久しぶりの関空出発
やってきました関西空港。久々の関空からの出発です。これから乗るのはキャセイパシフィック航空(以下、キャセイ)の関空=香港です。もちろん地元の名古屋(中部)発のキャセイという選択肢もあったんですが、それに乗らなかったのは名古屋発の便は香港到着が関空発より1時間遅く、香港での乗り継ぎ時間が十分に取れなかったからです。一方、関空発キャセイの香港行きだと出発が早ので、僕の旅程にとてもマッチしました。
ビジネスクラスのチェックインカウンターでチェックイン。やはり常に空いているのがいいです。ビジネスクラスのカウンターでも乗客がいない場合は、エコノミークラスの乗客をさばいているのですが、ビジネスクラスの乗客が来ると、すぐにこちらを優先してくれるので大変ありがたいです。
チェックインの後は保安検査場への優先レーンが用意されていて、素早く保安検査を済ませることができます。と言っても普通のレーンもあまり混雑していない時間はどちらを通っても同じです。むしろ優先レーンの方が混雑していたりするので、しっかり見極めて並ぶ必要がありそうです。
ラウンジは最悪
無人のシャトルで北の方まで行きます。搭乗ゲートは2番。ほぼ北側の端です。さて出発まで時間があるのでコーラ一杯でも飲んでおきましょう。ここがキャセイのラウンジです。ラウンジパシフィックという名前が付いていますね。
これ、最悪のパターンだわ。
狭いし、全然お洒落じゃないし。
食べ物コーナーも非充実。
それで結局、コーラを一杯飲んですぐ出ました。ショボいラウンジでは飲み物を一杯飲むだけですぐに退出します。そして外で飛行機を眺めています。そうする方が有意義な時間を過ごせますからね。
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密かにA350希望、でも77Wなら全然OK
2番ゲートの電光掲示には「香港」行きと大きく書かれています。そしてその向こうにはボーイング顔が…。本日の機材は77W。B777-300ERです。この「関空=香港」には以前、A350が就航していた模様ですが、どうやら最近では330や777が入ることが多いみたいです。Flight Radar24で見ていたら1週間に1回程度A350が入っていることが確認できましたが、不定期のため狙いようがなく、この日も早朝に77Wが飛んできていることがわかっていたので、A350への機材変更は諦めていました。(搭乗時の事情)
でもA350でなくても77Wなら狙い通りなんですよね。それは、この機体が長距離国際線仕様の機材だからです。キャセイの777は大きく2種類のコンフィギュレーションがありまして、いわゆるリージョナルで飛ぶ2-3-2の昔ながらの座席配置の機体と、完全にソロシートとなる1-2-1ヘリンボーンタイプの機体があります。
乗るならヘリンボーンがいいに決まっています。どこに座ってもいわゆる個室ですから…。2-3-2で隣の席に人が来たら快適度がガタ落ちじゃないですか。だから、絶対にヘリンボーンが来て欲しいと願っていたんです。とりあえず希望通りになって安心をしました。これで香港まで快適に過ごすことができます。
ヘリンボーンの美しき機内
一番に乗り込みましょう。このスタートダッシュがポイントなんです。周りの人に「なにあの人焦ってんの?」とかクルーに「なにあの人張り切って写真ばっかり撮ってんの?」って思われようが関係ありません。僕は他の乗客が乗り込んでゴタゴタする前に機内の綺麗な写真を撮っておきたいんですよ。ただその一心です。はい、一番乗り。キャセイ777-300ERの機内はこんな風になっています。座席はヘリンボーン式。正式には「リバースヘリンボーン」と言うらしいですが、最近はリバースタイプが多いですし、「ヘリンボーン」で通じますので単に「ヘリンボーン」と呼びます。ちなみに今回から35㎜換算で16㎜の超広角レンズを持って行ってますので、実際よりも広く映っています。
僕の座席は17A。後ろから3番目の左窓側です。
真ん中席はこんな風になっています。お互いに向き合っていますが、絶対に目が合わないようになっていますのでプライベートな時間を楽しめます。
僕の席。何だかまだ新しい感じがしました。
後ろから見るとこんな感じ。標準的なヘリンボーンです。
僕は基本的に一番後ろの席が好きなんですが、一番後ろ19Aは外れ席です。
何故なら、窓がないからです。反対側も同じです。たまにこういう席があるので注意しましょう。僕は事前にSeat Guruで調べて知っていましたので、空いていましたが取りませんでした。
それではフラットにしてみましょう。
ひじ掛けも下げることができますので、肩周りは非常に広いです。
ただ足回りはどうしても狭くなってしまいます。ヘリンボーンの特性ですね。
シート機能について
