片道発券可能なデルタのマイル
9月25日にオープンした北京大興国際空港(PKX)を見に行くための北京・上海旅行。セントレアからは北京への直行便が幾つかありますが、残念ながらまだ大興空港へは飛んでいません。なので、とりあえず北京首都国際空港へ飛んで鉄道でアクセスすることにしました。今回は「中部→北京→上海→中部」と飛ぶ三角飛びで「北京→上海→中部」が通しで発券出来たので、中部=北京は片道で発券することにしました。ANAのマイルが使えるエアチャイナの中部=北京を特典航空券として取れればすごく有難いんですが、ANAマイルで取れる国際線は2区間以上のためエアチャイナは使えませんでした。
そんなとき使えるがデルタです。デルタ航空のマイルは片道で切れます。デルタ航空はスカイチームのため、中国勢として中国東方航空と中国南方航空が使えます。中国行きには非常に重宝するマイルなんですよね。
有償アップグレード叶うか
今回はエコノミークラスを利用。本当はビジネスクラスが良かったんですが、機材がA321ですし、デルタのマイルは在庫が少ないのでエコノミークラスで我慢することにしました。デルタの特典航空券で日本=中国はエコノミークラス片道17,500マイル、ビジネスクラスは片道35,000マイルです。エコノミークラスで我慢したのにはもう一つ理由がありました。それは有償アップグレード。以前、中国東方航空に乗ったときにカウンターで見たんですよ、「ビジネスクラスへのアップグレード15,000円」という看板を。当日空港で空席があればたったの15,000円でアップグレードできるんです。
で、カウンターのお姉さんにお願いしてみましたが、特典航空券ではダメとのこと。(ブッキングクラス「X」は不可)
そんなに人生甘くないよな
とあっさり撃沈でした。タダ乗りした上に15,000円でビジネスクラスにアップグレードなんてそもそも虫が良すぎますよね。
ただそこは想定の範囲内。たまにはエコノミーで行きましょう。
調べてみると、中部=北京の中国東方航空便のエコノミークラスは安くて3万円強。ビジネスクラスを片道で買うと8万円台くらいですから、有償でエコノミークラスを買って有償でアップグレードした方がお得です。
というビジネスクラスの乗り方もアリだなと思いました。
なお、デルタ航空ゴールドのステータスを持っていれば、ビジネスクラスではなくても優先搭乗はできます。持つべきものはやはりゴールドですね。
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座席指定はやはり難しい
国際線のエコノミークラスで困るのは窓側に座りたいけど、通路側に座らないと精神的にキツいこと。特に3-3配置のナローボディ機(737シリーズ、A320ファミリーなど)の場合、窓側に座ってしまうともし満席の場合、2人をまたがないとトイレに行けないんです。このプレッシャーに負けて僕はいつも通路側を指定してしまいます。
しかし比較的空いている場合、必ずしも通路側を取るというのがベストではないことがあります。この場合の選択肢は2つあるかと思います。それぞれのメリットとデメリットを書いて行きましょう。
オプション1
通路側が指定されていて、真ん中が空いている列の窓側を取るこんなイメージです。
■□■
↑↑↑
自空他
分席人
メリット:真ん中の席は空く可能性が高く快適
デメリット:1列丸ごと空く席を逃す
オプション2
1列丸ごと空いている列の窓側を取る■□□
↑↑↑
自空空
分席席
メリット:そのまま1列丸ごと取れる可能性がある
デメリット:隣に2人組が来たら最悪
上記でハイリスク、ハイリターンなのはオプション2でしょう。しかし成功した場合は一列丸ごと確保できるためむちゃくちゃ快適です。一方のオプション1は無難ですが、他の列が1列ごと空いていた場合、何だか損をした気分になってしまいます。
で、僕が選択したが無難なオプション1でした。つまりリスク回避的な行動を取ったということです。
そしたらドアクローズ後、最前列が丸ごと空いていたんです。しかもドアクローズした瞬間、後ろからオバちゃんがノコノコとやってきて取られてしまいました。
座席指定って難しい!
