イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

最新のテクノロジーを満載した噂の北京大興国際空港、デザインは感動的だけど本格稼働はこれからか?【速報版】

世界最大の空港がオープン

この記事を書くちょうど1ヶ月くらい前になりますが、2019年9月25日、北京に大興(だいきょう)国際空港という名の新空港がオープンしました。これまでほぼ1つの北京首都国際空港だけでやってきた北京が第二の空港を稼働させたわけです。これまで世界最大の人口を誇る中国の首都が1つの空港だけでやっているというのがそもそもおかしかったわけで、僕としてはやっと第二の空港が出来たかと思ってます。

顔認証とか、ペーパーレスとか、特許の数がハンパないとかそりゃすごい触れ込みで、中国が誇る技術を全て詰め込んだような空港という噂がネットのニュースで流れていたので、こりゃ一回見に行かなきゃならん、と言うことで弾丸1泊2日で行って参りました。

また詳しく報告しますので今回は速報版でお楽しみ下さい。

すごい地下鉄が来た

いきなりド肝を抜かれたのが北京地下鉄(メトロ)大興機場線。普通席とビジネスクラスという2つのクラスが選べるのですが、草橋という駅から20分の距離で50元(800円程度)とそんなに高くはないので奮発したらすごい車両が来て焦りました…。


f:id:flyfromrjgg:20191028085239j:plain

これ、地下鉄ですか?

普通席も2-2の豪華配置。そしてこの列車は完全自動運転だそうです。しかも最高時速が160km/h。空港のアクセスは各国、各空港が競争しているのでそこにお金をつぎ込んだか!という印象でした。

スポンサードリンク


生物的な美しいターミナル

北京大興空港の特徴はそのターミナルビルのデザイン。白紙撤回された国立競技場をデザインしたというイラクの建築家ザハ氏がデザインしたターミナルビルとあって、その曲線美が凄いんです。


f:id:flyfromrjgg:20191028123109j:plain

何か上から降りてきそうな、吹き抜けみたな感じのところが随所に…。


f:id:flyfromrjgg:20191028123128j:plain

日本人の感覚からすると空港のターミナルビルって無骨な四角形のイメージなんですが、妙に生物的な息遣いを感じる、何と言うか見ていて鳥肌が立つようなデザインに終始ゾクゾクしながら中を歩いてました。


f:id:flyfromrjgg:20191028123053j:plain

何となく関空チックなところもありまして、「あ、ここ、見たことある」と思うんですけど、何かザハ氏がデザインすると違うわけです。潰れた六角形のような形が蜂の巣をイメージした生物感たっぷりの関空(この部分だけ)という印象でした。


f:id:flyfromrjgg:20191028234025j:plain

外に出てみたんですけど、大きすぎてよくわからず。


f:id:flyfromrjgg:20191028234506p:plain

ちなみに上空から見るとこんな形をした建物です。(Wikipediaより)

ヒトデ?

生物感がハンパないでしょ。

スポンサードリンク


中国の底知れぬパワーに恐怖感

これ、可愛く置いてあるオブジェで「大興」の文字だけが金色になっているものなんですが(興の字は簡体字)、


f:id:flyfromrjgg:20191028123232j:plain

祖国強大民族复興

と書かれていまして、何だかむちゃくちゃ怖くないです???祖国強大ですよ。民族復興ですよ(復は复です)。軍国主義の現れですかね?これから中国が世界征服を始めるかのようなメッセージに、隣国日本人としては恐怖を感じざるを得ませんでした。


f:id:flyfromrjgg:20191028234841j:plain

ここで記念撮影をする人が多数いまして、それを見ている日本人の僕はなんとも複雑な気持ちになりました。


f:id:flyfromrjgg:20191028234043j:plain

そしてこちらが保安検査場を通り過ぎた後に見える天井。中国の国旗がポツンと掲げられているのが、何と言いますか、あの、その、こんなところでは言い難いのでやめておきます(汗)。


f:id:flyfromrjgg:20191028234051j:plain

いやはや、デザイン的にもそしてそこに秘めるメッセージでも中国の底知れぬパワーを感じざるを得ませんでした。世界最大の空港と言っても誰も疑いません。そしてデザインでも広さでも愛国心アピール度でも世界一かと…。