続いてシートの詳細を見て行きましょう。横のテーブルは広々。機種によっては窓の手間が堤防みたいになっていて、窓までテーブルが届いていないものがありますが、キャセイの777は窓のところまで平らになっているため、テーブルが広く使えます。これは非常にいいです。
モニターは解像度抜群です。
横のテーブルを出すとこんな感じ。パタンと2つに折りたためます
足元はちょっと狭いですが、香港までなら真剣に眠りませんのであまり関係ありません。
横のテーブルの下には広いポケットがあります。僕はここにノートPCを入れておきました。
「ヘッドフォンがないなぁ」と思っていたらこんなところにありました。危うく「ヘッドフォンもらってないんですけど…」と聞くところでした。コントローラやリクライニングのレバーもここに集中していますので便利ですね。「困ったらここを見ろ」って感じです。
定刻で出発してすぐに離陸
途中写真ばかり撮っていたので、オニイサンにジロジロ見られるんですけど、「いやーブログやってまして~」って言っておきましたので、「あーそうなのね」って納得してもらっていました。ボーディングのときに写真を撮りまくるのって結構目立ちますし、通路に立つとサービスの邪魔になったりするので、なるべく搭乗してすぐにクルーにさりげなく事情を説明しておくのが良いと思います。そうする方がこちらも気が楽ですよね。
ウェルカムドリンクはオレンジジュース。さりげなくカメラも置いてみました。
今回から再びカメラ2台持ち。コンパクトデジカメ(コンデジ)と一眼レフです。やはり一眼レフは必要だということに気が付きました。実はこの旅行のために超広角レンズレンズを買いまして、10㎜-24㎜(35㎜換算で16㎜-38㎜)というやつなんですが、それを試そうと思って2台持ちになっちゃったんです。
以前はコンデジ一本で行こうと思い、広角から望遠まで1つで行けるLumix(ルミ子)を買ったんですが、もう少し広角が欲しくなりまして、超広角レンズを買わざるを得なくなったというわけです。それはまた別に機会に記事にしますね。
この便は2番ゲートからの出発でしたので、空港のかなり北の方にいました。そして運のいいことに使用滑走路はRWY24。北から南へ上がる向きです。ターミナルから滑走路まで本当にすぐでした。離陸まですごく早くて「これは調子いいぞ!」と思っていました。香港での乗り継ぎ時間は3時間ありましたので、少しくらい遅れても全然間に合うんですが、時間があればあるほど安心できますので、早発、早着は大歓迎なんです。
CX567便は雲を抜けて上昇して行きます。
やがてベルトサインが消えました。ほんのり落ち着いた機内ですね。ベルトサインが消えた直後のキャビンって明るいし、動きが少なくて好きなんですよ。窓も全部開いていますので、綺麗に写真が撮れます。ダラ~ンと毛布が通路に垂れているなんてこともないですしね。
機内食はやっぱり点心でしょ
ご飯の時間がやってきました。期待していたキャセイの機内食。この便は9時20分発の12時20分着ですので、Breakfastという扱いです。ジュース、フルーツ、ヨーグルト、シリアルという順番で出て、最後にメイン料理が出てきます。メインはスクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージなどの洋食、点心、そしてオヒョウの味噌和えを始めとした和食です。
まぁででもこれはお昼ご飯でしょう。朝10時過ぎに出ることになるんですが、何だかんだ言ってこの便に乗ろうと思ったらと早起きしないといけないですからね。10時を過ぎればお腹がすきます。
ドリンクのメニュー。朝食とか言いながら、ジュースがオレンジ、アップル、トマトの3種類しかないのが微妙です。高級ホテルの朝食の場合は、もっとたくさんジュースの種類がありますよ。
とりあえずジュースはオレンジをチョイス、そしてフルーツが出てきました。夕食や昼食だとフルーツが最後に出てくるので、一番先に出るのは何だか非常に違和感があるんですが、実は食事ってフルーツから食べると体にいいらしいですね。
続いてシリアルが出てきます。ジュースとフルーツで水腹なところにシリアルの牛乳は結構きついです。しかも何だかんだ言ってお腹が膨れてきました。
そして、なんとメインはワゴンによるサービスです。これは知りませんでした。キャセイはメインを見ながら選べるんです。これならハズレもなさそうですよね。文字だけの情報に頼ると結構失敗しますからね。
さあ出てきましたよ。キャセイ名物点心。どれも肉厚と言うかジューシーで美味しいです。中身をケチってない感じがしますね。でもでも、超個人的な事情なんですが、これが出てくる時点で結構お腹一杯だったんです。なので正直、全部食べるのはきつかったです。シリアルとかをパスすれば良かったなぁって思いました。
映画は充実してます
関空から香港までは4時間、ビジネスクラスに乗ると非常に短く感じますが、はやりそれなりに時間があります。映画でもみます?