と感じた瞬間でした。
快適性を求める挑戦は続く
僕が指定したのはエコノミークラス2列目の32A。隣が結構態度の悪い日本人のオジサマで、「こりゃトイレに立つのも勇気が要るな」と不安に駆られていました。と、後ろの方を見て見るとNo.2ドアの一列が全部空いているではありませんか。「これは大チャンス!」と
クルーに声を掛けて早速移動しちゃいました。ただ、結構ルールが厳しいんですよね。「今はオーケー。でも着陸時には戻って。バランスがあるから。」と。
ゾーン内なら座席移動はOKなはずなんですが、中国東方航空は厳しいみたいです。もちろんそれを承諾して座席を代わりました。
ジャンプシートの真ん前の席です。
荷物をベルトで座席に固定していたら上の棚に上げろと。「ほら、固定してますよ」とシートベルトをアピールしてみたんですが問答無用にノーでした。
「非常口座席だから」ということなんでしょうけど、飛行中は安全性に影響があるわけではないので許してくれたっていいと僕は考えます。
ルールはルールと言われればそれまでですが、何のためのルールなのか、本当に安全性を阻害する行為なのか、もっとよく考えて頂きたいものです。
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機内食は可もなく不可もなく
楽しみにしていたのが機内食。中国エアラインは機内食のレベルがかなり上がったとこのブログでもよく言っているのですが、中国東方航空のエコノミー機内食はギリギリですね。フィッシュ&ライスとチキン&ヌードルからのチョイスで、無難そうなチキンを選択しました。
チキンは美味しいですが、ヌードルがイマイチ。まぁビジネスクラスでも伸び伸びのヌードルが出てきたりしますので、そういう意味では一定レベルはクリアしているとも言えます。
こちらポテトサラダと枝豆とコーン入りナゲットのようなやつ。
こちらはフルーツ。メロンが予想に反して非常に甘くて美味しかったです。
これに加えてパンくらい出てきても良かったです。朝食ということもあり全体的に量が少なく感じました。
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北京大興空港も見えたアプローチ
日本から北京までは4時間弱のフライト。上海は2時間強の近いイメージですが、北京だとだいぶ遠く感じます。航路上はずっと雲が掛かった状態でした。
遠く霞む向こうの方にランウェイが!空港でしょうか?そう、ここが今回の目的地、北京大興国際空港です。
快晴ですがモヤが掛かった中をアプローチ。
北京の街並みを左手に望みます。北京市街の北東に位置する北京空港は、南から北へとアプローチする場合、左手に市街地が見えます。
まもなくタッチダウン。最も左側(西側)の滑走路に着陸しました。
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羽田にもあるボーディングステーションに到着。ボーディングブリッジはありますが、これ、ホントにボーディングブリッジがあるだけです。ターミナルビルには繋がっておらず、エスカレータがあり地上に降りるだけの施設です。
ボーディングブリッジ側に誰もおらず、ブリッジがなかなかつきませんでした。機内はかなりイライラムードが募ります。10分くらい待ってやっとドアが開きました。
ブリッジを降りると一部の人から笑い声。このブリッジが直接ターミナルビルに付いていると思ったんでしょうね。笑ってしまった人達は、この方式の意味がわからかなかったんだと思います。僕も、この方式のメリットって何なんだろう?と考え込んでしまうのでした。
メリットを言うとすれば、エスカレータが付いているくらいでしょうか。体の不自由な方、お年寄り、小さな子連れ客にとっては嬉しいかも知れませんね。
ボーディングブリッジで降りながらもバスで送迎されます。行先はターミナル2。歩く距離が異常に長くて、無人交通での移動が必要なT3に比べてT2はありがたいです。しかも今回はイミグレーションに人っ子一人おらず、初めて北京で超スムーズな入国を体験しました。
時間帯にもよると思いますが、古いT2の方が便利なのかも知れません。しかも地下鉄首都空港線に乗る際、T3→T2の順で来るので、乗車時間がT3から乗る場合に比べて短くなるというメリットもあります。
エコノミークラスまとめ
初めて乗った中国東方航空のエコノミークラスでしたが、至って普通でした。中部=北京という国際線のしかも4時間弱のフライトのためもう少し機内サービスが充実していてもいいと思いました。ただ、それはビジネスクラスと比較してしまっているからかも知れません。LCCと比べれば豪華なんですから。マイナス点はシートモニタがないこと。ナローボディ機ではシートモニタがない機体がまだまだ主流ですが、最新型機材ではナローボディ機でも付いているため、どうしても高望みをしてしまいます。さすがにWi-Fiが欲しいというのは贅沢かも知れませんが、国際線を飛ぶ機体ならばシートモニタくらいは付いていて欲しいです。
その他総じて問題はなく、途中、非常口座席に代わったこともあり、結構快適に過ごすことが出来ました。改めてエコノミークラスは座席指定が命だと思わされたフライトでした。
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