イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

コロナ禍中の航空業界なう【アジア各国の復活状況からコロナ対応最新シート情報などなど】

今回は、コロナ禍の中で航空業界で何が起こっているのか、ネット記事を紹介しながら最近の動向をまとめてみたいと思います。

アジア各国で国内線再開の動き

欧米では経済再開のニュースが持ち上がっていますが、震源地中国をはじめとするアジアではもう少し先んじた動きが怒っています。国内線が再開し始めたという動きです。韓国、中国、ベトナム、タイ、マレーシアに関するニュースを集めてみました。

  • 韓国

韓国・金浦空港国内線 大型連休控え久々に活気=国際線は閑古鳥(聯合ニュース) - Yahoo!ニュース(4/29)

金浦国際空港国内線ターミナルが、今月30日から来月初めにかけての大型連休を前に久々に活気を帯びている。29日午後1時ごろ、金浦空港2階の国内線チェックインカウンターは数百人の旅行客で混み合っていた。

  • 中国

中国の国内線の供給量、4月22日時点で前年比33%減にまで回復、アジア全体でも回復基調 | トラベルボイス(4/30)

運休・減便のピークだった2020年2月24日の時点では前年比で71%減だったが、4月22日には同33%減にまで回復している。
~中略~
世界では1000機の旅客機が運航を再開しているが、旅行制限が徐々に緩和されている中国では、そのうち40%を占めている。

  • ベトナム

新型コロナ:ベトナム航空、国内線3割まで回復 外出禁止解除で (写真=ロイター) :日本経済新聞(4/24)

ベトナム政府が23日に外出禁止措置を大半の地域で解除したことを受け、航空各社が国内線の運航を大幅に増やす。ベトナム航空は首都ハノイとホーチミン市を結ぶ路線を1日最大13往復と、まずは通常の3割程度まで戻した。

  • タイ

エアアジアとライオンエア、5月1日からタイ国内線再開 | newsclip (出張・観光、観光ニュースのニュース)
(4/29)

タイ・エアアジアとタイ・ライオンエアは5月1日、バンコクエアウェイズは5月15日(バンコク~サムイ)、タイスマイルエアウェイズは6月1日に運航を再開する。

  • マレーシア

エアアジア、マレーシア国内線の運航を再開 | FlyTeam ニュース(4/30)

エアアジアは2020年4月29日(水)から、マレーシア国内線の運航を再開しました。当面は主要な国内路線を運航の対象としますが、各国政府が渡航制限などを解除した後、周辺諸国への国際線の運航も順次再開する見通しです。

ちなみに各国は国内線から復活していくだろうと言うのは以下の記事に書いた通りです。国内線とは対照に、国際線となると外国人の流入による感染拡大の再燃と言うことも起き得るため、国際線の再開にはかなり慎重にならざるを得ません。

flyfromrjgg.hatenablog.com

ここで紹介した各国の中で最も復活のスピードが著しいのは中国かと思います。世界の稼働機の40%を占めるというのは驚きで、コロナ後も中国の持つポテンシャルは非常に高いことが想像されます。

韓国、ベトナムともに中国に近いところから復活を遂げているのが特徴的です。それに比べて日本は出遅れている感じがします。日本はこれから航空業界としての最悪期が来そうな気さえします。

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今機内で起きていること

実社会では今や「ソーシャルディスタンス」という言葉なしでは語れなくなった感がありますが、飛行機の中でもソーシャルディスタンスを実現しようとする動きがあります。

日経新聞では以下のようにまとめられています。

東南ア航空会社の国内線、タイ・マレーシアも再開 :日本経済新聞(4/24)

機内で乗客同士の距離を保てるように、隣り合った席に座らせないようにする。飛行中に症状が出た人を隔離できるように、後方の座席は空席にする。航空会社は販売できる座席が6割程度となるので「採算をとるために運賃を上げざるを得ない」

日本ではJALがソーシャルディスタンスとして、隣席に人を座らせないようにし始めました。

1.機内におけるソーシャルディスタンスの確保について
機内でのソーシャルディスタンス(社会的距離)確保のため、できる限りお客さま同士の空間を広くとっていただけるよう、当面の期間、JALグループ国内線において、一部のお座席を指定対象外とさせていただきます。
そのため、既にご指定いただいている座席番号の変更、およびこれからお座席をご指定いただく際に
各配列の中央のお座席、ご希望のお座席をお選びいただけない場合がございます。
また、空港でご指定済みのお座席の変更をお願いする場合もございます。
なお、国際線におきましても今後検討いたします。

欧州内路線ではビジネスクラスに乗るとエコノミークラス3-3配置の真ん中の席を空けてビジネスクラスにしている航空会社がありますが、まさにあれと同じ。

つまり今、JALのエコノミークラスは隣に人が来ないので欧州のビジネスクラス並の快適さが得られていることになります。

しかし、このソーシャルディスタンス、8割以上の搭乗率を稼がないと採算が取れないようなLCCにとっては非常に大きな問題です。

ライアンエアーCEO、機内でのソーシャルディスタンスは狂った考えでナンセンスと発言 | sky-budget スカイバジェット(4/18)

中央席を空席にしても、そして3席を空席にしたとしてもソーシャルディスタンスは確保できないとし、利用客は空港に来るまでの間やチェックイン時、セキュリティチェック時、買い物でも実際はソーシャルディスタンスを確保できていないことから、機内で実施しても大きな効果は生まれないとしています。

という意見もあり、搭乗率が低い今だからこそ機内でのソーシャルディスタンスが成り立っている面もあります。これは搭乗率が並に戻ってきた際に克服しなければいけない大きな課題です。

