イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

デルタ航空のマイルってANAのマイルよりも断然使えると思うんですけど、僕の認識って間違ってますかね?

デルタ航空のマイルを持て余している人多数

先回お送りした中国南方航空A380の搭乗記ですが、あのフライトではデルタ航空の3万マイルを使用して乗っています。


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中国の国内線ならばビジネスクラス以上の片道は大体3万マイルで乗れるんですよね。

片道発券が可能という点と、ANAならば日本からビジネスクラスで発券をすると、中国の国内線区間がエコノミークラスになってしまいますが、デルタの場合は国際線で発券すると中国国内線はファーストクラスになる点がANAの特典航空券よりも優れている点です。

(かつては17,500マイルでビジネスクラス片道という設定でしたが、今では30,000マイルでファーストクラス片道になっています。A380ファーストクラスに乗れるのは嬉しい反面、737やA320ではビジネスクラスもファーストクラスも同じため、実質の値上げとなりました。)

世間でよく聞かれるのが、「デルタ航空のマイルを持て余していて使い道がない」ということ。僕もよく質問を受けます。「デルタのマイルってどうやって使ってる?」と。

皆さん、デルタを使って北米出張に行きマイルを貯めているそうなんですが、なかなかその使い道がないらしいのです。デルタのマイルは有効期限がありませんので、貯まる人はどんどん貯まって行って、いつの間にかかなりのマイル数に膨れ上がってしまっているんですよね。僕にとっては「デルタのマイルが一番使えるじゃん」、「いくらあっても足りないくらいなのに」って思っているんですが、そういう意見はどちらかと言うと少数派のようです。

日本国内での提携はスカイマークのみ

デルタのマイルの使い勝手の悪さはANA、JALと提携していないことに起因すると僕は考えています。皆さん、デルタのマイルを日本の国内線で使いたいんですよね。日本国内ではスカイマークと提携しているとは言え、スカイマークのマーケットシェアは非常に小さいですので、使い勝手は悪いです。その点で「使いにくい」という意見には完全に同意します。

韓国・台湾・中国ではスタアラ以上

従ってデルタのマイルを有効活用するには、日本国内は諦めて海外に目を向ける必要があります。そうすると急に世界が広がります。デルタのマイルが使えるエアラインは近場に結構たくさんあるんですよ。日本に近いエアラインから言っていくと、

大韓航空(KE)
チャイナエア(CI)
中国東方航空(MU)
中国南方航空(CZ)
厦門航空(MF)

とりあえず韓国・台湾・中国は完全制覇です。しかもこの3エリアではスカイチームはスターアライアンスよりも規模がデカいんですよ。韓・台・中のスターアライアンスの同等エアラインを列挙すると、

アシアナ航空(OZ)
エバー航空(BR)
エアチャイナ(CA)

となります。KE>OZ、CI>BR、MU+CZ>CAなんですよね。韓・台・中エリアでは圧倒的にスカイチームが便利なんです。中国なんてメガキャリアが2つも入っているんですよ。さらにベトナム航空もスカイチームメンバーですから韓・台・中・越とするとさらに強くなるんです。(タイやシンガポールまで入れてしまうと負けそうですが…)

なので、デルタのマイルは使いにくいと思っている人は、韓国・台湾・中国まで見渡すと世界がグッと広がります。日本から中国はエコノミークラス片道で17,500マイル、ビジネスクラスで30,000マイルです。北京、上海から入国して中国国内線に乗り換えて内陸へ行くというのもいいですね。行きはビジネスクラスで優雅に、帰りはLCCで節約、なんて旅程も片道発券ができるデルタの特典航空券ならではのメリットです。

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中国国内線ならCZのA380が最強

こんな風に中国国内線、日本=中国の国際線ならば片道3万マイルで発券できるデルタの特典航空券なんですが、その中でも最強の使い方が、中国南方航空(CZ)のA380ファーストクラスに乗る方法です。

flyfromrjgg.hatenablog.com

他にこんなに豪華なファーストクラスにタダ乗りする方法なんてないですからね。これが間違いなくデルタ航空のマイルを最も有効に活用する方法です(笑)。

もう一つ、今は飛んでいませんが、大韓航空のA380のビジネスクラスにも3万マイルで乗れます。ソウル(仁川)=台北(桃園)で乗ったのが以下の記事です。

flyfromrjgg.hatenablog.com

季節運航なのか気まぐれなのか、大韓航空のA380は時々こういう短距離路線に入るので注意しておく必要があります。同機はソウル(仁川)=香港にも入ることがあります。

一般ピーポーはもっとノーマルな使い方を

「だけどその使い方って一般的?」って聞かれると、さすがの僕でも「やっぱ違うよね?」って思います。それくらい気付いてますよ(汗)。そんな変な乗り方、ごくごく一部の航空マニアしか楽しめない方法だってこと…。

なので、一般ピーポーの方には易しめな、日本=韓国路線や日本=台湾路線、日本=中国路線をお勧めします。ちょっとリゾートしたいのなら、日本=ベトナム路線もいいですね。ベトナムはビジネスクラス往復で8万マイルで行けます。

なんだかANAのマイルに比べて必要マイル数が多い気もしますが、それはデルタは元々インフレ系のマイルだったためで、デルタのマイルをフライトで貯めたことがある方なら「デルタのマイルって貯まりがいいなぁ」という実感を持って頂けるかと思います。ANA、JALよりも1.5倍くらいの感覚で貯まっていましたよね。ただそれは昔の話。今やデルタのマイルは距離制から金額制に変わってしまって随分と貯まり方が悪くなりました。ということで、やはり今や日系エアラインよりも必要マイルが多く感じてしまう点は否めません。

ニッポン500マイル・キャンペーンでコツコツと

デルタ航空のマイルはデルタ航空便やスカイチーム便に乗らなくても貯まります。ANAやJALの便でも貯まるんです。しかもジェットスターでも春秋航空でも…。詳細は以下の記事を見て頂きたいんですが、有償の航空券でも特典航空券でもとにかく日本のエアラインの搭乗証明ができるものなら何でも1枚500マイルでデルタ航空のマイルにすることができます。有償で乗れば、ANAやJALでも貯まり、さらに半券を送ればデルタにも貯まるというマイルの2重取りができるのが魅力的です。

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3万マイル貯めるのには60フライト。デルタスカイマイルの一般会員ならば年間10フライト5,000マイルゴールド会員の場合は40フライト20,000マイルまで貯められますので、日本の国内線に乗りさえすればコツコツとデルタのマイルを積み上げていくこともできますよ。僕もコツコツやっています。

ちなみにですが、ANAやJALで陸マイラーの方々がやっているポイントサイトで貯めるという方法はデルタには通用しません。今のところ、ポイントサイト経由でデルタ航空のマイルに移行する方法はありません。そのルートができたらどれだけ幸せかって思うんですが、残念ながら「ない」のが現状です。

そんなわけで、まとめるとデルタのマイルを持て余している方は、まず韓国、台湾、中国に目を向けて下さい。是非是非この機会に、何十万マイルと貯まっているデルタのマイルを大放出してみて下さい。かなりゴージャスな旅行ができるかと思います。


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