イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

上海浦東のターミナルが異なるエアラインの乗り継ぎで2時間を切るのは自殺行為です。

乗り継ぎ2時間切ってるけど間に合うのか

吉祥航空のビジネスクラスに乗るために計画した名古屋(中部)-上海(浦東)の日帰り旅行。今回のフライトスケジュールはこんな感じでした。

名古屋(中部) 08:55発 上海(浦東) 10:45着
上海(浦東) 12:40発 名古屋(中部) 16:20着

時刻表上で乗り継ぎ時間は1時間55分です。2時間を切っています。最初からこの旅程って成立するのかなぁと思っていました。そして、実際に上海に到着したのは11時15分でした。実質の乗り継ぎ時間は1時間25分です。

ハッキリ言ってヤバいです。

入国せずに帰って来られると思っていた

元々乗り継ぎ時間が2時間を切っていたので、旅行に行く前は「入国せずに帰ってこよう」と思っていました。入国が混雑していて乗り遅れたら帰って来られなくなっちゃいますからね。でもそんなことできるんでしょうか?

保安検査場を過ぎたところの税関の人がヒマそうだったので聞いてみました。「これから中国に日帰りするんですけど、入国せずに帰ってくることってできますか?」と。すると「ワタシ税関なんで分かりかねます~」と言われちゃいました。当然っちゃぁ当然ですね。

続いて出国のスタンプを押してくれる人に聞いてみました。「それはその国のことですのでこちらではわかりません。」と一蹴。でも「それって日本の問題じゃないの?」とも思いましたが、「どうせこの人達はお役所の人だし」と思って諦めました。

最後に機内の日本人クルーにも聞いてみました。「ん~。そのようなケースは聞いたことがございませんので…。到着したら現地係員に聞いてみます。」と言ってくれました。

でもよく考えたら、帰りの便のチェックインもしてなければ、ターミナルも違うのにそんなことができるはずがありません。機内で聞いて回ってくれたクルーも、後から「エアラインが違いますし、ターミナルも違いますので、恐らくできないんじゃないでしょうか…。」と困った様子でした。

だわな…。

誰も明確に答えられないんですよね、この質問。

質問するたびに自分の状況がヤバいことに気付き始め、上海に近づくにつれて時計の針が気になって仕方がなくなりました。そこへ遅れが30分。

もうオレ、終わりなんちゃう?

と絶望的な気持ちになって行きました…。

ターミナルが同じなら入国せずに帰って来られるかも

僕は今回ビジネスクラスに乗っていたので、専用のバスでターミナルに連れて行ってもらえたのは「渡りに船でした」。が、到着したのはターミナル1。中国東方航空や南方航空がひしめくエリアです。しかし僕の乗る便はスタアラ系の使うターミナル2です。

ダメ元で乗り継ぎカウンタ―へ行ってみました。しかしそこでは当然ターミナル1内のエアラインだけが乗り継げるようでした。中国東方航空、中国南方航空など同じ系列のエアラインだけが乗り継げるようになっていたと記憶しています。

カウンターのお兄さんに、

「吉祥航空の名古屋行きでターミナル2なんだけどダメ?」と聞いたら首を横に振られ、「そこ行け」とイミグレーションを指差しました。「やっぱ、ダメだよな」「ターミナルが違ったら乗り継げないよな」そう思って諦めて入国の行列に並ぼうとしました。

しかしここで気が付いたことは、帰りも中国東方航空だったら入国せずに乗り継げるんじゃないかってことです。だって中国側としては僕がどこから到着したかなんて関係ないじゃないですか。

今回は中部から乗ってきてそのまま中部に帰るんですが、僕は韓国から来たかも知れないし、シンガポールから来たかも知れません。乗り継ぎカウンターの人は僕がどこから来たかということは気にしないはずです。気にするのは僕の行き先だけです。なので入国せずに帰ってくることはきっと可能だと思うんです。


