世界最強プレエコシート
成田発シアトル行きDL166便。いつものようにデルタ航空A350で行きましょう!過去に一度プミアムセレクトの搭乗記を書いていますので今回は軽めに書きたいと思います。黒縁メガネが印象的なA350。最初、超ダサいと思いましたが、いつしか、可愛く、そして格好良く見えるようになりました。
そしてこちら↓が世界最強のプレエコシートです。
(まるで新品同様、ピカピカの機内)
このプレエコ、正確にはプレミアムセレクトと呼び、これまでのデルタのプレエコとは一線を画すサービスを提供しています。エコノミークラス3-3-3の9アブレストに対し、プレエコは2-4-2の8アブレスト、一新されたシートが目を引きます。
プレエコ専用の機内食もプレミアムセレクトの特徴。アメニティキットもエコノミークラス以上のものが提供され、プレミアム感を演出しています。
ビジネスクラスではないけれど、大昔のビジネスクラスとほぼ同等のエコノミークラスということで、会社の規定上、ビジネスクラスには乗れないビジネスマンからかなりの好評を得ているという話も聞きました。
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プレエコの空席はフェイクか
僕は最後列の中央4席の通路側に座ったんですが、チェックイン時には僕の隣には誰もおらず、乗り込んでもしばらくの間誰も来ず「これで超快適に8時間過ごせるぞー」と思っていたんですが、最後の方にドドドっとプレエコに座る客が入ってきまして、結局プレエコは満席になってしまいました。初めは半分くらい空席の状態だったんです。しかし蓋を開け見れば満席。エコノミーからアップグレードしてきたお客さんが多かったんですかね?
今回得た教訓は、チェックイン時には半分空席でも乗ったら満席の場合があるということ。窓側が2席とも空いていた座席もあったんですが、窓側を指定しなくて良かったと思いました。プレエコの空席はフェイクです。当日全部埋まります。とまでは言わないものの、予想以上の勢いで空席が埋まりますので、うっかり窓側を指定して「うわっ隣来た最悪!」とならないようにしましょう。
放送で感じるアメリカ文化
成田悪天候のため16時25分の出発が大幅に遅れるとの放送が入りました。この日、成田は大雨だったんです。機長からの放送によると、自機の前には23機待ちとのこと。1時間遅れるとのことでした。しかし、すぐに天候が回復したようで「Good news for you」という軽快な声がスピーカー越しに聞こえてきました。そしたらまもなく出発とのことです。そして17時過ぎにはプッシュバックを開始しました。こういうとき日本のエアラインならば「皆様良いお知らせです。」なんて放送は有り得ないですよね。まずはお詫びから入り、その後淡々と事実を伝え、今しばらく御辛抱下さい。と終始沈痛なムードが普通です。
しかしそこはさすがアメリカのエアライン。「さっき1時間掛かるって言ったけど、もうすぐ出発できるんだぜ、なぁラッキーだろ」的なノリです。その放送を聞いて乗客も「なぁ聞いたか?良かったなぁ」みたいな反応で、はや成田から日米文化の違いを感じてしまったのでした。
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日本食はすぐに売り切れる
前述した通り、デルタのプレミアムセレクトでは機内食がエコノミークラスとは違います。こんなちゃんとしたメニューブックが配られます。まさにスパイスの効いた洒落たブックですね。
夕食のメインはなんと3種類。洋食が2種類と日本食が1種類です。洋食は鶏胸肉とラザニア、そして日本食はにんにく醤油をからめた牛フィレ肉。
こりゃ誰でも日本食をオーダーしたくなりますよね。僕は最後列でしたので当たり前のように日本食は売り切れていました。最後列は気持ち的に落ち付くんですが機内食のオーダーが最後になってしまうというデメリットがありますのでお気を付け下さい。
ちなみにこちらはドリンクメニュー。ドリンクも豊富なのが嬉しいです。
それでもチキンが激ウマだった
食事の時間が始まりました。エコノミークラスでは「おら~、餌だぞー!」みたいに機内食が配られて行くのですが、プレミアムセレクトでは一人一人丁寧にサーブされて行きます。白いテーブルクロスも敷いてくれますので、まるでビジネスクラスのようです。まずはドリンクとピーナッツから。いつもスプライトなので今回は大人を気取ってジンジャーエールにしてみました。
日本食が売り切れということでチキンをオーダー。クルーが「ソーリー。でもこのチキン、とても人気があるんだ。」なんて言うのでかなりの期待を持って食べてみると、まじで美味かったんですよ!
なんつーか、パサパサ感のないジューシーなチキンというか、コリコリした感じの筋感のあるチキンというか、とにかくすごく美味しかったです。いやー、デルタの機内食、いつ食べても本当に美味しいですね。
日本食が売れ切れても泣くことはありません。是非ともチキンをチョイスしてみて下さい。
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充実の機内サービス
途中、ハーゲンダッツが配られます。眠っているとパスされるので我慢して起きてないといけませんよ。ちなみに隣のジャガビーは出発が遅れると言われた時、地上で配られたもの。すぐには食べずこのタイミングまで取っておきました。
そして到着前には朝食が提供されます。日本時間の深夜1時頃なので正直しんどいんですが、意外と腹が減っていたのでちゃんと完食しました。
今度こそは和食をゲットできるかな?と心配していたんですが、1回目の食事で和食を食べられなかった人には優先的に和食を提供しているようなんです。
前の人を飛ばして僕のところに「和食あるけど、どうする?」なんて聞きに来てくれたのには感動しました。プレミアムセレクトのサービスは本当にビジネスクラス並ですね。とても気持ちのいいサービスで、デルタがますます好きになってしまいました。(特に男性クルーが親切です。)
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距離じゃない、風だ
シアトルは米西海岸の最上部とあり、日本からは非常に近いです。ただ、航路はミラー図法(メルカトル図法の改良版)でほぼ真っ直ぐなので、大圏航路(曲面上の最短距離)を飛んでいないことになります。つまり最短距離を飛ぶよりも多少距離があっても風が強いところを飛んだ方が得ということがよくわかりますね。
帰りはアラスカの南、アリューシャン列島の南を飛行するので、大圏航路を飛んでいることになります。つまり往路は距離を損しても追い風の強いところ、復路は向かい風の弱い高緯度(最短距離)を飛ぶと言うことがわかります。実に奥深い航路の不思議が見られて飛行機のオペレーションって面白いと思いました。
というわけでキッカリ8時間でシアトルに到着。成田の混雑で1時間程度遅れてしまいましたが、快適なプレミアムセレクトでのフライトでした。これなら8時間のフライトもへっちゃらです。
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