトで翼を休めるANAの787。


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184人乗りコンフィギュレーションの787-8はシアトル線にはちょうどいいサイズなんでしょうね。成田=シアトル線は787が存在するからこそ飛ばせる路線です。


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タコマ空港にはデルタ航空が専用のラウンジを持っていますが、ANAは当然アウェーのため合同ラウンジを使います。そこがここ。The CLUB at SEAという名前のちょっとダサめのラウンジです。


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成田行きNH177便は12時20分発。定刻の約30分前に搭乗が始まりました。

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ビジネスクラス王様シート

復路はビジネスクラスに乗ります。シアトル線には787-8が入っているわけですが、もちろんスタッガードタイプです。この787-8(ダッシュエイト)のビジネスクラスは他のタイプ(-9、-10)とは若干異なるスタッガードが入っているんです。

真ん中の列が1席少なくて、交互に1席と2席が現れるスタッガードなんですよね。他のタイプは2席、2席のスタッガードです。


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こちらが1席の部分。


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こちらが2席の部分です。

圧倒的に1席の部分の方が有利だと思いませんか?通常2席あるところが1席しかないんですから。2席の方は哀れなもの。テーブルのスペースが全くありません。1席の方なんて両側にテーブルがありますから、この格差はすごいです。

このため1席のシートは王様シートなんて呼ばれていたりします。

この王様シートに関してはこちらの記事でお読み下さい。

flyfromrjgg.hatenablog.com


では、ビジネスクラスに乗る時の儀式として、


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マットと枕は使うまで前のオットマンに入れておき、


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イヤホンは備え付けのものは耳が痛くなるので使用せず、MYイヤホンを差しておきます。

これで準備完了です。ちなみにMYイヤホンの件は以下の記事で紹介した通りです。

flyfromrjgg.hatenablog.com

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グローブトロッターのアメニティ

アメニティキットはグローブトロッターのポーチ。


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ANAはなかなかお洒落なやつをくれますねぇ。


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ポーチを開けると中は和のデザインでGlobe Trotterのロゴが入っています。


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中身は基本的なセット。まぁ使うのは歯ブラシとアイマスクくらいですが…。

ウェルカムドリンクでホッとする

機内の撮影を終えてホッと一息。僕は搭乗後の数分に命を賭けていまして、無我夢中で写真を撮っています。単なる趣味でありながら最も緊張し、ストレスフルな時間です。他の乗客に迷惑を掛けず、しかも怪しさをあまり与えず、必要なものを撮影しないといけないからです。


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タコマ空港のラウンジは混み過ぎていて何も飲んでおらず、一仕事終えた後とあって喉はカラカラ。いつもはパスするウェルカムドリンクをもらいました。やっとホッとできました。

しかしANAではコップがプラスチック製なんですよね。重量軽減、経費節減と言うのも分かりますが、ここはガラスのコップで出てきて欲しいところです。


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自席から天井を見上げると前の部分にクルーレストがあることがわかります。荷物棚とは若干形状が違う部分がありますよね。

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米国発のステーキはちょっと

この便はシアトル発12時20分のため、豪華なランチが出ます。


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こちらがメニュー。


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お酒は飲まないので、ノンアルコールのメニューから見ます。何か1つでも変わり種が入っていると嬉しいんですが、いつもと同じメニューです。

酒なんかいらないからソフトドリンクを充実させてくれ!というニーズもあると思うんですが、やはりそれはマイノリティなんでしょうか?皆さん、機内でそんなにお酒を飲むんですか???


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和食が左で洋食が右。和食のメインは銀ひらすの幽庵焼き。そして洋食のメインはフィレ肉のステーキ、鱈(たら)のソテー、ハーブ入りヒヨコ豆のケーキからのチョイス。

う~ん、ハーブ入りヒヨコ豆のケーキというのが全く想像できず逆にソソりますが、無難にステーキにしちゃいました。


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お好きな時にというメニューにはANA名物一風堂ラーメン。毎回これが食べたいんですが、普通に機内食を完食するとラーメンまで入らないんですよね。

しかも時差ボケの影響で、食後は必ず眠ってしまい、起きた後は何だか頭がボーっとして、胃がもたれて食べる気になれず。そのうち2回目の食事の時間になり、あっという間に着陸してしまうというパターンで、なかなか食べるチャンスがありません。

周りではズルズル、ズルズルとラーメンをすする音がして、「あ、一風堂食べてんだ~」と思いつつ、

ズルズルうるせぇわ!