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(上海でターミナルが異なる場合は無理だと思いますが、入国せずに帰ってくることは可能です。)

こうなったらズルするしかない

さて、諦めて並ぼうとした入国の行列は凄い人です。中国人レーンと外国人レーンに分かれており、中国人レーンは空いていますが、外国人レーンはすごく混雑しています。確実に30分は並ばないといけない雰囲気でした。この時点で乗り継ぎ時間は1時間20分を切っていますので、チェックイン締め切りまでは20分を切っていることになります。20分で入国できたとしてもターミナル2まで走って5分は掛かります。

このまま並んだら本当にアウトだ。

そう思って僕は列を飛び出しました。そして中国人レーンにまっしぐらです。

頼む!乗り継ぎの時間ないからここ入れて!

そう言って、突っ立っている怖いオジサンに頼み込みました。最初は拒否されましたが、僕が持っている吉祥航空の紙を見せたら「しゃーないな、並べ」と一番端の一番空いているところを案内してくれました。

いやー、本当に助かりました。何とかなるもんですね。その突っ立ってたオジサンには本当に感謝です。意外と融通が利いて優しかった。中国人も捨てたもんじゃないなと思いました。

荷物が少なければターミナル入館時のX線検査はでパスできる

結局、何とか入国を終えて、駆け足でターミナル2まで行き、ターミナルビルに入るためのセキュリティチェックを通って、吉祥航空のチェックインカウンターに着いたのは出発時間の1時間1分前、つまりチェックイン締め切り時間とされている出発1時間前の1分前ということになります。

きっと多少遅れてもチェックインはできるんでしょうけど、ルールはルールですので守った方が良さそうです。なんとかルールの範囲内でチェックインができて、ホッと胸をなでおろしました。

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ちなみにターミナル2に入るところではセキュリティチェックがあります。ここが意外と鬼門なんですよね。中国はターミナルビルに入るのもすごく面倒なんです。

セキュリティチェックは混雑しているのですが、荷物が少ない人(多分スーツケースを持っていない人)はX線検査なしに通してくれるみたいです。身軽な人達が横を通りに抜けていくので、最初、職員パスをぶら下げている人だけがX線検査なしで通れるのかな?と思い、列を抜ける勇気が出ませんでした。

しかし荷物が少ない人は皆そちらに流れていくので、僕も行ってみたら、金属探知機だけで通してくれました。つまり長い列に並ぶ必要はなかったんですね。若干時間を損しました。

でも以前行ったときは、荷物の多さに関わらず全員セキュリティチェックを受けていたので、侮ると失敗しますよ。時と場合によることを覚えておいて下さい。

今回得た教訓

いやー今回は焦りました。どうしても乗り遅れるわけにはいかなかったからです。今回感じたのは、

ターミナルが違う乗り継ぎ、かつ航空会社が異なる乗り継ぎでは絶対に2時間を切ってはいけない

ということです。上海(浦東)の場合は2時間あっても厳しいと思います。飛行機がちゃんと到着すればいいんですが、中国の飛行機はよく遅れるんです。特に上海浦東のような大空港は地上滑走の時間が長いんですよ。30分程度の遅れは当たり前のように起こりますので、時刻表上の乗り継ぎ時間は最低3時間はあった方がいいと思います。今回僕は1時間55分、約2時間あったのに、入国でズルしないことには絶対に間に合いませんでした。

ホント、無茶しない方がいいです。いつも中国に行くとトラブル続きなんですけど、実は自分からトラブルを作るような行動を取っているような気がしてきました。

今回も本当は前日に上海入りする予定が、色々あって日帰りに。しかもターミナルが異なることもよくわかっておらず、定刻に着けばいいとタカをくくっているところ。そして入国せずに帰って来られるなんて思い込んでいる…。これではトラブルを自分から呼び込んでいるようなもんですね…(汗)。

いやはや、今回もまた中国にて新たな教訓を学びました。行くたびに中国は僕を大人にさせてくれる国です。


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