中部からバンコクへ初めてのLCC便
2018/10/30、エアアジアグループのタイ法人、タイ・エアアジアXが名古屋(中部)=バンコク(ドンムアン)線を開設しました。XJ639:NGO(1630)=DMK(2130)
XJ638:DMK(0655)=NGO(1420)
というフライトスケジュールで毎日飛びます。ちなみに上記は2018年12月31日までのスケジュールでして、2019年1月1日からは以下のスケジュールに変わります。
XJ639:NGO(1055)=DMK(1535)
XJ638:DMK(0215)=NGO(0940)
(2019年1月より、タイ・ライオンエアが同時刻帯で参入してくるためかと思われます。)
14時過ぎ、定刻でバンコクからの初便が飛んできました。15番ゲートに到着します。ゲート前には赤色の消防車が待機していました。
初便恒例のウォーターキャノン!
消防車による放水です。これ、中で見ていると突然雨が降ってきたようにしか見えないんですが外から見ているととても芸術的、感動的ですよね。
ビジネスクラスでもLCCな対応
到着を見届ける前にチェックインをしたんですが、チェックインカウンターの前にこんな人たちがいました。コスプレの人たち!
話を聞いてみると、エアアジアが世界コスプレサミットのスポンサーをやっているらしく、その関係で呼ばれているみたいです。
チェックインカウンターはエコノミークラスとプレミアムフラットベッドと呼ばれるビジネスクラスに分かれており、プレミアムフラットベッドにはちゃんと赤絨毯が敷かれています。LCCと言えども高級感を演出してくれるところが「一流の男」の心をくすぐります。
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往路はビジネスクラス搭乗のため、赤絨毯でチェックイン。前の人が劇的に時間が掛かり、かなり待たされました。こんな時、フルサービスキャリアではエコノミークラスの人たちを遮って「こちらへどうぞ」という対応をしてくれるんですが、LCCだからなのか、セントレアのハンドリングが悪いだけなのか、ひたすら後ろで待たされました。エコノミークラスの列よりは早かったと思うんですが、非常に不満の残るチェックインでした。
出発ボードには「タイエアアジアX」の文字が。行き先が「バンコク」ではなく「ドンムアン」となっていますね。そう、タイ・エアアジアXはバンコクでもスワンナプーム空港ではなくドンムアン空港を使用しているんです。
ド派手なエアアジア流セレモニー
エアアジアと言えば、セクシーなお姉さん達が繰り広げるド派手なセレモニー。それを目当てに早目に15番ゲート前にスタンバイします。いきなりこのポーズは反則です…。
セレモニーの前に報道陣向けとしてタイ・エアアジアX CEOと河村市長への質疑応答の時間が設けられました。
報道陣から質問が投げかけられます。こういうのはありきたりな質問をして、ありきたりな回答をするというのがオハコですので、特にどうってことない質疑応答でした。
「新幹線で東京に行くくらいの値段でタイに行けるがね。」と河村名古屋市長。「あー、グリーン車の値段かぁ」と「実は庶民感覚がないんじゃないか?」と疑ってしまいましたが、大きくは外しているわけではありませんので良しとしましょう。(名古屋(中部)=ドンムアンは最安値で15,000円程度)
内容はともかくとして、河村市長の名古屋弁トークはとても面白かったですよ。
合間にはコスプレの人達も積極的に撮影に応じてくれました。
コスプレの人達と河村市長とタイ・エアアジアXのCEOナダ・ブラナシリ氏が記念撮影。これでもまだセレモニー前です。一体どんなセレモニーが始まるのか楽しみですね。
この日のメインイベントは「タイ・エアアジアXファンチーム(客室乗務員のチーム)」によるダンスです。
これ、かなりの見ごたえでした。その場にいないと雰囲気が伝わらないんですが、いわゆる機内で行われるセーフティーデモをアレンジしたダンスで、タイ人のクルー達が目の前でセクシーなダンスを繰り広げてくれるんです。
こんな風に動画も撮りました。
ダンスチームの1人が河村市長の前で挑発行為!すかさず河村市長は「I LOVE YOU!」と応戦します。単なるエロオヤジと化している河村市長でした…。
という感じでパフォーマンスは5分くらいで終わりました。
いやー良かったです。
こういうセクシーなダンスパフォーマンスがエアアジアって感じですよね。とにかく派手にやれば何でもいいみたいな感じが好きです。
再度、質問が投げられます。いわゆる囲み取材というやつです。
ここからがお堅いセレモニー。
一番手としてナダ・ブラナシリCEOが挨拶をします。「日本人にもタイ人にも利用して欲しい。」「タイ人はあまり名古屋を知らないのでこれを機会に名古屋を知ってもらいたい。」そんなことをおっしゃっていました。その通りだと思います。
2番手は松本洋空港長のご挨拶。
中部国際空港代表副社長、各務正人氏の挨拶となりまして、セレモニーは間もなく終了です。
締めくくりはテープカット。
最後は皆で並んで写撮撮影となりました。
初便はセレモニーが9割。乗ってしまえば、後はバンコクまで飛んで行くだけです。というのは今回ばかりは違いました。な、な、なんと、機内がすごいんですよ。
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機内に入るとSQというマジック
出発時刻は16時30分。セレモニーが押しちゃいましてすぐに搭乗時刻となりました。搭乗が始まるとコスプレの人達がゲート前でまたまたポーズ。何だか意味がよく分かりませんが、こういうハチャメチャな感じ、好きです。
記念品を受け取り機内へGO。往路はプレミアムフラットベッドという名前のビジネスクラスに乗ります。
今回はこのA330-300に乗ってドンムアンまで飛びます。
機内に入るとな、な、な、なんとシンガポール航空(SQ)のシートが並んでいるではありませんか!