とも言いたくなり、何だか悶々とした時間が過ぎて行くのです。


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飲み物はたまにはジンジャーエールを。


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ここで再度洋食メニューのみを掲載しておきます。


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アペタイザーが出てきました。これがまたお洒落な見た目で、しかも味がよくわからず、何とも解説が難しいんです。丸いボールはピスタチオチーズボールで、これが一番美味しかったです。クリーミーで濃厚な感じでした。


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前菜の美しいこと。奥のコーンスープもホッとする味でなんだか朝食を食べているみたいでした。


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パンはちょっと堅めのが好きです。


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メインのステーキが出てきました。

なるべく美味しく撮ったつもりですが、これ、実物はかなり酷くてですね、特にニンジン、カリフラワーが超イケてないんですよ。見た目も味も最悪。焦げ焦げのフニャフニャでシャビシャビ。これはビジネスクラスの食事としてはNGです!

というわけで、肉以外ほとんど残しました。

片付けてもらうときに笑顔で一言言わせて頂きました。「これはちょっと、あんまりでした…」と。「申し訳ございません。オーブンの加減で…。」なんて言い訳は要りませんよ。でも肉は美味しかったので全然OKです。


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デザートはお饅頭とミルフィーユと言われたので、お饅頭と言ったらあんぱんみたいなものが袋で出てきました。


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やっぱり、あんぱんですね、これ。


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食後はコーヒーとチョコで締めました。

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ザ・ミッドフライト

食後は案の定眠くなり、映画を見つつ眠ってました。


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で、食後のチョコが美味しかったので、「チョコレートってありますか?」と聞くと、箱ごと持って来てくれまして。数個頂きました。


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北米線は5thAvenueみたいです。前から必ずコレな気がします。


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10時間の長旅も半分を過ぎて「やれやれ」なところ。ビジネスクラスでは横になれるのでだいぶ楽なんですが、その分寝起きが結構きつかったりします。2時間くらい中途半端に眠った後のグズグズ感と言ったらこの世の終わりみたいな感じです。時差ぼけの影響が残っているからでしょう。


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窓側席ではないので窓の外が撮れないと思いきや、トイレに窓があるので、そこからエンジンと翼を撮りました。意外なところからいい角度で狙えるもんです(笑)。


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途中、おやつとしてハーゲンダッツが出ました。米国発だとサイズが大きいのがいいですね。

ここで残念なサービスが…。ペットボトルの「ぬるい水」ではなく、「冷えた水」が飲みたかったので、「冷たいお水をください」と言ったら常温の水が出てきました。つまり冷たい水が欲しかったら「氷入りの水を下さい」とハッキリ言わなければいけないのです。「察してくれ」は通じないんだなぁと思いました。

いちいちやり取りするのも面倒なので、そのままもらいましたが、日本のエアラインらしさを感じられないサービスで、アマゾンだったら★ひとつです。

朝食みたいな2度目の食事

後半はずっと眠くてグズグズしていました。時差ボケしているところに窓を閉められると全く調子が出ません。なんか鬱になります。


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とはいうものの、到着2時間前くらいから鬱を脱出し始めます。


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2度目の食事の前にはオレンジジュースを。これで完全リフレッシュしました。


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1食目はステーキを選んだので2食目は和食を選びました。和食は鰆たまり醤油焼き、洋食はほうれん草のカネロニ。というか、カネロニ?カネロニ?それ何?って時点で和食一択。

しかも、カネロニに加えてイエロートマトクーリですよ。何なのか全く想像ができません。解説が欲しいです。

ビジネスクラスにはお洒落な人ばかりが乗っているわけではないんですよ!定食屋のメニューしか知らない中年男性も乗っているわけです。

ANAビジネスクラスに乗って

はい、成田に到着。


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王様シートでのビジネスクラスはやはり良かったです。両側にテーブルがありますので、カメラや本やパソコンやらを好き放題置けます。両側に出られるのもいいですし、何だかやたらと奥まった感じがするのも良かったです。

フラットシートでよく眠れてしまうからこそグズグズになって何だか何もやらないうちに成田に着いてしまいましたが、今考えれば、ゴロゴロしていれば目的地に着いてしまうなんて超贅沢です。

ただ、サービス面に不満が残りました。ANAに期待し過ぎなんですかね?デルタで同じ対応だったら許してしまえそうなことも、ANAだと不満に感じてしまいます。ステーキに付くにんじんとカリフラワーの酷さ常温のお水の件もそうでしたし、わかりにくいメニューもそうです。

日本のエアラインだと、完全に日本人の目線で見てしまうので、どうしても評価が厳しくなってしまい、しかもビジネスクラスに乗るとそのエアラインの真価を問うてしまいます。同じ路線にはデルタもJALも飛んでいて競争が激しい分、自分の選択に自信を持ちたくて質の高いサービスを求めてしまうわけです。プレエコでも感じましたが最近ではデルタの方が質が高いと感じます。ANAさん、もっと頑張ってください。

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