イケてる航空総合研究所

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吉祥航空搭乗記(上海浦東ー名古屋中部)【ビジネスクラスが片道2万円!】

ただいま勢力拡大中のエアライン

2016年12月23日のお話です。上海までの往路についてはまた別の機会に書くとして、まずは上海からの中部への復路便から紹介します。往路は中国東方航空に乗りましたが、復路は吉祥航空を選びました。

吉祥航空ってなんだよ。

はい。あまり名前を聞いたことがないのは当然です。10年くらい前に設立されたばかりの比較的新しいエアラインだからです。正しくは「上海吉祥航空」って言います。2014年の那覇を皮切りに、関西、福岡、羽田、中部と相次いで乗り入れて、どんどん勢力を拡大していっている新興勢力ですね。

また、吉祥航空は2016年10月に、スターアライアンス・コネクティング・パートナーに選ばれ、今年(2017年)からは正式にスタアラの接続便として乗れるようになります。

コネクティング・パートナーと言うのは、スターアライアンスの正規メンバーではないんですが、スタアラ便への接続便として荷物のスルーチェックインやラウンジサービスなどが受けられるメンバーのことです。本メンバーどこがどう違うのかっていうのは、実はまだよくわかってないんですけど、要するに準パートナーのような存在だと思ってくれればよいと思います。

最近中国に行くと色々なエアラインを見掛けるようになりましたが、アライアンスに入れない弱小エアラインがたくさんいる中、吉祥航空は見事にスタアラの準メンバーとして迎え入れてもらえたわけです。準メンバーのため、やや格下ではあるものの、相応の実力があるということですね。

そういう意味でも今中国で一番熱いエアラインです。

なぜ吉祥航空なのか!?

今回、吉祥航空を選んだのは他でもなく、

「安かったから」です。

それもビジネスクラスが異常に安かったからです。

何と今回僕が払った料金は、なんと片道2万円

ビジネスクラスで2万円ですよ。

むっちゃ安くないですか?

LCCの春秋航空だって中部-上海で片道2万円することだってあります。それがフルサービスキャリアで2万円です。とにかく格安なんです。

あ、でも本当に格安なのは上海発の料金です。中部発のビジネスクラスの料金はちょっとだけ高いです。往路と復路で値段が違うんですよね。中部発のビジネスクラスだと4万円くらいします。

他の路線では、例えば関西-上海だと、ビジネスクラスが関空発で約43,000円、上海発が32,000円という感じです。その他、羽田、那覇、福岡を調べてみると、特に安かったのが福岡線でした。福岡だと、ビジネスクラス福岡発が54,000円、上海発が22,000円。福岡発の料金は高いですが、上海発の料金は中部行きとほぼ同額の2万円台の設定ですね。

時間がない!焦りまくりの搭乗劇

吉祥航空のチェックインカウンターに着いたのはチェックイン締切(搭乗60分前)の1分前でした。

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実はこの日、吉祥航空のために上海日帰りを決行したんです。上海ではすぐに折り返すスケジュール。元々タイトなスケジュールの上に、中部からの到着が遅れて、時刻表上の乗り継ぎ時間の1時間50分が、なんと1時間20分に短縮されてしまいました。しかも異なる航空会社で、ターミナルが違う乗り継ぎ。そりゃぁ焦ったのなんのって。(ホントに60分前でチェックインが締め切られるかどうか不明ですが…。)


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吉祥航空のチェックインカウンターは何となく高級感があります。「紫色」と言っていいのか「えんじ色」と言っていいのかよくわかりませんが、とても落ち着いたセンスのある色遣いです。第一印象はとても良かったです。

「何とかチェックインできた」と安心していたら、保安検査場とイミグレーションが混雑していました。「まだ出発まで1時間あるので余裕、余裕」と思っていたら予想外に時間を食ってしまい、結局搭乗ゲートまで走る羽目に。

やばーい!

