2等の7倍の運賃を払う
佐渡への日帰り旅行、往路は一番下の2等で船旅をしてきましたので、帰りは豪華に!と思いまして、スイートルームで帰ってきました。両津港の切符売り場で予約していた切符を引き取ります。オンラインで予約ができるのは1等のみ。2等は予約不要、特等とスイートルームは電話でしか予約できません。予約番号を窓口のおにいさんに言ってお金を払いました。
値段はこちら!な、な、な、なんと15,550円。2等が2,250円でしたので約7倍の値段ですね。
ってか
安くないですか?
僕は安いと感じました。2時間半もスイートルームに乗れて1万5千円ですよ。スイートルームというのは船に1室しかない特々上の部屋ですよ。飛行機で例えたらファースト、いや、スイート、いや、レジデンス、いや、もっともっと広い部屋なんですよ。
安いかどうかは、これから載せる写真を見てもらえればわかります。
切符売り場の後方には船室の様子がポスターとして貼られています。
こちらが「おけさ丸」のスイートルーム。どうやらベッドルームと応接室があるようです。
こちらが「ときわ丸」のスイートルーム。往路で乗った船ですね。2つの船では若干部屋の仕様が違うみたいです。
ワクワクしますねー!
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並ぶ必要がないのに並んでしまった
改札が始まりました。
この切符を持つ人はこの船に僕一人しかいません。何だかすごい優越感です。
行列にもまれながら乗船します。
実は1等以上の人は行列に並ぶ必要はないんですが、座るところもないので「まぁいいや」と並んでしまいました。「(スイートルームや特等の)専用レーンはないんですか?」と聞いたところ、「ないので、ここに並んで」と言われてしまいました。
「おけさ丸」の船首。747フレイター(貨物機)みたいに先端部分が開いて、車が乗り込めるようになっています。
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凄すぎるスイートルームの全て!
それでは乗船です!一番上の階を目指します。エントランス部分は丸い吹き抜けになっていました。「おけさ丸」と「ときわ丸」はだいぶ違います。乗船口は3階、ここは5階なのですが、5階に上るととても感じのいいおにいさんが、駆け寄ってきます。そしてチケットを見せると、お部屋まで案内してくれます。
ここが特等以上の客室への通路です。両側が特等客室になります。
通路の奥にスイートルームへの階段がありました。この階段は全乗客の中で僕しか登れないことになります。凄すぎます。凄い特別待遇です。
そしておにいさんがお部屋まで案内してくれました。
階段を登ると重厚な作りの入口ドアがありました。ここだけ6階です。
ドアを開けると広い玄関となる部屋が。そして左右にお部屋があります。
こちらが応接室。計7人が腰を下ろせるソファーが用意されていました。
凄いですねー。これだけでも満足なのに隣にはもう1つ部屋があるんですから。
こちらがベッドルーム。ツインのお部屋になっています。
ベッドルームにもソファーが用意されています。完全にホテルのスイートルームです。
もちろん専用の洗面もあります。
トイレも専用です。部屋から一歩も外へ出なくてもいいようになっています。実際のところ、ぐるんと船内を一周でもして「おけさ丸」の雰囲気を見てこようかなぁと思ったのですが、あまりの快適さに下船するまで部屋から出ませんでした。(ということで「おけさ丸」の船内は謎のままです。)
湯飲みやポットも用意されています。
5人分のドリップコーヒーが…。
冷蔵庫の中にはペットボトルの飲み物が冷やされていました。三ツ矢サイダーを買って乗ったのは失敗でした。こんなにあるのに、結局何も飲めませんでした。
テーブルの上にはおやつが用意されていました。こちらも食べるのを忘れてしまいました。
スイートルームには専用のベランダが用意されています。船の左舷側の景色も右舷側の景色も見られます。しかもプライバシーに配慮された設計になっており、一般の乗客が上がれる展望デッキからはほとんど見えないようになっています。ベランダの端の端に行くとやっと見える感じです。ベランダで海風に当たりながら優雅に過ごす船旅は最高です。
いやー開放的な場所ですねー。ずっと寝転んで青空を見ていたい気分です。
ベランダから出航したばかりの両津港を望みます。
風も強いことですし、とりあえず、中で過ごしましょう。
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特等の部屋も見ておきましょう
ちなみにこちらが特等です。正直なところスイートは広すぎです。こちらで十分な気がしないでもないです。特等は6千円なので、あえてスイートを取る必要はないかも知れません。
でも「どうせ乗るなら最上級の部屋に」。これぞ男のロマンってヤツです。
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1名の料金なので注意して下さい
スイートルームの運賃は15,550円と書きましたが、これは1人の料金です。2人で利用すると2倍の運賃が必要ですから注意して下さい。ちなみに子供料金もあり半額です。大人2人子供2人の4人だと、約4万5千円と言うことになります。う~ん、ちょっと高い…。そう考えると1人利用が一番お得なのかも知れません。
果たしてスイートルームに乗る価値はあるのか
その質問、すごいナンセンスです。「乗る価値がある」と乗る前からわかっていたから乗ったんです。
乗る価値はあります。絶対にあります。
だってこんな体験、滅多にできないですからね。世界一周とかナントカ海クルーズで何泊もするときにはこんな部屋には入れませんからね。2時間半のクルーズだからこそ乗れちゃうお部屋ですよ。
これはまさに僕が少し前に乗ったエミレーツA380のファーストクラスみたいなもんです。10時間を超える区間なら100万近くするファーストクラスに、2時間半だけの短い区間なら8万円で乗れちゃうという話と本筋は同じなんですよ。
この船旅はまさにそこからヒントを得ています。佐渡汽船のHPでスイートルームという部屋を発見した瞬間に、「エミレーツのデジャブ、これしかない」と、乗ることを確信しましたから。
まぁ、要するにですね、僕もお金持あんまり持ってないんで、こういう超お得感のある豪華旅行には飛びついちゃうんですよ。仮に10万円とかだったら諦めますけど、1万5千円なら安いもんですよ。
スートルームの窓からの景色は実に優雅に流れて行きます。
夕陽がちょうど船のお尻の方角に沈みます。日が沈んだところで新潟港に到着です。
新潟港、佐渡汽船フェリーターミナルに接岸。
夢のような船旅は終わってしまったわけですが、もう一度言いますね。
これ、乗る価値あるから!!!
今度佐渡行くとき絶対乗って!
一度は体験してみたい豪華客船、いや、やや小さめな客船のスイートルームで過ごす、ゆったりのびんりな船旅でした。
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