LCCに2万6千円も支払った
2019年2月1日、エアアジアジャパンの名古屋(中部)=台北初便に乗り、台北から帰る時のお話。この日、中華圏は春節前の金曜日とあって、日本行きの飛行機は非常に混雑していました。Twitterで「混雑していて帰りの便が取れない」ということをつぶやいたら、親切にも教えて下さった方がいて、それが那覇経由で名古屋へ帰るというルートでした。台北=那覇はバニラエアを使い、那覇=名古屋(中部)はJALを使うことにしました。
バニラの台北=那覇はLCCにも関わらず運賃は2万6千円。しかし、このとき、最も安いLCC運賃がこれだったのです。1時間程度のLCCのフライトに2~3万円も支払うのは疑問を感じまくりましたが、空いていないものは仕方がないですよね。
チェックインカウンターが激しく混雑していたので、一旦外してチェックインギリギリの時間に来ることにしました。そしたら、
カウンターはこんなに空いていました。手前に行列ができていますが、こちらは成田行きの行列です。手前のカウンターが那覇行きですのでスイスイと手続きができてしまいました。
どこでも端なんですね
バニラエアの搭乗ゲートはA1。どこの空港でもLCCは端っこのゲートを割り当てられ冷遇されています。A1ゲートは遠かったです。ここから階段を降ります。行先は「琉球(沖縄)」。「琉球」の方が先、しかも括弧で「沖縄」、「那覇」という地名は台湾人にとってはマイナーなのかな?と思いました。
リゾート感のあるバニラエアのロゴ。2019年末にピーチと統合されるためなくなってしまうブランドです。元々ピーチは関空ベース、バニラは成田ベース。もともと成田発のリゾート系路線に入るのがバニラの使命でした。しかし、同一の親会社が2つのLCCを持つのは非効率ということになり、より先発、より上手く行っているピーチに統合されてしまうことになりました。
元々バニラエアは決裂した初代エアアジアジャパンをANAが買い取ったものだったわけなので、初めから統合するつもりだったのかも知れません。
黄色いペイントが特徴的なバニラエアA320が到着しました。
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久しぶりのバニラ搭乗
僕はバニラエアに乗るのがこれで2回目。初便の成田=那覇以外には乗ったことがありません。笑顔で迎えてくれるCAさん。この爽やかなブルーの制服も見納めなんですよ。
非常口にはえげつない2,000円のプラカードが掲げられていました。
僕の座席は一番後ろです。一番落ち着くかなぁと思いまして…。
う~~~ん、何とも言えないチープな感じのするキャビンですねぇ。随分と使い古された感すら感じます。そんなに古いエアラインじゃないんですけどね。
この直前にエアアジアジャパンのA320に乗っていますので、2連チャンのLCCはきついなーと思いながら台北を離陸しました。
ウィングレットにもバニラエアのマーキングが描かれているのはささやかな癒しになります。
機内販売は10分で終了
バニラエアの稼ぎ頭は機内販売。食事系ではスープカレーや牛丼なんかがイチオシですね。あと3種類から選べるクリームパンもおススメかと思います。(今とメニューが違っていたらゴメンナサイ)
こちらは軽食類。スープやカップ麺が充実しています。
飲み物は缶モノが200円。なんとか手の出る範囲ですね。個人的には紀の国有田飲むみかんが気になります。
何か一つ食べてやろうと思っていたんですが、台北から那覇は時刻表上で1時間20分のフライト。実質の飛行時間は1時間を切るくらいです。なので機内販売が行われるのはすごく短い時間。
なんと10分で終了
でした。「間もなく終了します」のコールから1分くらいで終了した感じでした。
何を食べようかと迷っているうちに終了しちゃったんです。フルサービスキャリアみたいに全員にドリンクを配るわけではないので、そこまで短くしなくてもいいと思いませんか?
もしかして売る気ない?
と言うことを感じるくらいサービス時間は短かったです。まぁ、CAさんたちはたくさん売ったところで給料が増えるわけじゃないですから、機内販売を売るだけ面倒な気持ちはよくわかります。
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台北から那覇は近いです
実質飛行時間は1時間弱のためすぐに沖縄です。台湾と日本ってこんなに近いんだ。と思わされるほど近かったです。はや、アプローチ体制に。北風のためRWY36に進入します。
あまり天気は良くありませんでしたが、眼下には青い海が広がっていました。
RWY36へまっすぐに降りて行きます。左側には瀬永島が見えているはずです。
到着すると那覇空港の一番北にあるLCCターミナルへ走って行きます。貨物エリアのような場所に驚きました。
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ちょっと名残惜しいです
そして降機。胴体のVanillaエアのロゴを記念に残しておきたくなりますね。バニラエアにはきっと今後も乗らないでしょうから、LCCはしんどいと思いつつも何となく名残惜しさが残ります。
やっぱりバニラのロゴが名残惜しくて…。
スイマセン、どうしても名残惜しいんです。きっと僕にとって最後のバニラですから…。
想像を超えた簡素化ターミナル(当時)
降りるとどこに行っていいのやら。みんなが入っていくドアを入っていけばいいんですが、え?ここが入口?
と思うほどの事務的なドアに驚くのでした。このLCCターミナルは2019年3月18日に新しいターミナルに移転しました。今ではこんなヤバところではありません。以下は全て当時の話、感想ですのでご注意下さい。
イミグレーションの写真は撮れませんが、何とも簡素な場所でした。それを通過するとここに尽きます。
これからJALに乗りますので、こんなバス案内は大変助かります。那覇空港のLCCターミナルと国内線ターミナル間は10分間隔で無料のシャトルバスが運行されていますので便利です(当時)。
こちらが出口を出たところの出発カウンター。ピーチとバニラが隣同士で並んでいました。掘っ建て小屋とまでは行きませんが、下手なバスターミナルよりも簡素なターミナルビルにかなり驚いてしまう僕なのでした。LCCってコストカットがホント半端ないんですね(当時)。
ここを出るとバスが待っています。
これがバス。第一陣の人達は行ってしまったのか、乗客は僕一人だけでした。
というわけで、(きっと)最後のバニラエアと最後の那覇空港LCCターミナルを体験できたのでした。
LCCはやはりしんどい
率直な感想を述べますと、この前にエアアジアジャパンのA320に乗っていたため、LCC2連チャンはしんどいと思いました。しかも隣がいると足が伸ばせないので、かなり窮屈でした。これで2万6千円を支払っていますので、価格と快適度がマッチしない感覚を覚えました。それは春節で値段が上がっているからなんですが、それでもLCCに3万円弱の支払というものは心理的にかなり苦しいものがありました。
国内線ターミナルに移動した後、那覇空港のラウンジで飲んだコーラが美味しかったこと。飲み物を買って乗ればいいんですが、いつものクセで買うのを忘れて乗ってしまったんですよ。そうしたら喉が渇いて仕方がありませんでした。1時間くらいのフライトだからいいやと侮ってはいけません。LCCには飲み物を持ち込んで乗るのは必須です。
あまり乗らないLCC。どうしてもフルサービスキャリア基準で考えてしまいがちですが、全く別物と考えないといけない理由がよくわかりました。今回もそうでしたが選ぶなら最終手段として考えたいです。残念ながらそんな思いを強くしてしまいました。
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