わずか134マイルの国際線
セントレアからのエアプサン初便に乗ってきまして、帰る先は福岡。名古屋(中部)=釜山は1日1便のため、そのままセントレアに戻ることは出来ません。なので、一番便数が多い福岡へ飛ぶことにしました。実はこれから乗る釜山=福岡、
実は日本一短い国際線
なんです。時刻表上の所要時間は55分。同じ55分という所要時間を誇る国際線はこの他に石垣=台北という路線がありますが、マイル数は釜山=福岡が134マイル、石垣=台北が184マイルということで、圧倒的に釜山=福岡が短いんですね。
同じ福岡で言えば、福岡=宮崎くらい(131マイル)の距離になります。
初めての釜山金海国際空港
初便の興奮冷めやらぬ中、釜山に降り立ちました。セントレアから到着し外にも出ずにエアプサンのチェックインカウンターを目指します。
そしたら、係員のお姉さんが「13:30~」と書いた紙をくれたのでそのまま引き下がりました。ちょっと早過ぎましたね。
再度やってきたエアプサンのカウンター。チェックインはものの1分くらいで終了しました。この日のセントレアのチェックインは異常に時間が掛かっていたので、やはりセントレアでは就航初日ということで混乱をきたしていたんですね。慣れたお姉さんがやれば1分で終わるものなのです。
とりあえずカフェに入り、エアプサン初便の速報版をブログにアップして出国しました。
釜山空港は結構大きな空港。さすが韓国第二の都市だけあります。初めて来ましたがもっと小さな空港だと思っていました。正式名称は「釜山金海国際空港」。金の海なんて素敵な名前です。
写真は出国後左手の光景です。意外に大きくてびっくりしました。
こちらは出国後右手の光景。こちらの奥行は狭いです。
出発ボードを見るとこの時間は日本行きがほとんど。航空会社は様々ですが夕方に日本行の便があると非常に便利ですね。釜山もソウルと同じく、日本からたくさんの便が飛んでいて、かなり行きやすい都市なんだなぁと思いました。セントレア線もダブルデイリーになったらいいですね。セントレア発は朝のいい時間でも、釜山発が朝早すぎますから…。
僕が乗る福岡行きは3番ゲート。
外を見ると大韓航空2機、JINエアが1機がいました。JINエアはエアプサンと同じくLCCの部類ですがまだ未搭乗のエアライン。何だか韓国LCCに興味が湧いてきまして「乗り比べでもしようかな?」という気分です。
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初便のプレッシャーから解放される
初便を終えると急にプレッシャーから解放されて気が楽になります。初便はあれもこれもカメラに収めないといけないので、本当に忙しいのですが、それが終わればあとはへろりんっ。次の福岡行きでは「のんびり過ごせばいいんだー」と思うと、逆に適当な写真ばかり撮ってしまいます。プレッシャーのない状態での写真撮影は楽しいです。(かなり本音)搭乗が始まりました。
バスでの移動になります。エアプサンはアシアナグループのため、アシアナ航空のバスを利用します。国際線で飛んで来て国内線へ飛ぶ(またはその逆の)機体繰りの機体は、ターミナルビルには付けられません。エアプサンはそのような機材繰りの機体が多いため、沖止めが主流になっているようです。
バスから降りました。タラップからの搭乗は萌えますねー。ガラス越しではなくクリアーな状態で撮影できるのが沖止めの大きなメリットです。
釜山=福岡も機材はA321。胴体が長いです。「(写真撮影に)失敗しても諦めるだけ」と気楽な分、逆にいい絵が撮れたりします。
AOA(迎角)センサーがここにあることに気が付きました。こんな後ろなんですねぇ。737はもっと前に付いています。
やはりLCCらしくないエアプサン
初便の記事でも述べましたが、エアプサンはLCCらしくないLCC。シートが広いのが特徴の一つです。これを見る限りフルサービスキャリアのシートピッチですね。LCCというと29インチの劇的に狭いシートを想像してしまい、乗る前からちょっと憂鬱になりますが、エアプサンはそんなこともなく、エコノミークラスでも快適に過ごせます。
ちなみに、この路線のサービスはドリンクのみ。さすがに機内食は出ませんでした。しかし、55分のフライトでもドリンクサービスがあるのが驚きです。
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釜山空港の課題と問題が見えた
