台北から日本への最長路線
これから台北発新千歳行きに乗ります。仁川から台北まで南下してきたんですが、すぐに北上。この意味不明な旅程は、なんとか長くエバー航空に乗りたいという願望によるものです。仁川=台北=新千歳と乗ればかなりお腹いっぱいですよね。(台北からは旭川が最長路線ですが季節運航のため除外)
BR116便は10時10分発。新千歳到着はちょうど15時ちょうどの予定です。
機材も仁川=台北と同じくA330です。でもこちらは新塗装。ちょっとだけテンションが上がりますね。
しかし、本当はこちらに乗りたかったです。777-300ER(77W)です。A330の座席配置は2-2-2のペアシートですが77Wは違って、ヘリンボーンタイプです。A330との差を比べたかったんですが、日本路線はほとんどがA330で77Wは基本的に入っていないんですよね。
同日2度目のA330に搭乗
朝10時前なのにこの日2本目の国際線です。しかも同じエアライン、同じ機種。そういう意味で今回の旅程は100点満点とは言えません。同じ機種ならも一番に機内に乗り込む必要ないじゃん、なんて言っていてはいけませんぞ。もしかしたらヘリンボーンのA330かも知れないじゃないですか。乗るまでキャビン内の様子はわからないのです。なので、確実に一番に乗り込むため、ゲート前でスタンバイします。
やっぱりおんなじか!ヘリンボーンのA330なんて存在しませんでした。仁川から乗ってきたのと同じペアシートのA330。むしろ旧式シートだったら良かったのになんて思ったくらいです。まぁ新塗装機でそれはないでしょうけど…。
仁川-台北では左側の座席に座ったので、台北-新千歳では右側を取りました。
すんごく雰囲気のいいビジネスクラスですね。グレーとメタリックで無機質な印象を残しつつも、コーポレートカラーの緑に準じた濃い緑をさりげなく入れて生命感を出す。そしてグレーはグレーでも、少し粗い模様のあるグレーが温かみを演出しています。
抜群にセンスがいいです。
忘れてはいけないのがテーブルの木目調。鉄骨の中に木々の息吹を感じるデザイン、なんて勝手にイメージを作っちゃいましたが、きっとデザインした人も同じことを考えて作ったはずです。どう考えても「冷」の中に「温」があるデザインなんですよね、これ。
一つ上の写真との間違い探しのような写真ですが、窓側のひじ掛けを下ろすとかなりスペースが広くなります。僕は足を組みまくる性格なので常に下ろしていました。
まだまだ乗客が乗り込んで来なかったので、エコノミークラスにもお邪魔しました。こちらはビジネスクラスよりも明るい雰囲気です。
A330の2-4-2配置は長距離国際線用として最も快適なコンフィギュレーションだと信じています。
オリエントタイの744を発見
さあ、出発です。ビジネスクラスは半分くらいの搭乗率でした。隣が来ないくらいの空席率が最も快適です。離陸滑走時、遠くの方になにやら怪しい機影を見つけて、サッと撮ったらオリエントタイの747-400でした。既にエンジンがもぎ取られています。
オリエントタイってまだ運航してるんでしたっけ?これって、駐機料とかのお金を払えず、そのままに放置されている747なんでしたっけ?詳細は不明ですが、タイのエアラインだからタイワンに置いておくなんてちょっと強引ですねぇ。
桃園空港を離陸しました。
台湾は非常に山がちな島です。こんな風に海岸線近くからでもこんな風に高い山が連なっているのが見えます。
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台北発の機内食は鼎泰豊に決まり
台北発という便はホームグラウンド発の便ですから、機内食には力を入れているはずです。ANAが東京発の便で機内食に気合を入れるようなもんです。仁川-台北で配られたメニューと同じデザインの冊子です。デザインが可愛らしいですね。
和食のお品書き。サバっすか…。ちょっとテンション上がりません。
こちらは洋食。牛フィレ肉のグリルにはかなり惹かれました。
チョイスは2種類で終わりというわけではありません。
3番目は中華料理、そしてなんと鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包がメインに出てきます。
鼎泰豊の説明書き。鼎泰豊がいかにすごいかが書かれています。
間違いなくこれでしょ!
