イケてる航空総合研究所

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大連空港で入国して中国国内線に乗り継ぐという方法は便利なのか実験してみた。

大連で中国に入国、国内線へ乗り継ぐ

今回は大連空港で国際線から国内線へと乗り換える方法を紹介します。乗り継ぐ航空会社はANAからエアチャイナ(中国国際航空)。当初は羽田から北京を目指す予定だったんですが、諸事情により名古屋=成田=大連=北京という乗り継ぎになりました。

今回は、大連から入国して中国国内線に乗り継ぐという方法は便利なのかということについて実験してみたので、詳しく解説したいと思います。

とりあえず所要時間まとめ

成田からのANA便の到着は定刻の12時15分。そしてエアチャイナ北京行きの出発時刻は14時15分です。ぴったり2時間の乗り継ぎ時間がありました。

結論から言うと、(国際線での)大連到着から国内線の保安検査場の通過まで約50分掛かりました。大体予想通りの結果でした。

今回の僕のケースでは入国と税関に時間が掛かっています。中国への入国は両手の指紋採取があっていつも非常に時間が掛ります。10人くらいしか並んでいないのに、1人当たり2分くらい掛かるため20分くらい並ぶ羽目になります。しかもその後の税関も時間が掛かります。X線に荷物を通すだけで、本当にチェックしているのどうかわからない検査に長蛇の列。結局、入国+税関に約30分掛かりました。

そして次の便のチェックインをして、保安検査場を通過するまでが20分程度掛かった、という内訳でした。

翻訳コンニャクで国内線ターミナルを探す

何の下調べもしていない状況下の難関は国内線ターミナルへの移動でした。最初ちょっとだけ戸惑いました。到着ゲートを出ても「国内線」の案内板が見つけられないんです。

仕方なく、近くでWi-Fiの貸し出しをしているお姉さんに聞きました。「ドメスティックターミナルはどこですか?」と。しかしここは中国。全く英語が通じないんです。「ドメスティック」が何度言っても通じません。

そこで四次元ポケットから秘密道具を取り出します。

翻訳コンニャク~

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これくらいのレベルなら日本語も中国語も同じなので、Google翻訳なんて要らないんですけどね。まぁ、微妙に「発」の繁体字と簡体字が違うので、何となく使ってみました。そして見事に翻訳コンニャクは力を発揮し、お姉さんから「アップスティアー(2階へ行け)」という言葉を吐き出させたのでした。

お姉さんは「ドメスティック」という単語を知らないだけで、「アップスティアー」は知っていました。インターナショナルな空港と言えどもそんなレベルだということですね。中国ではチェックインカウンターでも機内でも、全く英語が通じなことが普通にあります。

国際線と国内線は2階で繋がっている

国際線の到着の2階は国際線の出発なんですが、正しい方向に歩いていくと国内線の出発があります。


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大連空港のターミナルは単なる横長の形。道路を背にして左側が国際線、右側が国内線です。一旦知ってしまえば非常にわかり易い構造です。


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このように2階で見事につながっています。


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こちらから見ると国内線。


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反対から見ると国際線です。

国際線ターミナルと国内線ターミナルは2階を歩いて3分あれば到着します。

注意:中国南方航空だけは別カウンター

大連空港では何故か中国南方航空(CZ)だけチェックインカウンターが別になっていました。南方航空のチェックインカウンターは国内線ターミナルの右の端。最初、エアチャイナのチェックインカウンターの場所がよくわからず、一番右側まで歩いて行ってしまったんです。そして「ここじゃないな」とキョロキョロ。


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そしたらこんな案内が。南方は右のA、その他は左のB。なるほど、と来た道を戻りました。


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ちなみに中国南方航空のAゾーンはこんな風になっています。


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こちらBゾーン。航空会社別に分かれておらず、最初からいきなり戸惑いました。「どこに並べばいいの?」と

そして並んでみると何となく分かりました。


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中国国際航空、大連航空、長龍航空、山東航空、深圳航空、青島航空、四川航空。


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続いて画面が変わって、成都航空、河北航空、奥凱航空(OKAir)、華夏航空、吉祥航空、厦門航空、江西航空、瑞雨?航空も全てここです。1つ上の写真のエアラインもぜーんぶ同じカウンターです。