滞在時間3時間強の釜山でしたが、特に思い残すことはありません。観光することが目的ではなく、初便のレポートをすることが目的なんですから。初便が終わってしまえばあとは気楽なもんです。へろりんっと福岡まで過ごせばいいんですから。
おおっと、ピーチが横を通り過ぎました。ピーチも釜山まで進出してきてるんですねぇ。
釜山空港は南北。磁方位18/36の滑走路が2本あります。写真の方角が北です。
滑走路手前で結構待たされました。着陸機3機を待ちました。釜山をナメていましたが、かなりトラフィックの多い空港です。しかも軍用空港でもあるため、軍用機の離発着もあります。
また、北側から降りる場合は山があるため、サークリングアプローチを取らざるを得ません。ちょうど伊丹空港のRWY14のような感じになります。従ってアプローチの間隔が空くため、離着陸の効率が落ちます。釜山空港南風運用時の課題が見えた気がしました。
また、この空港、北側から降りる場合は危険な空港で、過去にエアチャイナ(中国国際航空)が事故をやらかしています。アプローチ中に後ろの山に激突しているのです。当時の天候は濃霧。晴れていれば問題なかったのでしょうが、悪天候時サークリングアプローチではちょっとしたミスが命取りになります。
チェジュエア降りてきました。この後軍ヘリ、エアプサンと続きます。
サークリングアプローチしてきている機体が見えますか?悪天候時の危険性がよくわかりますね。
意外と時間が掛かった印象
というわけで随分と待たされて離陸しました。川があり海があり、釜山は水がある美しい街ですね。
釜山=福岡では途中、対馬と壱岐の真上を飛ぶため、意外と機窓に陸地が現れ楽しめます。フライトタイムは40分弱ですが、それなりに楽しめました。へろりんっとしていたので写真は撮りませんでした(笑)。
実際にはこんな航路をとります。
福岡アプローチに左へ右へ回されていますね。
海ノ中道を通過。この日、この時間の福岡は北側から降りるILSアプローチRWY16。
志賀島、能古島を望みます。この日は夏至。太陽は17時でこの高さがありました。特に西日本なので太陽が高いです。
右手に福岡市街を見ながらアプローチ。
そして着陸。
スポットインは一番端のスポット。福岡空港でもバスでの移動となりました。搭乗にも降機にも時間が掛かりますねぇ。
というわけで日本一短い55分の国際旅程が終了したわけですけれども、飛行機に乗っていた時間は1時間以上。予想以上に時間が掛かったと感じました。福岡=ソウルも乗ったことがありますが、なんだかそちらと変わらないような気さえしました。
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福岡=ソウルの距離は福岡=釜山の2倍以上あるんですが、所要時間は約1時間半で、2倍以上にはなりません。いかに離着陸で時間を要するか、ということがよくわかりますね。
というわけで、日本一短い国際路線のへろりんっとしたお気楽フライトをお届けしました。
ビートルは飛行機に勝てるのか
搭乗記は終了しますが、有益なコメントを頂きましたので、こちらで紹介したいと思います。釜山エリア(or福岡エリア)のどこが目的地かにもよりますが、金海空港と市内の距離や、チェックイン、イミグレ通過、バスでのボーディング、トラフィックの多さによる離陸待ち等、実際の飛行時間以外のファクターも含めて考えるとビートル号も競争力ありそうですね。
流石に航行時間が3時間のビートルの方が早いということは無いでしょうけど、釜山港は釜山駅から徒歩10分弱と近く、また、大きなスーツケースでも船内に持ち込めるので到着後ターンテーブルでの荷物待ちが不要、搭乗手続きは出航30分ちょい前でも何とか間に合うので、ドアtoドアの所要時間はひょっとすると1時間も変わらないかも、ですね。
しかもビートルは意外に安いんですよ。早期購入すれば往復9,800円(諸費用別)です。今回僕は、エアプサンに7,000円弱くらいで乗っていますので、ビートルの方が安いことになります。
実際どうなんでしょうか?ビートルには乗ったことがないので、ビートルの利便性はわかりませんが、飛行機でも1時間掛かってしまうのだから、3時間のビートルにも競争力があるというご意見はごもっともな気がします。
ビートルは飛行機に勝てるのか、検証してみる価値があるかも知れません。
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