イケてる航空総合研究所

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中国新幹線の乗り方【北京南から上海虹橋へ】

さぁ北京南駅に着きました。ここからが最大の難関です。新幹線の切符を買わねばなりません。行き先は上海。正確な駅名で言うと上海虹橋(ホンチャオ)です。北京南から上海虹橋。この切符をどうやって手に入れたらよいのか。今回はその手順を書きます。

実は僕、切符持ってます。というか正確には「お金は既に払ってます」と言った方が正しいかも知れません。飛行機に乗る時のように、切符の手配や座席指定は事前に済ませており、駅で切符を引き取るだけの状態になっています。

恐らく皆さんが新幹線に乗るときも、そうした方がよいと思います。何度も乗って慣れおられる方は別として、この記事を読んで中国新幹線にトライしてみようと思われる方は、無難に事前手配しておくことをお勧めします。

地下鉄の改札を出た時点で13時30分です。僕の乗る列車は15時発です。ちょうど1時間半あります。日本の感覚ですと、列車まで1時間半もあれば「乗る前にゆっくりお茶でも」となるのですが、中国をナメてはいけません。時間が足りなくなることも想定しておくひつようがありそうです。僕も正直「もしかしたら時間が足りないんじゃないか」と不安でした。何せこの人ゴミですから。

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「なんだろうこの行列は?」と思ったらどうやらホームへ上がるエスカレータへの行列のようでした。僕はまだ切符を手にしていません。「まさか切符を引き取ったらこの行列に並ばないと行けないのか?」マジで焦りました。

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切符の引き換え場所を探しました。恐らくここです。ウロウロすればすぐに見つかります。北京南駅は広いですがわかりにくさはありません。

ちなみに同フロアには食べ物屋さんが沢山あります。食事には絶対に困りません。アジアって駅にたくさんレストランやファーストフードがあっていいですよね。これがヨーロッパとかだと大きな駅なのに意外とお店が少なくて、しかも味が美味しくなくて困ることがあります。中国では駅で食事に困ることはほとんどありません。

「とにかく並べばいいんだな」そんな単純な気持ちで並びました。幸いなことに切符の窓口の行列はそんなに混雑していませんでした。事前にネットで調べると、「切符を買うのに1時間くらい掛かった」などと書いてある記事もあったのでビビっていましたが、この日、この時間はそれほどでもなさそうです。

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窓口のオバちゃんに引き換え証を見せました。併せてパスポートも。黙って取って行かれました。そして無言で切符を出します。1分も経たずに発券完了。意外と簡単でした。特に言葉を交わすことはありませんでした。事務的に淡々と進められます。あ、引き換え時にパスポートは必須ですので必ず見せて下さいね。

気になるところとしては、オバちゃんの英会話能力はどうなのかということですが、これについてはわかりませんでした。見た感じできなさそうです。いや、人は見た目によらないので、最低限の会話はできるかも知れません。僕のときは終始無言でしたので検証することができませんでした。いずれにせよ、こちらが予約証とパスポートを用意していれば特に会話は不要なので、あまり気にする必要はなさそうです。

予約はCtripから

先にも書きましたが予約は日本でしていきました。窓口で当日取ることも出来ますが、発券窓口で何らかの会話が必要になったときに不安があります。初心者の方は窓口で切符を引き取るだけにしておいた方がよいと思います。

僕が予約したのは中国の飛行機や列車、ホテルなどを扱うCtrip(シートリップ)です。初めて使いましたが、インターフェースも分かりやすくて非常に便利でした。

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Ctripのサイトで列車を検索しましょう。「北京」から「上海」までを検索します。

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「北京」から「上海」は自動的に「北京南」から「上海虹橋」に置き換えられます。

新幹線は停車駅によって種類が異なります。列車の種類は「Gいくつ」で表され、日本のように「のぞみ」とか「ひかり」という愛称はありません。

同じGから始まる列車でも種類があります。G+3桁の列車は時間がかかります。G+1桁または2桁の列車が速いです。北京南‐上海の所要時間は最も速い列車で5時間弱です。遅い列車だと6時間以上かかります。列車によって所要時間が異なりますので注意して下さい。

座席の種類は2等席、1等席、ビジネス席とあります。日本で言う普通車は2等、グリーン車は1等にあたります。そして中国新幹線には飛行機のようにビジネスクラスというカテゴリの座席も存在します。僕は「せっかく5時間も乗るんだから」と思いビジネスクラスを選びました。

価格は2等が約8,500円、1等が約15,000円、ビジネスクラスが約27,000円となっています。2等の8,500円でもシートは日本と普通車同等レベルの座席のため、節約するのであれば2等でも充分だと思います。ただ、周りは中国人たちで埋め尽くされているため、それなりの覚悟が必要です。その辺は予算と相談して決めて下さいね。

必要事項を入れてクレジットカード決済を行って下さい。

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予約が終わるとこんな受取票がメールで送られてきます。これを印刷して切符売場で見せて下さい。

