ホテルで贅沢するなら朝食バイキング
香港でのトランジットはマリオットスカイシティー香港に宿泊。翌日は14時半の飛行機だったので、朝はゆっくりできました。久々に贅沢するかと思い、朝食を食べに行きました。「一流のホテルの楽しみは朝食にあり」と言っても過言ではありません。マリオットくらいのレベルになると朝食も美味しいです。しかも空港のトランジットホテル。世界各国の人が利用するとあって、そのレベルは高そうですよね。基本的に食事の代金ってのは朝食→昼食→夕食の順に高くになる傾向にあります。朝食で1,000円と言われると高い気がしますよね。逆に夕食に1,000円と言われると安い気がします。何故でしょうか?同じ一回の食事なのに…。
その常識をさらに超えてくるのがホテルの朝食です。
ハッキリ言って法外な値段。
朝食付きのプランで食べればタダですが、普通に払うと2~3,000円します。それがホテルの朝食ってもんです。
朝食の2,000~3,000円をさらりと支払えるかどうか。僕はそれが一流の男になるための絶対条件のような気がしています。
ってのはまぁ冗談ですけど、ホテルの朝食をもったいないと思わずに、軽く食べられ男になってみたいもんですよね。
値段を知らずに入っちゃったけど
「ここは香港だし、高くても2,500円くらいっしょ」って思ってました。値段なんか聞いたらダサいですし、値段が高かったらやめるのはもっとダサいです。なので腹をくくり、さっそうと靴底を鳴らながら、「ハーイ、グッドモーニング」と言いながら入って行きました。ちょっとだけテンションを上げて、慣れているような涼しい顔をして、テーブルに腰掛け足でも組んでみるわけです。すぐに「Coffee or Tea?」と聞かれるので、「Coffee please」と格好つけて言ってみます。内心、「いくらなんだろう、ここの朝食???」とビクビクしながら…。
はい。ここでお食事の紹介の前にお値段をお伝えしておきます。
な、な、なんと228.8HK$。日本円にして3,500円です。
げーーー!そんなにすんの?
とレシートをもらった瞬間に目を丸くしました。ヤバいっす。そんなの想定外っす。高すぎます。。かなりのショックを受けました。
でも一流の男はそれをさらりと払うものです。朝ご飯に3,000円以上を払えてこそ、世界を飛び回る一流のトラベラーなのです。
香港でチップっているんですか?
アメリカに行くとチップが必ず必要というのはよく知っていますが、アジアの国でチップが必要と言うのはあまり聞いたことがありません。マリオットはアメリカのチェーンだからアメリカ式を採っているのか、レシートにはチップ欄がありました。チップの相場は15%と聞いています。少なくても10%、いいサービスをしてもらったら20%、普通ならその中間の15%が最もスマート。僕はそう教わりました。
ならば香港は…。料金が228.8HK$なので、10%とすると23HK$となります。足し算すると251.8HK$となり、何となくキリが悪いです。なので「まぁトータルで250HK$だろ」ってことで10%を切ってしまいましたが、トータルで250HK$になるようなチップにしました。
でもよく見るとサービス料を10%取ってるんですよ。何故チップがいるんですか?ワケわかりません。
高いけどやっぱりホテルの朝食は最高
それでは朝食の紹介をしたいと思います。厨房沿いにご飯を取るカウンターが配置されています。
食べ物は全部蓋がしてあり何が入っているかは書いてありますが、基本的に蓋を開けないとわかりません。さすがに数が多過ぎて全撮りするのはやめました。
なんだか迷ってしまいます。しかも蓋が閉まっているので、イマイチ何があるのか把握できません。
プレッツェル、ベーグル、マフィンなどもあります。
バケットは手前のナイフを使って自分で切り出します。こんなところがお洒落ですね。でも面倒です。
こちらは何かと言うと、ヌードルの具です。ここから好きなものを選んでヌードルに入れてもらえます。
焼売も美味しそうです。
カットフルーツには、パパイヤやドラゴンフルーツなど、南国っぽいものも入れられており、香港らしさが現れています。青い光がエロいです。
こちらはカットされていないフルーツ。表面についた水滴がいいですね。
フルーツジュースも美味しそう。高級ホテルはフルーツジュースが美味しいと僕は思っています。このフルーツジュースのバリエーションがホテルの「格」なんじゃないかと密かに思っています。
死ぬほど食べるわけにはいかなかった
3,500円の朝食で僕は何を食べたのか。これ、非常に重要です。僕が取ったお皿第一弾です。バケットに、カリカリベーコンに、ソーセージに、ポテトフライに、餃子みたいなヤツです。
第二弾はヌードルにしました。海老にチンゲン菜を入れてみました。かなり美味しいです。これだけで確実に800円くらいの価値があります。
実はこの時点でお腹いっぱい。絶対に3,500円分食べられていません。ここで終わってしまってはもったいないので、最後はフルーツで締めました。
フルーツに加えてカリカリベーコンも取ってきました。あとスモークサーモンとチーズも。僕、カリカリベーコンがすごく好きなんですよね。朝食ブッフェでカリカリベーコンがあると死ぬほど食べたくなる。まぁどうでもいい話です…。
はい、これでおしまいです。
途中でレシートを持ってきてくれたので、値段を知って驚いていたんですが、この先シンガポール航空のA380に乗るので、そちらの機内食が食べられなくなったらヤバいと思い、死ぬまで食べるわけには行きませんでした。次に予定がないのなら、もっと食べます。3,500円分を食べ切りますよ。
ですが今回の旅行の目的はビジネスクラスに乗ることですからね。機内食も美味しく食べないといけないので、朝食を抑えざるを得なかったんですよ。もったいないですが、それが宿命なのです。
常識って何だろう???
こんなこと、多分日本だったら滅多にやりません。一度マリオットアソシア名古屋に朝食バイキングだけを食べに行ったことがありますが、それが最初で最後。3,000円以上を朝食につぎ込んだ経験はありません。これは海外でしかできないんですよ。それは海外旅行で浮かれていて、金銭感覚が鈍っているのと、すぐに日本円に換算できないことが影響していると思っています。日本ではなかなか踏み出せない一歩が、海外ではいとも簡単に踏み出せてしまうんですよね。その一つががホテルの朝食なのかな?なんて思います。
高い朝食を食べると何だか高い壁を超えた気がするんです。例えば会社の宴会で3,500円ってのは安過ぎると思うですけど、朝食で3,500円ってのは高過ぎるじゃないですか。同じ3,500円なのに何だか矛盾していますよね。でも僕らは無意識に「~にしては高い、~にしては安い」って判断をしています。
朝食に3,500円を払うと罪悪感のようなものを感じてしまいます。しかしこれがまさに僕らを縛っている根拠のない常識ってものなんですよ。「高い壁」って言ってるヤツです。この壁を超えることが大事なんです。
3,500円という値段が非常識と言っているのではありませんよ。「朝食に3,500円が高い」と思う僕らの常識が非常識なのかもと言っているのです。
常識って一体何なんでしょうね?
当たり前のように僕らの目の前にあるけど、実は危ういもの。
僕はそう思っています。
香港での朝食は「常識の危うさ」というものを気付かせてくれる良い機会でした。