香港がダメなら深センがある!
今回の旅行で結構いい発見をしました。それは香港に近い深セン(深圳)空港が結構使えるということです。香港からの帰り便、セントレアへの便が特典航空券で取れなかったというところからこの発見は始まりました。「発見」なんて言うとちょっと大袈裟なんですけどね。「香港からの便が取れないなぁ」と嘆きながら地図を見てみると、「深センがあるじゃん」とふと気が付いたのです。深センのことを知らなかったわけじゃありません。しかし何故か深セン空港から飛行機に乗ればいいという発想が全く出てきませんでした。
旅程は香港で1泊のトランジット。僕は「香港に着いたのならば香港から出発しなければいけない」と何だか強迫観念のようなものにとらわれていたんですよね。しかし深セン出発という選択肢に気づいた瞬間、流れるように旅程が決まりました。
特典航空券は空いていますし、香港チェクラプコク空港からの深セン(中国本土)への入国もすごく便利、そして深センは香港に比べてホテルが安い。色々なことを発見できました。
深センへのアクセスや深センでの出来事はまた次回にお送りすることとして、とりあえず今回は深センから日本までの搭乗記をお送りします。
朝、ホテルからタクシーを拾って深セン空港に到着です。
深セン空港、広いです。しかも天井がお洒落です。空港の天井のデザインってお洒落ですよね。最近の中国の空港は新しいところが多く、そのせいかいどこへ行っても天井のデザインに驚かされます。
どこでチェックインすればいい?
これから関空に飛びます。チェックインカウンターへ。この写真じゃどこのエアラインか全然わかりませんね。
カウンターを後にするとこんなところが…。深セン航空のプレミアムチェックインカウンターのようです。ここを使えば良かったのか???
ガラガラの国際線出発ロビー
特に用はないので早速出国しましょう。国際線は下に行けという珍しい誘導パターン。深セン空港は大きな空港なんですが、どうやら国際線は少ないようです。中国は一つと言いつつも、出入国に関してはマカオも台湾も中国扱いではありません。香港も同じ扱いです。
イミグレーションのところは写真撮影不可のため、撮っていませんが、国際線が少ないだけあって人はまばらです。しかしスタンプを押してくれる人も少ないので、並ばずに通過できるというなんてことにはなりませんでした。10分くらいは列に並んでイミグレーションを通過します。ただ、混雑している空港よりははるかに早いかな?という印象でした。
無事に出国して出発フロアに出るんですが、何だか殺風景。そうお店がまだ開いてないんですよ。後からわかりましたが、お店は9時に開くようです。搭乗前の9時頃に同じところを通ったらお店はちゃんと開いていました。
僕が乗るのは4番ゲート。一番端です。乗客数と広さが釣り合っていない感じがしました。広い割に人が少ないんです。
こちらが国際線の出発便。午前中の時間はこれだけです。僕の乗る関空行きは9時25分発。深センは大都市の割に国際線が少ないのが特徴なんですよね。初めて知った事実でした。
中国のド田舎ラウンジ
深センは都会です。すごく人口も多くて活気のある街です。でも香港みたいに洗練されてはいないんですよ。巨大な田舎町みたいな気がしました。「あったあった、ラウンジはここね」と搭乗券を見せたら、「アナタはあっち」と通ってきたイミグレーションの方へ戻れと指示されました。
KING LOUNGEという名前のラウンジが深セン航空の乗客が入れるラウンジです。入口は高級感あふれていますよね。期待しちゃいました。
中はこんな雰囲気。バリバリの中国風でちょっと狭めです。
奥からも見てみましょう。
どうです?一応、綺麗に見えるようにオーバー気味の露出で撮っているので、綺麗な印象を受けるんですが、これがダサいんですよ。「ああ、典型的な中国の田舎のラウンジだ」って思いました。
定番のご飯チェ~ック。
目玉焼き。
ゆでたまご。
ヌードル。
小豆粥。
普通のお粥。
ドラゴンフルーツとオレンジ。
飲み物。
出来立ての麺のオーダーが出来るようで、そこだけは「お、やるな」と思いました。
最後は「おれの粥」。
朝ご飯を食べていなかったので、ちょっとだけ頂きました。連日の寝不足で食欲はなく、体はダルダル。でもこの小豆粥を食べたらちょっとだけ元気が出ましたね。味は無味。でも豪華な機内食ばかり食べているといい加減胃がもたれてくるので、たまにはこういうお粥もいいもんです。
ただ、やはりラウンジはショボいですね。お隣香港のハイセンスな感じは大違いです。
深セン航空に出会う
深セン航空ってどんなだっけ?ハッキリ言って僕はそんなレベルでした。ANAの特典航空券で取れるということは、スターアライアンスですよ。なのに何故か影が薄いエアラインですよね。エアチャイナの陰に隠れてしまっているんですよね。?深セン航空も立派なスタアラ加盟エアラインですからね。
こちらがこれから乗る深セン航空A320です。こんな塗装です。なんて言われたってほぼ正面からじゃわかんないって?
