イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

JAL国際線機材(777-200ER)クラスJの乗り方ガイド【地道な検索が王道】

今アツい国際線機材

新しく開設される路線もあまりなく、新しい機材が導入されることもなく、国際線がまだまだ復活していない現在の航空業界は何だかパッとしませんよね。そんな中でも注目を集めているのが国内線に使用されている国際線機材じゃないでしょうか?国際線の機材が余っているため、国際線仕様の機材が一時的に国内幹線に投入されているのです。

ANAで言えば、767-300ER(763)や787-800(78M)がそれに相当します。国際線仕様の座席であるCradle(クレイドル)をプレミアムクラスとして設定し、プレミアムクラスが通常よりも多い機材として羽田を中心とする国内線に投入されています。763ならば2-1-2の座席配置、78Mなら2-2-2の座席配置になっており、通常のプレミアムクラスよりシートピッチも広くて快適な機材となっています。

一方のJALでも同じような試みがなされており、JALでは777-200ERの国際線ビジネスクラス、リバースヘリンボーンタイプの座席(SkySuiteⅢ)が、ファーストクラスではなく、プラス1,000円で乗れるクラスJとして設定されているんです。


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これがその座席です。当日空席があればプラス1,000円で乗れてしまいます。(事前に購入する際にはプラス1,000円どころか高い運賃を取られます。)

個人的には国際線ビジネスクラスは国内線ファーストクラスとしても十分に対応可能だと考えているんですが、そうするとクラスJに相当する座席がなくなってしまいますし、「ビジネスクラス=クラスJ」とした方がケチくさくならず、大判振る舞いしている感じがして印象がいいんだと思います(あくまでも想像)。

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JALのスカイスイートクラスJ

今回話題にしているのはこの機体。


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JALの777-200ERです。JALでは777を徐々に引退させつつあるので、国際線機材もあとわずかの命、2022年までには全機引退を宣言しているので、この機材に乗れるのもあと1年程度かも知れません。


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機内の最前方キャビンがビジネスクラスになっており、この空間がクラスJとして使用されています。また、このタイプのビジネスクラスはSkySuiteⅢ(スカイスイート3)という名前が付けられています。Sky Suiteと呼ぶくらいのなので、フルフラットにもなりまして、ベッドに寝転んで過ごすこともできちゃうんです。

ちなみに機内全体はこんなレイアウトになっています。


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W63またはW64というコンフィギュレーション。窓側は7列まで、通路側は6列まであり、合計26席のクラスJが付いています。国内線用機材としての777は既に退役してしまいましたが、かつて777には80席以上のクラスJが付いていたので、この26席のクラスJは相当競争率が高い部類に入ります。

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奇跡が起きた最後列窓側

この国際線ビジネスクラス付きの機体、どこで乗れるかと言うと、羽田=那覇は最もポピュラーな投入路線として、その他、羽田=新千歳、羽田=伊丹などです。


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スマホの予約画面を見てみると、772(国際線仕様機材)という記載があります。これがSkySuiteの証。

しかしですね。なかなか空席がないんですよ。人気がある上に元々座席数が少ないというのがありまして競争率はかなり高いものと思われます。僕が乗ったい際も「日帰りで乗れる時間がいい便」に空席を見つけけるのにかなり苦労をしました。

ちょっと事情を話しますと、僕は2021年7月9日(金)のJAL914便 15:45那覇発羽田行きに乗ったんですが、運のいいことに、乗る前々日に最後列の窓側である7Aが空いていることに気が付いたんです。

こんなラッキーなことはないと思いました。7Aなんてビジネスクラスの中でも特等席じゃないですか。そんな席、見つけた瞬間にゲットですよ。窓側なんてかなり人気なはずで、しかも(撮影に興じても目立たない)最後列の窓側が空くなんて願ってもいないチャンスなわけです。しかも特典航空券(マイル)でも空いているという奇跡。マイルなら行けなくなっても日にちを変えればいいだけなので、速攻座席を押さえました。


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ただ、実際そんなに焦る必要もなかったようです。何故か僕が乗った7/9には結構空席がありました。上のシートマップは前日のもので、搭乗2日前よりも搭乗前日の方が空席がありました。乗る数時間前には確か5席の空き。恐らく当日アップグレードした人がいたんでしょう。

そして当日も搭乗を待っていると、「クラスJ最後列の通路側に1席空席がございます。」とアナウンスが、、、。すぐに埋まってましたが、7/9は搭乗直前のアップグレードでも乗れたみたいです。とは言え、流石に直前アップグレードを狙う勇気はありませんけどね…。「普通席を買ってアップグレードを狙ったら失敗した」じゃ那覇まで行った意味がありませんので。

僕の場合、直前にしか予定が立たず、クラスJのために5万円も払う気にはなれなかったので、特典航空券の空きを狙うしかありませんでした。そして乗るなら窓側、しかも最後列がいいと思っていました。全ての希望が叶ったのが今回の7/9のJL914便だったというわけです。

というようにチャンスは必ず巡ってきますので、諦めずトライして下さい。

このスカイスイート・クラスJはお得に乗ろうとするから難しいのであって、何日も前から予定が確定できて、いくら払っても惜しくないと言う人は特に苦労することなく乗れると思います。2万円~5万円台の運賃を払って乗ればいいからです。難しいのは僕みたいにマイルを使ってタダ乗りしてやろうとか、当日アップグレードを狙い+1,000円で乗ってやろうとか、そういう人達のみです。

王道は結局、地道な検索以外ないかも知れません。(毎日毎日検索できるようなヒマな人が得をするということです。)

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幻の無料クラスJ

僕、随分前からこのスカイスイートクラスJを狙っていまして、ふと検索をしていた時に、こんな便を発見してしまったんです。


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今回僕が乗ったのと同じJL914便、772の国際線機材でまさかのクラスJ設定なし便が登場したんですよ!これ、どういうことかと言うと、国際線機材なのにクラスJの設定がないということは、クラスJが普通席解放されていると言うことなんです。

ANAではよくありましたよね。中部=成田に入る787などで、スタッガードタイプの国際線ビジネスクラス席が普通席解放されているパターンが…。それと同じかなと思いました。


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一旦普通席として予約してみると、見事にビジネスクラス席を指定できてしまいました。ちなみに普通席が21,510円だったので僕は一旦、運賃を支払いました。

しかし、僕の目論見は見事に外れ、この便は数日後に737に変更されてしまったんです。JALとしても恐らく初めから機材を変更するつもりで、普通席解放していたんでしょう。(沖縄県に対する緊急事態宣言が延長されたため無料で払い戻しできました。)

と言うことで、世の中上手い話はなさそうなので、無料クラスJの表示に騙されぬようどうかご注意下さい。ちなみに機材変更後の座席は普通席でした。

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久々に味わったワクワク

復活基調にあるものの、まだまだ盛り上がりに欠ける航空業界ですが、今乗るのが楽しい機材と言ったら今回紹介したようなイレギュラーな使い方をしている国際線機材でしょうね。

なかなか乗るのが難しいかも知れませんが、お得に乗るためには地道な「検索、検索、検索」しかありません。狙いを定めたら毎日見続けること。ふとした瞬間に空席が落ちてくることがあります。今回は最後列の窓側がマイルで取れるという超オイシイ出来事が起きました。

最近、「航空業界もつまらなくなったもんだなぁ」と半分ヤサクレていたんですが、久々にワクワクするような搭乗体験ができました。こんな話題を提供して行きたいなぁと思いつつも、本格的に復活するにはまだ1~2年掛かるんでしょうね。それまでは我慢が続きそうです。

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