イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

ANAの特典航空券で空席待ちをかけたりして学んだ細かいルールあれこれ

先日香港へ行くのにキャセイの関西-香港線に乗りまして、結果的に非常に良かったんですが、当初はANAの名古屋(中部)-香港線に乗ろうと思っていたんです。実際に乗らなかったにせよ、路線を決めるにあたって、細々した話がありましたのでここに書き記しておきたいと思います。

「名古屋-香港」の空席待ちをかけた

名古屋在住である以上、セントレアから出発したいというのが本音です。関空から出発となると別に交通費だって前泊のホテル代だって掛かりますので金銭的にも大変です。しかし今回は名古屋からは出発できませんでした。それはグズグズしているうちに名古屋(中部)-香港が満席になってしまったからなんです。

あれれれれ…。

当初はANAの特典航空券を使い、名古屋(中部)-香港のCクラス(ビジネスクラス)往復を取るつもりでした。しかし往路が満席になり、やがて復路も満席になり、にっちもさっちもいかなくなってしまいました。

色々と考えましたが、諦めるのももったいないと思ったので、とりあえず空席待ちだけかけておきました。取れないにせよ、空席待ちをかけるだけならタダですからね。

  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Cクラス空席待ち
  • 5/3 香港-名古屋(中部):Cクラス空席待ち

この後、ANAのSFCデスクに電話したり、実際に空席待ちが取れたりして、これまで曖昧だったり知らなかったりしたことがわかりましたので、そのお話をしたいと思います。

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こんな風に空席待ちです。

有償の残席数が必ずしも空席数ではない

空席待ちに関して色々と相談したくてSFCデスクに電話をしました。往路と復路でどちらが取れる確率が高そうか聞いてみたかったんです。

WEBで調べれば乗りたい便の空席数が調べられます。名古屋(中部)-香港線は737⁻700による運航ですので、Cクラスは8席。9席以下は空席の実数が出ますので、満席に近づかなくても何席空席があるかが分かります。

調べた結果、往路は3席、復路は5席の空席があることがわかりました。復路の方が空席が多いので、取れる確率は復路の方が高そうに見えます。そこで往路のCクラスは諦め、Yクラス(エコノミークラス)の空席待ちに変更して、復路はそのままにして空席待ちを続けようと考えました。

聞いてみました。「参考で教えてもらえると助かるのですが…」という前置きで「往路、復路の空席は何席ありますか?」と。すると、WEB検索で知った空席数と同じ数が返ってきました。往路は3席、復路は5席。そりゃ同じですよね。違っていたら困ります。

さらに突っ込んでみました。「復路はあと5人乗れるってことですかね?」と。すると「予約の空席数と実際の空席数は違うことがあります」と言われました。なるほどー。表示される空席数は本当の空席数じゃないってことです。

航空会社は予約していても乗らない客が一定数いることを見込んで、オーバーブッキング気味にしてるんですね。つまり、実際の空席数は調べた空席数より少ない可能性があるということです。

電話で予約すると手数料を取られる


往路の空席は3席でしたので、「これは取れないな」と考え、Yクラスの空席待ちに変更してもらおうと思いました。電話でその旨をお願いすると、「電話だと手数料が(2,160円)必要です」と言われました。

あれ?元々そういうルールでしたっけ?

いつしか手数料を取るようになっていたんですね。

「ANAのホームページからご変更頂ければ、料金は掛かりませんので」と言われたので、素直に諦めて、持っていた空席待ちを落として、再度往路のみYクラスの空席待ちを掛け直しました。

つまり、

  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Yクラス空席待ち
  • 5/3 香港-名古屋(中部):Cクラス空席待ち

という風に変更したわけです。

空席待ちの人数は教えてくれる

ちなみに空席待ちを落としてまた空席待ちをかけると、空席待ちの順位が変わってしまうのですが、「現時点で空席待ちをされているのはお客様のみです」ということを教えてくれたので、心置きなく落とすことができました。

多分、予約センターに電話すれば、空席待ちの人数を教えてもらえると思います。実は以前にも同じ質問をしたことがありまして、その時も「お客様を含めて何人いらっしゃいます」と教えてもらえたんですよ。空席待ちの人数によっては、そのまま空席待ちを続けるべきなのか、今すぐやめるべきなのかを判断するネタにできますから、聞いてみるといいと思います。空席待ちをかけてすぐに聞けば、自分が上級会員ならばその中でもまあまあ早い方、普通会員ならば後ろの方ってことが分かります。

ANAの便のみの旅程しか空席待ちできない

ここでふと考えました。「待てよ、往路のYクラスは取れそうだけど、復路のCクラスが取れなかったら旅行自体に行けないよな?」と。

ですので、往路のYクラスの空席待ちはそのままにして、何とか別のルートはないかと探しました。復路のCクラスはあと5席あるとはいえ、元々席数が少ないので、ちゃんと取れるか不安だったんです。

