イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

大韓航空777-300ERビジネスクラス搭乗記【ソウル(仁川)=名古屋(中部)】

まさかの嬉しいタイプチェンジ

大韓航空のA380に乗りに行くための弾丸旅行は3レグのみ旅行。7レグ、8レグあると体力的にもしんどいですが、3レグくらいなら楽勝です。

最終レグはデルタ航空のマイルを使って台北=仁川の「続きで取った仁川=名古屋(中部)です。台北=仁川の1レグで取っても、台北=仁川=中部の2レグで取っても必要なマイルは30,000マイルならば名古屋まで続きで取るのがお得です。

これから乗る仁川=中部は元々機材がA330だったので、完全なる消化レグ(目的のない消化するだけのレグ)だったんですが、搭乗ゲートが見えてくるところで何やら違和感を覚えました。どう見ても尾翼がトリプルセブン(B777)に見えるんです。


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やはりゲートにはトリプルセブンがいました。

めっちゃ興奮しました。

トリプル、キター

ってな感じです。タイプチェンジ(機種変更)は基本的に歓迎ではありませんが、上級機種へのタイプチェンジはむしろ歓迎です。チェンジの相手が777ならば、しかも777-300ERならば大歓迎。絶対にA330よりも良い座席が付いているからです。僕は興奮してゲートのオニイサンに駆け寄りました。

「あの~、この便タイプチェンジしてますよね?そこに777停まってますけど…。」と僕。「えーっと、そうですねぇ。777です。」とオニイサン。「座席って変わってますか?」と僕は座席のことが気になって仕方ありません。「変わっていませんよ。」とオニイサン。

なぜ???

一瞬疑問符が立ちましたが、次の瞬間「そっか、大きな機種へのタイプチェンジなので座席は変わらないんだ~」と理解しました。でもそれって、座席配置が同じ場合に限りますよね。すかさず座席配置を聞くと2-2-2だと言うではないですか…。やはり、何となくおかしな感じがします。この時はまだオニイサンの言うことが腑に落ちませんでした。まぁそれは乗り込めばわかることなので話を先に進めましょう。

スタッガードなのか2-2-2なのか

トリプルセブンにタイプチェンジ(機種変更)された瞬間から僕は戦闘モード。機内の写真をちゃんと仕留めねばなりません。


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まずはファーストクラスの区画を通って機内に入ります。さすがファーストクラス、むちゃくちゃ広いです。


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はい、これが2-2-2のトリプルセブンです。「なるほど、そういうわけかー!」とやっと納得できました。これはJALのビジネスクラスと同じ方式なんですが、真ん中の列がJALよりも1席少ないんですよね。しかも真ん中は隣同士になっています。だから2-2-2なんです。


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窓側の席を2つまとめて横から撮ると、こんな風に若干の互い違い(スタッガード)にになっています。これ、そこまでポピュラーなスタッガードではないんですよ。なのでちょっとだけズレてる隣同士と言うこともできるわけです。


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隣の座席をまたいで自分の座席を撮影。隣の席との間にはパーティションが立てられるようになっており、完全な個室にできます。


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こう見ると隣同士のようにも見えますし、


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こう見るとやはりスタガードなのか?とも思います。このシートは一体どっちの部類なんでしょう?


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この微妙にズレた空間にどうやって入るかと言うと、このスキマから入ります。さすがにちょっと狭いですよね。体の大きな方だと窓側は厳しいんじゃないかと思ってしまいます。でもそうやって無駄なスペースをそぎ落としている分、このタイプのビジネスクラスの窓側のプライベート感が上がるわけです。


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窓側の席に座って前を向くとこんな風景です。


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こちらは真ん中席。隣同士になってはいますが、足元は繋がっておらずプライベート感が強い隣同士といった感じです。もちろんパーティションを立てれば完全に一人用座席になります。


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真ん中から見ると結構贅沢に空間を使っている感じがしますよね。JALの777-300ERはこの配列プラス1席なんですから。2-2-2と2-3-2ではだいぶ違うわけです。


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通路から前を見るとこんな風景。


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真ん中から前向きに見るとこんな風景。2-2-2だけあってパーソナルスペースがとても広いビジネスクラスです。

