今回は僕の弾丸旅行のポリシーみたいな話から始めますね。搭乗記からは少し離れて、いつも思っていることをまとめてみたいと思います。
僕にとっての永遠のテーマ
旅行ってなるべく軽く行きたいですよね?特に機内持ち込みをする荷物は軽くしたいものです。カメラなどの貴重品は機内持ち込みをするので、なるべくカメラも軽いものを持って行きたいと思っています。大きな空港だと荷物を持ってあちこち歩くのは大変ですからね。ゴロゴロ引くスーツケースにすれば重くないって???はい、一般的にはその通りなんですが、僕の場合、機内に入った瞬間の機動性が大事なので、ゴロゴロ引くスーツケースは致命傷になるんですよ。あんなものを持ち込んだら通路を通りにくくて仕方ありません。なので、手さげカバンにもなって肩掛けカバンにもなるカバンが必須になります。だから軽ければ軽いほどいいんです。
そこで問題になるのが、
カメラを2台持ちにするか1台にするか
という問題です。
これが僕にとっての永遠のテーマなんです。
1台で広角から望遠までカバーしたい
カメラ1台で済むなら1台で済ませたいです。1台の方が軽くて済むからです。でもなかなかそれが出来ないんですよね。絶対に必要な条件は、広角から望遠までをカバーすることです。これを1台で済ますことが出来ればいいんですが、そんな都合のいい話はありません。以前は一眼レフで18㎜-270㎜(35㎜換算で28㎜~420㎜)というタムロンのレンズを使って1台持ちをしていました。ですが一眼レフだと困ることがあるんです。音が出ることなんですよ。機内では目立たずこっそり撮りたい時ってありますよね。みんなが眠っている時にベッドの写真をパシャパシャ撮りたい時とか。
そこで、音を出したくないときの撮影用に、コンパクトデジカメを持って行くことになります。つまり一眼レフを持って行った時点でカメラ2台持ちが確定するんです。
ならばコンパクトデジカメ1台で
じゃあ一眼レフを持って行かなければいいということで、一時期コンパクトデジカメ1台でなんとかならないかと考えました。それで買ったのがこのLumix TX-1です。(レンズ格納状態)
(最大ズーム状態)
このカメラの凄いところは25㎜から250㎜までを一台でカバーすることなんです。先ほどのタムロンよりは望遠側の倍率が落ちますが、250㎜もあれば結構満足できます。広角も25㎜ならばギリギリ機内の撮影に耐えられるレベルです。広角から望遠まで一台でカバーするコンパクトデジカメということで、
これからはカメラ1台持ちで行けるぜぃ
と意気揚々でした。
Lumixを買ったことで荷物を劇的に軽くすることができました。Lumixはコンデジにしては結構ゴツいカメラなんですけど、一眼レフよりはうんとコンパクトです。さすがに胸ポケットには入りませんが、ストラップを首からかけるだけで軽々と持ち運びできますので、カバンにカメラの重量が加わらないんです。「これはいい!」なんて思っていました。
もっと広角が欲しい
ほんの短い間はLumixで満足していましたが、やはり何かが足りないと感じ始めました。そう、広角側が足りない…。エミレーツのA380ファーストクラスに乗ろうと計画を練っているときにそれを強く感じました。25㎜じゃ足りないんじゃないか?と。あの広いファーストクラスですら、記録するためには25㎜よりも広角、16㎜とか18㎜とかが必要なんじゃないか?って。1枚の写真で座席全体を写したり、キャビン全体を写したりしたいんです。そしたら25㎜じゃ力不足だよなと。
機内の撮影で24㎜~25㎜は最低ラインだと思うんですが、雑誌などを見てみても、もう少し広角で撮っていると思われる写真をたくさん見かけます。
僕も雑誌記事をたまーに書いていますので、24㎜を超える広角を持つ必要があるんじゃないかと思い始めたわけです。
タムロン10-24mmを買いました
ということで奮発しました。(ほこりまみれですみません)
これ、買いました。タムロンの10㎜~24㎜です。35m換算で16㎜~38㎜。いわゆる超広角レンズって呼ばれる類のレンズですね。値段は5万円くらいです。
(レンズ装着状態)
これを買ったことで人生が劇的に変わりました。なんて言うのは大袈裟ですけど、飛行機に乗って、「もう少し画角が広ければいいのに」とか「もう少し後ろに下がって全体を入れられたらいいのに」とか思うことがなくなりました。16㎜あれば大体のものが撮れます。画角が広い分、1枚の写真で色々なものの「全景」が捉えられます。
16㎜と25㎜の差はデカい
ここで16㎜の一眼レフで撮った写真とコンデジ(Lumix)の25㎜で撮った写真を比べてみましょう。深圳航空A320のビジネスクラスを撮影してみましょう。
25㎜で撮影したもの。
16㎜で撮影したもの。