こんな感じです。「中国の新幹線ってよく分からなくて面倒くさそう」と思う方は見事に裏切られます。予想以上に簡単です。しかし、行ってみるまでは何となく不安でした。切符はちゃんと引き換えられるのか?駅内で迷ったりしないか?乗り遅れたりしないか?でも、たいていの物事って、案ずるより産むが易しなんですよね。

行列、行列、行列、もう嫌。

切符を引き換えたら先ほどの行列に並びます。

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この行列は全員ホームへ行く人。日本では考えられないくらいの人の量です。ホームに行くだけですよ。それなのにこんな行列に並ばなければいけないなんて、他の国ではちょっと考えにくいですよね。

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列の進みは思いのほか良かったのですが、なんだかギスギスしてるんですよね。僕が若干過敏になってるのもあるんですが、押さなくてもいいの押されるような感じが嫌なんです。並んでいる途中で嫌になっちゃいました。

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一つ上がホームだと思いきや、さらに上に上がる必要がありました。そこもまたひどい行列。どこもかしこも混雑しているのが中国という国です。

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エスカレータを上がると今度はX線による検査がありました。これがまた長いんです。しかも皆、順番抜かししまくりで酷いもんです。皆、軽やかに僕を抜かしていきます。中国では「順序よく並びましょう」などというマナーはありません。ですので、割り込んだら割り込み返すくらしの気合いで行った方がいいと思います。遠慮していたらどんどん抜かされていきます。誰も見ちゃいませんし、相手は気にも留めちゃいませんので、どんどん抜かして下さい。

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やっと中に入ることができました。ここがホームへの入り口です。ここまで40分掛かりました。切符はスムーズに引き換えられたので、ほとんどがホームに行くための時間です。ホームに行くのに40分ですよ。実は14時発の列車にしようと思ったのですが、もし14時の列車だったら間に合っていませんでした。北京空港に到着し北京南駅発の新幹線に乗る場合は、飛行機の到着から新幹線の発車まで最低でも2時間半くらいは余裕を持った方が良さそうです。

ちなみに。ホームには時間にならないと入れないようです。ということで、出発まで保安エリア内を散策してみましょう。

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ちなみに保安エリア内はこんな風になっています。非常にきれいです。

こっちから入れば待ち時間ゼロ

あんなに苦労してホーム手前まで辿り着いたのに、僕は驚くべき光景を目にしてしまいました。

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な、な、なんとこちらから入れば待ち時間がゼロなのです。この入口はどうやら車でアクセスする場合の入口っぽいです。地下鉄からアクセスすると先ほどの混雑具合。車でアクセスするとこのガラガラ具合。なんだかおかしくありませんか?ただし、こちらからのアクセスは検証していないため、誰もが入れるかどうかは不明です。

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さっきのX線ゲートから入った人はどこで切符を買うかと言うとここです。僕はX線検査の前に切符を買いましたが、この切符売り場で買えるのなら、最初に切符買う必要なんてなかったわけです。

ビジネスクラス客にはラウンジあり

その切符売り場の横(右側)に秘密の入り口を発見しました。「商務座候車室」と書かれています。「商務座」とは「ビジネスクラス」のこと。「お、ここまさかラウンジ?」と恐る恐る入ってみたらちゃんと入れました。立っているお姉さんに切符を見せると案内してくれます。ビジネスクラスの乗客にはラウンジがあるんですね。

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中はこんな雰囲気です。

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僕以外の客は1名だけでした。皆さん存在を知らないのかも知れません。はたまた、あまり居心地のいいラウンジではないため、皆さん入る気がしないのも知れません。

実際、見た目通りの、なんだかテンションの下がるラウンジでした。食べものは確かなかった気がしますが、飲み物はありました。乗車まで時間がある場合、混雑とは無縁でいられる場所として使う価値はあると思います。

さぁ時間がきました。自分でホームに行かなければいけないかというと、そうではありませんでした。ラウンジのお姉さんが連れて行ってくれるようです。めちゃくちゃ愛想の悪いお姉さんが僕をエスコートしてくれることになりました。日本ならば笑顔で「いけてるこうくうさま、参りましょう」とかなるんですが、無言でにらみつけるように「アタシについてきな」みたいな雰囲気を醸し出します。もう「怖い」くらいのレベルです。「は、は、女王様」みたいな感じで僕は腰を丸くしながらついていきました。会話は不能。黙ってついていくしかありませんでした。

そして改札前でおじさんにバトンタッチ。「この人ビジネスクラスだから」と告げると、オジサンは並ぶ列の横から僕をそっと入れてくれました。ビジネスクラス客は一応優先搭乗的なサービスを受けらるようです。飛行機と同等レベルのサービスを提供しているあたり、侮れないなと思いました。

色々とありましたが「なんとかこれで新幹線に乗れるぞ~」と安堵しながら、ホームへの階段を下りるわけです。

そして中国新幹線の乗車レポートへと繋がります。

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