今日のパニック相場には驚いた。例えばリーマンショックとか、東日本大震災とか、コロナとか、ある出来事が起きてパニックになるのは理解できるけど、今回のは特に何か大きな出来事が起きたわけじゃない。
まぁ先週の雇用統計とか、急激な円高だとか言われてるはいるものの、それらは出来事じゃなくて単なるデータ。今回は、何も起きていないのにデータを見てたら売りたくなって、自分が売ったらみんな釣られて売っちゃったという状態なんじゃないかと思う。
人々ってのは空気に流されやすいから、「何かわからないけどヤバい」って思ったが最後。結果、こんな展開になってしまうわけだ。
これ、コロナとも似通ったところがあって、いや、似ているというか、報道に関しては全くやり方が同じだと思う。
特に今日よく聞いた「過去最大の下げ幅」というフレーズは、コロナ死者数を感染者に対する割合で示すのではなく、絶対的な死者数(しかも累積)を示して煽る手法に酷似している。
4万円に対する4千円と1万円に対する千円は同じ10%の下落だけど、4万円から4千円下げる方が何となく大きく下がった印象があるから、下落率ではなく下落幅を使うわけだ。
事象は違うものの、社会心理という面では同じ、コロナと今回の8/6ショック。怖いのは、心理から始まった無意味な出来事が実体経済に影響を与えてしまうこと。当然、株が下がれば株を持っている人達は節約に走るわけで、そうすると世の中にお金が回らなくなり、不景気に陥る。というシナリオを僕は心配している。
どうか皆様が冷静に対応されますように…。