ちなみにビジネスクラスは別のカウンターがありました。ただ僕はこの区間だけは自力発券のエコノミークラスですし、あまり混雑していなかったので、あえてアッパークラスのゾーンには行かず普通にエコノミークラスのゾーンでチェックインをしました。ものの5分くらいでチェックインは完了しました。

保安検査場へは空いているゲートを見極めよ

中国の空港は日本のように誘導がちゃんとしていないので、抜け道みたいなところが存在します。


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写真はアップなのでわかりませんが、人がむちゃくちゃ並んでいる列と、そうでもない列があります。とりあえず10個くらいある列を観察して、最も空いているように見えた一番端の列を狙いました。そしたら3人待ちくらいで通過。「真ん中辺の人達、なんでそんなに並んでるの?」って感じでした。それが中国の面白いところです。彼らは列に並ばない(順番抜かしをする)のが常識ですから、ちゃんと並ぶということに無頓着なんでしょうかね?

ラウンジは使えるのか?

保安検査場を通過すると15番ゲート前に出ます。右(14番側)に行くと中国南方航空のラウンジの案内がありました。じゃあエアチャイナ系はどこにあるのか?


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とりあえず反対側の左(16番側)に歩いて行き、17番ゲート前にラウンジを発見しました。First Class Business Class Loungeという、なんともわかりやすい名前のラウンジでした。


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こんなところです。聞いてみると「スターアライアンスゴールドの乗客は入れる」とのことで無事入室できました。


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中国の風格が漂うラウンジですね。


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中も典型的な中国のラウンジでした。やたらと深くて背もたれが高いイス。こんなイスばかりあっても仕事にならないんですよね。中国のラウンジにはデスクと事務チェアという組み合わせの場所が少なくて非常に困ります。


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おかずはお粥などを中心にそこそこの充実度です。


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ジュースはオレンジジュースとレモネード。レモネードと言いつつ見た目から「レモンを入れただけの水」なんですけど、飲んでみたら案の定、「レモンを入れただけの水」でした。


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ラウンジは上階にあるためターミナル内の景色が見えます。

国内線ターミナルは店舗充実

大連空港は関空のように横に長いターミナルビルです。お土産屋さんやご飯屋さんは充実しています。日本で言えば関空よりも充実しているんじゃないでしょうか?僕は勝手にデトロイトのデルタのターミナルビルを連想してしまいました。


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壁沿いはお店が立ち並んでいます。

日本人が立ち寄りやすいお店としては、


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マクドナルド。


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スターバックス。


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ローソンなどなど。

その他、お店の数はたくさんありますので、お土産にもご飯にも一切困ることはないと思います。

結論:大連乗り継ぎは全然アリ

結論を言いますが、「大連空港で中国に入国して中国国内線に乗り継ぐ」という選択肢はアリだと思います。入国に時間が掛かるのは中国の宿命。しかし大連は比較的小さな空港なので、北京などの大空港よりはまだマシなんじゃないかと思います?そしてターミナルビルの作りもわかり易く、国際線と国内線が隣同士で2階で繋がっているということを知っていれば、乗り継ぎは実にスムーズです。

日本で言うと、例えば羽田や成田だと、国際線から国内線に乗り継ぐのって結構大変じゃないですか。羽田はそもそも国際線と国内線のターミナルが違いますし、成田だって乗り継ぐ先の航空会社によってはターミナルが違っていたりします。

逆にセントレアや関空などはひと続きになっていて便利ですよね。大連は「セントレア&関空」型で便利です。大連空港に定刻に到着しさえすれば、2時間の乗り継ぎ時間を設ければ十分だと思います。

成田からの大連行きも前回記事で紹介した通り、2018年夏スケジュールからはスタッガードの787が入っていますし機材的にも非常に快適です。

大連で乗り継いで、どこか別の中国への都市へ。非常にマイナーな乗り継ぎ方法かと思いますが、北京乗り継ぎは面倒と思っていらっしゃる方、穴場の空港で楽に乗り継ぎをしたいという方には大変おススメです。


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