イケてる航空総合研究所

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737MAXが産まれるレントン工場周辺の撮影スポットガイド【737MAX改称騒動の一幕も】

レントン工場を巡る

シアトルにはボーイングに関する工場が3つあります。本ブログでも順に紹介していますが、まず一番大きくて有名なのがシアトルダウンタウンの北側にあるエバレット工場です。続いてシータック(シアトルタコマ空港)の近くにあり、航空博物館(ミュージアムオブフライト:Museum Of Flight)があるボーイングフィールド。こちらは737MAXのデリバリーセンターとして737MAXの運航停止時にはMAXの溜まり場になっていたところです。

そして最後が騒動の割に話題に上がらないレントン工場ですが、初期のボーイングの工場ということもあり絶対に外せない、そして絶対に忘れてはならない工場です。現在は737オンリーの生産工場となっていますが。今や博物館クラスの機体となっている707や727もレントン工場で造られました。米中部ウィチタ(胴体を製造するスピリットの工場)から鉄道で運ばれてきた737の胴体の最終目的地でもあります。

今回はそんなレントン工場周辺の撮影スポットを紹介したいと思います。


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まずはレントン工場の全景とどこに撮影スポットがあるかなんですが。

撮影可能な場所は多分3つくらいですかね?(他にもあるかと思いますが、1時間程度の時間で調査できたのは比較的南のエリアの3つです) まずはショッピングモールの駐車場。この場所から完成した737は見えませんが、737のメタルの胴体が見えます。

次にスタジアムの駐車場、ここから遊歩道にアクセスでき、駐機場に停めてある飛行機にむちゃくちゃ近づけます。

最後に滑走路の東側にある駐車場。ここからレントンの滑走路を見渡せます。(エアポートウェイと呼ばれる道路からも滑走路が見渡せますが、ランディングする機体が撮影できる程度です。)

それでは一つ一つ解説して行きましょう。

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ショッピングモールの駐車場

とりあえずよくわからなかったので、ショッピングモールの駐車場に車を停めてみました。


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ここの見どころは工場の扉の壁画です。エバレット工場には及びませんが、こちらも737の壁画がハンガーの扉に描かれていて、「737の工場に来た~!」という気分を盛り上げてくれます。この壁画は737-800ですね。


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その隣の扉には737MAXが描かれています。


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そして道路の向かいに目をやると737のメタル胴体が置いてあるではありませんか?いまいちここに置いてある理由が不明ですが、鉄道で届いた737を一時的に置いてあるんでしょうか?すぐには事情が分かりませんでした。


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道路を渡って反対側に行けばフェンス越しに胴体を撮影することは可能だと思いますが、完全に不審者扱いされますので良い子はやらないで下さい。


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ちなみにショッピングモールの駐車場はこんな駐車場です。道路側を見ていますが、背後には広大な駐車場が広がっています。どうやら昔は工場だったところのようです。今は737のみの生産になってしまい、だいぶ規模を縮小したと聞きました。

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川沿いの遊歩道

続いて少し南に下ってスタジアムの駐車場に車を停めました。


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この写真で行くと右下です。この辺りは細い川が流れており、その川沿いに遊歩道が作られています。


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こちらがその遊歩道。たまにジョギングする人や散歩をする人とすれ違います。とても気持ちがいい遊歩道です。


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滑走路への眺めはそんなに良くはなく、遊歩道を歩いていても尾翼がフェンスの向こうに見えるくらいです。


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途中、木々の間から滑走路の反対に駐機されている737が見えます。サウスウェストやライアンエアの737がいますね。


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ところどころ視界が開けるところがありますのでそこからエプロンを見ることができます。


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遊歩道を歩いて行くと、橋があります。


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その橋の右側にはこんな風に製造中の737MAXがいるわけです。


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スパイスジェットの737MAXが至近に…。


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こちらが橋を正面から見たもの。背後が上の写真のエプロンです。

ついに737MAXを改称か

そのエプロンで見かけたとある737MAXの話なんですが、、、


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ここを訪問した当日、ライアンエアの737MAXがいました。ノーズには737-MAXの文字が見えます。実はこの数日後、ここに来た次の機体の機種名のペイントが変わったのです。


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なんと737-MAXではなく737-8200に。ついにライアンエアは737-MAXの名称を捨てました。8200とは高密度型MAXであるMAX8-200の略だと思われますが、MAXと書かずに8200型と称することにしたようです。

www.theguardian.com

上の写真はこの記事から写真を引用させて頂いています。

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エプロンを見渡せる一般駐車場

実は遊歩道を歩いていた時、恐らく地元民と思われるオジサンに話し掛けられました。「MAXの写真を撮ってんのか?あっちにもっとよく見える丘があるんだ。駐車場があってな、そこからエプロンを一望できるぞ。」と。「ナイスです、オジサン!」早速反対側に行ってみました。


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駐車場は10数台が停められる規模。最初に行った壁画のある工場建屋が向こう側に見えます。


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ラダーとウィングレットだけ塗装してあるほぼベアメタルの737MAXが見えます。


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737MAXはエンジンがギザギザなのですぐに区別できますね。


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これ737MAX7の2号機と思われますが、部分的にサウスウェスト航空塗装に変更されていました。


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堂々と737MAXと描かれた胴体も、今や不良品の看板のようになってしまったのが悲しいですよね。上記でも触れましたが、ライアンエアがMAX8を8200に改称したように、これからボーイング本体でもMAXの名称を変えるかも知れません。顧客にとってMAXの信頼性は地に墜ちた感じがありますので、リブランドでもして売らないことには、顧客、そして乗客が付いてこないかも知れません。

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生産一時中止かも

今回は737MAXの運航停止中にレントン工場を訪問したわけですが、MAXで溢れかえるボーイングフィールドとは打って変わってMAXが溜まっている感じはなく、淡々と製造が進められている様子でした。意外と地味な、そして小さい工場と言う印象でした。

そんなレントン工場も7月下旬、生産を一時的に中止するかも知れないという報道がなされました。さすがに運航再開の目途も立たないようでは、生産を継続させるのは無理なのかも知れませんね。でもそれが正しい決断のような気がします。もう停めておくところがないですもん…。

と、駆け足でレントン工場周辺を見てきましたが、エバレット、ボーイングフィールドと巡ったならば最後にレントンも見ておいて損はないです。なにせ歴史あるレントン、そしていま渦中の737MAXの生産拠点なのですから。

ここ数ヶ月、737MAXを批判がちに書いてしまう僕ですが、頑張って737の生産を続けているレントンに行ったら「MAX頑張れ!」と応援したい気持ちになりました。レントンで生産されているボーイング機は今や737しかないわけで、737あってのレントンなのです。

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