攻めるピーチ
2020年10月、突如として発表されたエアアジアジャパン撤退のニュース。そこから1ヶ月も経たずに飛び込んできたのがセントレアにピーチが就航するというニュースでした。ピーチは日本の元祖LCC、日本を代表するLCCでありながら、これまで中部国際空港には就航していませんでした。エアアジアジャパンがいたから競合してしまう、というのがその理由の1つでしょうけど、いなくなった途端に攻めてきました。満を持してセントレアに襲来したのがピーチなのです。
エアアジアジャパンの後には必ずピーチが出てくる。そう言っても過言ではありません。初代エアアジアジャパンはバニラエアに変身後ピーチに吸収されましたし、2代目エアアジアジャパンは、吸収こそされなかったものの後釜としてピーチが就航することになったからです。
可愛いお尻なのにとてもしたたか。
それがピーチの本当の姿なのでしょう。
そんなピーチは12月24日から、中部=新千歳線、中部=仙台線を開設しました。スケジュールは以下の通りです。
中部=新千歳(1日2往復)
MM461 NGO(0830)-CTS(1015)
MM463 NGO(1725)-CTS(1910)
MM462 CTS(1055)-NGO(1245)
MM464 CTS(2005)-NGO(2155)
中部=仙台は(1日1往復)
MM491 NGO(1335)-SDJ(1440)
MM492 SDJ(1410)-NGO(1525)
新千歳線は1日2往復のため、非常に利便性が良いダイヤになっています。日帰りでも十分に札幌を楽しめる時刻設定ですね。朝もそこまで早くなく、夜もそんなに遅くない。セントレアを拠点とする方々には非常に魅力的に映ります。
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第1ターミナルから出発
セントレアには立派なLCCターミナルができましたが、今回ピーチが就航したのはANAの入る第1ターミナルです。「LCCだから第2ターミナルだ」と直感的に勘違いなさらぬようお願いします。(名鉄の改札を出て右です。)
ピーチのチェックインカウンターは桃の頭文字「M」。ピーチの2レターコードもMMなのでとてもわかりやすいです。(セントレア公式さんの言葉を引用しています。)
ここがチェックインカウンターです。まだまだ就航したてとあってこじんまりとしてますね。
今日ばかりは報道関係者も詰めかけて取材合戦。
さて、僕もチェックインしますか。
QRコードをかざすだけでチェックインは終了。非常に便利です。
そして、今日から加わった、8時10分発のANA、8時30分発のピーチ、8時35分発のJALとこの時間は新千歳行がせめぎ合っていますが、勝算あってのことでしょう。やはり格安運賃は最強の武器ですから。
うむっ、何故ピーチがセントレアに?と思ってしまい、何だか強烈な違和感を覚えますが、今日からこれが日常になって行くのです。
セントレアのニューフェイスをよろしく!
って感じですね。
控えめな就航セレモニー
それでは、ここからが初便レポート本番です。搭乗ゲートは既に初便仕様になっていました。ゲートはセントレア特等席とも言える9番ゲート。近くて便利なところです。(今日だけな気がしますけど…。)
新千歳と合わせて、仙台も同時に書かれています。
ついにセントレアにもピーチが、という非常に感慨深い気持ちです。結構名古屋飛ばしされてた感ありましたからねぇ。
1,800円のセールやってるようです。
セレモニーが始まったかと思いきや、リハーサル中。
そこへクルーが登場し、機内へと消えていきました。
ここでフーが登場して、セレモニーが始まりました。クルー2名+フーというちょっと地味目のセレモニー。名古屋出身の方と岐阜出身の方のコンビでした。やはりこういうときは地元キャストを揃えますよね。
セレモニ―と言えども、クルーの「就航します!嬉しいです!」という趣旨のお話と、フーとの可愛らしい会話で終了。
最後はいつものピーチポーズで締めくくりました。
「感染防止防止を徹底し、楽しいご旅行を!」とか。
「つめたらアカン!」というプラカードも登場して、このコロナ禍、社会的責任を果たすピーチなのでした。
と言いつつ、このみ、み、み、密な感じは、、、ま、初便ということで無礼講ですよね~(汗)。
何やら人だかりが。
と思ったら、ここでサンタクロースとクルーとフーが何やらやっていたのでした。紫色のサンタクロースは新鮮。ただし、パラダイス山元さんではありません。
