まるでラウンジ初心者のように
最近、僕はラウンジに対して過度な期待を抱かず、「ちょっとコーヒーが飲めればいい」とか、「ちょっと何かつまむものがあればいい」とか思うようになったので、充実しているラウンジに行くとテンションが上がるんです。つまり期待値が低くなっているため、感動できるレベルが下がっている、ということなんですよ。
「羽田の国際線ラウンジって何回くらい利用したことあったっけ?」と考えながらエスカレータを上ります。「2回かな?それとも3回?」ホントそれくらいの回数しか行ったことがありません。
「あれ?こんな風だったっけ?」と全く思い出せません。僕は本当にここに来たことがあるんでしょうか?
反対側から見ても全く思い出せません。完全に記憶喪失に陥っています。
「ん~洒落てる!」とつぶやきながら、まるで初めて利用するかのように写真を撮りまくる僕は、きっと「あーコイツ、最近修行が終わって、羽田の国際線ラウンジに来るの今日が初めてなんだろうなぁ」と思われているんでしょうね。僕よりもうんとSFC歴が浅いにわかマイラーに、頭のてっぺんからつま先まで、なめるように見られている「被害妄想」が僕を襲います。
いや、逆だから。
おれ、もうラウンジに飽きて、何にもラウンジには期待しなくなった人間だから…。
そんな言い訳をしたところで誰に届くはずもなく、ただ初心者感だけを振りまきながら写真を撮りまくるのでした。
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印象が薄いのはいいことだ
特徴のあるラウンジというのは記憶にもよく残っていて、一度しか利用したことがないのにも関わらず全景を思い出せます。しかし羽田の国際線ラウンジには本当に全く思い出せないのでした。「もしかしたら初めてなのかな?」そんなことすら思いました。「いや、あの時に利用しているはず」と利用したはずのフライトのことはよく覚えているので、絶対に来たことはあるはずです。しかし、このラウンジは印象の薄いラウンジです。
でも印象が薄いってことはある意味いいことなのかも知れませんね。印象に残らないのは「特徴がない証拠」だからです。つまり特徴がない場所と言うのは逆に日常感とか、普段通りの安心感とか、そういうものが確実に存在するということなんですよ。
旅先で普段泊まり慣れたチェーンホテルを選んでしまうのも恐らくそういう心理です。どこに行っても部屋の仕様が同じだと安心しますよね。自分の部屋に帰ってきたような安心があるわけです。
という風に、記憶喪失に陥っている自分を納得させてみます。
置いてあるものがジャパーン(JAPAN)
さて、総舐めとは行きませんが、羽田の国際線ラウンジに置いてあるものを一つ一つ見て行きましょう。何と言ってもこのラウンジの主役はおにぎり。これから海外へ飛ぶ日本人にとって、おにぎりというものは「日本人であることの誇り」を認識させてくれる非常に重要な食べ物なんだと気付きました。これを食べれば元気よく海外出張に出掛けられそうです。
いなり寿司。僕は普段あまり食べません。
巻き寿司。こちらも普段食べません。
味噌汁は普段から飲みます。名古屋人なので赤味噌が好きです。しかしここの味噌汁は白味噌でしょう。
こうやって日本食が揃っているラウンジというものは、やはりどこか安心できます。「口に合うかな?」という心配をする必要が一切ないからです。
からあげって完全に和食ですよね。フライドチキンと言ってしまうとちょっとアメリカっぽくなりますけど、からあげは100%日本の食べ物だと思います。こんなにモリモリ盛られたら一つ食べずにはいられなくなります。
焼きそば?ビーフン?なんかはアジア人を意識している気がします。
サラダとサンドイッチは万国共通。
チョコ、チーズなども万国共通。
カフェボール。これは日本らしいですね。
そして極めつけはこちら。ヌードルショップ。
各種うどん、そば、ラーメンが取り揃えられており、日本テイストを色濃く出しています。
羽田空港の国際線ラウンジは大体こんなラインナップ。日本のテイストがふんだんに入っています。もちろん国籍を問わず食べられるものがあるので、外国人利用客にとっても特に不満はないしょう。
中国に行くと中華系の食べ物しかないラウンジがあります。そういうところに行くとちょっと困っちゃうんですよね。
しかし羽田は違う。そういう意味で羽田の国際線ラウンジは日本人に合わせているとは言え、外国人にも配慮しているという点でかなり評価点の高いラウンジだと言えます。
うっかり食べてしまいました
さすがにこれだけ揃っていると、何か食べざるを得ません。朝は5時に起きているので、もうお腹ペコペコです。(この時点で11時)おにぎり、からあげ、カフェボール、チーズを取ってきました。ラウンジでは食べない主義ですが、不覚にもこんなにたくさん取ってきてしまいました。
飛行機が見えるという価値
このラウンジの特徴は外が見えること。ルフトハンザのA350なんかが降りてきたらそれこそ大興奮しちゃいますよね。
フランクフルト行きの777-300ER。やせ型のトリプルセブンです。
外が見えるラウンジと言うのはそれだけで価値があります。外が見えると言っても駐車場が見えるとかはあまり意味がありません。飛行機が見えるというところに価値があるんです。
窓ひとつない事務所のようなANAラウンジが日本各地にありますが、そんなラウンジと比べるとここは天国のようですね。これぞ格が違うというものです。さすが羽田だと思いました。
ステータスは自腹で取ってこそ価値がある
全然関係ありませんがミリオンマイラーのタグが飾ってありました。ライフタイムマイルに応じて違う色がもらえるのですが、僕の人生には程遠いものだと思います。何故なら僕は陸マイラー。最近は陸で貯めたマイルを使う一方で、飛行機に乗って貯めてはいないからです。
でもこれを持っていたら鼻高々ですよね。しかも会社のお金じゃなくて、自腹を切ってこれを持っていたら、本当にすごいと思います。まるで水戸黄門の印籠のように、これを見せられたら僕はひれ伏してしまいそうです。
会社のお金で乗っている人は、偽物の印籠にしかなりませんからね。そこはちゃんと自覚して下さい。エアラインのステータスというものは自腹を切ってこそ価値があるんです。出張族の皆さん、ダイヤモンド会員だからって無意味に威張るのはやめて下さい。アナタの稼いだお金で飛行機に乗っているわけじゃないんですから…。
はい。ということで、羽田のラウンジで感じた色々なことをまとめてみました。悪しからず。
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