イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

ANAエアバスA380プレミアムエコノミー搭乗記【NH183ホノルル発成田行き初便】

ハワイで空気を吸っただけ

ハワイに着いたらすぐに折り返す、ANAのA380に乗るためだけの弾丸ホノルル旅行。入国して深呼吸を1回したら躊躇なく、保安検査場の列に並びます。初便の様子を記録に残すために来ているので、ハワイだからと言って浮かれ気分ではいられません。


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空気を吸ったのはここ。名古屋の方が暑かったです。


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振り返るとANAのポスターが張られていました。


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2階に行けばいいのか?出発ロビーはどこなのか悩みましたが、とりあえず上の階に行けばわかるだろうと2階に行きました。


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そしたら今度はANAのバスを発見!オアフ島内ではANAの存在感が急激に増しているものと推測されます。


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そこにいた日本語が話せそうなJTBスタッフに「ANAのカウンターはどこですか?」と聞くと、「ゲートGですよー。デルタの隣です。」と言われたので言われたとおりに歩いて行きました。


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ありましたありました。結構遠かったです。とても広いチェックインカウンターですね。


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この絵の通り一番左端がANAのチェックインカウンターです。しかも搭乗口は一番右上のC4ゲート。とにかくチェックインカウンターからゲートまでが遠かった。小さなお子さんを連れて歩いて行ったら20分は掛かりそうな距離ですので出発の際には十分に余裕を持ってゲートに向かって下さい。

ホノルル発の初便セレモニー

ラウンジは別の記事にて紹介するとして、今回はホノルル発のセレモニーの様子を紹介しましょう。


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保安検査場を通過して、C4ゲートまで歩いて行く途中、遠くに大きな大きなA380の姿が見えました。今乗ってきた機体にまた乗って帰国するわけです。

flyfromrjgg.hatenablog.com

ラウンジでセレモニーの開始時刻を聞いて3分前に降りて行きました。


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まずはANAホノルル支店長の挨拶、そして北米副支店長の挨拶がありました。


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そして、3人目にこちらのハワイ州知事デービットイゲ氏のご挨拶。日本発のセレモニーとは大きく違って挨拶だけの非常に形式的なものでした。


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後ろ側ではギター演奏をやっていました。

セレモニーはこれだけです。

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ラウンジからの優先搭乗

セレモニーが終わっても搭乗時刻まで時間があったため、一旦ラウンジに上がります。


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ここC4ゲートは上の階がラウンジ、下の階が通常の待合室になっており、エコノミークラスの乗客とファースト、ビジネス、プレエコの客を完全に分離できるようになっています。


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こちらがラウンジからの景色。フライングホヌが見下ろせ、ダイヤモンドヘッドが遠くに見える最高のビューです。

どうやらフードローダーが故障したようで、何やら油が漏れまくっていてえらく時間が掛っているようでした。

「出発が遅れる」という放送に実はニンマリ。成田から名古屋への乗り継ぎは十分に時間を取ってあるので、2時間くらい遅れてくれても平気なんですよね。「とりあえずブログの写真だけでもアップロードしよう」と必死にPCを叩いていました(笑)。


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いよいよ搭乗との放送が。いち早くゲートに並びましたが、ファーストクラスの乗客とダイヤモンドメンバーが優先のため僕ら平のSFCはとりあえずここで待機です。

ちなみに右手上に見える低い壁があるところがスイートラウンジです。こちらのお客様はずっと奥に別の搭乗ゲートがあり、そちらから一番に搭乗することができます。

いずれにせよプレエコ以上または上級会員ならばラウンジから搭乗できるという点が非常に優れており、ANAも素晴らしい戦略を考えたもんだと感じました。JALに後れを取っている分どうしたら巻き返せるのか必死で作戦を練ったのがすごくよく分かります。


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こちらで記念品をもらって搭乗します。

往路には未踏だった2階席へ

3本あるボーディングブリッジのうち1本は直接A380の2階席へと繋がっています。


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搭乗口では笑顔で「こんにちは~、いらっしゃいませ~」と向かえてくれました。


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2階席のドアを右に曲がるとビジネスクラス1列目があります。ちなみに左に曲がるとファーストクラスですので、そちらには入ることが出来ません。つまり2階席にファーストクラスを付けると搭乗時に他の乗客が絶対に入ってくることがないわけです。(1階にも2つあり、1階の一番前に付くものはファーストクラス専用のボーディングブリッジとなるため、ほぼ同じですが…。)。


