念願叶ってビジネスクラス
デルタ航空のA350と言えば、A350の登場と同時に新しく生まれ変わったビジネスクラス、デルタワンが特徴です。扉付き完全個室のビジネスクラスは世界に先駆けて導入したデルタのプレミアム戦略の一つです。そんなA350のビジネスクラスにマイルでアップグレードするのはなかなか至難の業でして、空席待ちを掛けてもなかなか乗れないんですよね。しかし今回、何故か余裕で空きがあったので、45,000マイルをポンっと支払ってアップグレードしちゃいました。
乗るのはシアトル発成田行きDL167便です。
デルタの優先搭乗は結構ゆるいです。日本みたいにダイヤモンド、プラチナその他、一般客のようにガチガチにわかれていなくて、なんとなくスカイプライオリティの客とその他みたいな感じです。このすごい適当な感じ、いいですね。
No.2ドアから登場すると、カクカクしたプライベート空間が迎えてくれました。No.2ドアにブリッジが付くと乗り込んだ時に後ろからしか取れないのがちょっと残念。後ろからの画像は離陸後でも撮れますので、No.1ドアから乗って前から撮りたいと言うのが本音です。
窓側列の窓側シートが快適
僕の座席は7D。ビジネスクラスは基本的に窓側から埋まっていきます。7D は後ろから2番目の席。
これがデルタが誇る個室シート。導入当時は、デルタ航空かカタール航空しかドア付き個室シートはありませんでした。
が、最近徐々にですがドア付きが増えてきていますね。ANAなんかは「THE ROOM」と呼ぶ超絶広いドア付きシートを777-300ERに導入してきましたよね。デルタの個室シートはそれよりは劣りますが、十分に世界最高水準と誇れるシートです。
真横から見るとこんな感じ。よくよく見てみると、普通のスタガードシートに扉が付いただけのシンプルなものなんですけれども。それでも扉があるのとないのではプライベート感が違うので、あった方が断然よいです。
リラックスポジション。
隣の席7Cは通路に面した通路側。やはり窓側がいいです。
足元はやや狭めです。
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シート詳細を紹介
それではシートの細かい部分を紹介しましょう。テーブルの奥には結構大きめの収納ボックスがあります。
ヘッドホンの後ろにはペットボトルが入るようになっています。
こちらがシートのコントロールパネルです。
イヤホンのジャックに電源、USBが付いています。
ヘッドホンは木目調のちょっとお洒落なものを搭載しています。
そしてアメニティキット。デルタと言えばTUMIのポーチですね。
アメニティはこれだけのものが入っています。中身は歯ブラシくらいしか使わないんですが、ポーチ単体が非常に役に立つので毎回頂いて帰ります。
ビジネスクラスシートは窓2つ分の広さがあります。窓側を指定しないと半分くらい損した気分になります。
ドアが空いている状態。
ドアが閉まっている状態。でも実は完全に閉まらないようにできています。少しスキマが空きます。
タコマ空港を離陸
定刻よりも早くプッシュバック。上空の風が弱いのか、到着が早まる可能性ありとの放送が入りました。ビジネスクラスに乗ると「遅く着かないかなー」なんて思ってしまうんです。少しでも長く乗っていたいからです。タコマ空港改めシータックのターミナルはアライアンス別に分かれておらず結構ゴチャゴチャ。とは言うものの、何となくアライアンス順に並んでいるような気もします。デルタと大韓航空はスカイチーム、BAとJALはワンワールドですから、隣同士と言えば隣です。
ちなみにシータックの一角はアラスカ航空一色です。シータックでのアラスカ航空はかなり勢力が強いです。昔からエスキモーの顔の航空会社で有名ですが、初めて見る人は「何このオッサン?」とビックリするみたいですね。
離陸待ちをしているアラスカ航空737-800。
タキシー中に変な飛行機を発見。まさかこれ飛びませんよね?どう考えても垂直尾翼が小さいですし、主翼も折り畳み部分を展開したところで小さ過ぎます。
アプローチライトが立っている様子を見る限り、盛り土をして作った空港に思えます。
燃料満タンかと思いきや意外と軽々と離陸。そしてとても静かな離陸滑走でした。A350の特徴は静寂性です。
離陸後すぐに右旋回。離陸したシータックが見えます。
シータックは3本の平行滑走路を持つ空港です。方角は16と34。この時間は北から南に向かい16Lから離陸しました。
雲を抜けてもまだシータックが見えます。
クルンとカールしたウィングレットが可愛いA350は快調に上昇を続けるのでした。
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和食が大人気の機内食
メニューブックが配られます。丸く切り取られた表紙にDELTA ONEと書かれた部分がお洒落です。
こちらが和食。下が切れてしまったんですが、メインは塩麹風味のチキンです。本ブログでは何度も言っていますが、デルタは和食がおススメです。なので是非とも和食が食べたかったんですが、僕の座席7Aに来た時には既に売り切れでした。