これは絶対に快眠できます

さて、このシートの快適性についての話題に移りましょう。


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窓側席をベッドにすると広い広いベッドのでき上がりです。


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枕を置いてみるとこんな雰囲気に。ひじ掛けが下がることで内壁までの間に空間ができますので肩回りは圧倒的に広いです。


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通路側をベッドにするとこんな感じ。顔の部分に高い壁があるのでうっかり寝顔を見られることもなさそうです。


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しかし窓側に比べると肩回りが若干狭いかも知れませんね。


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このタイプの座席は通路が極端に狭くつま先の横に通路があるので、通常のスタッガードよりも個室感が強いです。これは窓側に座ればかなりよく眠れるでしょうね。「ドスドスドス」というクルーの足音もあまり聞こえなさそうです。


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こんなに短い路線でこの機材は贅沢過ぎます。

美味しすぎる牛肉とタコ

続いて仁川=中部のお食事の紹介に移りましょう。


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日本路線なのでメニューは日本語。食べ物の英語は苦手なのでありがたいです。一応メインは2種類から選べます。牛肉とタコの炒めもの、またはローストチキンです。


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この座席のいいところは、隣が空いていれば隣の座席からサービスしてくれるところ。水を隣の座席なんかに置いちゃったりして結構便利です。


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まずはサラダとパンから。ちょっとサラダは淋しいですが、飛行時間が1時間半くらいのレグなのでこのレベルで我慢しましょう。


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メインはもちろん韓国料理にしました。牛肉とタコの炒め物と聞いたら、他の選択肢を見なくてもそれを選んでしまいそうです。何となくイメージと違っていましたが、肉も美味しいし、タコも美味しい。日本人の口には非常に合う「煮物みたいな料理」でした。

世界最強エンジンGE90-115B

機内の写真を撮りまくって、食事をしたら、はやディセンド開始。


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伊勢湾を回り込んで南から(RWY36)から着陸するコースを取ります。このエンジンはGE90-115Bと言いまして世界最大の出力を誇るエンジンです。ボーイング747(ジャンボ)並のキャパシティを誇る777-300ERを2基で持ち上げる力を持つんですから世界最大と聞いて納得です。

このエンジンが離陸直後に火を噴いて、それでも無事に着陸したJALの事故が思い出されます。非常に信頼性の高いトリプルセブンのエンジンが故障するという事態に、若干の不安を覚えましたが、ちゃんとエンジン1基で戻って来られるのは、エンジンや機体の設計がちゃんとしているからですよね。

詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

flyfromrjgg.hatenablog.com


GE90-155Bは本日の仕事を終えて、明日の朝までセントレアで眠りに着きます。


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「今日もお疲れ様でした。」

大韓航空777-300ERまとめ

いやー、大韓航空の777-300ER良かったですねぇ。元々A330だったのが777にタイプチェンジ。ホント、タイプチェンジしてくれて良かったです。30,000マイルで台北=仁川=中部と飛んできたわけですが、最初はA380だけが目的のレグだったのが、2レグ目の777-300ERも目的のレグみたいになってしまいました。

大韓航空の777-300ERの座席配置は、真ん中の2席が隣同士であることで、2人でも隣同士になれるように配慮してくれています。その点は非常に評価できますね。でも子供を連れて乗る場合にはやはり使いにくい仕様です。すぐに隣の席に行けないので何かあった際のケアが大変です。

どこの席に座ってもプライベート感が強いビジネスクラスというのは、複数人のグループ、特に家族連れには向かないです。反対にA380のビジネスクラスは2-2-2でも隣同士感が強いので、プライベート感はないですが、家族連れに向きます。(どうしても家族連れにはどうか?という発想になってしまう…。)

一方で1人で乗る場合、トリプルセブンの2-2-2という座席配置はかなりスペースに余裕があっていいと思います。同じ777-300ERでもJALより広いので、その点は大韓航空の圧勝ですね。

こうやって色々なビジネスクラスに乗る体験を重ねると、同じように見えても微妙に違う座席配置に出会えてとても勉強になります。突然のタイプチェンジだったため予習をせずに乗ったというのもあり、今回の大韓航空のトリプルセブンはちょっとした感動を与えてくれました。「ひ、ひ、広い」と言うのが率直な感想でした。

いつもタイプチェンジでフラれているので、たまにはいい機材を当ててやろうという神様からのプレゼントだったのかも知れません。


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