ラウンジへの道中
3時間で折り返す日帰りハワイ旅行。入国してすぐに保安検査場を通ってA380のもとへと急ぎます。3時間あれば余裕かと思いましたが、ラウンジも見たいし、セレモニーも見たいし、優先搭乗で早く機内に入りたいしで、想像以上に大忙しでした。もちろんお土産なんて買っていません。搭乗ゲートは一番端のC4。ゲートまでは遠いですが、ホノルルならではのオープンなコンコースが気分を盛り上げてくれます。
デルタの尾翼、ハワイアンの尾翼、そしてANAの尾翼が見えますね。これにJALを加えた4社がひしめき合っているのが日本発ハワイ路線の現状です。ANAは完全に劣勢でしたが、A380の投入を機に一気にシェアの巻き返しを図ります。
対抗するJALはハワイアンと連合を組みハワイ市場を確固たるものにしてきました。そこへ異端な飛行機を投入してきたANAを迎え撃つわけです。
いつもなら南国のほのぼのとした景色に見えるはずが、この時ばかりはエプロンが血まみれの戦場に見えた、と言っても過言ではありません。それくらい今、ハワイ線は生きるか死ぬかの戦火の中にいます。
C4ゲートに向かう途中にはスタバがあります。ラウンジで無料のコーヒーを飲むよりスタバで美味しいフラペチーノを飲むのも一つの手だと最近は思い始めています。
ここから冷房の掛かった室内。ホノルルの空港はオープンになっている部分が多くて暑いです。冷房の入った建物に入るとホッとしますね。
ゲートの上階がラウンジに
ANAのA380専用のスポットであるC4ゲート。ラウンジは上階にありますのでエスカレータで上りましょう。
ラウンジに向かって右手(中が見える方)がスイートラウンジ。左手が普通のラウンジです。
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ダイヤモンドヘッド(頭)ビュー
ラウンジと言うとときどき外が見えないラウンジがあってテンション激落ちと言うことがありますが、ここはその真逆を行くラウンジです。眺望が良すぎます。中は広々としています。低い壁で仕切られているところがスイートラウンジ。あえて見えるようにしているため、スイートラウンジに対するジェラシーを掻き立てられます。ダイヤモンド会員の頭が見えるんですよね。
頭が見えるだけじゃなくラウンジの中の人と目が合うんですよ。被害妄想だとは思うんですが、なんとなく見下されているような気がして…。
ハワイに行けるだけで勝ち組だと思っていたところで、さらなる格差を見せつけられたら、ガックリしちゃいますよね。家族に「お父さん、あっちにはどうしたらはいれるの?」なんて子供に聞かれたら、僕はなんと答えたらよいのでしょうか。
そんな想像をしていたらスイートラウンジに対するジェラシーも倍増。「おれもダイヤモンドになろう」と無駄に修行にお金を使ってしまうかも知れません。ANAの策略にハマってしまいそうです。
後ほどダイヤモンドヘッドビューの写真が出てきますが、この時点で僕はまさにこのラウンジ、「ダイヤモンド会員の頭が見えるビュー(ダイヤモンドヘッドビュー)だ!」と思ってしまうのでした。
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A380ビューのロケーション
さて、くだらない冗談は置いておいて、、、この日はラウンジのオープン日とあってとても混雑していました。ホノルル発初便の座席は満席、それに加えこの日はスタッフがいましたから。しかしこれくらいがラウンジの最大人数だと思えば、座れないほどではないですよね。成田空港の到着ラウンジなんていつも座るところもないくらいですから、それに比べたら混雑時でもゆったり過ごせるかも知れません。
こんな風に混んではいるものの、座るところもないということはなさそうです。
ラウンジの奥から見るとこんな風になっています。
そしてA380はこんな風に見えます。すごくいい角度!そしてガラス張りのラウンジからはホノルル空港内の写真も非常に撮りやすいです。
ホヌを見ながらビールなんていいですねー。ビール、飲めませんけど…。
本当のダイヤモンドヘッドビュー
こちらが本当の意味でのダイヤモンドヘッドビュー。ダイヤモンドヘッドをバックにANAの787が降りてきました。こちらは一便遅い成田からの便です。いずれこれもA380になります。羽田発の便は変わらず787で運航されるようです。
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食事も充実
ANAのラウンジは食事系が弱いというイメージがありますが、ここホノルルのラウンジは他社といかに差をつけるかという戦略的なものもあって食事系が充実しています。クロワッサン。
おにぎりもあります。海外旅行ではお米が恋しくなりますから嬉しいですね。
サラダにフルーツ
で終わり。
じゃないです!
混雑していて食事系についてはあまり写真が撮れなかったですが、他の記事を参考にすると、ベジタブルカレー、豚生姜焼き、バーベキューチキン、けんちん汁などがあるようで、スイートラウンジではなくても、日本人の魂を揺さぶる品々とかなりのクオリティを確保しているようです。飛行機に乗る前からお腹がいっぱいになっちゃいますね。
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さりげなくSKY SHOP
このラウンジにはさりげなく機内販売の宣伝広告がなされています。「ボワシエ フルーツパルプ」って何ですかね?
こちらはフライングホヌのスケールモデルとぬいぐるみ。
ロクシタンのハンドクリーム。
綺麗にディスプレイされているだけで欲しくなってしまうから不思議なもんです。帰りの便で買わせる作戦が垣間見えます。
ラウンジ内の搭乗ゲートが最強
このラウンジ、景色もよくてご飯も美味しいという文句の付けようがないラウンジなんですけれども、何よりもすごいのが、初便記事にも書いたように、ラウンジ内から直接A380の2階に搭乗できることなんです。普通乗る時には一旦ラウンジを出て搭乗ゲートに行かないといけませんが、ここはラウンジ内に搭乗ゲートがあります。
だからギリギリの時間までラウンジでゆったりすることができるんです。搭乗時刻を気にしてラウンジを早く出てしまい、ゲートに行ったら10分遅れだった、なんてことがなく、搭乗のアナウンスまで焦ることなく待つことができます。
このタイプのラウンジは世界的にも非常に稀でして、このラウンジにいるとANAがハワイのプレミアム戦略をどう取るか、考えに考え抜いたのがすごく伝わってくるんですよね。
どうやら初の海外自社ラウンジだそうで、そこにもハワイに賭ける意気込みが伝わってきます。確かに海外にANAで行くと、どこか現地のアライアンスと提携したラウンジに通されるだけですよね。でもここはれっきとしたANAラウンジ。海外のラウンジに行くとWi-Fiへのつなぎ方がわからない(特にパスワード)とかよくあるんですが、ここでは日本で慣れた方法でログインが可能です。ホノルルのANAラウンジには「日本にいるような安心感」もあるのです。
ここ、海外にありながらANAラウンジとしては最高峰のラウンジです。ハワイに行ったらまずラウンジに直行する。そしてそのまま日本に帰ってしまう。そんな利用方法もありかな?と冗談じゃなく思うのでした。実際、僕はそんな利用方法をしてますし…(笑)。
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