今さらですが
関西空港が台風の被害に遭ってから、きっと関西から名古屋への振り替え乗客が増えるだろうなぁと思って、「書こう書こう」と思っていた記事が今日になってしまいました。関西在住の方で、新幹線で名古屋に来て名鉄に乗り換えてセントレアにいらっしゃる方が困らないよう、「新幹線の名古屋駅から名鉄へ」、そしてその逆「名鉄名古屋駅から新幹線へ」の乗り換え方法を分かりやすく写真で解説する記事を書こうと思っていたんですよ。
まさかこんなに早く関空が復旧するとは思わず、写真を撮りに行くのが後手に回ってしまったことをお詫び申し上げます。
しかし、名古屋駅で新幹線から名鉄へ乗り継ぐための最短経路を知りたい方は、関空の状況によらず一定数いらっしゃると思いますので、「いつでも使えるように」ということで遅ればせながら書かせてもらいます。
これを見れば、最短距離、そして最短時間で新幹線と名鉄を乗り継ぐことができます。「分かりにくい!」と言われる名古屋駅。そんな難所を通過する方々の助けになればよいと思い、以下に詳しく解説したいと思います。
まずは構内図で説明
今回説明する方法は地図で表すとこんな感じです。赤いルートの要所を写真付きで解説します。「あー、なるほど」とこれだけでわかってしまう方は以下、読む必要がありません(笑)。
新幹線名古屋駅から名鉄名古屋駅へ
新幹線名古屋駅には2つの階段があります。1つは、6号車から8号車にかけて、もう1つは10号車から12号車にかけての階段です。どちらの階段を降りるかが運命の分かれ道なので、間違えないようにしてください。(東京方面、新大阪方面共通)10号車から12号車付近の階段を降りる
まずは降りる階段についてです。12号車よりも後ろの号車に乗ってきた方は、12号車付近の階段を降りて下さい。(写真は東京方面のホーム)
10号車よりも前の号車に乗ってきた方は、10号車付近の階段を降りて下さい。(写真は東京方面のホーム)
エスカレータをご利用の方は、東京方面の14番、15番ホーム、新大阪方面の16番、17番ホームともに、12号車側に回って下さい。10号車側のエスカレータは上りです。
改札を出て右の通路へ
改札を降りたところが最大の難関です。AとBの通路がありますが、右側のBの通路に行って下さい。ここを間違えると、この方法が使えなくなりますので注意して下さい。(ただしAに行ってもすぐに右折すればBに行ける)
間違えやすいのは、両方に「名鉄線」の表示があることです。確かに両方から行けるので間違いではありませんが、Aを選んですぐに右折しないと遠回りになりますので、表示に惑わされず必ずBの通路に入って下さい。
(A側の表示。騙されないで下さい。)
(B側の表示。こちらが正解です。)
こちらの少し細い通路を歩いて行きます。
あとは指示通りに
Bの通路に入ってしまえばJR名古屋駅構内はこっちのもの。指示通りに突き当りを右へ曲がります。
突き当たりまで歩きます。
突き当たりを左へ曲がります。
真っ直ぐに歩いて行きます。
スターバックスが右手に見えたら出口はもうすぐ。
数段の階段を下りたところが出口です。
広小路口を出る
ここでJR名古屋駅はおしまいです。広小路口(ひろこうじぐち)という名前の出口を出たらすぐに左へ曲がります。
名鉄線の表示に従って直進します。
一旦外に出ます。右に成城石井、正面に名鉄百貨店が見えます。名鉄百貨店に向かって歩き、横断歩道を渡ると名鉄名古屋駅の入り口はすぐです。最も混雑するのがこの前後ですので、スーツケースをお持ちの方は注意して下さい。
名鉄名古屋駅に降りる
引き続き気を引き締めて参りましょう。この看板のところを下に降ります。この入口は見逃しやすいので注意して下さい。
ありました!名鉄名古屋駅。西改札口という名前です。
マイナーな改札口のため少々小さめです。
ここで切符を買います。中部国際空港は終点。名古屋駅からは870円です。ミュースカイと呼ばれる全車指定席の特急に乗る場合は、座席指定料金が別で360円必要ですので、合計1,230円です。座席が満席で立ち乗りをしなければならない場合でも料金を取られますので注意して下さい。
ミュースカイ以外にも一部特別車の特急、急行、準急、普通があります。ただし、初めての方は360円を払ってでも、空港への専用特急であるミュースカイに乗るのが無難でしょう。ミュースカイにはスーツケース置き場も用意されているため、大荷物でも迷惑をかけることがありません。
乗る電車によって降りるホームが異なる
名鉄名古屋駅の難しいところがここからです。名鉄名古屋駅は上り下りと線路が1本ずつしかないのにホームが4つあります。名鉄名古屋駅は相対式ホームと島式ホームの両方を兼ね備えた構造となっており、最初は非常にわかりづらいです。特別車(360円の座席指定料金が必要な車両)の乗客は島式ホーム側から、一般車の乗客は相対式ホーム側から乗るルールになっているんです。
もちろん特別車の乗客が相対式のホームから乗っても構いません。(その逆、一般車の乗客が島式ホームから乗るのは許されていません。地元民から白い眼で見られます。)
