イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

本音直球勝負で語る春秋航空【機内食は食べるな】

2016年5月3日のこと。上海からは春秋航空で名古屋に帰ります。往路では春秋航空を使いましたが、復路でも春秋航空を使います。この時の運賃は往復で約1万円。上海を1万円で往復できる時代が来たというのは10年前には考えられなかったことですよね。はっきり言って凄いです。

実は普段はもう少し高いのですが、この時はキャンペーンで999円という破格の運賃を出していましたので、それに飛びついたわけです。999円と言ってもその運賃に、空港使用料やサーチャージが加算されるので、なんだかんだ言って1万円くらいになります。

大混雑のチェックインカウンター

春秋航空8602便、上海浦東発中部(名古屋)行きの出発時刻は10時20分。ちょうど2時間前の8時20分にチェックインカウンターに着きました。ターミナルビル一番端っこのカウンターです。LCCは大体端っこに寄せられる運命にありますので、広い空港だとホント大変です。

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チェックインカウンターはこの行列。さすがLCC、容赦がありません。「30分は並ばないといけないかなぁ」と思いながら並び始めました。

いつもならプライオリティ・チェックイン・カウンターでスイスイっとチェックインを済ませるところなんですが、LCCではひたすら行列に並ばなければなりません。ホント天と地の差、「安い」というのはことはこういうことなんですね。世の中カネです、カネ。


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チェックインに掛かった時間は予想通りのぴったり30分。LCCに乗る時には余裕をもって空港に行かないといけません。

バスラウンジから見えるヒコーキがヤバい

出国手続きを抜けてやってきたのはバスラウンジ。バスに乗って沖止めスポットまで行き、タラップを使って搭乗となります。

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LCCは結構な確率でバスラウンジからの搭乗になります。LCCの機体にボーディングブリッジをつけてもらえたらラッキーくらいなもんに思っていて下さい。どこの空港でもLCCはぞんざいな扱いを受けることが多いです。

しかしバスラウンジでもいいことがあるんですよ。グランドレベル(地上から)の写真が撮れることです。これはバスラウンジから搭乗するときだけの大特典ですよね。


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Mahan航空のA340-600。恥ずかしながら、上海に行くまでマハン航空なんて知りませんでした。でも上海に来ると必ず見かけます。ちなみにイランの航空会社。しかも機材はA340-600です。200、300、500、600とあるA340の中でも一番長いヤツです。B747-8が出るまでは、世界で一番長い旅客機でした。

600型を見ると何故か興奮する僕。細長いフォルムが大好きです。例えて言うなら、スラッと背の高いお姉さんが好きなようなもんです。まぁ個人的には痩せすぎのお姉さんは不健康そうであんまり好きじゃないんですけど…。


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こちらはヴァージンアトランティック航空のB787⁻8。ヴァージン!やだ恥ずかしい!なんて思う人は初心者がバレてます。航空マニアの間では会話の中に普通に「ヴァージン」が出てきますのでご安心を。

日本から撤退しちゃったヴァージンですが、上海にはB787という最新鋭機で乗り入れています。日本は撤退しちゃったくせに、上海には最新鋭の機材んで乗り入れてるなんて、なんかムカつきません?航空業界の中国シフトが進んでいることを裏付ける事実ですね。最近は日本線よりも中国線に最新鋭機を入れる航空会社が増えました。


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そしてやってきました。ルフトハンザのA380。フォローミーカー(オレについて来い)の付き添いつきです。遠くに見てもデカさが際立ちますねー。デコが広くて不格好なのがカワイイっす。A340-600がスラッと背の高いお姉さんであるのなら、A380はおデブのブーちゃんって感じです。でもそこが愛くるしい。何なんでしょうね?A380の憎めない可愛さって。


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なんと目の前にやってきました。迫力あります。思わずのけぞってしまいそうです。

前方の窓側にしてみた

バスに揺られること5分。沖止めスポットに到着しました。

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皆さん先を争うように乗り込んでいきます。順番抜かしの嵐に日本人はタジタジ。ゆっくり乗り込みましょう。


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座席は窓側を取りました。しかも前の方。大した理由はないです。前の方はどんな雰囲気なんだろうって思っただけです。


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LCCのシートピッチって狭いですか?別に気にならなくないですか?フルサービスキャリアよりも狭いのはわかるんですが、じゃあものすごく窮屈かと言えばそうでもない。2~3時間なら全然耐えられるレベルです。170㎝、60kgの体にはそんなに堪えないんです。若干サバ読んでますけど…。

ちなみに隣は学生さんだと思われる若い男性。マナーも良く、ひじ掛けを取られることもなくとても快適でした。


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定刻よりも7分早い10時13分プッシュバック。そして10時29分、春秋航空8602便は、満席の乗客を乗せて、上海浦東空港を飛び立ちました。

テーブルがヤバい

今回の復路では本場上海からの出発便ということで機内食をネットから予約していました。帰りの便では機内食を楽しみにしていたというわけです。

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お楽しみの機内食はテーブルの上に載せて食べるんですが、春秋航空A320のテーブルは奥行きがなく、しかも位置が結構高いんです。何かを食べるためにデザインされたものじゃない気がしてきます。飛行機のテーブルでこんなの見るの初めてですもん。(このタイプ以外のテーブルもあるみたいです。)

アタリ!このテーブルはご飯を食べるためではなく、腕を枕にうつ伏寝するためにデザインされたものでした(未確認情報)。周りの人達はこのテーブルに腕を置いて、まるでオフィスのデスクの上で昼寝をするような形で眠ってます。その姿を見て「へー!テーブルってそんな使い方できるんだ!」ってびっくりしました。うつぶせ寝って意外と楽なんです。腰への負担が少なくてかなりいい。なるほど!狭いLCCだからこそ、眠るためのテーブルを作ったんですね(未確認情報)。

そんな食事が二の次なテーブルで僕はこれからご飯を食べます。


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僕のところにだけこんな箱が運ばれてきました。これが噂の機内食。箱はかなり大きいです。テーブルに納まるか収まらないかの大きさです。しかも、テーブルに支柱?がないので、箱は目いっぱい奥にやって載る大きさです。

機内食がヤバい

こんなに大きな箱ならば中身も期待できそうですね。LCCの機内食は基本的に量が少ないですからなおさらです。それではふたを開けてみましょう。

ジャジャーン!春秋航空の豪華機内食でーす。

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何とセパレートタイプ。これまでLCCで機内食を食べたことは何度もありますが、こんなタイプは初めてです。それもあってボリューム満点!

