プレエコでも優先レーン使用
先日からコマ切れでお送りしているデルタ航空のA330-900neo搭乗記、今回はプレミアムセレクトのメリットや注意点を紹介したいと思います。路線はシアトル→成田です。シアトル・タコマ空港にあるデルタ航空プレミアムセレクトのチェックインカウンター。非常にスムーズに手続きが完了します。この点は素晴らしく、エコノミークラスなのに行列に並ばなくていいのはビジネスクラスと同じで非常に評価できるポイントです。
そして何と言ってもこのPremiumレーンが威力を発揮。一般レーンと比べて100倍早く進みます。搭乗手続きのスムーズさと同様、プレエコで良かったと思わされます。もちろん手荷物にはPRIORITYが付きますし。
このあたりはビジネスクラスと同じです。
楽しみな機内食の時間
このブログでは何度も何度も言っていますが、プレミアムセレクトのお楽しみは食事です。エコノミークラスの食事とは異なり、短距離ビジネスクラス並の食事を提供してくれるところです。スパイシーで映えるメニューブックが気分を高揚させてくれますねぇ。
洋食は鶏胸肉のローストまたはラビオリです。
和食は牛すき焼きでした。
僕はこの時点でどう考えても牛すき焼きをチョイスしたくなります。ただし、僕が座った位置は最後列(A330-900neoでは4列目)。果たして牛すき焼きは残っているのでしょうか?
ドリンクメニューは豊富です。
まずはスプライトをオーダーし、配られるスナックを食べて、空腹を満たしましょう。と行きたいところですが、僕はここでスナックを食べません。カバンにしまいます。非常食として取っておくのです。
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最後列で繰り広げられるコメディ
プレミアムセレクトは4列あるのですが、4列であるが故、激しい機内食の争奪戦が起きます。反対側の列では、お決まりのコメディが繰り広げられているのでした。We have …
パスタ or パスタ
思わず笑ってしまいました。米国人の夫婦と思われる2人も苦笑い。しかし状況を即座に受け入れていました。さすがジョークが通じる国民性ですね。3種類用意している食事も最後列まで来ると不人気メニューしか残らないんです。
さすがに日本人の僕のところではコメディ調ではなく、Sorry, we have only pasta…という感じでしたが、僕は機内食をチョイスできない悲しみに暮れていました。
というわけで出てきたパスタ。これがまた微妙なんです。かなり水っぽくてパスタが伸び伸びな感じでした。
最後列は気分的にとても落ち着くのですが、機内食の売り切れが一番のリスク。売り切れないときもありますが非常に稀ですので、どうしても食べたいものがある場合には前方席を指定するのが確実です。
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窓を閉めるのやめてくれ
この便、11時半にシアトルを出発して15時に成田に着きます。ずっと昼間を飛んでいるにも関わらず、乗った瞬間からかなりの数のシェードが閉められており、結構暗い感じでした。機はアラスカ辺りまで飛んできました。
速度はマッハ0.83くらい出ています。0.85くらいで飛んでくれればもう少し時間短縮ができるのだと思いますが、旅客機は燃費、つまり経済性も重要なため、基本的に性能上の最高速度は出しません。
西向きのこのフライトはずっと昼間を飛んでいるんですが、窓が閉められてしまうためずっと夜を飛んでいるような感じです。体は昼間の認識なのに周りが暗いと気分が沈んでくるんですよね。
何だか鬱状態。毎回、長距離国際線に乗るとこうなります。ホントはPCを立ち上げてブログでも書きたいんですが、気持ちが乗らないと書けないので、グズグズ過ごすことになります。
頼むから窓を開けてくれ
と思います。どうして長距離国際線って昼間でも窓を閉めるんでしょうね?毎回毎回毎回納得が行かない僕なのでした。かといってトイレに出にくくなるため、窓側に座る勇気はありませんし。
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アイスで逆境から脱出
機内食売り切れの後は、機内真っ暗の中で鬱状態に。しかしこんな逆境に負けていては、楽しいはずの航空旅行が台無しになると、僕は思い切った行動に出ました。なんか甘いものを食べれば元気が出るんじゃないかと。
いつもならここでハーゲンダッツか何かが配られる気がしたので、クルーに聞いてみたんです。「アイスクリームってないんですか?」と。
答えは冷たく「え?そんなの出ませんけど?」。ん~これはどうしたものか…。そして別のクルーにも聞いてみたんです。今度は「何か冷たい食べ物ってないですか?例えばアイスとか。」と。聞き方を変えたらどうかな?と思いまして。
そしたら「ビジネスクラスのアイスならあるけど食べます?」と言ってくれたんですよ!!!
こんなこともあるんですねぇ。何でも言ってみるもんです。僕も最初驚いて戸惑ってしまったんですが、もらえるものは黙って貰っておきました。
キャラメルがくどいくらいの濃厚アイスです。
プレエコなのにビジネスクラスのデザートをもらえて超上機嫌。周りの目が気になりましたが、ここはあえてポーカーフェース。僕はこうして逆境から脱出したのでした。プレエコではビジネスクラスのアイスをもらえることもある。と言うことがわかりました。良い子の皆さんはマネしないで下さい。
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到着前の食事も選択肢ナシ
逆境から脱出した僕に、再び悲劇が襲い掛かりました。それは2回目の食事のときです。一番人気のないキッシュしか残っておらず、反対側の列では再びコメディが…。キッシュ or キッシュ
と。
もちろん僕もキッシュしかなく、仕方なくキッシュ食べました。2回とも一番食べたくないヤツだったのはかなり残念でした。
プレエコが特別な故のデメリット
デルタのプレエコ(プレミアムセレクト)ではビジネスクラスとほぼ同じ待遇が得られますし、機内食はエコノミークラスとは異なるメニューで提供されます。ANAのプレエコはエコノミークラス同じメニューのため、デルタのプレエコはその点でかなり優れています。しかしメニューがエコノミークラスとは異なるという点が災いし、4列目という、全体で見ると機内前方だがクラス内では最後尾という状況が悲劇を生みます。2回とも機内食チョイスなしという悲劇です。
クルーも何とかジョークで乗り切っているようですが、「パスタ or パスタ」、「キッシュ or キッシュ」は非常に考えものですよね。事前にオーダーできれば良いんですが、現状、事前オーダーは受け付けていません。改善を強く望むところですね。
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