何がしたいのか全くわからない旅程
2016年の7月のことになるんですが、こんな旅行に行ってきました。名古屋(中部)→福岡→仁川→香港→シンガポール→北京→東京(羽田)→名古屋(中部)
地図で表すとこんな感じになります。国内2区間、国際5区間の合計7区間の弾丸旅行です。
何がしたいのか全然わかんねーよ。
まぁ大体の人の反応はそうだと思います。
ビジネスクラス5区間の豪華旅程
何がしたいのかはANAの予約画面を見れば少しはわかりますかね。ってきっとわからないと思いますが…。この表をまとめて旅程と機材を書いておきますね。
1日目:名古屋(中部)-福岡:スターフライヤーA320
1日目:福岡-仁川:アシアナ航空B777⁻200ER
1日目:仁川―香港:アシアナ航空A380
2日目:香港―シンガポール:シンガポール航空A380
3日目:シンガポール-北京:エアチャイナA330
3日目:北京-羽田:ANA B777-200
3日目:羽田-名古屋(中部):ANA B737-800
こんな感じの豪華プランです。
この旅行の目的は何かって?それはアシアナ航空B777のファーストクラス、アシアナ航空A380のビジネスクラス、そしてシンガポール航空A380のビジネスクラスに乗ることです。その他はオマケです。
僕、A380が好きなんですよ。どんなエアラインでもいいからA380には乗っておきたい。もちろんビジネスクラス以上ですよ。なんかA380ってよくないですか?なんつーか大きくてちょっとリッチな気分になりますよね。わかりませんかね?この気持ち。
マイル単価は10円
上の画面にも表示されていますが、これでなんと63,000マイルですよ。しかも7区間中の5区間が豪華ビジネスクラス。1区間当たり9,000マイルで乗っていることになります。何が言いたいかって?9,000マイルでビジネスクラスが片道でも乗れますか?ってことです。3~4時間の国際線であればエコノミークラスですら片道9,000マイルで乗ることは不可能です。しかも憧れのシンガポール航空A380にも乗って1区間9,000マイルですよ。A380のアッパーデッキに1⁻2⁻1配置で並ぶあのビジネスクラスにタダで乗れるんです。どれだけこれがお得な旅かってことです。手数料・諸税で18,330円払っていますが、そんなものビジネスクラスに乗る手数料と考えたら屁みたいなもんです。
この旅行にお金を払って乗ると大体いくらくらいかかると思いますか?ざっと計算すると60万円くらいです。何せ5区間もビジネスクラスに乗ってますから60万円くらいかかると言われても別に驚きません。マイルで行くと63,000マイルですので、マイル単価としては1マイル=10円くらいですね。(ちょっと足りないけど許して…。)
ちなみに10,000マイルを電子マネーなどの「お金」に換えると基本的には1マイル=1円です。10,000マイルは10,000円にしかなりません。僕はこの旅行をもって1マイルの価値を10倍くらいにしているんです。
遠回りする価値がある
僕は弾丸旅行で行っていますが、シンガポール滞在日数をある程度確保すれば、弾丸旅行にはなりません。シンガポールに着くのが日本出発の1日後ですので必要な旅行日数が増えてしまいますが、香港観光だってできますので別に損はしていないんです。香港着は夜ですが翌日の香港発は14時半です。午前中にガッツリ観光できます。しかも仁川でのトランジットが約7時間ありますのでソウル観光だってできちゃいます。シンガポールに行く前に2都市も観光できちゃうって嬉しくないですか?短い滞在だからこそ、濃密な時間が過ごせるってもんです。
帰りだって、ダイレクトに日本に帰るより北京を経由した方が楽しいです。エアチャイナのA330のビジネスクラスだって、そりゃあANAのスタッガードよりはショボいですけど、スタッガードよりよっぽど開放的でいいですよ。色んなビジネスクラスを経験した方が、自分なりの萌えポイントとかが発見できるはずです。
あと僕、個人的にはチャイナ系のなんか肩肘張らない感じが好きなんですよ。なんか日本人がたくさんいる便って肩肘張るんです。なんか上品にしなきゃいけないって思っちゃう。それがチャイナ系だと全くないんです。周りの乗客には(僕が)中国人だと思われているはずなので、若干下品でもなんか許される気がするんです。中国人には失礼ですけど、周りの中国人に比べたら、僕の下品さなんか可愛いもんなんじゃないかなぁって思うんです。
直行便で行きたいって言う人がよくいますけど、僕はその意見に反対です。遠回りした方が絶対に楽しい。もちろん出張とかで時間的な余裕がない時は別ですよ。でも目的が旅行ならばうんと遠回りして下さい。というか飛行機が好きな人は絶対に遠回りすべきです。理由ですか?ここまで書いてまだわからないんですかアナタはっ!!!
作るのは意外と難しい
とまぁ、自己満足度100%のひとりよがり弾丸プランなんですが、旅程を作る時には結構苦労しているんです。それは目的の機材の運航が毎日ではないところです。例えばアシアナ航空のB777-200ERの運航日を見てみましょう。B777以外にB767、A330が入っています。当日の機材変更は甘んじて受け入れないといけませんが、とりあえず予約時点ではB772の便を選びましょう。
また、同じアシアナ航空でA380の仁川―香港線も同様に毎日A380が飛んでいるわけではありません。
A380も日によってB747、B777、A330にチェンジしています。当然こちらも予約時点でA380が飛んでいる便を選びます。すると曜日が限られてくるんですよね。自分の飛びたい曜日にちょうど飛んでいればいいですが、そうでなければ諦めないといけません。
しかも次のレグであるシンガポール航空A380の便に空席がないと成立しませんので、乗りたい機材が飛んでいることかつ空席があることが条件となります。それがなかなか難しいんです。でもうまく繋がったときの快感はひとしおです。
要するに「経由地が増えれば増えるほど、上手く繋がらないことも多くなる」ってことです。曜日が限定されたり、最悪の場合はピンポイントでこの日しかないということが起きます。毎日運航していない機材を組み合わせる難しさを顕著に感じます。
さぁそれではわけのわからないルートで東アジア・東南アジアを回ってきたいと思います。