貸し切りバスで機体まで
成都から上海乗り継ぎで名古屋(中部)に帰る便。最後は上海発MU2961便、名古屋(中部)行きに乗ります。ラウンジでの長い長い6時間が終わり、やっと搭乗の時刻となりました。ラウンジから機体まではお決まりの専用バスで移動しました。いいですね中国、ラウンジから専用バスが出るんです。(正確にはラウンジに近い地上から)バスに乗る前、ボーディングブリッジの横から外に出るんです。そしたら目の前にいたのは中国東方航空のB777ー300。ながーい!
間抜けなくらいホワイトなボディが中国東方航空の新塗装です。
何とバスの乗客は僕一人だけ。貸し切り状態でした。
一旦B777の後ろを通って沖止めスポットに連れて行かれます。
空港内バスツアーも終わり飛行機に到着。こちらも新塗装ですね。機材はB737⁻800。同型の機体には一度、上海-武漢で乗っています。その時はえらく狭いビジネスクラスでした。ですので、今回も狭いビジネスクラスに迎えられちゃうのかなぁと覚悟を決めました。
しかし機首部を見るに、コックピットの窓の形が最近のB737の形(アイブローウィンドウがない)をしているため、「もしかしたら違うコンフィギュレーションかも?」と期待が持てました。
新B737-800のビジネスクラスは広い
ダッシュで乗り込みましょう。中国の「国」は古い「國」ですからね。気を付けて下さい。でもブログでは面倒なのでナウい「国」を使わせてもらいます。
ビジネスクラスは3列が並んでいました。僕が一番乗りかと思いきや、エコノミークラスの乗客は既に乗りこんでいる様子でした。わりーわりー、遅れてスンマセン。
僕の席は3列目の右窓側です。シートピッチがとても広く感じられます。もっと狭い座席を想像していたため、すごく得した気分になりました。
ビジネスクラスの乗客は僕を含めて4人だけでした。座席数12人のところに4人は非常に快適です。隣に中国出張帰りのオジさんが来ることもなく広々とスペースを使えました。
ちなみに。
こちらがA320のビジネスクラス(一つ前の成都-上海で搭乗)。一つ上の写真に比べて何だか狭く感じませんか?
そしてこちらは、上海浦東-武漢で乗った同じB737-800のビジネスクラスです。2列しかなくシートピッチは非常に狭いです。
機材によってシートピッチが違うのはもちろんのこと、同じ型の機材であっても、機体の新旧によってアタリのビジネスクラス、ハズレのビジネスクラスがあるんです。新しいB737-800のビジネスクラスは広いということを覚えておきましょう。ちなみにこのB737⁻800、ボーイング・スカイ・インテリアと言うタイプの内装を持つB737で、B787のインテリアを真似て
- 作った洒落たB737です。最近のB737 NG(Next Generation)はほとんど?全て?がこの仕様になっています。
この位置からはいい感じでおにぎりエンジンとウィングレットを見ることができます。
ターミナルビルを右手に見ながら出発です。こう見ると上海浦東空港は横に長いターミナルビルなんですね。
離陸の順番待ちで出発は夕暮れどき。離陸をするとピンク色に染まった美しい上海の夕景を見ることができました。夕陽を見るとちょっとおセンチな気持ちになります。反対に朝日を見ると元気が出ます。
美味しすぎるエビチリ定食
ベルトサインが消えるとさっそく夕食の時間です。ビジネスクラスとあって、サービスのグレードは高いです。中国国内線では、中国語が通じない客だとわかると困ってしまうクルーも見かけましたが、国際線のクルーはさすがに慣れていますね。英語も流暢、中国語ができなくてもひるむことなく英語に切り替えてくれるので安心です。笑顔もワールドスタンダードな笑顔で気持ちいいです。ここ数ヶ月の間、中国の航空会社に頻繁に乗って、サービスを色々見てきていますが、総じてビジネスクラスの接客は世界水準だと感じます。中国だからと言って愛想が悪かったり、サービス水準が低かったりということはありません。むしろ、フレンドリーすぎる欧米の航空会社の方がレベルが低い気さえします。
出てきた機内食はエビチリ。機内食は2種類から選ぶことができました。もう一つが何だったか忘れてしまいましたが、僕は迷わずエビチリを選びました。劇的に美味しかったです。
欧米の航空会社だと、和食か洋食という区別はあっても中華というカテゴリはありません。ところが中国の航空会社となると当たり前のように中華と言うカテゴリがあります。それが嬉しいんですよ。機内で中華料理が食べられる。そこが中国の航空会社を選ぶメリットですね。
フルーツは別で持ってきてもらえました。
帰りは偏西風の影響で2時間強のフライト。地上滑走や離陸時時間が掛かるため、そこまで短い印象は受けませんが、往路よりもだいぶ早いです。
到着機で混雑するセントレアに到着しました。
夜の帰国便でビジネスクラスというのは最高ですね。何だかとてもリラックスできるフライトでした。
座席は一番後ろ。隣がいなくて、その他の席も空いている。それがリラックスできた最も大きな要因です。その他、ARJの搭乗という大きな目的を終えて、家に帰るだけという一種の「やり遂げた感」も大きく影響していました。また、夜は景色が見えないので、変に窓の外にかじりつくこともないですし、外の写真を撮ることができないという環境もリラックスするのにプラスに働きました。昼間のフライトだとどうしても外ばかり見て緊張状態を自ら作ってしまいますからね。何もすることがない夜便は本当に落ち着きます。
夜の空いているビジネスクラス、上海から名古屋という短距離路線ですが、とても乗り甲斐のあるフライトでした。座席は広いし、サービスはいいし、機内食は美味しかったし、文句なしです。中国線でビジネスクラスはちょっと贅沢ですが、これからもビジネスクラスにガンガン乗っていきますよー。お楽しみにー。
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