言語リスク回避のため
中国で何が怖いかって、僕が一番恐れているのは言葉が通じないことです。旅行者にとって言葉が通じないことって、結構恐怖感を感じるんですよね。相手の言うことがわからないどころか、自分が何をしたいかすら伝えられないのですから、かなり不安になります。特に中国では英語が通じにくいので結構苦労することがあります。ただ、中国ならば筆談が使えるので、例えば「~したい」という意味の「我想~」とか、そういう簡単なフレーズを知っていれば筆談で何とでもなっちゃいますが、それでも言いたいことを100%伝えられないストレスは結構大きなものがあります。ちなみに僕、中国語は基本的に話せません。
そんな中国語に弱い僕が泊まるのは外資系のホテル。
別にマリオットにこだわるつもりはないんですが、ポイントも貯まるし使えるしで、結構マリオットびいきにしてます。あとそれなりのところに泊まるのは言語リスク回避のため。やはり「英語が通じるところ」がいいですよね。海外旅行でホテルは避難所のようなところで、帰って来れば安心できるってのが重要です。
こんな素敵なロビーに迎えられます。こういう空間に入ると背筋がビシッと伸びますよね。
フロントのお姉さんのすごいギャップ
これまでマリオットのフロントで英語が通じなかったことは皆無。通じにくい経験も皆無。いやー、ホントにフロントの皆さん素晴らしいです。今回このホテルのフロントにいた背の高い綺麗なお姉さんは、僕が着ているTシャツの柄にさりげなくツッコミを入れて会話を弾ませてくれました。そして中国語の発音の話をしてくれたりと、なかなかのコミュニケーション上手でした。
不愛想なことが多い中国での接客で、ワールドスタンダード、いや、それ以上の接客を受けられるのはやはりマリオット系だからな気がしました。
そして最後にデポジットとして切られたカードに漢字でサインをすると、
え~!!!中国名持ってんの~!
なんて驚かれてしまいまして、
こっちがカルチャーショック!
でした。意外や意外、日本で漢字が使われていることを知らないんですね。見た目は才女な感じのお姉さんだったので、日本で漢字が使われているのを知らないというのは、なんだか大きなギャップを感じました。
深圳のホテルは安い!
今回泊まったのはマリオットでもJWマリオット。漢字では「深圳前海華僑城 JW 万豪酒店」と書きます。深圳にはJWマリオットが2つあるので注意して下さい。「JWマリオット・ホテル深セン」と「JWマリオット・ホテル深セン・宝安」があり、泊まったのは後者の「宝安」の方です。お部屋を紹介したいと思います。
まず部屋の入口。玄関から何だか雰囲気が違いました。とてもゴージャスです。
ジャジャーン。広角レンズの効果もありますが十分な広さがあります。ベッド上の中国風の絵画もお洒落ですね。
部屋の奥から見るとますます広く感じます。しかも天井が高くて開放的なんです。
洗面&トイレも豪華です。
お風呂はセパレート式。やはり湯船にゆっくり浸かって、浴槽の外で体を洗いたいですよね。日本人好みの素晴らしいお風呂です。
翌日の朝の景色です。前は海ですので見晴らしがいいです。しかしホテル周辺には何もありませんので若干不便かも知れません。
このホテルで1泊15,000円くらい。ポイントで泊まれば10,000ポイント。香港ならばこの2倍くらいは必要です。この部屋のグレードで15,000円または10,000ポイントはオイシイですよ。
他のホテルも見てみましたが、深圳は香港と比べて圧倒的にホテルが安いんです。
ホテルで「エアポート」が通じない!
翌朝、チェックアウトし空港までタクシーで行こうとエントランスを出たところにいたタクシーに声を掛けました。もちろんホテルのスタッフもそこにいます。「エアポート」
と僕は言いました。
「シェンゼン(シンセン)エアポート」ともう一度言いました。
何と、通じないのです。「エアポート」ですよ「エアポート」。基本中の基本の単語なのに通じないんですよ。運ちゃんだけではなくホテルのスタッフにも「エアポート」が通じないなんてあり得ないと思いました。何度「エアポート」と言ってもみんな首をかしげるだけです。(掃除のおばちゃんもそこにいました)
その後、スタッフがフロントに行って人を呼んで来てくれたので助かりましたが、せっかくまともなホテルを選んでるのに
言語リスクを回避できてない
って思わされました。
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またもやぼったくりタクシー
何とか通じてホッとしたのも束の間、今度はタクシーに騙されました。僕、最初メーターを見ていなかったんです。ホテルにいたタクシーだからと安心してしまい。メーターに目をやらずにノートPCを開いていたんです。空港に近づいて、メーターに表示されている運賃が異常に高いことに気付きました。ホテルから空港まで91.8元(約1,500円)。前日にタクシーに乗って何となく相場を把握していたので、尋常じゃないことにすぐ気が付きました。高速道路を使ったというわけでもないんです。
中国語で抗議できないので、せめてもと思いレシートをもらいました。すると衝撃の事実が!
18分で32kmも走っていることになっていたのです。計算してみると平均時速は106キロ。途中何度も信号で停まっているのに、そんな平均時速が出せるわけありません。(Googleマップで測ると約15km)
ああ、やっぱり騙されたんだ。
と気付きました。中国でタクシーに騙されるのはこれで3度目。ほとんど毎回やられています。
1回目は行き先が分からない運ちゃんに200元と言われて130元に値切り、2回目はメーターがレシートで隠れているタクシーに乗り、相場よりはるかに高い料金を払わされ、今回は走ってもない距離を走ったことにされているわけです。4回中3回騙されてます。
あり得ないくらいの高確率!
(抗議できないのが悔しいです。だから言語リスクを回避したいんです。)
確かに今回、僕は走り始めのメーターの上がりを見ていませんでした。さすがにホテルから乗ったら騙されないだろうと何の根拠もない自信があったのです。前日も騙されていませんので、たかだか近くの空港までの道のりで騙されるわけがないと思ってしまいました。
抗議したくても抗議するための材料もないですし、そもそも中国語が話せませんので、とりあえず100元を払ってお釣りはちゃんともらって、タクシーを降りました。
いや~ホントに中国のタクシーは怖いです。レシートを正直に出しながらも騙せるのがすごいと思います。
深圳って一体何なの?
深圳には1泊しただけだったんですが、色々なことがありました。フロントのお姉さんはなんだかギャップがありますし、玄関にいるスタッフとの言語格差は激しいですし、部屋は超豪華なのに安いですし、タクシーの運ちゃんはレシート出しつつ距離を誤魔化すし…。深圳は大都市です。人口は1,000万人以上ですよ。東京並みの大都市なんですよ。
でも、深圳は都会のようで田舎みたいな変な印象を受けました。一泊、それもホテルに滞在しただけなのに色んなことがあったということは、もっとディープに過ごしたらもっとすごいことがあるってことですよね。深圳、すごいです。もっと知りたくなっちゃいました。
中国・深圳、断然面白い街です!
あ、嫌なことがあっても嫌いにはならないですよ…。
おしまい。
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