まずは全体を把握
2020年1月現在の首里城の様子をお伝えしたいと思います。2019年10月31日の焼失直後には一切入れなかった首里城に、今は入れるようになっています。しかし全焼した正殿には入れず、その手前までしか行けません。現在、どんな風に回れるかをマップに青線で書き入れてみました。このルートで回れば、北殿、南殿、正殿の一部、そして奉神門(正殿前入る門)を見ることができます。
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途中までは以前のまま
全焼したのは正殿周りのみであり、その他敷地内は以前通りになっています。お馴染み守礼門は何の被害もありません。以前のままの佇まいで、我々観光客を迎えてくれました。
そして石垣を見ながら階段を上って幾つかの門を通り抜けていくところまでは以前と全く変わらずです。
焼失したエリア手前
一番上まで登り切ると景色が一変。わかってはいるものの「えっ!」と驚かされる瞬間です。正殿とともに焼えてしまった北殿の一部が規制線の向こうに見えます。
このように屋根がズタズタ。
こんなになっちゃって…。
僕がこの屋根を見て呟いた言葉でした。
奉神門の一部も延焼して屋根が今にも落ちそうになっていました。この門をくぐると、美しい正殿が見られるはずでした。
門に沿って正殿に向かって右側に歩いて行くと階段がありそこを上ると、全焼した南殿が見えます。
その奥に完全に焼失した正殿跡が見えます。跡形もありませんね。
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展望台からの眺め
あとは降りて行くだけなのですが、展望台があり、南殿と正殿があったはずのところを見ることもできます。このような風景が広がっています。
反対側は那覇市の風景。
これでおしまい
ここからは木々の中を降りていくだけ。癒される緑です。
降りたところからは再び奉神門を見ることができます。何度も言いますがこの奥が正殿です。
坂を降りて行くと首里跡の石碑が。復元されたものですら跡になってしまったという悲しい出来事でした。
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人はまばらだった
どれくらいの人が首里城を見に来ているかというと、昔よりは圧倒的に少ないでしょうね。ここまでの写真を見てわかる通り人はまばらな感じでした。お土産屋さんもあまり繁盛しておらず。
休憩処(食事処)もガランとした感じでした。
シーサーだけは元気そうで何より。
これでおしまいです。
何となく現在の首里城の様子をイメージして頂けましたでしょうか?焼失してしまったとは言え、その燃えてしまった様子は規制線の手前から何とか見ることができます。焼失前に行ったことのある方は、変わらない守礼門の辺りと変わり果てた北殿、正殿、南殿の辺りに大きなギャップを感じることでしょう。
「燃えてしまった何を見に行くわけ?」、「そんなもの、見て楽しいのか?」という意見もあるかと思いますが、僕は現実を見るために足を運んでみました。首里城の今を知るために一目見ておきたかったからです。
ちなみに駐車場以外は全て無料です。
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民間駐車場は騙しなのか?
最後に「騙し」なのかよくわかりませんが、車で行く場合のちょっとしたコツをお伝えしておきます。首里城には首里杜館地下駐車場という県営駐車場があります。駐車場から直接エスカレータで上に上がることができ、守礼門の手前に出ることができる最も近い駐車場です。
しかし、その駐車場に入ろうとすると、「満車」「レンタカーはこちら(右折せよの矢印)」「500円」という看板が、まさに駐車場に入らんとする交差点の手前に置かれています。
最初その看板を信じて右折しそうになりましたが、前の車が普通に駐車場に入って行くのを見て、前の車に続きました。そしたら満車なんていうのは大嘘で、県営駐車場はガラガラでした。そして料金は320円(小型)です。
看板を片付け忘れているのか、それとも民間駐車場主の陰謀なのかはわかりませんが、レンタカー専用というよく分からない、しかも500円の駐車場には停める必要はありません。
県営駐車場が本当に満車だった場合に限りUターンして民間の駐車場に停めるのが良いと思います。
ちなみに焼失前の正殿
最後に過去の写真を漁って見つけました。こちらが2005年11月の首里城正殿です。こんなに綺麗な建物だったんですね。これが再び立てられることを願います。
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