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ビジネスクラスはスタッガードとなっています。

あ、パラダイス山元さん、こんなところに。すみません、気付かずに通り過ぎてしまいました。


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真ん中ゾーンの通路側に面したシートは離れ離れ。


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こちらがやっとANAがビジネスクラスに導入したペアシートです。これでやっと親子が隣同士になってビジネスクラスに乗れるようになりました。もちろん親子じゃなくて夫婦、カップルでもいいですが、さすがにハワイ線にペアシートを入れないことにはライバルとの勝負になりませんよね。

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一番後ろのプレエコへ

僕の座席はプレエコ。往路にエコノミークラスのカウチに乗ったので復路はプレエコにしました。正直なところ、特典航空券ではエコノミーとプレエコしか空いておらず、ビジネスクラスは諦めたと言った方が正しいかも知れません。


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プレエコ最前列はとても足元が広くて最高です。そしてA380のプレエコ最大の利点は、窓側席の横に物入れがあること。基本的に長距離国際線の窓側は敬遠されがちですが、この物入れがあるお陰で「いつもは通路側だけど、今回は窓側にしようかな?」という人が出そうな気さえします。僕は真ん中の通路側だったんですが、空席を毎日見ながら「窓側空かないかな~」と思っていました。

物入れは蓋を閉めればテーブルとしても使えるので非常に便利。A380の窓側のプレエコは他機種のプレエコよりも占有スペースが広いのが特徴です。


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プレエコのシートを横から。窓側がいいなーって思っちゃいます。


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シートピッチはエコノミークラスよりも4インチ(10cm)広い38インチですので、足元はとても広く感じます。


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一番後ろからプレエコゾーンを見てみると結構な座席数がありますね。全部で73席あるというのですから驚きです。普通の機材のプレエコは申し訳程度に付いているだけですけど、このA380には贅沢にもビジネスクラスよりも多いプレエコが付いているんです。


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足元にはフットレスト付き。


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あとプレエコでこれが一番良かったです。テーブルが回るので非常に便利。モノを置いたままでも出入りできるので、テーブルを出し入れする手間が省けます。


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この便では世界から航空マニアが詰めかけていて、確かこの2人はシンガポーリアンとか。


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2階席一番後ろにはこんな風に檻が付いていて下の世界には行けない、いや、むしろ下から上に来られないようになっています。


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一階に降りてみると1階の階段には単にロープが掛かっているだけですね。

と言うことでホノルル帰りのプレエコを存分に楽しんだのでした。


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ちなみにこれ、1階エコノミークラスのカウチゾーンです。カウチなのにびっしり埋まっている感じがあります。帰りは昼の便ですので、カウチ席なのにカウチにはしないのかも知れません。

ホノルル発初便の記念品

ここで復路便でもらった記念品を見てみましょう。


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搭乗時にもらったこのプレゼント包装の小さな箱、何が入っているんでしょうか?


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タオルが入っていました。


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広げてみたらハンカチサイズ。


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ハンカチ以外にも、紙製のバッグ(白大)がポーチ(青小)に入っていました。そしてカメさんのネームタグも。この紙製のバッグはANAのHPにこんな風に書かれています。

ANAオリジナルデザインの「FLYING HONU」エコバッグをプレゼントします。デュポン™タイベック®※という生活防水素材で作られているため、ホノルル滞在中にビーチやプールでもご使用いただけます。

今にも破れてしまいそうなエコバッグですが、滞在中だけであれば何とか使えそうな感じですね。僕、こういうものはとっておかずに使ってしまう派なので、使えるものだと非常に嬉しいです。飾るものとかはむしろ要りません。

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セーフティビデオが可愛すぎる件

これ、往路で乗ったときから「むちゃくちゃカワイイ!」と声を大にして言いたかったんですが、往路はボリュームが多過ぎてお伝えすることができませんでした。


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カメさんが3匹出てきて、デモやってくれるわけです。

でも、途中どうしてもカメじゃ不可能なとき(ベルトを外すときとか)はちゃんと人間が出てくるのが面白かったです。


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これ、ホント、かわいいの。

大人でもそのかわいさに見入っちゃう感じでした。是非ともこれは僕があんまり内容を言ってしまわず、皆さんご自身で見て頂きたいと思います。

プレエコは機内食が違う

A380で大増席されたプレエコ、色々と刷新されているところがありますが、機内食もこれまでのANAスタンダードではないんですよ。


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メニューが特別なんです。こちらが乗っているホノルル=成田のメニューです。「あれ?エコノミーの機内は1種類だけじゃなかったっけ?」と思われた方は鋭いです。