復路もYクラスにすればいいじゃんって思われるかもしれませんが、僕、Yクラスは嫌なんです。しかも帰りは結構疲れている予想なので、絶対にCクラスがいいんですよ。贅沢ですけど、Cクラスを知ってしまうとYクラスにはなかなか戻れません。

調べると、5/3の「深圳-上海-名古屋(中部)」に空席があることを発見しました。香港と深圳は近いですので、深圳から帰ってきてもいいわけです。

再度ANAに電話しました。「往路の空席はそのままにして、帰りを深圳-上海-名古屋(中部)に変更できませんか?」と。

そしたらなんと!「空席待ちを掛けられるのはANA便だけで構成される旅程のみです」となりですって…。

「深圳-上海-名古屋(中部)」のうち、「上海-名古屋」はANAなんですが、「深圳-上海」が深圳航空なんですよね。1つでもANA以外のエアラインが旅程に入ってくると、ANA便の空席待ちがかけられないみたいです。

色々ルールがあって思うようには行きませんね。ルーティングは難しいです。

空席待ちは順番で降りてくる

そこで考えたのが、深圳航空の「深圳-上海」は自力で飛ぶことにして、ANAの「上海-名古屋」だけを取るというものです。そうすればANA便だけの旅程にできます。ということで、ひとまずこうしました。2つ予約を入れたんです。

  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Yクラス空席待ち
  • 5/3 香港-名古屋(中部):Cクラス空席待ち

↑こちらが初めからあるヤツ。

  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Yクラス空席待ち
  • 5/3 上海-名古屋(中部):Cクラス確定

↑こちらが追加で入れたヤツ。

すると数日後、初めからある方のYクラスの空席待ちが取れてきました。そして4日後に追加で入れた方の空席待ちが取れました。

当たり前ですが、空席待ちは順番に取れるということがわかりました。

いや、もしかしたら追加で入れた方の空席待ちの方が先に取れるんじゃないかって思ったんですよ。だって、追加で入れた方は、「名古屋-香港」が取れたら、2区間とも予約完了となるわけですから。

空席待ちの順位って実は操作されているか、コンピュータによって重みづけされていて、順番があべこべに取れることがあるんじゃないか?って思っていたフシがあるんです。でもそうではないことがわかりました。順位はちゃんと守られているというわけです。

空席待ちが取れたら24時間以内に確定が必要

ということで、最終的にこのような状態になりました。

  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Yクラス確定
  • 5/3 香港-名古屋(中部):Cクラス空席待ち
  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Yクラス確定
  • 5/3 上海-名古屋(中部):Cクラス確定

それでどうなるかと言いますと、1番目の予約はまだ空席待ちが残っていますので、そのままですが、2番目の予約は全て確定してしまったため、何らかのアクションを起こさないといけません。

空席待ちが取れた場合、昔は「確認」ボタンを押して「確認」するまで、ずっと保留にしておけましたよね。でも今は違うんです。24時間以内に確定しないと予約は落ちてしまうんです。

僕はその知識が更新されておらず、昔のままになっていたので、24時間後に予約は落ちてしまいました。せっかく取れたというのに非常にもったいないことをしました。

そして無情にも2番目の予約はなくなり、残ったのが1番目の旅程。

  • 5/1 名古屋(中部)-香港:Yクラス確定
  • 5/3 香港-名古屋(中部):Cクラス空席待ち

少しの間Cクラスの空席待ちが落ちてくるのを待ちましたが、落ちてきませんでした。まだ空席待ちの預かり期限はありましたが、他の旅程を含め早目に手を打たないとマズイと思ったので、キャセイの「関空-香港」をBAのマイルで取りました。ということで、「名古屋-香港」の往復は空席待ちが取れる前に自らキャンセルしました。

まとめ

今回学んだことをまとめておきます。

  • 有償の残席数が必ずしも空席数ではない

→実際の空席数は有償の残席数より少ないということです。

  • 電話で操作してもらうと手数料が必要

→電話でしかできないこと以外はWEBでやりましょう。

  • 空席待ちの人数は教えてくれる

→空席待ちを続けるか、やめるかの判断材料にしましょう。

  • 空席待ちは順番に降りてくる

→片道が確定している方が先に取れる、とかそんな陰謀説はありません。多分。

  • 空席待ちが取れたら24時間以内に確定が必要

→さもないと、勝手に予約が落ちて涙することになります。

こういった細かいルールをちゃんと頭に入れた上で、戦略的に特典航空券を取りたいですね。結局、名古屋-香港線は乗れませんでしたが、色んなことがわかり、非常に有意義な空席待ち体験だったと思います。

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