イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

ある雪の日のセントレア【名古屋(中部)=東京(羽田) NH86便搭乗記】

セントレアに雪が積もった

2018年1月25日、数日前から日本には数年に一度と呼ばれる寒波が押し寄せ、東海地方の南の方でも雪が積もる寒い日でした。

この日の名古屋の最低気温はマイナス4度。朝起きると家の周りはうっすら雪化粧という感じ。セントレアは僕の家より南にありますので「セントレアはそこまで積もっていないだろう」とタカをくくっていました。そしたら着いてビックリ!


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こんなに雪化粧をしていたのです。視程もすごく悪く、これから雪が本格的になりそうな天気でした。


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窓のフレームとベンチを見ると「セントレアだ」と思えますが、外の景色とはアンマッチ。なんだか別の空港にいるみたいでした。

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A220(旧ボンバルディアCシリーズ)とは一体どんな飛行機なのか。

2018年7月10日にA220に改称

エアバスがCシリーズ事業の株式50.01%を取得しました。ついにCシリーズがエアバスの傘下になったんです。その数日後に発表されたのがA220と言う名前の飛行機。Cシリーズは2018年7月にA220という飛行機になりました。(CS100がA220-100、CS300がA220-300となりました。)

以降、Cシリーズと呼ぶのが適切な場合はCシリーズ、CS100、CS300という名称を使います。名前が混在しますがご容赦下さい。

トランプ大統領に300%の関税を課されそうになる

今回はA220について搭乗記で書けなかった部分を書きたいと思います。

A220って、なんとなくマイナーで僕らにとってあまり馴染みのない飛行機だと思うんですが、このことを言えば少しはピンと来るでしょうか?

2017年末、デルタが導入予定のCシリーズ導入に対し、トランプ大統領が300%の関税を課すとして一時期話題になったカナダ製の旅客機のことです。あれ?ピンと来ませんかね?一時期新聞やネットニュースで話題になっていましたけれども…。

トランプ大統領の発言は、カナダ政府が不正な補助金を支給して、デルタ航空に安過ぎる価格で販売しようとしていることに対する制裁と言われています。結局、トランプさんは負けちゃいましたけど、それくらいカナダはCシリーズを売るために必死になっているということですよね。(ボーイングが訴え、その後ボーイングは敗訴)

また、それ以前にはエアバスがCシリーズ事業に対して50%を超える出資を行うという決定を行ったことも話題になりましたね。トランプ大統領に気を遣ってかエアバスが作ったアラバマ工場でCシリーズを製造するという話も出ていました。

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大韓航空A220(CS300)、まさかの離陸中止。飛行機が怖ければ新型機には絶対乗るな!

まえがき

先回お送りした大韓航空A220の記事の中で、離陸中止があったことを書きました。今回はその詳細をお伝えしたいと思います。

V1は飛行機の運命を分ける速度

その前に予備知識として離陸に関する速度の話を知っておかなければいけません。

飛行機は滑走路を走って離陸します。飛行機は滑走路を1,000m~3,000mくらい走らないことには浮き上がることができません。通常の状態ならば何も問題はありませんが、万が一走っている途中でエンジンの調子がおかしくなった時は難しい判断を迫られます。

速度があまり出ていなければそのまま停止すればいいだけですが、離陸直前まで加速してしまった場合は止まれません。無理に止まろうとすると滑走路をオーバーランしてしまいます。それを防ぐため、飛行機はある程度の速度まで加速した場合、何があろうともそのまま離陸せよという決まりになっています。

その境目となる速度がV1(ブイワン)と呼ばれる速度です。日本語では「離陸決心速度」と言います。V1を超えたら止まるよりも離陸した方が安全です。飛行機はエンジンが1発停止しても離陸上昇できるように設計されていますから、止まろうとしてオーバーランするよりも空中に上がってしまった方がよっぽどマシなんですよね。

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大韓航空A220-300(CS300)に韓国国内線で乗った。【ソウル(金浦)=ウルサン(蔚山) 搭乗記】

アジア初のA220(CS300)

今回乗るのは大韓航空A220-300(当時はCS300)という旅客機。比較的小型の旅客機しか作って来なかったボンバルディアが、737クラスの旅客機に挑戦しようと作った機体ですね。737の最小型である-600/-700と競合する機種です。(エアバスがボンバルディアのCシリーズ事業の株式50.01%を取得し、Cシリーズがエアバスの傘下になりました。そのため、2018年7月にCシリーズはA220という名称に変更されました。)

搭乗時までA220を就航させたエアラインは2つ。スイスインターナショナルエアラインズとエアバルティック(Air Baltic)だけでした。3番目に就航させたのが今回搭乗する大韓航空です。アジア発のA220。これまではヨーロッパに行かないと乗れなかったA220が、なんとお隣の韓国で乗れるようになったんです。大韓航空にA220(CS300)が就航したことは我々日本人にとって「A220に劇的に乗りやすくなった」という非常に有意義な出来事なんです。

韓国国内線でA220に乗れる路線とは

大韓航空での路線展開は、まず金浦(GMP)=ウルサン(USN)、ポハン(KPO)の2都市に投入後、金浦(GMP)=チェジュ(CJU)、チンジュ(HIN)、ヨス(RSU)に順次投入しています。と、書いても韓国の都市ってあまり馴染みがないと思いますので、就航路線を地図で示しておきましょう。


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海岸沿いの4都市+済州島ってわけですね。当面はこの5路線に投入されています。(執筆時点)

2018年11月からは釜山=名古屋(セントレア)など、釜山を発着する日本路線にも順次このA220-300(CS300)が投入されていく予定です。日本でも乗れる機会が増えますね(追記)。

A220との初の出会い

今回乗るのは金浦=ウルサン単純往復。ウルサンに飛んで、その飛行機で帰ってくるという弾丸旅行です。

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大韓航空のA380に乗りに行ったら台北桃園空港内で野宿する羽目になったけど777-300ERにも乗れてよかった弾丸旅行まとめ

A380乗り潰し計画の一環として

2017年12月に行った台北。目的は大韓航空のA380ビジネスクラスに乗ることでした。仁川=台北という短距離路線にA380が投入されたタイミングを狙って、デルタ航空のマイルを使って行きました。

1泊なのに1日だけで行けるように、ジェットスターの深夜便をチョイスして行ったはいいものの、空港内のトランジットホテルに宿泊できず、空港ターミナル内で野宿するという素晴らしい経験をしまして、とても素晴らしい思い出ができたと思っています。「どこにも入国しない海外旅行」と謳い、調子に乗って深夜にトランジットしようとしたのが裏目に出ましたね。

飛んだルートは下の絵のように三角形になっています。


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目的が大韓航空のA380だけですし、1日しかありませんでしたのでゆる~いルートになっています。ルートと機材を書きます。

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