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イケてる航空総合研究所

飛行機の乗り方、航空旅行の楽しみ方、マイルの使い方、貯め方、航空事故などなど、全部教えます。

中国南方航空のA380に乗りたくて広州まで来たのに突然の機材変更

ビジネスクラス 搭乗記 中国

これはデジャブか

最悪の出来事ってのは最悪のタイミングで起こるもんです。なぜ僕が行ったその日にその出来事が起こるのか。まぁそれが運命のいたずらというヤツですよ。今回起きた出来事は、昨年の夏、ベトナムに行った時のデジャブを見ているようでした。

突然の機材変更

プロフィールにも書いてある通り、僕が最も嫌いとするものが突然の機材変更です。この突然の機材変更はかれこれ1年前にも起こったことあります。それ以来トラウマになりました。

2015年7月、僕はベトナム航空のA350に乗るためにハノイまで出掛けました。しかし乗る直前に機材変更になり、その日僕はA350に乗れなかったんです。幸いなことに、翌日乗るチャンスに恵まれ、何とか目的を果たして日本に帰ることができたのですが、あの時は絶望感と焦燥感にかられて頭がパニックになったことを覚えています。

その出来事で得た教訓は、「行く前にちゃんと乗りたい機材が毎日運航していることを確認してから行け」というものでした。当時はベトナム航空のA350が運航を開始して間もない時期で、時刻表上は毎日飛ぶことになっていても、実際に飛んでいる日は少なかったんです。導入間もない機体は元々トラブルが多く、運航ノウハウも乏しいために、欠航や機材変更になることが多いんですよね。

しかも導入された機体は1機のみ。1機が故障したらアウトの状態です。そんなこととはつゆ知らず、僕はのんきに日本からベトナムまで飛んでいってしまいました。今考えると無鉄砲極まりない行為だったと思います。ちゃんと毎日飛んでいるかを確認せずに行くなんてことは、航空マニアとして烙印を押されるような暴挙なんです。

ベトナム航空A350で学んだ教訓を生かす

それ以来、僕は機材を指定して乗る場合にはかなり入念な調査をするようになりました。今回も中国南方航空のB787とA380に乗ろうと思い立ったとき、まずは毎日必ず飛んでいる路線を調べたんです。

本当は計画が立てやすく便数も多い「広州-北京」の「往復」でB787とA380に乗りたかったんですが、「広州-北京」ではB787の運航便がランダムであることが分かり、「往復」の旅程は諦めました。B787には「武漢-広州」という毎日確実に飛んでいる路線で乗りましした。一方のA380は毎日同じ便で飛んでいる「広州-北京」を選びました。

それだけ真面目に調査をしたのにも関わらず、残酷にも僕の計画ははかなく散り去りました。

チェックイン時に機材変更を告げられる

赤絨毯の敷かれたセンスのない中国南方航空のチェックインカウンターで、運航機材がA380ではないことを告げらました。

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「座席が変更になりました」と係員に言われたんです。その時「ヤべぇ、まさか機材変更か?」と血圧が急上昇しました。「機材は何ですか?」とすかさず聞くと、「エイスリーサーティー(A330)」という答えが返ってきました。僕「380じゃなくて?」、係員「いいえ、330です」、僕「つまり、機材が変わったってことですか?」と聞きました。その後、僕はもう一度「A380じゃないんですね?」と確認しました。

一瞬乗るのをやめようかと思いました。しかし僕の航空券はデルタのマイルを使って発券されています。変更する場合には250ドルの手数料が掛かります。しかもこの便に乗らないと北京から先の旅程も予約変更をしないといけなくなってしまいます。しかも予定通り日本に帰れなくなります。

ベトナム航空のときと違って翌日の便に乗るという選択肢はありませんでした。僕は黙ってA330の便に乗るしかありませんでした。

肩をガックリ落とし、保安検査場を通過しました。比較的ゆっくり空港に来たため、ラウンジに立ち寄る時間はありませんでした。

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オマエがそこにいるのがムカついた

搭乗ゲートに向かう途中。窓の外にA380が見えました。

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わ~い、憧れのA380だ~。

じゃねぇって。

何故そこに停めてあんだよ。

テメーこっちに来いよ。

頼むからオマエに乗せてくれよ!