ってか実際はご飯食べながら観てたんですけど…。
オレの好きな「ぼく明日」があるじゃないですか!これは観ないと!と思いましたが、、、
やはり一度観たことのある映画を観るより初めての映画を観たくなりますよね。
一通り映画のラインナップを見てどれがいいか探します。
「君の名は。」も標準搭載。これは映画館で観たのでとりあえずパス。
何がいいかなぁ…。
僕、最近は映画をたまに観るようになったんですけど、自分の趣味がより明確に認識できてきまして、実は自分よりうんと若い世代の話が好きなんです。どうしてなのかよくわかりませんが、好きなものは好きなので素直に観ることにします。
一番観たいと思ったのはこれです。
「何者」です。実は旅行直前にこの小説をたまたま読み終えたところだったんですよ。と言うことで速断でした。
就職活動を巡る人間ドラマなんですが(←自分よりもだいぶ若い世代です)、Twitterがテーマになっているところがあって、実は僕の世代でも十分に共感できるんです。
自分の本音をこっそりとTwitterの裏カウントに書きつつ、表面的には平然と付き合う主人公がいるんですけど、その描写がなんとも痛いところをついてくるというか、すごく共感できるんですよねー。
観てみて映画よりも小説の方が面白かったんですが、映画は映像がある点で全く違うので、それはそれで良かったです。「あ、小説の通りの見た目と性格だなぁ」とキャスティングの上手さなんかを映画では感じちゃいましたね。
ご飯を食べながら見ていたいので、見終わったら台湾上空まで来ていました。
あとはまったり香港まで
映画を観終わると機内が既に暗いです。クルーが窓を閉めに来てしまうんです。あれ、本当にやめて欲しいです。僕は日中のフライトは明るいままで過ごしたいんですよ。キャビンの様子。眠っている人、映画を観ている人、過ごし方は様々です。
後ろから。窓のブラインドは完全には閉められてはいないです。開けている人がいるのは心強いですね。
揺れもなく順調に香港までのフライトは続きます。
機内では免税品販売が行われていたので、友人から頼まれていたものがあるかどうか聞いてみました。
これです。キャセイのA350のスケールモデルなんですが、これ、なかなか在庫がないみたいです。もちろんこの便にも搭載がないみたいで買えませんでした。「僕の友人がいつも売り切れで買えないって言ってるんだけど」と言うと、「在庫は1機に1個で、前の便で売れてしまったんです」なんて言い訳されちゃいました。
ホントかな~。ま、なかなか買えないレアものらしいので、皆さんも機内でゲットできたら相当運がいいということになりますね。
香港に到着
定刻よりも早く到着しそうです。香港チェクラプコク空港にファイナルアプローチ。空港島の周りでは何やら大きな展示場のような建物が建設中みたいですね。
スカイシティマリオットを確認!前回香港に行った時に泊まりました。部屋からヒコーキの見えるすごくいいホテルでした。
どこの空港でも日本じゃない空港だと、日本には飛んで来ないような珍しい飛行機がいっぱいいて、窓からのヒコーキウォッチングがとても楽しいですよね。
今回のアタリはこれ!
インドネシア政府のB737-800。インドネシアのエアフォースワン的存在みたいです。水色ってのがちょっとダサいですけど、航空自衛隊の水色のC-130Hみたいに保護色みたいんになってるんでしょうかね?
そしてキャセイドラゴンをたくさん見かけました。前からキャセイとは資本提携関係にあったみたいなんですが、機体マーキングはドラゴン航空として全くキャセイとは別物でした。しかし去年(2016年)からキャセイドラゴンとして機体マーキングもキャセイ本体と統一されることになったようですね。赤いキャセイがキャセイドラゴン。わかりやすいんですけど、これまでの龍の尾翼がなくなってしまうのはちょっと寂しい気がします。
スポットインすると隣にはもちろんキャセイ。こちらはA330です。
結局どこも同じなんですよね
そんなわけで、初めてのキャセイのビジネスクラスに乗ったんですが、ん~?どこも同じかも。
というのが率直な感想です。でもご飯の点心はそこそこ美味しかったと思います。
結局、ビジネスクラスというのは快適性を追求すると、ヘリンボーンかスタッガードになってしまって、どのエアラインもシートでは差が付きにくい時代なんだと感じています。その中で特色を打っていくには機内食しかないのかなぁと。でもその機内食だってそんなにインパクトのあるものは出ないんですよ。
最近、新しい機材が出ても新しいシートに更新されても、そこまで快適性とか乗り心地は変わらないんですよ。今回キャセイの最新シートに座って思ったのは、「ビジネスクラスはちょっと停滞期に入ってしまったのかなぁ」ということです。
ヘリンボーンは快適なので、別にそれはそれでいいんですけどねー。文句言ってたらバチが当たるかも知れません。
はい、香港到着です。
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