いつもは社長が出てきたり、空港長が出てきたりと非常に厳かな感じのするセレモニーが多いんですが、今日はホント、クルーだけの簡単なセレモニー。コロナ禍というのもあるんでしょうね。
ぶっちゃけ、たくさん人が出てくるセレモニーより、今日みたいな簡単なヤツの方がいいかも。
校長先生のお話、なんていりませんもの。
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搭乗は窓側から
それでは初便に搭乗します!この時、ワクワクはクライマックス。ここだけの話ですが初便は搭乗までで9割終了です。A、Fの窓側からまず搭乗。このスタイル、今となってはANAがやっていますが、元々ピーチがやっていた搭乗方式です。混雑が避けられるので僕はとてもいい方法だと思っています。
ANAのようにピッじゃ乗れず、若干時間の掛かる搭乗でしたが、LCCなので仕方ありませんね。
ゲートをくぐったところではサンタとクルーとフーが。ここで記念品をもらって搭乗します。
あ、消毒液はないんだ。
僕の席は一番後ろの窓側30F。左窓後ろってなかなか競争率高いんですよね。横断幕やお見送りは左側なので、またもや失敗したという感じです。
A320neo(新型)が来るかな?とも思ったんですが、普通のceo(旧型)でしてちょっと残念だったかも。
ちなみに、記念品はキーホルダーでした。
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コロナ禍なのに満席近い
なんか、すごい人が乗って来たんですが、後から話を聞くとピーチ初便を制覇している人のようです。わたくし知りませんでした。いや、どこかで見たような…。ピーチ愛が半端ない感あります。
こちら、降機時にお声掛けして撮らせて頂いたものです。お願いしてないのにピーチポーズを取ってくれるなんて…。
はい、気を取り直して、ピーチはモニターがないので、クルーがセーフティデモをやってくれます。
機内はほぼ満席でして、180席の定員に対し170名が乗っているみたいです。
ハッキリ申し上げますと、セントレア発のエアアジアの初便ですらそんなに乗ってなかったですよ。そして今はコロナ禍ですよ。旅行自粛をとかって呼びかけられているときですよ。
にも関わらず、この搭乗率は尋常じゃないです。ピーチの知名度ってことですかね?やはりエアアジアジャパンって人気なかったんだ、と思わせる初便の盛況ぶりだったと思います。コロナでこれですから、これからものすごく期待できますね。
冬の絶景フライト
定刻約8分遅れでプッシュバック。北風なのでRWY36を使用します。
セントレアの空に桃色の翼が舞う瞬間です。
中央奥が名古屋港ですが、いよいよ名古屋からピーチに乗れる時代が来たんです。
そしてすぐに機体は北アルプスへ。
冬のアルプスは絶景なんですよ。
そしてあっという間に日本海に出て佐渡島上空から秋田を目指します。飛行高度は37,000ft。
大雪の日本海側とあって途中、完全に雲で覆われてしまいました。
雲を抜けると一面の銀世界でした。北海道に来た感ありますね。
そして北からアプローチ。10時20分到着でした。
というか、セントレアの搭乗ゲートをくぐってからはほとんど初便感なかったかも…。非常におとなしいキャビンでした。
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ピーチの野望と決意
今回12/24は、2路線の同時開設。中部=新千歳、中部=仙台の開設でしたが、1/22には那覇と石垣にも就航します。どんどん攻めるピーチですが、今日の搭乗率を見ると、すごく期待が持てますね。明日以降の予約を見ていないので、何とも言えませんけど、先ほども書いた通り、エアアジアジャパン就航の時よりも好調な感じすらしました。また、途中、機長のアナウンスでもあったんですが、ピーチでは自社のみならず、「国民一人一人が感染防止することで、かならずやコロナは終息するものと確信している」という趣旨のアナウンスがあり、
コロナと旅行は両立できる
というピーチの気概のようなものも感じました。どんどん路線拡大を行っていくピーチ、そしてコロナに負けてたまるかという決意。
前に進むしかないピーチの力強さを目の当たりにした中部=那覇初便だったと思います。
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