No.1ドアからNo.2ドアまで豪華5列仕様。通常のエアアジアXのA330はビジネスクラスは2列だけ。それがこの便では5列もあるんです。しかもSQ仕様のシートがです。
もちろん予約時に知っていたのですが、いざ乗ってみると、
むっちゃ得した気分!
幸いなことにビジネスクラスには30人の定員のところ、12人しか乗っておらずとても広々としていました。 (機材変更に備えて、エアアジア標準のビジネスクラスの定員である12名しか予約を取りませんので空席率が高く非常に快適です。)
豪華SQのシート。エアアジアのヘッドレストカバーが高級感のある茶色シートに不釣り合いな気もしますが、そんなことどうでもいい話です。とにかくシートが広ければよいんです。
フラットにしてみましょう。完全にフラットになるシートではありませんが、バンコクまでならば十分に快適でしょう。
Yクラスももちろんシンガポール航空。通常のエコノミークラスは3-3-3の9アブレストなんですが、この機材では2-4-2の8アブレストという豪華フルサービスキャリア仕様なんですよ。
ビジネスクラス(プレミアムフラットベッド)ではおしぼりが提供されます。美しすぎるお姉さんが持って来てくれました。エアアジアのクルーは「超」が付くほど美人揃い。可愛らしい方からお美しい方まで、とにかく皆さんお綺麗です。男性諸氏とっては意味もなくソワソワしちゃうこと間違いなしですね。
ビジネスクラスではお水一本プレゼント!このお水、LCCでは貴重なんですよ。ご飯を注文しなくても1本は無料で付いてきます。ご飯を注文すれば2本ゲットできます。(エコノミークラスでは無料の水の提供はなし。)
ビジネスクラスでは毛布と枕が標準装備。LCCなのに至れり尽くせりです。
もちろん電源だってあります。あ、これはSQ機材だからでしょうかね?オリジナルの機体に電源が付いているかどうかは要確認です。
驚いたのはセーフティーデモをクルーがやるということ。この機材にはシートモニターが付いていますが全く機能しないんです。
ちなみに記念品はタイのガイドブックとフニャフニャしたキーホルダーでした。
夕刻のセントレアを出発
セントレア出発時刻は16時30分。就航日の10月30日でも夕闇迫る時間帯です。セレモニーがあったのにもかかわらずほぼ定刻で出発しました。LCCであっても定時性は重要ですからね。
赤いウィングレットが特徴的なA330はセントレアを離陸。ドンムアン空港着を目指して東シナ海、南シナ海を南下します。
伊勢湾上空を左旋回。
太陽は間もなく沈みます。初便は朝というパターンが多いので、なんだかいつもと違う感じですね。
ウィングレットの内側にもAir Asiaのロゴが描かれています。
日が暮れてしまいました。
離陸後すぐに夜間飛行に移ります。撮影環境が厳しくなりますね。
いつも笑顔で親切なクルー達
LCCというと、クルーが冷たそうな印象ですが、クルーはすこぶる親切。機内食を準備してくれているクルーに突撃して写真撮影をお願いしちゃいました。快く応じてくれるのがエアアジア流ホスピタリティですよね。
はい、これがエアアジアXで提供される機内食とお水です。ビジネスクラスでは食事代は運賃に含まれているので追加料金は不要です。
せっかくタイにいくのでタイのグリーンカレーを注文しました。見た目はイマイチでしたが味はとても良かったです。僕、ブログには本当のことを書きますので感想は本当です。クセのないグリーンカレーで、日本人の口にもとてもよく合いました。
ビジネスクラスでもエコノミークラスと同じ種類のミールがオーダーできます。有料か無料かの違いのみです。
サービスもSQと何ら遜色ありません(個人比)。むしろ「SQよりもセクシーで美しいかも」なんて思っちゃったりしたくらいです。そしてみんな笑顔で明るい方々でした。
食事や飲み物サービスが簡素化されただけで完全にSQ便に乗っている気分でした。
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機内販売について