なんとプレエコでは「鰆西京焼き」と「ハンバーグステーキ」が選べるんですよ。これまでANAのプレエコは座席こそ違えど、機内食はエコノミーと同じでしたが、A380のプレエコでは食事もエコノミークラスとは違うんです。1階のエコノミークラスとは一線を画すメニューを揃えプレミアム感を演出しているんです。


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こちらは往路の成田=ホノルルのメニュー。「鰻蒲焼き」と「鶏肉のグリル」が選べます。どちらも美味しそうですね。


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と、そこへおしぼりを持って来てくれたCAさん。ビジネスクラスのサービスを受けているみたいでした。A380の2階席は何だか世界が違いますね。


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何だかプレミアムな雰囲気が伝わってくるでしょ。


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出てきました、いわゆる「ハンバーグ定食」みたいな感じです。肉厚なハンバーグでお腹も満足でした。


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食後にはコーヒーとハーゲンダッツを。これ、劇的にぬるいコーヒーで文句を言い掛けましたが、初便の和やかな雰囲気を壊すまいと我慢しました。もう少し熱いヤツが欲しいです。

そして到着前には軽食が配られます。これもエコノミークラスとは違うものだと思われます。


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エコノミークラスのビニール袋と違ってちゃんと箱に入っています。飛行機型の窓が愉快でいいですね。


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ハムチーズサンド、マカダミアナッツチョコ、フルーツとどれも美味しかったです。

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迫力の尾翼カメラからの映像

ほぼ徹夜してるのに結構目が冴えていたんですが、機内で往路のブログ記事をアップした後は眠気に襲われまくりで困りました。もう着陸前には起きていられず…。


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「あ~、みんな尾翼カメラの画像見てるわ~」と思って写真を撮ったが最後、着陸のドスンまで眠ってしまうという失態。「え!ウソ!」と嘆いても後の祭りでした。

窓側に座る方でも離着陸の時はこの画面にしておくことをお勧めします。


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復路でもレインボー照明6色でのお見送りでした。

降機時にはファーストクラスの見学を

これ、2階席に乗る方には是非ともやって頂きたいです。ファーストクラスが見られる最初で最後のチャンスです。プレエコの乗客が降りるときはファーストクラスの乗客は既に降りているため、ファーストクラスを見学できます。


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降りてしまった後はもう良いでしょうと言うことで、ファーストクラスのキャビンにお邪魔しました。新しいファーストクラスは広くて別世界でした。一度ここに乗ってハワイに行きたいですね。


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そして何と階段で1階へ降りることもできます。誰にも咎められません。この階段、使用するタイミングがなく「これは飾りか?」と思っていましたが、降機時には堂々と使うことができます。2階席の後ろからファーストクラスを通って、階段を降りて1階席のL1ドアから降機する。これが王道の降り方じゃないでしょうか。

でも、ちょっとだけ勇気が要りますし、なんとなく後ろめたい気もします。でも特に注意を受けませんでしたので、堂々とやってもよいのだと僕は理解しました。

ミッションコンプリート

これにてハワイ日帰りは終了。24時間以内にハワイからA380の初便に乗って折り返してくるというミッションを無事終えました。


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なんと機長が手を振ってくれるというサービス。


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ボーディングブリッジを抜けると1つ上の階に上れますので、こんな素晴らしい角度でA380をカメラに収めることができるんです。

この便が本当の初便かも

いやーハワイ日帰りA380初便の旅、良かったです。最高に楽しい初便でした。

ハワイに着いたら前日の朝、そして帰ってきたら翌日の昼。日付変更線を短時間で2回も超えるとワケがわからなくなりますね。

ふと思ったんですが、このホノルル発の初便は5月24日(金)の11時30分発なんですけど、成田発の初便は5月24日(金)の20時10分発なんですよ。時間的に早い方が初便だとすると、ホノルルからの帰国便の方が時間的に早く飛んでいるため、もしかしたらホノルル発の便が本当のA380初便かもなんてことを思ってしまったのでした。

GMT(グリニッジ標準時)で考えればそんなわけはないんですが、ローカルタイムで考えると面白いことが起きるんですよね。時空を超えて

両方とも初便

に乗って帰って来られたことをとても嬉しく思います。

先日より大長編のハワイ往復搭乗記をお読み頂きありがとうございます。これにて終了です。

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