イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

上海浦東空港から虹橋空港までバスで乗り継ぐとき最低何時間あれば安心か

初めての虹橋へはバスで行ってみよう

今回の旅行では上海浦東空港から上海虹橋空港の乗り継ぎがありました。浦東に8時55分着、そして虹橋は13時10分発。時刻表上4時間15分の乗り継ぎ時間ありますので全然大丈夫だと思っていました。バスに乗るまではです…。

今回初めてバスに乗り、改めてバスのリスクについて考えさせられたので、ここに記しておきます。


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虹橋空港行きのバスは15分~25分おきの運行のようです。1番のバス停から乗ります。

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ターミナルビルの到着階からエスカレータを降りるとこんな風になってます。僕は第二ターミナルに着いたので第二ターミナルのバス乗り場から。

白タク運ちゃん、お客さんゲット

1番のバス停の前にやってきました。

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こちらでは15分おきの運行と書いてあります。行き先は虹橋駅ですね。虹橋駅は虹橋空港とほぼ同じ位置ですが、虹橋空港に寄ってから虹橋駅に向かうバスのようです。


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みんな待ってます。

ここのバス停に立っていると白タクの運転手が頻繁に声を掛けてきてウザいんすよ。来る人来る人に声を掛けるので、来る人も困っちゃってます。皆、基本的に無視しているんですが、欧米風の中は丁寧に対応したりして結構感心しちゃいます。結局みんな「オレ、急いでないからいい」と言って断るんですが、ちゃんと対応してあげるだけ偉いです。僕なんか手を顔の前で振って「いい、いい」ってやるだけですもん。

さらに驚いたことに、声を掛けられて白タクに乗っていく欧米人風がいました。これだから白タクの運ちゃんもやめられないわけですね。20人に声を掛ければ1人くらいは乗ってくれるわけですから…。特にこの時は、バスが来るのが遅かったんです。ちょうど9時から並び始めてバスが来たのが9時25分くらいでした。

その欧米人風はバスが来なくて困っていたみたいで、白タクの運ちゃんはその心理に付け込んだと思われます。言葉巧みに「バスはあと20分は来ない」とかそんなテキトーなことを言ったに違いありません。近くにいた同じく欧米人風人1人に声を掛けて「一緒にどうだ?」と乗って行きました。初めて白タクに捕まった人を見掛けました。

よく白タクなんか乗るなぁと思いますが、考えてみれば白タクの運ちゃんが「超極悪人」ってこともないでしょうから、ちょっと高い運賃を吹っ掛けはしますが、時間を買うと思えばそんなに高い取引にはならないんでしょうね。相乗りをすれば運賃は半額になるわけですから、普通に黙ってタクシー乗り場から乗るよりきっと安くなります。なりふり構わず声を掛ける中国人のガッツと、相乗りで行こうとする欧米人風の機転の利きよう、両者ともに軍配です。

お金は車内で払います

やっとバスが来ました。


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15分間隔と書いてあって25分くらい待たされると焦っちゃいますが、元々時間があるのでそこまで心配していませんでした。この時点で乗り継ぎまで3時間半、バスの所要時間は約60分だと聞いていましたので、まだまだ気持ちに余裕がありました。

切符は車内で買います。札束を握りしめたオバちゃんが乗ってきて一人30元(450円)ずつを徴収していきます。


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そのレシートがこれ。切符購入は全員が行いますので、意外と時間が掛かるんです。バスがバス停に来て、全員の切符購入が終わるまで出発しませんので、所要時間は走っている時間+アルファと思って下さい。若干の時間の余裕が必要です。

やべぇ、渋滞にハマった

バスは出発しました。順調に高速道路を走ります。浦東空港から虹橋空港までは距離にして54km程度、平均時速60kmで走れば1時間弱で着く距離です。バスが来ればあとは余裕。そう思っていました。

しかし出発してから20分くらい経った頃でしょうか。なんだか道路が混雑し始めました。


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先が見えないくらいの激しい渋滞です。数分間完全に停止してしまうくらいの凄い渋滞でした。

