イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

中国国内線でインボラアップグレード【ブッキングクラスSなのになぜ?】

上海-武漢はエコノミークラスを手配

場所は上海浦東空港ターミナル1。これから僕は武漢へ飛びます。武漢から先、広州まで中国南方航空の787に乗るための乗り継ぎ便です。

乗るのは中国東方航空。「本命の区間じゃないし、2時間弱のフライトだから」とデルタ航空のマイルを出し惜しみして、今回はエコノミークラスの格安航空券をお金を払って手配しました。Ctripで約1万円。安さに釣られて買ってしまいました。日本で例えれば東京―福岡くらいの距離で、フルサービスキャリア1万円というのは、1週間くらい前に予約した割には安い方だと思います。

スカイプライオリティなのにラウンジ使えない?

中国東方航空はスカイチームのメンバーです。僕はデルタ航空のゴールドメンバーのため、エコノミークラスでもSKY PRIORITY(スカイプライオリティ)と呼ばれる優先サービスが使えるはずです。

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ということで、やってきたのはターミナルの端にある広大なスカイプライオリティのチェックインカウンター。何だか赤絨毯が仰々しいというか、若干不気味にも見えますよね。

優先チェックインカウンターとあって、お姉さんの接客はとても良かったです。世界標準のスカイプライオリティサービスでした。むしろデルタの本場、アメリカ本土の方が態度が悪いかも知れないです。近頃、中国国内線にちょくちょく乗っていますが、上級クラスのサービスは非常に良いと感じます。

ラウンジ利用のことを一切言われなかったので、最後に「ラウンジって使えますか?」と聞くと「国内線の乗客は使えません。国際線の乗客のみです。ごめんなさい…。」と予想外の答えが返ってきました。「え?中国ってそんなルールなの?」と一瞬耳を疑いました。いやいや、そんなわけないだろう。「スカイプライオリティの乗客でラウンジ使えないなんて話聞いたことないよ!」という言葉をグッと飲みこんでとりあえず、保安検査場を抜けました。

疑わしかったので、とりあえずラウンジで聞いてみようと思いラウンジに向かいました。案の定、何も言われず普通にラウンジに入ることがきました。


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「おいおい」って感じです。やはり中国ではダメ元でトライしてみるという精神が必要なんだろうなぁと思っていました。コメントをもらうまでは…。

ラウンジ入室資格は国際線に乗ること

コメントでのご指摘によると、どうやらラウンジを使える人は、同日に国際線へ(to)の乗り継ぎ、または国際線から(from)の乗り継ぎがある人のみのようですSkyTeamのHPにはこんな風に書いてあります。特に中国に限らずどこでも同じ扱いのようです。

SkyTeam Elite Plus

Regardless of their travel class, SkyTeam Elite Plus members traveling on, or connecting to/from, a same-day international flight operated by a SkyTeam member airline have access to a lounge. Lounge access will be provided only at your departure airport and transfer airports, and not on arrival. For connecting customers, both the domestic and international flights must be operated by a SkyTeam member airline. Simply present your boarding passes and a valid Elite Plus membership card for the lounge agent to validate for admission.

「国内線のみの場合」という内容は書かれていませんが、国際線への乗り継ぎ(to)、国際線から(from)の乗り継ぎというところに、「国際線-国際線」、「国内線―国際線」という2パターンが含まれると考えれば理解できると思います。

僕は今回、中国東方航空の国内線のみの利用でしたので、本来はラウンジに入る資格がないわけです。上海まで、または武漢から先にスカイチームの国際線区間が繋がっていればよかったのですが、残念ながら今回はそういう旅程ではありませんでした。上海までは春秋航空に乗ってきて、武漢からは中国南方航空の国内線に乗る予定だったからです。

なのにラウンジに入れてしまいました。ラウンジのお姉さんのいい加減さに、得しちゃったパターンですね。そんなルールがあることなどつゆ知らず、このときは堂々とラウンジで寛いじゃいました。

バスの中で突然のアップグレード

フライト間際になると武漢行きの乗客が呼ばれました。どうやら皆で一緒に連れて行ってくれるみたいです。最初、中国語で何を言われているのか意味が分からず、一人でスタスタとゲートまで歩いていこうとしたら、「ヘイ!」と呼び留められて「ここにいてよ。」みたいなことを言われました。「あ、連れてってくれるんだ」とそこで初めて気付きました。

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いきなりボーディングブリッジから地上に下ろされ、向かった先は待機していたバスでした。