中部国際空港方面は3番、4番ホーム(同じ線路)からの発車となります。特別車に乗る場合は3番ホームに降ります(島式のため2番、3番は同じ階段)。特別車の乗客はどちらからでも乗れますが、島式ホーム側から乗った方が混雑が少なくてスムーズです。
ここまでは、特別車に乗る方のための解説ですが、一般車に乗る場合は4番ホームに降ります。
少しまとめると、
- ミュースカイ→3番ホーム
- 特急の特別車→3番ホーム
- 特急の一般車→4番ホーム
- その他の列車(一般車)→4番ホーム
となります。
一般車に乗る場合ですが、名鉄名古屋駅は方面別に並ぶ場所が決まっており、中部国際空港方面は緑色のところに並びます。
この色分けには一瞬ひるみますが、電光表示と同じ色が使われているため、意味がわかれば納得して緑色のところに並べます。なお、緑色は他の方面の電車も入って来るので、必ず「中部国際空港」行きに乗って下さい。それ以外の行き先の電車は中部国際空港には行きません。(内海行き、河和行きなどは空港には行きません。)
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名鉄名古屋駅から新幹線名古屋駅へ
上記に引き続き、逆のルートである、名鉄名古屋駅から新幹線名古屋駅に向かう方法を解説します。中央の階段を上がる
名鉄名古屋に到着しました。中部国際空港からでも豊橋方面からでも岐阜方面からでも犬山方面からでもここに着きます。そして必ず降りる乗客は真ん中の島式ホームに降ろされます。2番ホーム、3番ホームに降りないといけないルールになっています。
中央の階段を上がります。
階段は合計4つあり、どれかの階段を上ることになります。4つもあると迷うかも知れませんが、4つのうち3つは中央にあるので、ホームの真ん中辺にある階段ならどれを上っても構いません。近いところを上ればいいんです。
一点注意が必要なのが、ホーム一番端にある階段です。ここを上ると、最短経路では行けなくなってしまうので注意して下さい。
この階段は中部国際空港方面、豊橋方面からは進行方向(先頭)となり、岐阜、犬山方面からは進行方向とは逆(最後尾)となります。
中部国際空港から名鉄(一般車)に乗る際には、先頭車両が最も改札から遠いため空いています。従って、先頭車両に乗るとついこの階段を上がりたくなりますが、後ろに戻って中央の階段を上って下さい。
西改札口から出る
中央の階段を上ると中央改札口、南改札口、西改札口の3つの改札口があります。中央改札口が最も大きいですが、ここからは出ないで下さい。
出るのは西改札口です。ちなみに階段を上った改札口階は狭いので、全ての改札口がぐるりと見渡せます。迷うことはないでしょう。
西改札口の表示を目指します。
改札を出るとエスカレータと階段があります。
表示にある通り、新幹線は(あおなみ線、JR線も)上って左です。
JR広小路口を入る
エスカレータを上るとそこは外。左を向くとこんな景色が広がります。右手にはマリオットアソシア名古屋、正面には広小路口(ひろこうじぐち)と書かれた入口が見えます。
広小路口を入りましょう。
入ると右手が改札になります。ちなみに正面が自動券売機。写真には写っていませんが、左手に有人のきっぷ売り場があります。
広小路口の改札を入ります。入って階段を数段上ったら左に曲がって下さい。(左にしか行けませんのでご安心下さい。)
左に曲がるとスターバックスがあります。柱の間を抜けて真っ直ぐ進んで下さい。
ひたすら真っ直ぐです。
指示通りに右へ左へ
ここからが若干注意が必要なところです。真っ直ぐ進み「新幹線」の表示が見えたら右へ曲がります。
少し細い通路に入ります。そして矢印の路地を左へ曲がります。
ここに入れればゴールです。うっかり真っ直ぐ行ってしまっても結局左に曲がれば新幹線の改札に着きますのでご安心を。
すると目の前に新幹線の改札が現れました。これで到着です。
何分で乗り継げるのか
このルートは新幹線⇔名鉄の最短ルートです。何分で乗り継げるのかというと、最短で5分程度
といったところでしょう。ただし全ての切符が揃っている場合に限ります。切符を買う時間を除いて「5分」が最短だと考えて下さい。
ただし、僕は必ず最低8分程度の乗り継ぎ時間を取ります。何かに手間取るかも知れないからです。特に名鉄→新幹線は乗り遅れた場合の指定席がもったいないため、もう少し余裕を見ることがあります。
逆の新幹線から名鉄は、5分でもチャレンジすることがあります。ミュースカイは車内でも座席指定券を買えますし(ただし、空いている席に着席し、その席に人が来るかどうかは人が来てみないとわかず、人が来た場合は、空いている座席を新たに探す必要がある。)
また、スーツケースを持っている人は最低でも10分は欲しいところですね。その辺りは個人の荷物量やリスク許容度に応じて調整して下さいね。
お役に立てることを願います。
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