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僕が搭乗ゲートに着いた頃にはほとんど全員が乗り終わった頃でした。

焦りました。キャビンの写真どうしよー!と。一番に乗り込んで誰もいないキャビンの写真を撮ろうと思ってましたから…。

本来は日帰りの予定じゃなかったんですよ。それがどうしても前日に上海入りできなくなって、泣く泣く日帰りの強行スケジュールにしたんです。やはり1時間50分の折り返しじゃ厳しかったかぁと反省しました。

偶然に特別塗装機が通り過ぎたから良しとしよう

搭乗する前に機体の全景をカメラに収めておかねばなりません。「吉祥航空ってのはこんなカラーのエアラインです」ってのがないとやはり記事にできませんので、搭乗前のターミナルからのショットは非常に重要です。機内の写真の前にまずは機外からの写真なんですよ。

ちなみに既にこの時点で搭乗はほとんど終わっていましたので、誰もいない機内の撮影は完全に諦めました。


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ここで、運がいいことに、後ろに吉祥航空のA321がタキシングしてきました。しかも特別塗装。「これはラッキー!」と思い、いい位置に来るのを待って1枚だけ撮りました。これで何とかなりました…。

ちなみにこれ、狙っていたわけじゃなくて本当に偶然です。人生うまくいくようにできてるんです。

ビジネスクラスは1列目が圧倒的に広い

とりあえず乗り遅れたら困るので搭乗しました。僕の席は1列目です。いつもなら2列目にするところ、2列目は空いておらずやむなく1列目になってしまいました。何故1列目が嫌いかと言うと、前が壁だからです。前が壁だと意外と足を伸ばすスペースがないんですよね。


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しかーーーし。1列目の広いこと!これには驚きました。1列目で良かったです。

参考までに載せておきますが、中国東方航空A320の1列目はこんなに狭いです。

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全然違うでしょ。吉祥航空のビジネスクラスは断然1列目がおススメなんです。


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そしてお待ちかねウェルカムドリンク。いつもならラウンジで喉の渇きは癒えていますし、すぐにトイレに行きたくなるのが嫌でパスすることが多いのですが、この時ばかりはガブ飲みしました。

何故なら前の便が到着してから、吉祥航空に乗るまでひたすら走っていたからです。「乗り遅れたら困る」の一心で常に小走りしてました。いやー、ウェルカムドリンクってラウンジで飲めなかった人を救済してくれるありがたいサービスなんですね。


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シートポットにはスリッパも入っていました。日本人には嬉しいサービスです。CAさんは「使って下さいね」と促してくるんですが、僕は緊急時の脱出に備えて離陸するまでスリッパは履きません。ちなみに降りる時も着陸前になったら靴に履き替えます。


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スリッパはちょっと大きめです。しかも若干ダサいです。でも吉祥航空のロゴ入りなのがイケてます。「持って帰って下さい(Please Take me home)だったか、そんなことが大きく袋に書かれていたのが、遊び心があっていいと思いました。


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吉祥航空の色って表現するのが難しいんですけど、パスポートに航空券を挟んだら気付きました。日本のパスポートの色なんです。なるほど~。「そんな色なのね~」と言っても結局何色かがわかりませんが…。

至って標準的なエコノミークラス

エコノミークラスは至って普通です。LCCのようにギュウギュウ詰めではありません。標準的な座席配置になっています。吉祥航空のA320はビジネスクラス8席、エコノミークラス150席の158席仕様です。

中国大手のエアラインのA320を調べてみるとエアチャイナと中国東方航空が同じ座席配置でしたので、吉祥航空のA320はフルサービスキャリアの標準座席配置であるということです。吉祥航空は格安で乗れるので、LCCだと思い込んでしまいそうですが、れっきとしたフルサービスキャリアなんです。


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エコノミークラスは結構ガラガラ。後ろの方なんて誰も乗っていませんでした。


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こんな感じでエコノミークラスは紫をベースとした落ち着いた色遣いになっています。


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パッと見るに半分も乗ってない感じですね。出発時刻がよくないのか、吉祥航空自体があまり知られていないのか、春秋航空に乗ると日本発の早朝便にも関わらずかなり混雑しているのに、このガラガラ具合はちょっと宣伝不足な気がします。

吉祥航空のエコノミークラスは1万円で乗れますので、日によってはLCCよりも安く乗れるんです。なのにガラガラってのはちょっと意外ですね。もうちょっと頑張ってもらわないと、撤退しちゃいそうで心配です。

言葉は通じないと思った方がいい

クルーは基本的に英語が通じないと思った方がいいです。実は、飛行中に機内の写真が撮れないと困ると思って、乗ってすぐ「到着したら機内の写真を撮らせて下さい。」ってお願いしたんです。でも最初全く通じませんでした。他のクルーに代わってもらって何とかなりましたが、クルーの英語力はほとんどないと思った方がよいかも知れません。