と迷う余地なく選択しました。個人的には上海の南翔饅頭店の小籠包が好きですが、鼎泰豊も誰が食べても納得のいく味です。
まずはナッツからスタート。
やはり袋から出されています。ナッツリターンの影響としか思えません。僕の経験によると、基本的にビジネスクラスでは袋に入ったナッツが主流だったはずです。それが最近は必ずお皿に入って出てきます。ナッツリターンのオバちゃんが世界を変えたんです、きっと。皆さん、感謝しましょう。
まずは前菜。左からエビ団子、ゴーヤ、鶏の大葉巻きです。日本人の口によく合います。
スープは鶏肉入り。薄味で朝ご飯に合うようなお味でしたね。
さぁ、本格的なせいろが出てきましたよー。
開けてみると、小籠包が3つ入っていました。機内で小籠包を食べるのは生まれて初めて。日本でも炊き立てご飯を出すとかやってますけど、その国の文化に根差したサービスって大事なんだなって思います。国の威信をかけているんですよ、この小籠包は。
小籠包を黒酢と生姜の入った小皿に入れて食べます。もちもちで美味しかったです。ただ一つ問題は、機内食の小籠包はどうしても下面がせいろにくっついてしまって、はがすと皮が破れちゃうこと。そこからジューシーな肉汁が、あれよあれといううちに流れ出てしまうんですよ。かなりテクニックが必要な小籠包だと思いました。
食後のコーヒーは黒砂糖スティック付き。
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映画リベンジします
仁川=台北では最後のクライマックスシーンが見られなかったので、この路線でリトライします。仁川=台北は実質の飛行時間が2時間強。今度のフライトは実質飛行時間が3時間以上あります。なので、見られなかった最後の10分を見て、さらにもう一本フルに見ることができそうです。さっきクライマックスシーンが見られなかった映画というのは「ReLIFE」。高校生時代から人生をやり直す映画でかなり若い人向けですが、こういうのが好きなので観ます。まあまあ面白い話でしたよ。
そして次に見たのが「恋妻家宮本家」。これ、見たかったんですよね。阿部寛と天海祐希が夫婦役のコメディータッチな映画でした。何となくホッとする映画でした。
アジア路線2レグで2本観られれば十分です。日本発の台北路線で一本映画を観ようと思ったら、関西便じゃ無理だと思います。成田便でギリギリって感じでしょう。
トイレに行きたくなったところで、後ろからキャビンを撮影。食事が終わった後のまったりした時間が好きです。映画を観る時間が無くなるので、なるべくタスクは同時にこなすのがコツです。
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やっぱり新千歳線は長いと思う
台北から日本までは2時間チョイってイメージがありますけど、この便の飛行時間は約4時間。やはり乗り甲斐がありますよ。日台間は短距離国際線というカテゴリーに入ると思うのですが、もうここまで来ると短距離国際線とは呼べない部類に入ってきます。鹿児島付近を通過して北東に真っ直ぐ進みます。
北日本に行くにつれて雲が立ち込めてきました。もうすぐ新千歳、既に高度を下げ始めています。新千歳からのレーダー誘導が始まっていることでしょう。
いやー、4時間もこのビジネスクラスで飛べるなんて幸せです。
そんな4時間は充実していました。もっともっと乗っていたい気分です。
見慣れた新千歳の光景が目に飛び込んできました。亜熱帯の島、台湾の人にとって、寒い寒い北海道はとても人気のある旅行先なんです。
到着すると隣はキャセイ。しかも機材はトリプルセブン。反対側の隣にはチャイナエア(中華航空)の747がいました。
東アジア、東南アジアからの新千歳線って凄いです。そのエアラインが持っている最大キャパシティの機材を飛ばしてきているケースが多いからです。その機材を満席にするくらい北海道旅行をする台湾人がいるってことが驚きです。
これ、おススメの路線
台北から新千歳。思わぬところに空席があったので、というか、直前に予約した都合上、この路線にしか空席がなかったんですが、台北=新千歳線は飛行時間が長く、エバー航空を楽しみたい人にはうってつけの路線です。台北発の便の機内食では小籠包が出ますし、映画も余裕で1本見られます。余裕のビジネスクラス旅を実現するにはやはり長く乗ることが必要ですね。台湾=日本の穴場路線でエバー航空のA330を体験してみて下さい。
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