ちょっと様子を見に成田へ
コロナ禍のクリスマスイブ、新千歳から名古屋へ帰るついでに成田空港に寄ってきました。コロナが始まってから約1年、今は国際線はほとんど停止しているような状態です。もう少し正確に言うと、運航してはいるものの簡単には海外には行けない状態です。そんな中、日本の玄関口である成田がどうなっているのか。僕はこの目で確かめたかったんですよね。徐々に国際線が復活していると聞いていますが、実態はどうなのかということを…。偏向している報道はアテにならないので、やはり自分の目で確かめることが重要だと思うのです。
こちら第2ターミナルの一角。全くスポットが使われていません。かと思いきや、
こんな風に以前の成田を思わせる光景も見られます。
ということで、成田の今を順に見て行きましょう。
第1ターミナル南ウィング
では第1ターミナルから様子を見て行きたいと思います。やはり予想通りと言うか、「やはりこれが成田の実態か…。」と非常に暗～い気持ちになりました。
とりえあずインフォーメーションには誰もいません。
こちらはANAの上級クラスカウンター。人っこ一人いません。まるで営業終了しているかのようです。
と思いきや、この時間はエアチャイナの上海行きがありまして、このカウンターのみ混雑していました。運航便があるとこのように混雑するわけです。
出国ゲートにカメラを向けても乗客が一人も写らないってのはある意味すごいことです。ただし、便数を見てみると特に夕方にANAの米国行きが幾つか飛ぶため、この後少しは人が集まってくると思われます。
ANAでは17時台に集中してニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ便が運航されています。ANAでは国際線の8割程度の減便を行ってはいますが、北米線では特にメジャーな路線のみ週数便の運航しています。従って成田の午後は比較的北米線が目立つ格好になっています。
上から見てみました。Bカウンターの前に少し人だかりがありますね。
しかしBカウンターには係員ゼロです。モニターはONになっているため、これから係員が配置されるものと思われます。
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第1ターミナル北ウィング
引き続き第1ターミナルの北ウィングに行ってみましょう。
こちらデルタ航空のチェックインカウンターがある北ウィング。圧倒的にガランとしています。デルタはコロナ前から成田撤退をアナウンスし、既に撤退していますから。
北ウィングはホント警察か警備員か係員しか歩いていなと思ったら全然便がないんですよ。
この時間は中国南方(CZ)の瀋陽行きと大韓航空(KE)のソウル行きしかありません。ガルーダ(GA)のジャカルタ行きは南ウィング、ピーチの台北行きは夜です。
上から見てもこの通り。北ウィングは本当に閑散としていました。
しかしそこに一筋の光が。
元々チェックインカウンターからは飛行機は見えにくいんですが、目に飛び込んできたのがこの光景でした。なんとZIPAIR。先日、ホノルルに就航し話題をさらったばかりの今一番アツいJAL系LCCです。
決して活況ではないものの、コロナ後に向けて新しい路線を開拓する姿は、暗い航空業界を少し明るくしてくれます。
第1ターミナルの商業エリア
続いて出発ロビーの商業エリア、ショッピング＆グルメゾーンに行ってみましょう。
予想通りの光景が…。結構閉まっています。
しかし、マックは営業中との看板があります。
やはりマックは世界中で愛される味だということ。マックが閉まったら成田も終わりだろうなぁと思ってしまいました。
そしてスタバも開いてます。マックとスタバのの2つがあればなんとか生きて行けそうです。
ウロウロと歩いてみましたがどこも閉店。
ユニクロも然り。
ABCマートは閉まっていますが、無印良品は開いていますね。
印象としては8～9割が閉まっている感じですが、Poterのカバン屋さんは開いていたりと、旅行グッズなどの需要がある店舗は開いている状況でした。
レストランもかなりの店舗が閉まっていますが、開いているところもあります。「どうやって採算を取っているんだろう？」という気はしますが…。
ドコモのワールドセンターも海外旅行の需要がなければ開ける意味がありません。
第1ターミナルの3階にPCRセンターもありまして、フラッと寄って見てみましたが、普通のフロアに簡易壁で仕切られ、そこで検査ができるようになっていました。
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第1ターミナル到着ロビー
最後に第1ターミナルの1階を見てみましょう。
南ウィング到着ロビーはガラガラで誰もいませんでした。
