特典航空券でもリムジンサービス
エティハド航空の素晴らしところはビジネスクラス以上に乗ると出発/到着空港でリムジンサービスが受けられること。いわゆる無料タクシーサービスですね。全ての空港でリムジンサービスがあるわけではないんですが、大きな都市では実施されています。残念ながら名古屋はありません…。でも今回行った北京ではあります。しかも全運賃対応なんですよ。つまり特典航空券で乗ってもサービスが受けられます。お金払ってないのにいいんですか?と言いたくなりますが、どうやらそれがルールみたいなので黙って利用しちゃいましょう。
信じられますか?タダ乗りしているのにリムジンサービスまで付いているんですよ。やっぱ源泉はオイルマネーなんでしょうかね?アブダビ首長国は、やはり首都だけあって裕福なんでしょうか?
今回僕が北京に着いて向かうのが空港周辺のトランジットホテル。トランジットホテルにはシャトルバスが運行されていることが多いですが、到着が深夜ですしホテルのシャトルバスを見つけるのも意外と難しいですので、こういったリムジンサービスはとても助かります。時間節約になるのが何よりも重要です。
予約の仕方
リムジンサービスはエティハドのHPから予約を行います。トップ画面横のメニューバー、「リムジンのご予約」のところをクリックして下さい。予約番号と姓を入れるようになっていますので、6桁の予約番号と自分のローマ字姓を入れて下さい。ここで注意すべきことは、エティハド航空の予約番号を入れることです。例えばANAで発券した場合はANAの予約番号が発行されますが、大きく表示されたANAの予約番号ではなく、小さく表示されたエティハドの予約番号を入れます。必ず両方、E-ticketの控えに書いてあります。
予約を行うチェックボックスにチェックを入れます。僕の場合はこの時点で、往路しかリムジンの行き先が決まっていませんでしたので、往路だけにチェックをして先に進みました。
今回僕が向かうのは空港周辺のトランジットホテル。当然住所は漢字なんですが、漢字を入れるとエラーが返ってきます。中国では英語の住所を見せても通じないので、漢字が入れられないと困るんですよ。
英文住所を入れると受け付けてもらえました。これで全てが上手くいくとは思えませんが、とりあえず前に進みます。
はい、これで無事に予約完了です。
英文住所しか入らない時点で、自分で必ず地図と漢字の住所だけは持って行こうと誓いました。
一度広州で、ホテルの予約票だけを持ってタクシーに乗ったところ、書いてある住所が英文のみだっため乗車拒否をされたそうになったことがありました。何とかホテルにはたどり着けたものの、かなり怖い思いをしましたので、その時からホテルの地図と漢字住所は必ず印刷して持って行くようにしています。
スマホの画面キャプチャーじゃなくて紙。紙は大きいですし、最悪運ちゃんにあげてもいい。タクシー内でやり取りするならば、A4サイズの紙が絶対にいいです。
客待ちの方法
エティハドからはリムジンを予約しましたという旨の連絡は来たのですが、リムジンの運ちゃんとどこで待ち合せろという連絡は来ません。「到着の出口しか有り得ないだろ」ということで、僕は到着の出口を出ると、自分の名前を掲げた人を探しました。見つけましたEY889、そして自分の名前。「僕です」とアピールすると、すぐに運ちゃんが近くに寄ってきてくれました。とても腰の低い態度、そして愛想もいいです。そこまで愛想良くされると、逆に不気味に思っちゃうんですけどね。中国で愛想がいい人は怪しいですから…。
抜群の高品質と安心感
車はBMWの黒塗りセダン。リムジンという名にふさわしい車です。こんなサービスが無料で受けられるなんて素晴らしいですよね。エティハド、とても気に入りました。
運ちゃんはちょっとだけ英語が話せます。「ア、リトッ(A little)」と言ってくれたのでちょっと安心しました。と言っても話すことはほとんどないんですけどね。
運ちゃんに「どこに行く?」と聞かれて焦りました。「エティハド、ノー、テルミー。」と住所を教えてもらっていないことを告げられ、やはり地図と漢字の住所を持って来て良かったーと心底思いました。紙を見せると、「オッケー、アイノウ」と。これで問題なしです。
でも、まさか行き先を全く聞いていないとは思えないです。僕が入力した英語の住所は確実にもらっていると思います。でも英語の住所じゃわからないんでしょうね。エティハドのHPも改善の余地がありますが、客側が紙の地図を持って行くことで適切に回避することができますので、良しとしましょう。
車内ではペットボトルの水をくれました。居酒屋タクシーみたいにビールが出てきたわけはありませんが、なんだか嬉しいサービスです。
しかし何故か開封済み。
さすがにこれはマズいと思ったので、「これ、開いてますよ。」と一言。するとすぐに駐車場の脇に車を停めて、「ごめんなさい、新しいのです」と今度は開いていないペットボトルをくれました。失敗しているんですが、その後のリカバリーが早かったですし、丁寧でしたのでむしろ良い印象を与えてくれました。
そして15分ほどでホテルに到着。降車時に紙に名前をサインをしてさよならでした。チップでもあげればよかったなぁと思いました。中国元が鞄の奥底に封筒で入っていたので、手がそこまで辿り着きませんでした(恥)。
リムジンは中国での救世主だ
エティハドのリムジンは本当に使えます。いつも僕は中国に来ると、まずタクシー乗り場を探し、タクシーに騙されのではないかと緊張し、ちゃんと到着するのか心配になり、確実に不愛想な対応をされ、挙句の果てには騙される、という体験ばかりをしていますから。
無料ですので騙されることはないでしょう。規定の距離以上に行くと追加料金が必要になりますが、近距離であればボッタクられる確率は皆無。しかも運転手は軽く英語が通じ、愛想や対応も一流です。こんなサービスがあるのなら、北京に行くときには毎回エティハドを使いたくなります。
このエティハドのリムジンサービスは、空港から始まる恐怖の中国旅行を安心なものにしてくれる救世主ですね。幸先のいいスタートが旅のモチベーションに繋がりますからね。このリムジンサービスは本当に素晴らしく、僕のお気に入りになってしまいました。
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