かなり焦りました。渋滞にハマった時点で乗り継ぎまで3時間。3時間あれば大丈夫だと思えるのは事後だから。先が見えない状況というのは精神的にすごく堪えるんですよ。当時は「もしかしたら間に合わないかも…。」と思いました。虹橋空港からの便に乗ることが今回の旅行の最重要イベントでしたので、渋滞がどこまで続いているのか、一体何分この渋滞に巻き込まれ続けるのか、気が気でなりませんでした。


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先が見えてきました。渋滞の原因は事故でした。左側に斜め前を向いたタンクローリーがいます。その横に赤い荷台のトラックがいます。この2台が高速道路上で動けなくなっていたんです。

2台の事故車の間がちょうど車1台分あり、皆で譲り合いながら順番に間を抜けていきます。3車線ある道路が1車線になっているわけですからそりゃぁ渋滞しますよね。

この渋滞を抜けるのになんと30分も掛かりました。よーく写真を見てみると、この場所から虹橋空港までは28kmと書いてあります。ちょうど真ん中くらいで渋滞しちゃったわけです。

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虹橋空港に到着したのはちょうど11時でした。通常の所要時間1時間のところを1時間半掛かって何とか到着しました。到着してみれば次の便出発の2時間前、余裕も余裕ですが、一時はどうなることかと肝を冷やしました。

浦東と虹橋の移動に必要な時間

いやはや、凝りました。初めての虹橋への移動、しかも初めてのバス。いきなり初回からこんな派手な渋滞に遭うとは思いませんでした。次からバスを使うのが怖くなっちゃいました。

じゃあどんな手段で行けば確実なんでしょうか?ここで浦東から虹橋までの移動手段を考えてみましょう。以下の5種類の方法があります。

・地下鉄
・リニア+地下鉄
・リニア+タクシー
・タクシー
・バス

この中で最もリスクが高いのがバスでしょうね。今回1回だけでそれが実証されてしまいました。タクシーはどうかと言うと、同じ車でもタクシーはスピードが出せますし、個人プレーが可能な分リスクが低いと思われますが、渋滞にハマればバスもタクシーも同じですので、どっちもどっちといったところです。道路を使う乗り物は時間が読めないという点でリスクが高いです。

地下鉄は時間が掛かりますが確実です。リニア+地下鉄は、若干値段が高くなりますが時間が短縮される上に確実です。リニア+タクシーはちょっと微妙です。道路を使う以上、時間が読めないリスクがあるからです。

乗り継ぎのときに重要なのは、乗り継ぎに時間が掛からないことではなくて、時間が掛かっても時間が読めることなんですよ。空港間の移動というのは時間が読めないと精神的に辛いですのですので、時間に対して正確な乗り物を選ぶべきです。そういう点では道路を走らない公共交通機関が確実です。

上記の方法の中で最も時間的に早いのが、リニア+地下鉄ですので、急いでいて確実に着きたい人はリニア+地下鉄で行くのがベストだと思います。

とは言うものの荷物が多い場合など、どうしてもダイレクトなアクセスがいい場合がありますよね。ほとんどの方は大きな荷物を抱えているはずで、僕みたいに手提げカバン一つなんてケースは稀だと思います。

どうしてもバスかタクシーを使いたいという方は、バスの所要時間を通常の倍の2時間と見積もっておけばよいと思います。渋滞に遭う確率はそんなに高くはないと思いますが、一旦渋滞にハマると抜け出すまでの時間が全く読めなくなりますので、1時間の所要時間だとしたら2時間掛かるものと考えるのが無難ではないでしょうか。今回実際に事故による渋滞に遭い、倍くらいの時間の余裕は必要だなと感じました。

浦東と虹橋の乗り継ぎには一体何時間必要なんでしょう?僕が考えるに、精神的に辛くならないためにも最低で4時間は見積もっておいた方が良いと思います。いや、それは時刻表上の時間ですので、飛行機が1時間遅れ、イミグレーションと手荷物で1時間並ぶという最悪のケースを想定すると、6時間は見積もっておいた方が無難かも知れません。4時間あってもアウトになる場合が稀にある気がします。

もちろんスムーズに行くことの方が多いと思います。しかし、万が一のことを想定して、4~6時間の時間的な余裕が欲しいところです。ご自身のリスク許容度に合わせて乗り継ぎ時間の設定をお願いします。

以上、余計なお世話でした。

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