ただし、到着便は予想以上にありますね。通関中とありますのでこれから出てくるところでしょう。ただ、普通ならお迎えの人達でごった返すところがこの閑散ぶりは異常です。
南ウィングから北ウィングへと繋がる真ん中のエリアも閑散としていました。
こちらは北ウィング到着ロビー。意外と人がいました。時刻表を見ると、大韓航空のソウル便と、中国南方航空の瀋陽からの到着便があったからでしょう。と言っても普段は人をかき分けて歩かないといけない出口前にしてはガラガラの状態です。
こちら1階のバス降り場。
全然人がいません。ただし、ターミナル間の移動バスは以前と同じくらいの頻度で運行されています。
第2ターミナル出発ロビー
続いて第2ターミナルに行ってみました。
第1ターミナルよりも閑散としていて驚きました。
右を見ても左を見ても、「どこのチェックインカウンターが開いてるんだろう？」という感じです。
それでも出発便は結構ありまして、これから混雑してくるのか、そもそも乗客が少ないのかよくわかりません。
上から見てみてもこの通り。
1つ上の階のショッピング＆グルメゾーンは第1ターミナルと同じで閉店が目立ちました。
カメラのキタムラは開いています。
ABCマートはクローズ。
一番賑わっていたエリアはここ。奥がスタバ、真ん中が雑貨屋さん、右がマックです。第2ターミナルでもスタバとマックは確実に開いています。
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第2ターミナル到着ロビー
続いて1階の到着ロビーに行ってみましょう。
一番端の入口(第3ターミナル側)から入りました。
この通りガラガラ。便が全部終了した深夜みたいです。
ただ、ご覧の通り到着便は結構あるんですよ。(共同運航便を引いてもそれなりにある。)
こちらは1階のバス乗り場。実に閑散としています。
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第3ターミナル(LCCターミナル)
最後に第3ターミナルへ。
ここは第2ターミナルから歩いて行ける場所にあります(700m程度)。もちろん第2ターミナルからバスでも行けます。
レーストラックが特徴的な館内、とても空いてました。
唯一人がいるのはジェットスターのチェックインカウンターっくらい。
春秋航空はなんと朝7時発の佐賀行き以外はないように見えます。
この時間以降の出発便もジェットスターの新千歳、福岡、関空のみとなっています。ピーチが第1ターミナルに移ってしまったので、第3ターミナルは少しピンチですね。
フードコートもこの通りですが、よく見ると結構人がいるんですよ。当日の国内線があと3便の状態でこの状態ならばまだマシな方だと思います。
お店の状況ですが、ここ第3ターミナルが一番閉店率が低かったと感じます。国際線需要はほぼゼロにせよ、国内線需要があるからでしょう。ジェットスターが奮闘している証拠です。
この通りどこも開いているんです。一部フードコートのお店が閉まっていたくらいでした。
到着ロビーにも降りてみましたが、たまたま便がなかったので閑散としていました。到着便があると続々と人が降りてくる状態でした。
到着便はこれから増えてきそうな感じですね。
たまたま空いている時間に撮影したものですが、バスのチケット売り場は便が到着すると列ができていました。
バスの行先はこの通り。
ちなみに僕は17時20分発の1,000円バス(LCB：Low Cost Bus)に乗って東京駅に移動したのですが、第3ターミナルを出発する時点でほぼ満席。
バスの定員は50名くらいなので、早く買って早く並ばないと乗れません。コロナ禍でも1,000円バスは20分おきの運航をしている理由がわかった気がしました。(執筆現在、予約はできません。当日販売のみです。)
夢だと思いたい
コロナ禍の成田空港は本当にガラガラでした。しかし便数はそれなりにあります。それでも混雑していないのは乗客数が少ないからなのか、たまたま見た時間帯が閑散とした時間だったのかは正確にはわかりませんが、情勢を考えると乗客数が少ないのは明らかでしょう。この時期に国際線に乗る人はどうしても必要なビジネス渡航か母国への帰国でしょうから。観光はまだ無理です。店舗の閉鎖状況も痛々しいものがありました。マックとスタバが開いていたのは救いかも知れませんが、お土産屋さんや外国人が買って行きそうなお店はほぼ閉鎖中。「働いていた人たちは今何をしているんだろう？」と非常に心配になってしまうのでした。
歩いていると、僕が過去10年、20年と見てきた成田とは大きく異なっていて、
これ、夢じゃないよね？
と、ついこの前までの混雑がまるでウソのように思える成田空港だったのです。
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