はい、参考までに737。中国のエアラインの特徴は、尾翼が赤くてそこから流れるような線が胴体に入っているパターンです。例外はありますが、このパターンのが圧倒的に多いです。同じような塗装のエアラインがたくさんあるので、毎回「あれ何だっけ?」ってなってしまいます。
深センからは関空に飛びます。深セン航空は深センから関空と成田に飛んでいます。一時、名古屋(中部)に飛んでいたこともあります。
いよいよ搭乗です。
深セン航空、やはりどこも同じか?
機内に入り早速戦闘モードに入ります。深セン航空のA320ビジネスクラスは2-2の2列配置。最も基本的なコンフィギュレーションです。列の数は違いはありますが、737やA320で2-2以外のコンフィギュレーションはありません。
座席の色は尾翼の色と同じ紅色ですね。A320や737などのナローボディのビジネスクラスはシートピッチは狭いですけど、最近結構好きになってきています。大抵は空いているので、隣が来ることもなく快適に過ごせるからです。フルフラットになって寝転べない以外は何の不満もありません。シートピッチって、ある程度広ければ、それ以上に広い必要ってないんですよね。
こちらはエコノミークラス最前列。
ウェルカムドリンクは水とオレンジジュース。
シートポケットには大きな袋が入っていました。
新聞とスリッパかよ!
スリッパってのはわかるんですが、新聞まで入っているとは!この辺りの発想がが面白いです。
すごく普通だけど快適なフライト
深セン航空の特徴は、、、至って普通なこと。ってそれ特徴じゃないじゃんって思うかも知れませんが、中国のA320を運航する会社で特徴なんか出せないんですよ。普通なことが一番いいことなんです。そんなに混雑することなく離陸。香港が大き過ぎて「そちらと比べると」なのかも知れませが、深センって意外とトラフィックが少ないのかも知れません。大都市の割に便は少なめです。
眼下は深セン航空のハンガーです。地元エアラインなので幅を効かせていますね。
写真にはありませんが、外を見ていて気づいたのが、プライベートジェットがものすごくたくさんいたこと。深センは中国企業、世界企業が集まるだけあって、空港の一画がプライベートジェット専用ターミナルみたいになっているんです。成田でもプライベートジェットが停まっているのを見たことがありますが、深センは数機レベルじゃなくて数十機レベル。民間定期便の機数よりも多かった気がします。
深センの街を眼下に見ながら上昇します。大都会です。
機内食が出てきました。チキンかGadus(タラ)かの選択でした。チキンを選んだらこれが出てきました。可もなく不可もなくといった感じです。中国系のエアラインってあまり評判がよくないようですが、ビジネスクラスに限って言うと機内食はそこそこ美味しいですよ。「まずくて食べられなかった」なんてことは一度もありません。
そしてフルーツとチーズケーキ。朝から大満足でした。日本時間の11時頃出る便ですのでお昼ご飯ですかね?
深センから関空への旅ももう淡路島。
関空の新しい方の滑走路に着陸しました。
深セン便のメリット
ここでもう一度確認してみたいと思います。今回の深センからの出発で何が良かったか。それは3つです。深センは国際線があまり充実していないので、出国や出発の際の混雑がなく、スムーズに旅行ができます。香港便が満席でも深セン便は空いているなんてことも大いにあります。
2つ目、これは次回書きますが、香港から深センへの入国がとても便利です。香港に入国せずにダイレクトにフェリーで深センに入国できますから。
3つ目、香港でトランジットする際、気になるのがホテル代ですよね?香港のホテルは高いです。でも深センに行けばかなり安いです。僕は今回マリオットのポイントでJWマリオットに宿泊したのですが、ほぼ同レベルのホテルだと香港では深センの2倍のポイントが必要です(あくまでも感覚的に)。そういう意味で深センはホテル代の節約になります。
深センは飛行機もホテルも穴場だった
ってことですね。香港で飛行機もホテルも見つからなかったら是非とも深センに行ってみて下さい。在庫切れの商品を探して隣のドラッグストアに行ったら、在庫豊富でしかも安かったみたいな感じです。
他にも深センで感じたことは色々あるんですがまたそれらは別の機会にお話しします。それでは!
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