エアアジアは機内販売などのオプションの収入源の一つ。機内誌、免税品カタログはこのようにシートポケットに入っています。
随分と美味しそうな写真が並んでいますが、こんな見た目で提供されることはありませんのでご注意下さい。
プリオーダーのメニューと機内で買えるメニューは若干異なるらしいです。
おにぎりなんかもありまして…。
カップ麺とか、無難そうですね。80バーツからならば何とか買えなくもないです。
ジュース類。
飛行機のモデルとかも売られていまして、ついつい手が止まってしまいます。
エアアジアグッズも豊富に取り揃えています。(「ホントに売ってんのかな?」と気になるところですが…。)
余裕あるバンコクまでの6時間
フライト時間は約6時間。いつも初便は機内でのドタバタであっという間に着いてしまうんですが、バンコクはさすがに遠いですね。サービスが落ち着き時間ができたところで、クルーの皆さんを集めてもらい記念撮影。一番左が日本人クルーの方です。この便では1名だけ乗務していました。全ての日本路線に日本人クルーが乗務するわけではないらしいですが、1名でも日本語が通じるクルーが乗っていると安心ですよね。
ちなみにキャビンはさりげないデコレーションで、ちょっとした遊び心が見られました。
手裏剣がオーバーヘッドビンに。
こちらにも手裏剣が…。
ビジネスクラスの乗客は12名。冒頭にも書きましたが、エアアジア・オリジナルのA330のビジネスクラスの定員が12名なので、12名以上は予約を取らないようにしていると思われます。万が一機材変更になろうものなら、エコノミークラスへダウングレードする客が出てきて大ごとになりますから。
Yクラスはかなりの搭乗率。クルーに聞くと、初便のロードファクターは85%と言うことでしたので、セントレア発の初便としては上々なんじゃないでしょうか?85%ならば、LCCとして平均的な値です。
ちなみに最前列は少々高い追加料金が必要ですので全部空席でした。SQ機材とあって、ということを知っている人は少ないと思いますが、皆さん堅実派のようで…。
キャビン一番後ろから。通路が広くなっている部分の通路側が快適そうですね。
自席に戻り、シートモニターが真っ暗なことに少し凹むのでありました…。値段が安いので諦めは着きますが、今自分がどこを飛んでいるかくらいは知りたいものです。まぁ値段が値段ですのでそれは贅沢というものです。
夜のバンコクにアプローチ
時刻は21時。日本時刻では23時です。随分と遅いバンコク到着です。体は就寝モードに入りかけている時間です(笑)。バンコク近郊の夜景を見ながらドンムアン空港にアプローチ。
定刻より少し早い到着でした。
最後は合掌のポーズで見送ってくれました。クルーの方々は本当に皆さん笑顔で積極的に写真撮影にも応じてくれて、僕としては非常に嬉しかったです。しかもお綺麗な方ばかりでして…。
豪華ビジネスクラスは1/31まで
そんなわけで、SQ仕様のLCCが今日から中部セントレア(NGO)=バンコク(DMK)間に飛び始めましたので、皆さんもバンコクに行く際には、是非ともタイエアアジアXを選択肢に入れて旅行を計画して下さいね。ちなみに僕、今日は片道35,000円でビジネスクラスに乗っています。(全てコミコミ)
安くないですか?!
しかも、何度も言いますがSQ仕様ですよ。そしてこの機体は2019年1月31日まで、名古屋(中部)線専用で入るみたいです(HPによる)。今なら超激安でこんなにいいシートに座れるんですよ。
中部線は常に安値で放置されていますので、もしかしたら東京や大阪から新幹線で出てきても、名古屋発のビジネスクラスの方が安いかも知れません。この機体に乗るためだけでもバンコクに行く価値がありますよ。なんて言うのは僕だけかも知れませんが、皆さんも是非是非、新規就航のタイ・エアアジアXを使ってみて下さい。
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