成都航空のARJに乗ったときも思ったんですが、中国のエアラインでは大手以外、非常に英語が通じにくいです。誰でも話せると思ったら大間違い。片言も話せない人もいます。なので、込み入った話はできません。

ただ、放送は録音音声で日本語で入りますのでご安心下さい。クルーと話さなければ問題ありませんよね。

機内食は大手並かそれ以上のクオリティ

お待ちかね機内食の時間。ビジネスクラスの何がいいかって、やはり美味しいご飯が出ることですよね。エコノミークラスとはかなりの格差があります。今回はそれを検証するために乗ったと言っても過言ではありません。


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まずはドリンクから。僕は毎度のようにスプライトです。


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クルーのお姉さんはこんな満面の笑みで持ってきてくれました。


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はい、エビチリが出てきました。機内食は2種類からチョイスできます。「チキンor シーフード?」と聞かれたのでシーフードを選んだ結果がこれです。メニューのブックレットがないか確認しましたが、ないとのことでした。日本-中国の路線だとメニューのブックレットはないことが多いです。

エビチリはちょっとエビが固かったですが、「まぁまぁ」。でも個人的には中国東方航空で食べたエビチリの方が美味しかったです。ってことは内緒にしておきましょう。

その他、とうもろこしと一緒に炊かれたご飯、きくらげの和え物、その隣のものは正体不明、そしてパンが付いています。結構ボリュームがありました。


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「これで終わりかな?」と思っていたところに、ケーキとフルーツが出てきたのには驚きました。ここまで出てくるとかなり本格的なビジネスクラスのご飯って感じがします。2時間のフライトの割に充実している印象です。フルーツ、ケーキともに◎。美味しかったです。

往路に乗った中国東方航空よりもケーキが付いている分、豪華な機内食でしたね。


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最後にコーヒーで締めます。コーヒーもまぁまぁ美味しかったです。

ちなみにすべての食器にはこのコーヒーカップのような絵が描かれていて、これは吉祥鳳凰を図案化したものらしいです。よーく見ると「吉祥」って漢字で書いてあります。

あ、もちろんエコノミークラスでも食事は出ますよ。仮にLCCと同じ値段だったとしたらご飯が付く分、吉祥航空の方がお得だということですね。

吉祥航空は買いなのか?

吉祥航空、いいですよ。

これで2万円ならば喜んで乗ります。去年のお盆に中国行った時、春秋航空でも片道2万円を払いましたから、同じ値段でフルサービスキャリアのビジネスクラスに乗れるなら、絶対にフルサービスキャリアを選びます。LCCと同料金でフルサービスキャリアのビジネスクラスなんて夢みたいです。これからも是非使いたいと思います。


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吉祥航空は上海浦東を中心にA320とA321を使って50路線に飛んでいることもあって、浦東ではこんな風に固まって駐機している姿も見られました。意外とメジャーなエアラインなんです。


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これはエコノミークラスから撮ったエンジンの写真ですが、吉祥航空って色遣いがイケてるんですよね。あんまりダサくない。むしろカッコイイ。

中国の大手3社はあんまりカッコいいとは思いません。強いて言うなら中国東方航空の新塗装がまだマシなくらいで、エアチャイナも南方も何となくダサいですよね。その中では吉祥航空は随分いい線行ってるんじゃないかと思います。


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2時間強のフライトでセントレアに着いてしまったわけですが、ホントもう少し乗っていたいくらいでした。一番前の座席は広くて本当に快適でした。ナローボディ機なので、フルフラットにはなりませんが、大型シートはやはり楽チンです。


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(到着後セントレアのスカイデッキから)

1万円でエコノミー、2万円でビジネスって言われたら僕は喜んで2万円払います。4万円と言われたら、ちょっと考えてしまいますが、2万円だったら、絶対に吉祥航空を選びます。

最近は国際線でもLCCの飛ぶところは片道発券が主流になってきていますので、片道はLCC、もう片道はフルサービスキャリアのビジネスクラスなんていう緩急付けた選択も可能なわけです。吉祥航空では特に中国発の便は日本発の半額くらいで乗れますので狙い目ですね。

吉祥航空のビジネスクラスが格安って話は、何気なく検索で得た情報なんですが、実際に乗ってみて「ホントいいことを知ったなぁ」と思いました。こんなにお得にビジネスクラスに乗れるとは思いませんでした。

吉祥航空、是非ともお試し下さい。


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