配られたメニューブックにも「和食の機内食には数に限りがございます。和食をご希望のお客様はご出発の48時間前にDelta.comもしくはデルタ予約センターでご予約下さい。」と書いてあります。「そんなに数が少ないのか?」と驚いちゃいますが、和食が食べたかったら予約はマストということですね。
洋食はビーフテンダーロイン、ハーブマリネチキン、オヒョウ、ラザニアからのチョイス。4種類もあると迷ってしまいますが、絶対にビーフでしょう。このテンダーロインは昔からデルタのビジネスクラスの筆頭メニューとしてあるんですが、デルタワンになってからどんな風に変わったのか味わってみたかったんです。
デザートはバニラアイスサンデー、マンゴーとパッションフルーツのムース、チーズからのチョイスです。そして到着前の食事は、キッシュ、グラノーラ、牛肉ミートボール(和食)の3つからの選択です。やはり牛肉ミートボールに惹かれてしまいます…。
ドリンクメニューも豊富です。
機内食はナッツからスタート。ナッツを食べてしまうと後がしんどくなるんですが、お腹が減り過ぎていたので全部食べてしまいました。紫色のジュースはクランベリーアップルジュース。以前、隣の人がクランベリージュースを頼んでいたのを見て僕も飲みたくなったんです。
前菜はエビ、コーンスープ、サラダ、パンです。このコンビネーションは昔から変わらないですね。
出てきました!ビーフテンダーロイン!
これが食べたかったんです。味は劇的に変わっていました。
マジで柔らかいです!
ちなみに、
昔はカチカチでした。
進化したビーフテンダーロイン、恐らく和食といい勝負かと思います。皆様、是非ともご賞味下さい(笑)。
デザートはアイス。バニラアイスに濃厚なキャラメルソースも昔と変わらず。ここまで来るとお腹がはちきれそうです。
そして最後はスタバのコーヒーで締めます。
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時差ぼけのためおやすみなさい
アメリカに行くと時差ボケが本当に堪えます。特に現地時間の午後がしんどいです。その時間は日本時間の明け方になるため、眠くて眠くて仕方がないんですよね。まったりと自由な時間が流れる機内。気を遣って若干低めに撮っていますが、前から見ても誰の顔も見えません。さすが個室ビジネスクラスです。
でも意外と背が低い壁なので、立つと前の人が何の映画を観ているかわかっちゃいます。
ここからは映画でも見ながら眠りを誘いましょう。
フラットにしてみました。
オーバーヘッドに上げていた布団と枕を用意します。
デルタの寝具はWestinとコラボしたヘブンリー布団とヘブンリー枕なんですよね。とっても肌触りがよく、暑くもなく寒くもない、機内で眠るのにはちょうどいい布団です。
寝ながら上を見ても画面が見やすい!引退してしまった747などでは角度を変えると見えにくい画面でしたが、A350では寝転んでも見やすくなっていました。
機内もだいぶ暗い状態になっています。
皆さん扉を閉めちゃってますね。
隣の方も扉を閉めてプライベートを満喫中かと思われます。この見えない感、本当によいです。
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到着前の食事は和食をチョイス
この便は11時半発の13時半着と言う2時間しか時間が進まない便(+1日進みますが…)。つまり太陽はほとんど動きません。外はこんな風にずっと昼なわけです。つまり到着まで眠らなければずっとこんな昼の景色を見ていられます。
まもなく到着1時間前という頃、2回目の食事が始まります。そんなにお腹が減っていませんが、量がちょうどいいので余裕で全部食べられちゃいますね。
味はそんなに甘くなく「大人の肉団子」という感じでよかったです。
悪天候の成田にアプローチ
2019年の7月は本当に梅雨が長い年でしたね。本当にずっと雨の毎日でした。成田の天候は雨、なかなか分厚い雲で、着陸する寸前まで地上が見えず恐怖感すら覚えました。
滑走路はかなりWET。リバーサーが巻き上げる水がすごいことになっています。
この飛行機に約9時間乗って太平洋を渡ってきたわけですが、改めてA350っていい飛行機ですね。静寂性は他の記事に譲るとして、キャビン空間が絶妙だと感じます。
これまでのエアバスワイドボディとは異なる少し太い直径の胴体を使っているだけあって、なんだか広々している気がします。ドア付き個室を導入しても窮屈さは全く感じず、仕切りの壁そんなに高くなく、天井の高さがかなり高いですので想像以上に圧迫感がありませんでした。
シアトル線ならばANAの787よりもデルタ航空のA350の方が絶対に快適です。ANAではA350に比べ少し狭い胴体径に加えてドアのないスタッガードですからね。改めて、太平洋を超えるならデルタがいいなぁと思ってしまいました。
デルタ、LOVEです。
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