凄い、こんなの初めて。

中国国内線の上級会員はバスで飛行機まで連れて行ってくれるのかぁ。日本では経験したことのないサービスでした(過去記事では既出ネタですが、係員が連れて行ってくれるパターンはこの上海-武漢が初めて)。一般客とバスまで分けちゃうなんて素晴らしいです。「エコノミークラスなのに申し訳ないねぇ」なんてことを内心思いながらもスカイプライオリティで良かったとその恩恵にあずかるのでありました。(そもそもそんなサービス受けられないんですが…。)


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こんな風に普通にエプロンの端を走って行くんですが、途中206番バスゲートの前に停まりました。そこでも同じく上級クラスの乗客を乗せるみたいです。親子連れが一組と地上係員が乗ってきました。そして地上係員が何故か僕の名前を呼びました。

「ミスターイケテルコウクウ?ドコ?」、「はい、僕ですけど」、「おー、ユーはアップグレードされたよ」。僕の持っているエコノミークラスのチケットは突如としてビジネスクラスのチケットに変わりました。

バスの中でアップグレードされるなんて夢にも思っていませんでした。たかだか1万円の格安航空券なのに、こんなに上級なサービスを受けられるなんて…。というか、バスの中でアップグレードされることもあるんだと真剣に驚きました。

ブッキングクラスSなのになぜ?

今回のは「インボラアップグレード(Involuntary Upgrade)」に当たるんでしょうか?多分そうだと思います。

エコノミークラスに空席がなく、ビジネスクラスに空席がある場合、エコノミーからビジネスにアップグレードされることはよくある話です。これをインボラアップグレードと呼び、それなりの基準を満たす人を順次ビジネスクラスにアップグレードしていく仕組みです。

同じエコノミークラスの運賃でも、Y、B、M、K、などのようにブッキングクラスと呼ばれる隠しコードみたいなものがありまして、それによって乗客は格付けされています。同じに見えて僕らは身分が全然違うわけです。今回僕のチケットのブッキングクラスはS。どんなランクのブッキングクラスなんでしょう?

こちらはTwitterとFacebookで教えてもらいました。中国のとあるサイトにはSは45%引きの運賃と書かれているそうです。そしてデルタ航空のマイル積算率の表を見てみるとこんな風になっています。

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この表は中国東方航空に乗った場合のデルタ航空へのマイルの換算率の表あって、中国東方航空が発行するブッキングクラスのランキングではありませんが、ランキングの参考にはなると思います。例えばYはエコノミークラスの中でも最も高い運賃。次にB、M、、、という順になっていることが読み取れます。そして僕のSはと言うと、、、

な、な、なんと、最下位ではないですか!

そんなボトム・オブ・ピラミッドに位置する僕がインボラアップグレードを受けるとは、全く持って信じられません。ブッキングクラスBのときにインボラアップグレードを受けたことはありますが、最下位の運賃でのインボラ経験はさすがにありません。なぜ僕だったのか実に不思議です。絶対にもっと高い運賃で乗っている人がいるはずなのに…。

「身なりがいい人」説は嘘だと思う

じゃあ何故アップグレードされたのかと言うと、よくある説が、「身なりのいい人が優先的にアップグレードされる」というものです。しかし僕の経験上、それは絶対にないと思います。だって僕、シャツに短パン、スニーカーにリュックサックでという格好で乗ってますから。どう考えても身なりがいい人には見えないはずです。むしろ逆、この人、ビジネスクラスをナメてんの?と思われているはずです。

しかも今回はバスの中でアップグレードを受けました。つまり地上係員は搭乗ゲートの端末で画面を見ながら決めただけであると思われます。いちいちチェックインカウンターに問い合わせて「あの人の身なりどうだった?」なんて聞いているとは到底思えません。

間違えてラウンジに入ったからかも

ブッキングクラスが高いからでもなく、身なりがいいわけでもないとなると、理由は何でしょうねぇ?考えられるのが、「この人ラウンジにいたからアップグレードしてあげよう」という配慮です。だってそれしか考えられないですもん。

ブッキングクラスは低いけど、ラウンジにいるからには何らかの理由があるはずだ。もしかしたら問題を起こした乗客かも知れない。よくわからないけど丁寧に扱って、アップグレードしてご機嫌を取ろう。そんな風に思ったのかも知れません。僕がラウンジにいた理由は、「単にルールを知らなかっただけ」なのに…。僕の無知が生んだアップグレードだとしたらちょっとオイシ過ぎませんか?

理由はともあれ今回はとにかく自分がインボラアップグレード候補に選ばれて当選したという事実に感謝するしかありません。たまにはそういうこともあるんです。でもホントに稀だと思います。単に今回は運が良すぎただけです。

(2016年9月21日一部改訂)

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