スポンサードリンク


どれくらい稼働しているのか

実はオープン当初、ほとんど便が飛んでいませんでした。飛んでいたのは南苑空港という北京の小さな空港から移ってきた中国聯合航空(CUA)の国内線のみ。どうしても10月1日の建国70年記念に間に合わせたくてオープンしたみたいですが、かなりのソフトオープンになったみたいです。

だから今回いつ行くかということに非常に悩みまして、あれこれ調べて行くうちに冬スケジュール(10月の第4日曜日~)から便がかなり充実するという予感がしていましたので行ってきたというわけです。


f:id:flyfromrjgg:20191028123439j:plain

国内線の出発ボードはほら、こんな感じで、大空港とはまだ呼べないものの、それなりに色々な航空会社の便が入ってきています。ただ、この規模の空港としてはまだまだソフトオープン感は否めませんけどね。


f:id:flyfromrjgg:20191028123120j:plain

大体稼働している感じですが、ところどころ、ここはまだ準備中みたいなカウンターが見受けられました。

お店も結構開いていまして、シャッター街みたいな印象は全くなかったです。ただ、制限エリア(保安検査場の中)に入ると、お店はやっているもののお客さんの入りは悪かったです。それだけの便がまだないんですから仕方がないですけどね。


f:id:flyfromrjgg:20191028123333j:plain

これは制限エリア内ですが普通の空港の感じでしょ。

スポンサードリンク


最新のテクノロジーはどこへ行った

そして肝心の乗客エクスペリエンスですが、最新のテクノロジーを満載した空港だから、搭乗手続きなしで飛行機に乗れる!とか、顔認証で紙がいらないとか、そんなのを期待して行ったものの、従来の搭乗方式と何も変わりませんでした。


f:id:flyfromrjgg:20191028123255j:plain

チェックインカウンターの前に何やら機械が置いてあるのですが、うんともすんとも言わず、係員もいわゆる普通のチェックインを進めていました。僕が日本人だからかな?とも思ったんですが、中国人に対しても同じだったので多分まだ機能していないんだと思います。


f:id:flyfromrjgg:20191028123407j:plain

こちらがとある便の搭乗風景。ペーパーレス、顔認証で搭乗しているようにはとても思えません。僕の乗った便ももちろん普通の搭乗券が発券され、バーコードを読み取って搭乗するという従来通りの搭乗方式でした。あれこれ誇大な宣伝ばかりが先走っているようですが、

まだまだこれから

と言った感じですね。

クレジットカードが使えない

そしてキャッシュレス社会と呼ばれる中国ですが、こんなローカルフード店ではクレジットカードが使えず焦りました!


f:id:flyfromrjgg:20191028123436j:plain

なので手持ちの少ない人民元をやりくりして食べたのが牛肉麺18元。


f:id:flyfromrjgg:20191028234702j:plain

でも歩き疲れて死にそうで、腹ペコだったのでこんな怪しいヤツがムチャクチャ美味しく感じちゃいまして、「もう一杯!」と行きたかったですが、本当に現金がなかったのでやめました。


f:id:flyfromrjgg:20191028123428j:plain

ちなみにスタバではクレジットカードが使えたので何とか喉の渇きは癒えました。牛肉麺がほぼ2杯食べられる35元のカフェモカは美味しかったです。

スタバでもクレジットカードが使えるかどうか怪しかったので、注文をしてすぐに作り始めているお姉さんに「ちょっと待って、まだ作り始めるのやめて!おれ現金持ってないから!」と思わず叫んでしまいました。でもカードが使えてホント良かったです。

最新のテクノロジーを詰め込んだ空港だからと言って人民元を持たずに行くのはやめましょう。


というわけで、


f:id:flyfromrjgg:20191028235157j:plain

僕は吉祥航空が導入した787という最新型の旅客機で上海虹橋へと旅立ちまして、約半日の空港見学を終えました。

ちなみにこの吉祥航空は僕が訪問した10月28日に大興空港に初就航ということでした。(日中に既に2往復しているため初便ではない)。

というわけでかなり駆け足になりましたが、とりあえずの報告は終わります。空港アクセスやその他諸々はまた後日ということで!

完全版はこちらです。(2019年12月9日追記)

flyfromrjgg.hatenablog.com

スポンサードリンク


flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

ブログの内容は個人としての発言であり所属する組織・団体とは一切関係がありません。