僕が「コロナ×航空」ですごく嫌だったのはマスク強制もあったけど、コスト削減の大号令の下で紙の時刻表がなくなったこと。ある空港からの就航都市が一覧で見られる紙の時刻表は、行先を決めるのに便利だったし、乗り継ぎ便を探すときも素早く情報を比較できるのがありがたかった。また、見ているだけで大体のダイヤが頭に入るので重宝していた。
でも紙の時刻表はなくなり、不便だなぁと思いつつも諦めていたのだが(さすがに大型でかさばるJR時刻表を買う気にはならなかった)、ついに航空専門の紙の時刻表が発刊された。いわゆるJTB時刻表の航空のみの独立版だ。
国内線のみ、国際線のみ、両方の3分冊がありそれぞれ605円、605円、990円だ。僕は国内線/国際線の両方が載っているものを購入した。
何が良いか。まずは国内線について。僕は行先ありきではなくて、どこでもいいから時間的に都合がいい便があるところに行くたくなったりするので、そういう意味でいちいち行先をプルダウンから選んで検索せずにザーッと見渡せるのがよい。また、この時刻表は特定のエアラインに限っていないので、路線を見ればANA、JAL、スカイマークなど、全エアラインのダイヤが分かるのもありがたい。
国際線では、例えば成田や羽田からどこの都市に飛んでいるのかすらわからない状態だったのでそれがまずありがたい。コロナで業界がだいぶ変わってしまい就航路線のアップデートが全くできずにいたから、やっとアップデートできると思っている。
また、夏休みに息子と成田空港に遠征した際にも、エミレーツのA380は何時に降りてくるのだっけ?とか、SQの機材は?とか、朝到着の東南アジア勢は?とかをサッと調べたかったのだがそれができなかった。そういうのがほとんど手間なく調べられるので非常に助かっている。
やはりどれだけデジタル化されたとは言え、紙という媒体は必要な気がする。今やオワコンと化している新聞も、一覧性が高く、ニュースの重要性も文字の大きさや配置でわかるという点で、まだまだ新聞の方が優れている気がする。ネットのニュースだと興味が偏るし、そのニュースの全体での位置づけや重要性が分かりづらい。なので、僕は新聞は未だに紙で読んでいる。
同じくやはり時刻表も紙に限る。とこの時刻表を手にして改めて強く認識をしたところだ。DXだペーパーレスだなどと言われている社会だが、紙はまだ終わっていない。紙を侮るなかれ。
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