心の中でそんな暴言を吐きました。僕が乗りたかった巨人A380は、ピクリともそこを動いてくれませんでした。

く、く、く、悔しい。悔しすぎる…。

目の前にいるのに乗れない屈辱。

乗れねーんだったら奥に隠しといてくれよ。

機材指定で飛行機に乗る趣味は、突然の機材変更というリスクと常に隣り合わせなんだということを改めて思い知りました…。

A380専用スポットなのに

もしかしてゲートに行ったらA380がいるかも。まさかねぇ。そんな淡い期待はすぐに消え去りました。地上係員のお姉さんが言う通り、そこにいたのはA330でした。

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写真を見るとわかる人にはわかるのですが、このスポットはA380に合わせてボーディングブリッジが3本用意されています。1階に2つ、2階に1つ付けるためですね。

A380専用のスポットなのに、こんな小さい飛行機を置きやがって…。実際にA330は小さい飛行機じゃないんですよ。ワイドボディと呼ばれる大きなカテゴリの飛行機です。なのにこのときだけはA330がとても小さく見えました。

オレはA330に乗りに広州まで来たんじゃねーんだよ!

なかなか諦めがつきません。

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このスポット、やはりA380専用のスポットなんです。こんな大きな案内が立っていました。この案内にはCZ3099、CZ3999便はA380による運航であることが示唆されています。なのに何故…。(ここでは専用という意味を、A380はそこにしか付けられないという限定の意味で使用)

スンマセンA380って何ですか?

あっ、先ほどから暴言、失礼しております。初心者の皆様にもよく分かって頂けるよう、ここでやっと、そもそもの話をします。僕が乗りたいA380って何なんでしょう。まず読み方は「エーサンハチマル」です。あ、「エーサンビャクハチジュウ」って読む方もいらっしゃいます。このあたりは好みです。

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A380は世界最大の旅客機です。これまでの飛行機と違うのは「オール2階建て」だということです。昔から「ジャンボ」と呼ばれているB747(ボーイング747)にも2階席がついていますが、あれは前方の一部だけ。後ろまで2階席が続いているわけではありません。しかしA380の場合は違います。前から後ろまで2階席が続いています。すごく大きな旅客機です。

そんな大きな旅客機がいたらやっぱり乗りたくなるでしょ。それも2階席に。これまで僕は、エールフランスとタイ航空のA380しか乗ったことがありません。僕は色んな航空会社のA380に乗ってみたいんです。

世界最大の旅客機ですよ。何度も色んな航空会社で乗りたくなるでしょ。それで選んだのが近場で、かつ少ないマイル数で乗れる中国南方航空だったというわけです。中国では国内線でこのA380を飛ばしています。オールエコノミーならば約800人乗れます。ファースト、ビジネス、エコノミーの3クラス制でも約500人乗れます。当然、どこの航空会社もA380は3クラス制をとっています。

最近ではスカイマークがA380の発注をキャンセルしたことで話題になりましたね。あれです。スカイマークはこの旅客機を導入しようとしていたわけです。「無茶な…」って感じなんですけど、その無茶がたたって経営破たんしてしまったわけです。これだけ大きな旅客機ですから財務状態の良い航空会社じゃないと買えないわけですよ…。スカイマークはちょっと背伸びし過ぎてしまったわけですね。

そんなわけで僕はこの中国南方航空のA380に乗りに広州まで来たわけです。それなのに突然の機材変更。そりゃ暴言も吐きたくなりますって。

毎日A380での運航じゃなかったのか?

この旅行の後、Flight Radar24で数日間の運航機材を調べてみました。「そんなことやらなきゃいいのに」と思いますが、やっちゃいました。するとこのような状態になっていました。

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悔しいことに僕が乗った5/2とその前日の5/1だけ機材が変更されています。こんなことがあってもいいんでしょうか。なぜ僕の乗るタイミングで…。ちゃんと下調べして行っても、機材変更は起こる時は起こるんです。

日本の航空会社に乗る際にはあまり経験したことのない機材変更。実は海外ではかなりの頻度で起こります。直近に行った旅行2回で2回ともに起きています。僕が希少な機種を狙っているだからかもしれませんが、希少な機材でなくてもフツーに起こります。「今日は客が少ないから小さな機材にしよーっと」みたいな感じで…。信じられませんが本当です。海外で乗りたい機体を狙う場合は、機材変更のリスクを相当に覚悟して旅に出掛けた方がよいでしょう。

Flight Radarで毎日同じ機種で運航されていることを確認しても、結局は行ってみないことには分かりません。もちろん事前の下調べによって、乗れる確率を高くすることはできます。しかし最終的には今回のようにハズすことだってあるわけです。

頼むよー。どーにかしてよー。

って思うんですけど、それが運命のいたずらってヤツですね。中国は近いですので、またの機会にリベンジを狙うしかないです。

はい。気を取り直してこれからA380、ではなくA330の搭乗記をお送りします!

flyfromrjgg.hatenablog.com