結構違うでしょ?実際より広く見えるという詐欺みたいな感覚は否めないですけど、16㎜の方がキャビンの様子を圧倒的に広く写せるんですよ。これまで諦めていたものまで画面に入ってくるんです。
もういっちょ、今度はノボテル・バンコク・スワンナプーム・エアポートの部屋を撮影してみましょう。
25㎜で撮影したもの。ちょっと暗くてすみません。
16㎜で撮影したもの。
どうです?そんなに広くない部屋もとても広く見えますよね。実際にはこんなに広くないですよ。現実的な広さとして写すことはできませんが、それでもやはり広角レンズ(16㎜)の方が部屋の様子をより多く伝えてくれます。
結局2台持ちすることに
それで僕にとっての永遠のテーマなんですが、荷物を軽くするためにカメラをどうするかという問題は、結局のところ「カメラを2台持ちにする」という本来最も避けたかった結論に落ち着きました。広角側は一眼レフで、望遠側はコンデジで対応することにしました。「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言うように、広角と望遠を両方を求めると解がなくなるんですよ。それも16㎜という超広角から200㎜くらいまでの望遠までをカバーしようとしているんですから、僕の理想にはかなり無理があったということなんです。
ブログ記事も雑誌の記事も品質がいい方がいいに決まっています。荷物を軽くしたいからってコンデジ1台で撮ってたら、それなりの品質のものしかできないわけなんですよ。
品質というのは画質というわけじゃなくて、画角とか一枚でどれだけ伝えられるかとかそういう全体的な話を含んでいます。コンデジでも高級なラインだと相当いい画質が得られますので、画質だけを取り上げれば品質は十分とは言えますが…。
一眼レフが必要な、意外な理由
重量軽減の観点から一眼レフを敬遠しようとしていたんですが、一眼レフを積極的に機内撮影に使うようになってからは、一眼レフを持っていた方が堂々とできることに気が付きました。コンデジでチマチマ撮っているより、一眼レフを出してガーンとヤバいマニアっぽく振る舞う方がやり易いんです。旅の恥はかき捨てと言いますが、クルーや周りの乗客に「あ、この人、本気だわ」とか「あ、この人、きっとメディアの人だ」とか思われる方がむしろ気が楽なんです。コンデジだとどうしても素人感が出てしまい。中途半端なんですよね。僕の持っているLumix TX-1は結構ハイエンドなコンデジ(8万円で購入)で、非常によく撮れるんですが、どこまで行ってもやはりコンデジなんですよ。そういう「見てくれ」の面でもやはり一眼レフは必須ということですね。
なので超広角で撮りたい時は一眼で、音を避けたい時と望遠を使いたい時はコンデジでというのが僕にとって一番都合がいいという結論に至りました。
今後は重要なミッションのときには僕は一眼レフとコンデジの2台持ちで行きます。重要ではないときはコンデジ1台で行きます。
タムロン10㎜-24㎜は正直どうなのか
以下、番外編です。それで、タムロン10㎜-24㎜はどうなのかというと、それは皆さんに評価してもらいたいと思っていまして、初めて使ったのはこの搭乗記からです。
この搭乗記でデビューしてから後の記事は全て10㎜-24㎜を使っています。キャビン全景とか座席の全体写真とかは全て最も広角側(10㎜)で撮っています。
まぁまぁよく撮れるなぁと思って気に入っています。以前使ってたタムロンの18㎜-270㎜は、広角側はいいんですが望遠側にすると最悪で、色は出ないわ歪むわで、望遠側は絶対使いたくないと思っていたんですが、10㎜-24㎜はさすがに焦点距離がそこまで変わらないので、どの領域で撮っても満足行く画質が得らえると感じています。そもそも僕のブログの写真は最大横幅800ピクセルですから、多少画質が悪くても縮小で誤魔化せちゃうんですけどね(笑)。
まとめ
ということで、一番言いたいことは、やっぱり超広角は要りますよ。
コンデジのレンズの焦点距離では限界があります。稀に超広角(19㎜)が付いているコンデジ(CASIOのEX-ZR4100)がありますが、スペック的にちょっと頂けないので買えません。35㎜換算で20㎜を切る広角が欲しかったら、一眼レフで対応するしかないんです。広角を買うと、
切り取れる世界が圧倒的に広がります。
10万円近くするニコンやキャノンの純正レンズを買う必要はありません(本音は欲しい)。タムロンとかシグマで十分です。それは僕のブログが証明しているかと思います。ちなみに一眼レフの本体はNIKONのD3100。10年くらい前に激安で買ったNIKONのローエンドモデルです。確かレンズ2本付きでLumixと同じくらいの値段でした。それでもこのブログの写真くらいは撮れますのでご安心下さい(笑)。
そんな感じでーす。どうかご参考まで。
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