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エコノミークラスの新アイデア

そんな課題に応えるべく、Aviointeriorsというイタリアのキャビン内装やシートを手掛ける会社が、面白い座席を開発中とのニュースです。

こちらのアイデアはビジネスクラスのスタッガードをエコノミークラスに持ち込んだもの。


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JANUS SEAT - Aviointeriors

互い違いに座って他者との距離を保つアイデアです。ただ、これ、斜め前の人と向き合うため、全員前向きの場合よりもリスクが高いんじゃないないか?とも思えてきます。

続いて、普通の前向きエコノミークラスなんですが、各席を隔てるセパレータが付いたもの。


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これが一番現実的な解な気がします。ソーシャルディスタンスは保てなくても、飛沫感染が防げるという点で画期的です。また透明度にもよりますがある程度のプライバシーも保てそうです。

GLASSAFE - Aviointeriors

特に僕は飛行機に乗ることを趣味にしていますので、飛行機のキャビンやサービスがどのように変わっていくかに注目しています。記事の中でも紹介したエコノミークラスの座席ですが、もしソーシャルディスタンスという考え方が根付いたらどうなるのか、周りとの距離が近すぎるLCCはどうなっていくのか、LCCではなくてもエコノミークラスでは他者と距離をどう取っていくのかが非常に気になるところです。

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客室乗務員はかなり苦しい状態か

続いて航空会社で働く人達。ANAは早々と客室乗務員の一時帰休を決め、雇用を守りつつも固定費を下げようと必死になっています。

ANA、新卒採用抑制も 休業35社4万2千人に(4/28)

ANAは、1日から客室乗務員の8割に当たる約6400人の一時帰休が始まり、緊急事態宣言発令から一夜明けた8日からは間接部門3000人も対象に加わった。28日にオンラインで決算発表したANAHDの福澤一郎常務執行役員は、社員の一時帰休について「4月末でグループ22社3万5000人だが、5月末くらいまでに35社4万2000人に拡大する」と語った。

この記事から直接は読み取れませんが、パイロットや整備士も対象になっていそうな感じです。ただパイロットや整備士の技術系の人達は何故か後回しのような気がします。技術系の人間はなるべく他社への流出を防ぎたいと言うことなんでしょうか?

こんなことを言ったら怒られそうですが、パイロットよりも客室乗務員の方が確保が容易ですし、養成や給与面でもパイロットよりは低い水準で出来るからだと想像ができます。昔から、客室乗務員(地上職も同じ)は常に弱い立場に立たされていると思います。

以下、航空旅行アナリストの鳥海高太朗氏の記事。

「月収は10万円切り…家賃も払えない」LCCで働くCAたちの惨状(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

あるLCC航空会社の関係者は、客室乗務員の賃金体系は、フライト回数を重ねないと給与的に厳しい仕組みになっている会社が多いと話す。会社全体で9割以上の便が欠航しているLCCも多く、客室乗務員としての乗務がないことで、大手2社とは比較できないくらいに大幅に給与が減っている状況にすでに陥っている。

こんな記事を読むといかに客室乗務員が苦しいのかわかりますよね。飛ばないと生活できないくらい低い給与に抑えられているのかがわかります。

僕も客室乗務員から内勤に異動した方の話を聞いたことがありますが、「給料は昔より下がったけど、(飛ばなくても)給料が一定という安心感はある」(コロナ初期に聞いた話)。まさに今その状態になっています。

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航空業界CEO達の先行き予測

最後に、航空業界のCEOたちは先行きをどのように思っているのか、記事を2つ紹介したいと思います。

ボーイングCEO、回復には数年要する-シアトル・タイムズ (訂正) - Bloomberg(4/28)

米ボーイングのデビッド・カルホーン最高経営責任者(CEO)は27日の株主総会で「航空旅客が回復するまで2~3年かかる」と説明した。米国では旅客数が95%以上減少しており、回復の時期を見通すのは困難だと述べた。

なるほど、厳しい予測ですね。しかし2~3年掛かるというのは僕の予測とも一致します。それくらい掛かることは覚悟しないといけません。テレビを見ていると楽観的過ぎる予測が目立ちますが、かなり航空業界としてはこれくらいの悲観的なシナリオを想定しておいた方が良いでしょう。

続いてANAホールディングの片野坂CEOの先行き見通しですが、


ANA片野坂社長「航空機受領を延期」 コスト減へ報酬カットも :日本経済新聞(4/30)

「新型コロナの流行の終息は8月末を想定する。需要は急には戻らず、20年度末時点で国内線が前期比の7割、国際線は同5割を見込む」

20年末時点で国内線7割、国際線は5割ということです。ん~これは楽観的過ぎる気がします。特に国際線5割は相当厳しいんじゃないかと。各国は国内で鎮静化が実現できても外国人流入による第2波、第3波を警戒しますので、国際線の正常化は当分先になると僕は予想しています。

世界の航空需要は高まる以外ない

ここまで色々と紹介してきましたが、コロナで最も大きな影響を受けているのが航空業界だと思います。今後どう復活してくのかは、航空ファンとして非常に興味深いところでもあります。

僕は上にも書いたようにかなり悲観的なシナリオを持っていますが、ウィルスという目に見えないものを相手にしている以上、本当に先読みが難しいです。不確実性が高すぎます。


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それでも将来、航空業界は復活していくことは確実です。世界的な航空需要は高まる以外のシナリオはないと思っています。それがいつかがわからないだけで必ず復活します。その日を信じて業界を見守って行きたいと思います。

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