最近航空事故が多い
1月2日のJALと海保の事故以来、航空機事故が多いと感じている人も多いと思います。日本で話題になった事故でも以下のものがありますもんね。- 米アラスカ航空の737MAX-9のドアパネルが飛行中に脱落
- 福岡空港でタイベトジェットが進入禁止の誘導路に進入
- 福岡空港でチェジュエアが進入禁止の誘導路に進入
- ANAの777がシカゴ・オヘア空港でデルタ航空717と衝突
- 新千歳空港で大韓航空A330がプッシュバック中にキャセイの777の尾部に衝突
- 米フロリダでアトラスエアの747-8のエンジンが炎上
話題になった事故でもこれだけあります。これ以外にもマイナーな事故は実はあります。まだ1月が終わっていないのに、1ヵ月の間にこんなにたくさんの事故があるなんて!!!
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これぞコロナ報道と同じ
あのJALの事故以来、こんなに事故が多いなんて何かがおかしい。航空業界はどうしちゃったんだろう?きっと何かがおかしくなっているに違いない。飛行機は危ないんだわ。今乗るのはやめておきましょう。そんな風に思われる人もいるかも知れませんね。今回のJALの事故に限らず、航空事故が起きると、立て続けに事故が起きるように感じられるのを過去に経験した人も多いと思います。
その理由は簡単。マスコミがどんな小さな事故でも報じるからです。上記の事故のうち、例えば福岡の誘導路誤進入の2件は普段は報道されないでしょう。JALの事故があったので、誤進入の別の例として報じられたに過ぎません。
737MAXや747-8の事故は飛行中ですし、インパクトが大きいので簡単に報道されるかも知れませんが、新千歳の事故は普段であれば地方局が流す程度で、全国版のニュースでは報じられないでしょう。シカゴの事故は完全に無視されるレベルです。
今、航空事故がホットなので、視聴率やページビュー稼ぎに皆がこぞって報道するからなんですよ。だから航空事故ばかりだと感じるんです。
これぞまさにコロナの構図と同じです。コロナ死の重篤患者ばかりを報道するものだから、民衆が恐怖に駆られ、非科学的で過剰なコロナ対策が支持された。それと全く同じ原理なんですよね。
数年前、高齢ドライバーがアクセルとブレーキを間違えて建物に突っ込む事故ばかりが報道されている時期がありました。「最近、この手の事故ばかりだなぁ」と思ってしまった記憶がありますが、単純にその時、高齢者の事故がホットだったからというだけなんですよね。
テレビやネットでは、今、人々の感心の高いことが報道されているに過ぎません。マスコミは見てもらうこと読んでもらうことが目的なので、人々の関心のある事件事故を主に報道し、感心の薄いものは報道しないんです。
逆に言えば、普段から航空事故はこれくらいの頻度で起きているんですよ。皆が知らないだけです。
コロナの頃もコロナ死ばかりが報道されていたので、皆が「コロナ死はとても多い」と思っていたことでしょう。じゃあ今はいなくなったんですかね?いや、今でもコロナで死ぬ人はたくさんいます。報じられないから知らないだけです。
当時から自殺者なんてコロナ死の何倍もいました。年間2万人が自殺すると統計が言っています。それに基づくと1日50人以上が自殺していることになります。でもアナタはそんなこと普段から気にも留めていないでしょう。自分の知らない人の自殺なんてこれっぽちも興味がありません。そういうものなんです。
飛行機事故が増えているように感じるのは錯覚です。
ニュースは冷静に、そして偏っていることを前提に見たり読んだりしましょう。無駄な感情を抱かないためにも。そして一部の人々が暴走し、無駄な対策が正当化されなためにも。視聴率/PV稼ぎのニュースに踊らされると皆が不幸になります。
以上。
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