な~んて調子いいこと書いてますけど、こんなの食べたいと思います?見た目からしてヤバいですよね?

しかも写真を見てもこれが何だったのか思い出せないんです。自分が食べたものを全く思い出せない…。若年性認知症か?と思ったら箱に「香港~肉飯」って書いてありました。だけど酷くないですか?普通は写真を見たら何かわかりますって。時間が経っても写真があれば何を食べたのかくらいは思い出せます。

メニューを見て下さい。

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このページと、

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このページに載ってます。

見た目はカレーに見えますよね。でもカレーじゃないんです。僕はカレーをオーダーしたつもりもないし、味もカレーじゃなかったことだけは確かです。つまり「咖哩牛肉飯」ではない。となると残るは何か。「香港~肉飯」か「香茹鶏肉飯」ですよね。そこから先が照合不能なんです。このメニューを見て、僕の食べたご飯が「香港~肉飯」だと言えますか?言えないですよね。

はい、ということで、まず機内食の見た目が1つ目のヤバいところです。


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中身が何かという議論は置いておくとしても、ここで大きな壁にぶち当たります。テーブルの上に載せて食べると上手く食べられないんです。テーブルの奥行がないものですから、箱のフタが頭に当たるわけです。かといって横を向けると奥のトレーが遠くなります、横にも広げられないので、結局フタが頭に当たってしまいます。じゃあフタを手前に持ってきたらどうかというと、そんなスペースはありませんし、トレーに遠くなって食べにくいです。フタを破るのにもフタは段ボールで固いですので、変に力がかかるとご飯がこぼれますし、、、ってなわけで、結局ナイポジがないんですよ。

これが2つ目のヤバいところです。

もうこうなったらテーブルの上に乗せて食べるのは諦めましょう。片手で箱を持って、箱をテーブルの上に半分くらい載せて食べるしかありません。写真ではわかりづらいですが、結構苦労しました。(この写真は隣のお兄さんに撮ってもらいました。)

味についてですが、「美味しくなかったことはない」です。かといって劇的に美味しいかと言われればそれもウソになります。乗ったことのある日系や台湾系のLCCと比べるとレベルは落ちます。

しかしまずくて食べられないことはないので一度食べてみる価値はあるかも知れません。話題作りをしたい人にはおススメです。ほら、こんなに話題が出来ちゃったでしょ。ブログ記事一本書けるくらいのネタにはなりますので、その道の方には是非とも食べて感想なり問題点なりを書いて欲しいです。ということで、味はそこまでヤバくなかったです。

セントレアがホームページで春秋航空の搭乗記を書いていますけど、機内食のところだけは良く魅せてますね。もちろん営業目的なので仕方がないところです。(下にリンクあり)

最後に。

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機内食にはオレンジジュースが付いてきます。ドリンクサービスがないところにオレンジジュースなんて飲んでるところを見られたらもうアナタ、「えー!この人ドリンク飲んでる~!金持ち~!」なんてことになって大変ですよ。こっそり飲まないと羨望の眼差しが痛いくらいに突き刺さります。LCCの機内でドリンク飲むのってそれくらい贅沢なことなんです。

春秋航空はヤバいの結論

セントレアへは定刻よりも早く到着。出発の時間が早かったおかげで早く着けました。

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「着陸時も怖かったです」なんていうのは真っ赤なウソです。LCCだからと言って危ないことは一切ありません。皆さん一番不安に思われるところでしょうが、春秋航空の操縦がヤバいということはありません。わたくし「いけてるこうくう」が胸を張って太鼓判を押します。


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と、何の問題もなく無事に到着したわけですが、今回僕が言いたかったことは何かと言うと、

春秋航空の機内食は食べない方がいい。

けど、あとはいいよ。

ってことです。お金を払ってまで機内食を食べるかどうかは疑問です。味はそこまで悪くないですが、見た目がヤバいです。写真を見返しても何を食べたのか全くわからない。そしてとにかく食べにくい。あのテーブルとあの大きな箱でどうやって食べろと言うのか、非常に考えさせられます。今回は話のタネにオーダーしてしましたが、次回からは多分オーダーしないと思います。

でも春秋航空自体は好きです。ここまで悪口を書いておいて言うのもなんなんですが、僕は春秋航空自体、気に入っています。中部(名古屋)発上海行きのダイヤはとてもいいですし、お値段もお手軽でいいです。サービスも悪くないというか、、、LCCに乗って何のサービスを期待するんですか?CAさんと話すことなく過ごせるのに、特に期待することはありません。もしCAさんと会話したとしても特に感じ悪いことはありませんでした。もちろん安全面にも不安はありません。なのでこれからもきっと使い続けると思います。

ということで、有料の機内食だけはヤバいですけれども、サービスや安全には一切問題ないことを証明して参りましたので、皆さま安心して春秋航空をご利用下さいませ。

以上、本音直球勝負の春秋航空搭乗記でした。


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